50キロを過ぎて、いよいよ後半である。
天竜浜名湖鉄道の踏み切りを渡り、東名高速道路の下をくぐり、浜名湖沿いの湖岸道路に入る。
道は狭いが、すぐ下が浜名湖であり、今まででも特に風光明媚な場所になってくる。
三ケ日青年の家前で、57キロの臨時エイドを開設する。
ここでは、Aちゃん手作りのスイートポテト、チョコレートケーキの他、ピオーネ、ミニキュウリ、干し梅もでる。
試しに出したビールはあっという間に足らなくなったらしい。
この先で自転車道に入るが、先日の台風の被害で自転車道が荒れてしまっており、迂回コースがあることをランナーに説明している。歩いてもいいランナーには、荒れているけど景色のいい自転車道へ行くことを勧めていた。私としても、最もいいビューポイントがある場所だけに、ワイルドな自転車道のほうがランナーにとって印象深かったことと思う。
61キロエイド。いつも二人一緒に走っている仲のいいI谷さんご夫妻が担当する。
浜名湖唯一の島、礫島が見える。
浜名湖岸から猪鼻湖岸に入る。67キロ付近でも、臨時エイドが開設された。
伴走をやっているメンバーがスタッフである。車椅子の女性も応援に駆けつけてくれていた。
72キロエイドでは、メロンが出ていたらしい。
79キロエイド。ここでもビールがぐいぐい飲まれていた。
80キロのヤマハマリーナ付近。大きな船が、たくさん置かれている。
83キロ付近。ここはランナーではない地元の人が開設した臨時エイドだ。
87キロ付近。ここも臨時エイドを開設。
塩分が足らなくなったランナーに、濃い目の味噌汁が振る舞われた。
こんな垂れ幕が貼られ、ランナーを励ましていた。
90キロエイド。老人ホーム前の空き地を借りて、開設している。
90キロ表示板の前には、手書きのメニューが置かれた。メニューがあるのはランナーにとってありがたい。
92キロ付近。気賀関所と並び、東海道三大関所の一つ新居関所前である。
新居関所前のトイレは、お城のような造りである。
93キロ付近。ブラインドランナーには、伴走者とバイクサポートも付き、夜間走行を手助けしている。
95キロエイド。最後のエイドだけに、開設から撤収まで最も長い時間いることになる。
一日中対応できるようにとランタンからタープ、イス、お絞り、テーブル等最も多くの機材を準備したエイドでもある。
エイド担当のK池さんと娘さん。こちらも父と娘が仲良くエイドボランティアをしていたのが微笑ましい。
ランナーの疲れた胃をいたわるよう、コーヒーゼリーやオレンジゼリーも出ていた。
95キロエイドを、最後のランナーが出発した。
椰子の木の先に見える灯りは、ゴールとなるホテルである。残り5キロを切っている。
国道1号線を走り、弁天島駅前を通過するとゴールである。
こちらは、トップにゴールしたランナー。タイムは10時間24分とダントツの早さであった。
トップランナーは地元新聞の取材を受けて、その後の朝刊に載り、この大会が大いにPRされたようだ。
トップは、まだ明るい時間だったが、その後も続々とランナーがゴールし、最終ランナーは制限時間の16時間を超え、16時間30分で時間外完走した。112名のランナーのうち完走者が71名で完走率は63%。残りは時間外完走者が5名、ワープ、リタイア者が36名という結果であった。
第1回という事で、うまくいくかどうか心配ではあったが、さいわい大きな事故もなく、全員が無事ゴールに戻ってきたことは良かった。まだまだ反省すべき事はいろいろあるが、参加者のほとんどが好意的な印象をもってくれた話を聞き、スタッフ一同も大いに胸をなでおろしているところである。
しかし、これで全てが終わったわけではない。大会の反省とまとめを行なって、次回へ繋がるようにしなければならない。また、参加者への完走証、時間外完走証、未完走証の発送、スナップ写真の公開など、まだまだやることがある。参加者の皆様には、もう少しお待ちいただきたい。