今年は、毎月1回以上山に行っていた。いろんな山に行くことができたが、天候が悪く計画倒れに終わった山も多かった。また、百名山が残り3つになり、年内完登を目指していたが、100座目の光岳だけは台風の影響があり、中止せざるを得なかった。それでも難関といわれる幌尻岳、飯豊山を登ることができたのは良かった。光岳は、来年に持ち越しだ。また、年明けの八丈島ツアーで、離島の山登りも堪能する。夏場の後立山連峰縦走や中央アルプス縦走では、何日も山の中に包まれている喜びを満喫する。2回目となる百名山の利尻山、苗場山、白山、蔵王、恵那山などにも登り、季節やコースが違えば、また新鮮な感動が得られるのが山の魅力だとよくわかる。山梨県大月市が選定する秀麗富嶽十二景も10景まで終わった。来年は、残り2景を達成したい。
1.1月 秀麗富嶽十二景:扇山11383m(山梨県)
扇山は、秀麗富嶽十二景の六番山頂に当たる。年明け早々に登り、秀麗な富士を眺める事ができた。帰り道では、農家の庭に成った柚子を分けてもらう。
2.1月 八丈島:八丈富士854m、三原山701m(東京都)
八丈島は東京都とはいえ、暖流である黒潮の影響を受け、年平均気温は17.8℃で高温多湿。年間を通して風が強く、雨が多いことから「常春の島」とも言われている。そんな八丈島にある二つの山、八丈富士と三原山に登り、島にある多数の温泉を巡る山旅だった。
3.2月 岩戸山1356m(長野県)
白馬雪遊びツアーとして計画。小谷村塩の道の会のガイドと共に、スノーシューでの雪山登山を楽しんだ。
4.3月 長坂山585m(三重県)
赤目四十八滝巡りとセットで登山を計画する。赤目四十八滝から長坂山への登山ルートは開通したばかりで、今後手軽なハイキングコースとして認知されていくだろう。
5.4月 住塚山1009m、国見山1016m(奈良県)
住塚山と国見山は、ススキで有名な曽爾高原に近い。登山口の屏風岩公苑から見える兜岳の西側にある屏風岩は、屏風を立てたように屹立し、垂直に柱状節理の岩壁が約200mの断崖をなしている姿は壮観だ。登りだして途中から雪道となり、思いのほか積雪が多かったのには驚いた。下山途中に立ち寄った済浄坊渓谷の渓谷美は穴場的存在だ。
6.4月 御正体山1682m(山梨県)
御正体山は、日本二百名山、山梨百名山の一つに数えられ道志山塊の最高峰である。日当たりが良くて風がないので、山頂で1時間以上ものんびりと昼休憩できた。山頂には、1週間後にあるトレランレースに参加するランナーたちが練習の為、入れ代わり立ち代わり訪れていた。
7.5月 岩岳山1369m(静岡県)
5月のゴールデンウィークの時期になると、岩岳山のアカヤシオの開花状況が気になって登りたくなる。もう何度も登っている山ではあるが、優しいピンクのアカヤシオの花を今回もいっぱい見ることができた。
8.5月 蓬莱山1174m(滋賀県)
蓬莱山は、比良山系の中では武奈ヶ岳に次ぐ高峰であり、日本三百名山の一つに数えられる。琵琶湖東岸からは雄大な山並みが望まれ、山頂周辺は、広大なリゾート地帯となっていて、登山だけでなくアウトドアレジャーを色々楽しめる山だ。また、春を彩るかわいい花々もたくさん見ることができた。
9.5月 大阪ダイヤモンドトレール:葛城山959m、金剛山1125m、岩湧山898m(大阪府)
ダイヤモンドトレールは、北は屯鶴峰(奈良県香芝市)から南は槇尾山までの全長約45kmの長距離自然歩道で、昭和43年に大阪府と奈良県が整備したものだ。14人のメンバーで始点から終点まで2日間で完全走破する。1日目は雨模様だったが、2日目は快晴となり最後は気持ちよいゴールとなった。葛城山斜面を彩るツツジは感動ものだ。金剛山では、早朝のライブカメラ撮影に間に合う。
10.5月 黒法師岳2067m(静岡県)
この山には、変種の一等三角点が設置されていて一等三角点マニアには垂涎の山として知られ、日本三百名山の一つである。また、国土地理院の地形図に名前が記載されている2000m以上の山としては、日本国内で最南端に位置する山でもある。深南部の山だけあって、とにかくキツイ。1500mの標高差をほぼ直登で一気に登るこのコースをやっつけたらどんな山でも行けそうな気分になる。
11.6月 利尻山1721m(北海道)
利尻島一周マラソンの翌日に登る。当日の午後の飛行機で帰るので、登山開始は夜明け前の3時半。天気は、雲一つない快晴の絶好の登山日和となり、お昼前には下山できてしまった。前日の風雨で、山頂周辺で溶けた雪が氷になって木々に張り付き、めったに見られない不思議な風景が見られたのは幸運だった。山頂からは、礼文島や稚内などがはっきり見えた。
12.6月 秀麗富嶽十二景:小金沢山2014m、牛奥雁ヶ腹摺山1990nm(山梨県)
小金沢山と牛奥ノ雁ヶ腹摺山は、秀麗富嶽十二景の2番山頂にあたる。また、牛奥ノ雁ヶ腹摺山は、日本で最も長い名前の山としても知られている。笹子雁ヶ腹摺山、雁ヶ腹摺山と合わせて雁ヶ腹摺山と名のつく山三つ全てを登ったことにもなった。ただ、6月だけあって、それぞれの山頂から富士山の眺望はほとんどなかった。
13.6月 大菩薩嶺2057m(山梨県)
小金沢山を北上すると大菩薩嶺まで行けるので、ついでというとなんだが日本百名山の大菩薩嶺まで足を延ばす。この山は、何度も登っているが、山頂の展望は全くない。大菩薩峠のほうの展望が良く、休憩するのはこちらがいい。
14.6月 熊伏山1653m(長野県)
2泊3日で行く予定だった槍ヶ岳登山が、雨の予報で中止になって予定が空いてしまったので、日帰りで行ける近くの山はないかと探して、長野県の天龍村と飯田市の境にある熊伏山に行くことにした。日本300名山に選ばれており、山頂からは南アルプスの深南部が何とか見えた。下山後は、夢街道マラニックのランナーと合流し、応援しながら遠山郷まで向かう。
15.7月 苗場山2145m(新潟県)
こちらも、北アルプスの笠ヶ岳を予定していたのだが、悪天候になるとの天気予報で、急遽予定変更して登った。山頂周辺は、まだかなり雪が残っていたが、天気が良くて暖かい日だったので、なだらかな苗場山の雪景色を楽しむことができた。下山後に泊まった秋山郷の
「牧之の宿・のよさの里」は、秘密の隠れ家的な宿で面白かった。
16.7月 幌尻岳2052mm(北海道)
幌尻岳は百名山の中でも最難関と呼ばれる山だ。今回、私が選択したのは、渡渉を20回以上も行う平取町豊糠からのルートではなく、新冠からのルートで豊糠ルートよりは安全で確実に行けるコースだ。しかし、新冠ルートもアクセスはかなり大変だった。新冠市街から車で25キロほど行った後、40キロも未舗装道路を走る。車止めのゲートからさらに17キロの林道歩きをしてやっとたどり着くのが新冠幌尻山荘だ。山荘で一晩泊ってから幌尻岳を目指す。往復7時間で幌尻山荘に戻り、その日のうちに17キロの林道歩きと未舗装道路40キロ+舗装道路25キロを走行し、新冠まで戻るという強行軍で下山してしまった。幌尻岳登山時だけ天気は持ったが、それ以外は雨ばかりだった。特に下山後の未舗装道路の走行時は、前が見えなくなるほどの大雨で、土砂崩れで通行止めにもなってもおかしくないくらいの天気だったのだ。今、思い出してもよく無事に帰れたものだ。何はともあれ98座目の百名山達成である。
17.7月 アポイ岳811mm(北海道)
幌尻岳登山のあとに様似町のアポイ岳まで足を延ばす。山の由来はアイヌ語の「アペ・オ・イ」(火のあるところ)からだ。標高が低いわりに、特殊な岩体のため森林が発達せず、「蛇紋岩植物」が生育する高山植物の宝庫として有名であり、花の百名山に選定されている。花の山といわれるだけあって、本土では見たことにない花がいくつもあり、幌満お花畑のエゾルリムラサキは、薄紫の可愛い花で特に印象に残った。
18.7月 後立山連峰縦走:唐松岳2696m、五竜岳2814m、鹿島槍ヶ岳2889m、布引岳2683m(長野県)
それぞれ単独では登ったことのある山々だったが、今回は縦走コースで一気に行ってしまおうと計画した。特に五竜岳から鹿島槍ヶ岳の間は、八峰キレットと呼ばれ、大キレット(北穂高岳-槍ヶ岳)、不帰キレット(唐松岳ー白馬岳)と共に日本三大キレットの一つに数えられる有名な難所だ。最初は、無事行けるのか心配だったが、行ってみればスリルがあってむしろ楽しいくらいだった。
19.8月 飯豊山:飯豊本山2105m、大日岳2128m(福島、山形、新潟県)
飯豊山も幌尻岳に続く難関の百名山だ。アクセスが大変な事と、ほとんどの山小屋は自炊なので荷物が多くなってしまう。しかし、尾根まで出てしまえばお花畑がどこまでも続く天空の楽園である。今回は、飯豊本山と飯豊連峰の最高である大日岳を制覇し、同じ道をたどって下山して99座目の百名山達成となった。日程に余裕があれば、さらに1~2日かけて縦走を続けても良かったかもしれない。とにかく高山植物のお花畑がすごい山域だ。
20.8月 中央アルプス縦走:越百山2613m、仙涯嶺2734m、南駒ヶ岳2841m、空木岳2864m(長野県)
中央アルプスといえば、木曽駒ケ岳や宝剣岳あたりが有名だが、それ以外はあまり登山者が多くない。今回は、ちょっとマイナーな感じの中央アルプス南部の山々を縦走する計画を立てた。実際コースを歩いてみても、北アルプスとは比べようもないくらい登山者は少ない。しかし、山の雰囲気や景色、お花畑など、メジャーな山域と比べても全く劣るところはない。むしろ登山者が少ない分、静かな山歩きができて良かったくらいだ。それでも、百名山の空木岳まで来ると登山者が増えて賑やかくなった。
21.9月 白山:御前峰2702m、大汝峰2684m(石川県)
この白山も、計画していた八海山が強風に見舞われそうなので危険と判断して急遽変更して行くことになった。10人もメンバーが集まり変更連絡も大変だったが、快晴の白山に登ることができてみんな満足してくれたようだ。特に山頂で見たご来光は素晴らしかった。
22.9月 烏帽子岳2628m(富山、長野県)
天気がいい日だったので、急に思いついて一人で登る。以前、野口五郎岳からの帰り道に気になる山があるなあと思っていたのだが、やっとその頂まで登っていく事ができた。しかし、その日に泊まった烏帽子小屋の床が堅かったのか腰が痛くなってしまい、下山後もしばらく腰痛に悩まされた。
23.10月 蔵王連峰:地蔵山1736m、熊野岳1840m、刈田岳1758m(宮城県)
東北みやぎ復興マラソンの翌日、参加者全員で蔵王温泉まで移動し、登山もする。ほぼ、半日で蔵王連峰の主要な峰々を踏破し、蔵王温泉大露天風呂に入って帰路に就く。始まったばかりの紅葉とお釜の景色を楽しんだ。
24.11月 恵那山2191m(岐阜県)
百名山を目指す山友を誘って急遽登ることになった。当日は、強風と氷点下以下の厳しい寒さが予想されたが、登ってみれば思ったほど風はなく、今年初めての雪景色を楽しむことができた。山頂での景色は、予想通り見えなかったものの、雪を被った山も素晴らしい事を実感させられた。ただ、寒いことには変わりなく下山する頃、吹雪になった。
25.11月 秀麗富嶽十二景:高畑山982m、倉岳山990m(山梨県)
高畑山・倉岳山は、秀麗富嶽十二景の9番山頂に当たる。これらの山は、JR中央本線沿いの山で、駅から駅をつないで歩くことができる。どちらの山頂からも美しい富士山を眺める事ができた。倉岳山山頂では、豪華な鍋料理でお腹も膨れた。
26.12月 秀麗富嶽十二景:高川山976m(山梨県)
高川山は、秀麗富嶽十二景の11番山頂に当たる。歩行時間は4時間程度と時間に余裕があったので、山頂ではのんびりとチーズフォンデュを楽しんだ。子供でも手軽に登れる山なので、大勢の家族連れの登山客で賑わっていた。
27.12月 浜石岳707m(静岡県)
ランのカテゴリーに入れたのだが、登山でもある。年の瀬の最後に、ラン友たちとトレイルランとして浜石岳からの富士山の眺望を楽しんだ。今年も、大勢のラン友が参加してくれて楽しむことができた。
1.1月 秀麗富嶽十二景:扇山11383m(山梨県)
扇山は、秀麗富嶽十二景の六番山頂に当たる。年明け早々に登り、秀麗な富士を眺める事ができた。帰り道では、農家の庭に成った柚子を分けてもらう。
2.1月 八丈島:八丈富士854m、三原山701m(東京都)
八丈島は東京都とはいえ、暖流である黒潮の影響を受け、年平均気温は17.8℃で高温多湿。年間を通して風が強く、雨が多いことから「常春の島」とも言われている。そんな八丈島にある二つの山、八丈富士と三原山に登り、島にある多数の温泉を巡る山旅だった。
3.2月 岩戸山1356m(長野県)
白馬雪遊びツアーとして計画。小谷村塩の道の会のガイドと共に、スノーシューでの雪山登山を楽しんだ。
4.3月 長坂山585m(三重県)
赤目四十八滝巡りとセットで登山を計画する。赤目四十八滝から長坂山への登山ルートは開通したばかりで、今後手軽なハイキングコースとして認知されていくだろう。
5.4月 住塚山1009m、国見山1016m(奈良県)
住塚山と国見山は、ススキで有名な曽爾高原に近い。登山口の屏風岩公苑から見える兜岳の西側にある屏風岩は、屏風を立てたように屹立し、垂直に柱状節理の岩壁が約200mの断崖をなしている姿は壮観だ。登りだして途中から雪道となり、思いのほか積雪が多かったのには驚いた。下山途中に立ち寄った済浄坊渓谷の渓谷美は穴場的存在だ。
6.4月 御正体山1682m(山梨県)
御正体山は、日本二百名山、山梨百名山の一つに数えられ道志山塊の最高峰である。日当たりが良くて風がないので、山頂で1時間以上ものんびりと昼休憩できた。山頂には、1週間後にあるトレランレースに参加するランナーたちが練習の為、入れ代わり立ち代わり訪れていた。
7.5月 岩岳山1369m(静岡県)
5月のゴールデンウィークの時期になると、岩岳山のアカヤシオの開花状況が気になって登りたくなる。もう何度も登っている山ではあるが、優しいピンクのアカヤシオの花を今回もいっぱい見ることができた。
8.5月 蓬莱山1174m(滋賀県)
蓬莱山は、比良山系の中では武奈ヶ岳に次ぐ高峰であり、日本三百名山の一つに数えられる。琵琶湖東岸からは雄大な山並みが望まれ、山頂周辺は、広大なリゾート地帯となっていて、登山だけでなくアウトドアレジャーを色々楽しめる山だ。また、春を彩るかわいい花々もたくさん見ることができた。
9.5月 大阪ダイヤモンドトレール:葛城山959m、金剛山1125m、岩湧山898m(大阪府)
ダイヤモンドトレールは、北は屯鶴峰(奈良県香芝市)から南は槇尾山までの全長約45kmの長距離自然歩道で、昭和43年に大阪府と奈良県が整備したものだ。14人のメンバーで始点から終点まで2日間で完全走破する。1日目は雨模様だったが、2日目は快晴となり最後は気持ちよいゴールとなった。葛城山斜面を彩るツツジは感動ものだ。金剛山では、早朝のライブカメラ撮影に間に合う。
10.5月 黒法師岳2067m(静岡県)
この山には、変種の一等三角点が設置されていて一等三角点マニアには垂涎の山として知られ、日本三百名山の一つである。また、国土地理院の地形図に名前が記載されている2000m以上の山としては、日本国内で最南端に位置する山でもある。深南部の山だけあって、とにかくキツイ。1500mの標高差をほぼ直登で一気に登るこのコースをやっつけたらどんな山でも行けそうな気分になる。
11.6月 利尻山1721m(北海道)
利尻島一周マラソンの翌日に登る。当日の午後の飛行機で帰るので、登山開始は夜明け前の3時半。天気は、雲一つない快晴の絶好の登山日和となり、お昼前には下山できてしまった。前日の風雨で、山頂周辺で溶けた雪が氷になって木々に張り付き、めったに見られない不思議な風景が見られたのは幸運だった。山頂からは、礼文島や稚内などがはっきり見えた。
12.6月 秀麗富嶽十二景:小金沢山2014m、牛奥雁ヶ腹摺山1990nm(山梨県)
小金沢山と牛奥ノ雁ヶ腹摺山は、秀麗富嶽十二景の2番山頂にあたる。また、牛奥ノ雁ヶ腹摺山は、日本で最も長い名前の山としても知られている。笹子雁ヶ腹摺山、雁ヶ腹摺山と合わせて雁ヶ腹摺山と名のつく山三つ全てを登ったことにもなった。ただ、6月だけあって、それぞれの山頂から富士山の眺望はほとんどなかった。
13.6月 大菩薩嶺2057m(山梨県)
小金沢山を北上すると大菩薩嶺まで行けるので、ついでというとなんだが日本百名山の大菩薩嶺まで足を延ばす。この山は、何度も登っているが、山頂の展望は全くない。大菩薩峠のほうの展望が良く、休憩するのはこちらがいい。
14.6月 熊伏山1653m(長野県)
2泊3日で行く予定だった槍ヶ岳登山が、雨の予報で中止になって予定が空いてしまったので、日帰りで行ける近くの山はないかと探して、長野県の天龍村と飯田市の境にある熊伏山に行くことにした。日本300名山に選ばれており、山頂からは南アルプスの深南部が何とか見えた。下山後は、夢街道マラニックのランナーと合流し、応援しながら遠山郷まで向かう。
15.7月 苗場山2145m(新潟県)
こちらも、北アルプスの笠ヶ岳を予定していたのだが、悪天候になるとの天気予報で、急遽予定変更して登った。山頂周辺は、まだかなり雪が残っていたが、天気が良くて暖かい日だったので、なだらかな苗場山の雪景色を楽しむことができた。下山後に泊まった秋山郷の
「牧之の宿・のよさの里」は、秘密の隠れ家的な宿で面白かった。
16.7月 幌尻岳2052mm(北海道)
幌尻岳は百名山の中でも最難関と呼ばれる山だ。今回、私が選択したのは、渡渉を20回以上も行う平取町豊糠からのルートではなく、新冠からのルートで豊糠ルートよりは安全で確実に行けるコースだ。しかし、新冠ルートもアクセスはかなり大変だった。新冠市街から車で25キロほど行った後、40キロも未舗装道路を走る。車止めのゲートからさらに17キロの林道歩きをしてやっとたどり着くのが新冠幌尻山荘だ。山荘で一晩泊ってから幌尻岳を目指す。往復7時間で幌尻山荘に戻り、その日のうちに17キロの林道歩きと未舗装道路40キロ+舗装道路25キロを走行し、新冠まで戻るという強行軍で下山してしまった。幌尻岳登山時だけ天気は持ったが、それ以外は雨ばかりだった。特に下山後の未舗装道路の走行時は、前が見えなくなるほどの大雨で、土砂崩れで通行止めにもなってもおかしくないくらいの天気だったのだ。今、思い出してもよく無事に帰れたものだ。何はともあれ98座目の百名山達成である。
17.7月 アポイ岳811mm(北海道)
幌尻岳登山のあとに様似町のアポイ岳まで足を延ばす。山の由来はアイヌ語の「アペ・オ・イ」(火のあるところ)からだ。標高が低いわりに、特殊な岩体のため森林が発達せず、「蛇紋岩植物」が生育する高山植物の宝庫として有名であり、花の百名山に選定されている。花の山といわれるだけあって、本土では見たことにない花がいくつもあり、幌満お花畑のエゾルリムラサキは、薄紫の可愛い花で特に印象に残った。
18.7月 後立山連峰縦走:唐松岳2696m、五竜岳2814m、鹿島槍ヶ岳2889m、布引岳2683m(長野県)
それぞれ単独では登ったことのある山々だったが、今回は縦走コースで一気に行ってしまおうと計画した。特に五竜岳から鹿島槍ヶ岳の間は、八峰キレットと呼ばれ、大キレット(北穂高岳-槍ヶ岳)、不帰キレット(唐松岳ー白馬岳)と共に日本三大キレットの一つに数えられる有名な難所だ。最初は、無事行けるのか心配だったが、行ってみればスリルがあってむしろ楽しいくらいだった。
19.8月 飯豊山:飯豊本山2105m、大日岳2128m(福島、山形、新潟県)
飯豊山も幌尻岳に続く難関の百名山だ。アクセスが大変な事と、ほとんどの山小屋は自炊なので荷物が多くなってしまう。しかし、尾根まで出てしまえばお花畑がどこまでも続く天空の楽園である。今回は、飯豊本山と飯豊連峰の最高である大日岳を制覇し、同じ道をたどって下山して99座目の百名山達成となった。日程に余裕があれば、さらに1~2日かけて縦走を続けても良かったかもしれない。とにかく高山植物のお花畑がすごい山域だ。
20.8月 中央アルプス縦走:越百山2613m、仙涯嶺2734m、南駒ヶ岳2841m、空木岳2864m(長野県)
中央アルプスといえば、木曽駒ケ岳や宝剣岳あたりが有名だが、それ以外はあまり登山者が多くない。今回は、ちょっとマイナーな感じの中央アルプス南部の山々を縦走する計画を立てた。実際コースを歩いてみても、北アルプスとは比べようもないくらい登山者は少ない。しかし、山の雰囲気や景色、お花畑など、メジャーな山域と比べても全く劣るところはない。むしろ登山者が少ない分、静かな山歩きができて良かったくらいだ。それでも、百名山の空木岳まで来ると登山者が増えて賑やかくなった。
21.9月 白山:御前峰2702m、大汝峰2684m(石川県)
この白山も、計画していた八海山が強風に見舞われそうなので危険と判断して急遽変更して行くことになった。10人もメンバーが集まり変更連絡も大変だったが、快晴の白山に登ることができてみんな満足してくれたようだ。特に山頂で見たご来光は素晴らしかった。
22.9月 烏帽子岳2628m(富山、長野県)
天気がいい日だったので、急に思いついて一人で登る。以前、野口五郎岳からの帰り道に気になる山があるなあと思っていたのだが、やっとその頂まで登っていく事ができた。しかし、その日に泊まった烏帽子小屋の床が堅かったのか腰が痛くなってしまい、下山後もしばらく腰痛に悩まされた。
23.10月 蔵王連峰:地蔵山1736m、熊野岳1840m、刈田岳1758m(宮城県)
東北みやぎ復興マラソンの翌日、参加者全員で蔵王温泉まで移動し、登山もする。ほぼ、半日で蔵王連峰の主要な峰々を踏破し、蔵王温泉大露天風呂に入って帰路に就く。始まったばかりの紅葉とお釜の景色を楽しんだ。
24.11月 恵那山2191m(岐阜県)
百名山を目指す山友を誘って急遽登ることになった。当日は、強風と氷点下以下の厳しい寒さが予想されたが、登ってみれば思ったほど風はなく、今年初めての雪景色を楽しむことができた。山頂での景色は、予想通り見えなかったものの、雪を被った山も素晴らしい事を実感させられた。ただ、寒いことには変わりなく下山する頃、吹雪になった。
25.11月 秀麗富嶽十二景:高畑山982m、倉岳山990m(山梨県)
高畑山・倉岳山は、秀麗富嶽十二景の9番山頂に当たる。これらの山は、JR中央本線沿いの山で、駅から駅をつないで歩くことができる。どちらの山頂からも美しい富士山を眺める事ができた。倉岳山山頂では、豪華な鍋料理でお腹も膨れた。
26.12月 秀麗富嶽十二景:高川山976m(山梨県)
高川山は、秀麗富嶽十二景の11番山頂に当たる。歩行時間は4時間程度と時間に余裕があったので、山頂ではのんびりとチーズフォンデュを楽しんだ。子供でも手軽に登れる山なので、大勢の家族連れの登山客で賑わっていた。
27.12月 浜石岳707m(静岡県)
ランのカテゴリーに入れたのだが、登山でもある。年の瀬の最後に、ラン友たちとトレイルランとして浜石岳からの富士山の眺望を楽しんだ。今年も、大勢のラン友が参加してくれて楽しむことができた。