とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2023つくばマラソンツアー:3日目筑波山

2023-11-30 20:58:21 | 山登り
マラソンの翌日は、筑波山に登る。「西の富士、東の筑波」と富士山と並び称される筑波山。日本百名山の中では最も標高が低く、比較的気軽に登山が楽しめる山としても有名だ。私は3回目だが、初めての人もいるので一緒に行くことにした。

つくば駅から筑波山直行バスに乗る。雲がまだ多いものの、山の全景はくっきりバスから見える。


元気だったら麓から歩いて登るのだが、フルマラソンを走った後なので、筑波山神社から登りはケーブルカーに乗りらくちん登山とする。


ケーブルカーは、8分ほどで山頂駅まで乗せていってくれる。線路沿いは紅葉真っ盛りだ。


山頂駅を降りると標高800mとなり広場からの展望もいい。二つあるピークの一つ男体山までは300mほどだ。


トイレとお茶屋の先に上がると、男体山への登山道となる。


男体山への登山道は、しばらくすると大きな岩がゴロゴロしている険しい道となる。


標高871mの男体山頂上には15分くらいで到着する。関東平野を一望する展望台からはスカイツリーや富士山を見渡せることもあるというが、まだ雲が多く遠くの景色は今一つだ。


男体山の周りをぐるっと回る自然研究路を歩く。途中には、大きな岩があり「立身石」と呼ばれている。名前の由来は「立身出世」の意で、農家の子として生まれた間宮林蔵がここで立身を祈願したという。また、かの親鸞上人も越後流罪の後、この地に来て祈り、餓鬼を救ったといういわれも残っている。


雲が少しずつ取れて明るくなってきた。


ケーブルカー山頂駅のある御幸ヶ原に戻り、今度は反対方向の女体山に向けて歩き出す。


しばらく進むと、ガマガエルが口を開けた姿に見えるガマ石が出てくる。筑波山名物であるガマの油売りの口上が、この岩の前で生み出されたという言い伝えが残っているほか、投げた石がガマの口の中に入ると願いが叶うとも言われている。


女体山頂手前に到着。


百名山の標柱が立つ女体山山頂877mに到着する。


いつの間にか青空となり、やっと展望が広がってきた。


反対側には先に登った男体山が良く見える。


女体山から下山ルートに入る。しばらくは、奇岩・怪石がつづく面白いルートだ。女体山頂近くにそびえたっているのは「大仏岩」。大仏の頭のように見えるこの巨岩は、高さはなんと15m。


「北斗岩」。天空に輝く北斗星のように、決して動かないことを意味しているといわれ、空に向かってそびえ立っている。


「出船入船」。石の姿がまるで出てゆく船と入ってくる船が並んでいるように見えることから、船玉神を祀っている。


「陰陽石」。陰と陽、相反する二つの巨大な岩が寄り添うようにそびえ立っている。


「母の胎内くぐり」。岩を抜けることで、生まれた姿に立ち返ることを意味しているといわれている。


「高天原」。高天原とは「神様の世界」のこと。神の世界に入っていく。


天照大神を祀る稲村神社に寄ってから、高天原を出る。


「弁慶七戻り」。頭上の岩が今にも落ちそうで、弁慶も七戻りしたといわれている石。聖と俗を分ける門だともいわれている。


弁慶七戻りを反対から眺める。


奇岩・怪石コースを通り、筑波山神社まで戻ってきた。


神社の黄色いイチョウが青空に映える。


下山するとちょうどお昼となり、麓の茶店でつくばうどんを食べて、つくば駅に戻る。つくば駅からは、東京駅直行バスに乗って帰る。つくばエキスプレスだと秋葉原で乗り換えとなるが、直行バスだと新幹線口に横付けしてくれるので意外と便利なバスだった。

参考1.筑波山の高低図&コースタイム


参考2.筑波山のコースマップ

2023つくばマラソンツアー:2日目つくばマラソン

2023-11-29 22:25:59 | マラソン
マラソンを走るようになって、どんな大会に出ていたか確認してみたら、全国47都道府県のうち37県の大会を走っていたことが分かった。ここまで来ると、全国47都道府県のフルマラソン(フル以上の大会も含む)すべてを完走したいと思うようになり、今回のつくばマラソンは38県目の大会となる。はじめての茨城県の大会を有名なつくばマラソンに選んだのは、そんな理由もあった。

つくばマラソンは、「マラソンを科学する」という大会テーマのもと、マラソンを様々な角度から考え、「科学する」というフレームで毎年「進化してゆくマラソン大会」を目指しているという。さすが学術研究都市らしい視点で開催されているのも頷ける。

コースは、広い筑波大学の構内をスタートして、つくば市内の田園地帯をぐるっと回り、ふたたび大学構内に戻ってくる周回コースだ。


この日の天気は、急な寒波に襲われ前日とは打って変わり今にも雪が降りそうな肌寒い一日となっていた。もうタイムなどを競う歳でもないので、最後尾のブロックに入り、スタート時間を待つ。すぐ目の前には。5時間のペースメーカーが立っているが、とても追いつけないだろう。大会の制限時間は6時間なので、6時間以内に帰ってこれば大丈夫だ。


9時スタートだが、ブロックごとに5分ごとのウェーブスタートなので、9時20分のスタートとなった。


スタート後、大学構内を出るとずっと田園地帯となり、大きなビルなどはなく応援もまばらとなる。その後、霧雨のような状態となり写真を撮る気にもならず、ひたすらゴールを目指す。

参加者は1万人という事だが、ウェーブスタートなので、それほどスタート時の渋滞は気にならず、すぐに.マイペースで走ることが出来た。また、エイドはそれほど珍しいものが出るわけでもないが、遅いランナーには何もないという事もなく、そこそこ食べられるものはあり、ガス欠になるという事はなかった。ただ、あんなに寒い日なのに、冷凍ブルーベリーや冷凍クレ-プが出たのには驚いた。ビニール袋をかぶり、雨除け寒さ除けをしていたので、それほど体が冷えることもなく冷たいものも体が受け入れてくれたので問題ない。それからコース内のトイレが思ったより込み合うこともなく、すぐ利用できたのが良かった。

残り5キロくらいから大学構内に入ると、赤く色づいた紅葉の並木道が素晴らしい。筑波大学の名物スポットといってもいいだろう。こんな自然豊かなキャンパスで勉学に励む学生たちがうらやましい。


また、道路のところどころに緑色の盛り上がった場所がある。広くて長い道で車がスピードを出しすぎないようあえて段差を作っているらしい。ランナーにとっては、あまりうれしくない段差なので段差のある所では、スタッフが段差に注意と呼び掛けている。


広い構内をぐるっと回ると、陸上競技場のゴールが見えてきた。周りは、ほとんど歩いているランナーだらけだったが、最後までは走りぬこうと遅いながらも無事時間内にゴール。38県目の茨城県のマラソンを無事完走することが出来た。


ゴールの先にいたのは、日本テレビが放送している天気予報のマスコットキャラクターである“そらジロー”だ。


一緒に行った仲間たちもしばらく前にゴールしたが、寒いので先にバスに乗って帰るという連絡が入り、私もいそいで帰りのシャトルバスに乗りホテルに帰った。もう一泊して、翌日は百名山の筑波山に登る予定だ。

「2023つくばマラソンツアー:3日目筑波山」に続く。

2023つくばマラソンツアー:1日目つくばサイエンススポット観光

2023-11-28 18:11:38 | 観光
茨城県のフルマラソンをまだ走ったことがなかったので、つくばマラソンを走ろうとエントリーした。つくばには筑波山に登りに来たことが2回ほどあるので、知らない場所ではないが、筑波研究学園都市として開発が進み、現在は日本国内最大の学術都市となっているつくばの研究施設を見学してみたいと思い、マラソンの前日は、いくつかの研究施設を見て回ることにした。

つくばには、東京秋葉原からつくばエクスプレスに乗れば最短45分で行くことが出来、アクセスは非常に便利だ。つくば駅前から出るサイエンスツアーバスの一日乗車券を買って、まずは、つくばエキスポセンターに寄る。つくばエキスポセンターは、屋外にそびえ立つ高さ50mのH-Ⅱロケット実物大模型が目印だ。


つくばエキスポセンターは、科学技術を見て・触れて・楽しむ科学館である。科学の不思議を学びながら体験できる展示のほか、世界最大級のプラネタリウムでは大迫力の映像と美しい星空の世界をお楽しむことが出来る。また、館内には宇宙食をはじめ、科学グッズ、宇宙関連グッズ、星座グッズなどを取り揃えたミュージアムショップもある。


館内を一通り見学した後、世界最大級のプラネタリウムでは、四季折々の星座や天文現象の映像を楽しめるのだが、当日朝早く起きて、寝不足気味だったので、あまりにも眠りやすい環境に、ついうとうと眠りこけてしまったのが残念。

昼食は、つくばエキスポセンター前にある店で、サンドウィッチとカレー、コーヒーなどを頼み軽く済ます。

次に向かったのは、産業技術総合研究所 サイエンス・スクエア つくばだ。こちらでは、産総研の最新の研究と成果をわかりやすく紹介している「産業技術」のショールームである。脳波を用いて意思伝達を手助けする「ニューロコミュニケーター」、夢の素材として大きく期待される「カーボンナノチューブ」など、未来の暮らしに役立つ技術が紹介されていて、まさに最先端の科学の一端を垣間見ることが出来る。

サイエンス・スクエア つくばを出ると、前にあるイチョウ並木が素晴らしい。黄色い絨毯で覆われた地面が目に染みる。


奥の方では、イチョウの葉に埋もれるように横たわっている子供がいて楽しそうだった。


イチョウ並木の横にある地質標本館にも立ち寄る。ここは、地球科学専門の博物館で、「地球の歴史」「生活と鉱物資源」「生活と地質現象」「岩石・鉱物・化石の系統的展示」の4つのテーマの展示室があり、動く模型や映像、 音声等も使って紹介している。

糸魚川―静岡構造線活断層系の説明版。


説明版の横には岡谷断層のはぎ取り標本が展示されている。


最後に寄ったのは、地図と測量の科学館。ブラタモリでも紹介された施設だというのでかなり楽しみにしていた。地図や測量に関する歴史、原理や仕組み、新しい技術などを総合的に展示している。地図が好きなので、この施設の展示は特に面白かった。


地図の記号当てクイズは、意外と難しく半分以上わからなかったが、いい勉強になった。


つくばで有名な場所と言ったら、宇宙航空研究開発機構(JAXA) 筑波宇宙センターもあるのだが、以前来た時にJAXAだけは入ったことがあったので、今回は時間の関係もあり割愛し、宿泊予定の研究学園駅前のホテルに向かった。

「2023つくばマラソンツアー:2日目つくばマラソン」に続く。

2023瓢ヶ岳(ふくべがたけ)

2023-11-06 22:02:24 | 山登り
昨日は、岐阜県美濃市最高峰で濃尾平野最北、長良川中流に位置する瓢ヶ岳に登ってきた。瓢ヶ岳は片知山とも呼ばれ、古くからの修験の山だった。瓢ヶ岳の名は、以下の話に基づく。鬼退治の藤原高光が池畔で休んでいると、水面に12個の瓢(ふくべ、ひょうたんのこと)が浮き出てきた。鬼の化身かと身構えると、かき消えてしまった。この伝説から、明治時代、ふくべヶ岳の文字に、瓢の字を当てるようになったと言われている。

登山口は、ふくべの森のトイレがある駐車場の近くだ。1週間前くらいまでは雨の予想になっていたが、次第に晴れの予想に変わり、当日は暖かく風のないいい天気に変わっていた。


登山口には、大きな案内看板が立っている。


春は新緑、秋は紅葉を楽しめる郡上の隠れた名峰で、登山道はよく整備され、短時間で登れる初心者にピッタリのトレッキングコースだ。まずは、谷筋を登っていくのだが、ごろごろと巨岩が転がっているような場所がいくつも出てくる。


広葉樹が多く、赤や黄色に色づいた素晴らしい紅葉がみられる。


1時間ほどで、骨ヶ平(鬼の首を埋めたと言われる)の分岐に着く。


さらに30分ほどで瓢ヶ岳1163mの山頂に到着する。


山頂は展望が良く居心地も良い雰囲気の場所だ。また、白山、乗鞍、御嶽を望める絶好のビューポイントだというが、霞がかかり、カメラで撮るといまいちよくわからない。もっと空気が澄んでいたらよく見えたはずだ。


さて、ランチ休憩にはまだ時間的に早すぎるので、その先にある奥瓢ヶ岳1160mに向かう。10分くらいで到着する。


看板のすぐ横に大きな岩があり、よじ登ってみるとちょうど4人くらいが座れる場所があり、そこでランチ休憩する。




岩の上から展望などを楽しみ、元来た道を戻る。帰りは、登山道の紅葉を眺めながらのハイキングだ。






骨ヶ平から見晴台に寄り道する。少し下ってから大きく登り返すと見晴らしがいい場所に出た。ここからも御岳が見えるとのことだったが、さらに霞がかかり山の姿は判別できなくなっていた。


西の方を眺めると、瓢ヶ岳が見える。


再び骨ヶ平の分岐に戻り、ふくべの森に向けて下山する。下りも岩がゴロゴロしている。


標高が下がるほど、紅葉が素晴らしい。山頂周辺は、だいぶ散りかけてきていたが、麓近くはまさに紅葉真っ盛りだ。




大きな沢を渡渉すれば、登山口は近い。


駐車場に戻るが、駐車場の近くには、人気ボルダリングスポットがあるというので、どんな場所か覗きに行ってみる。大きな岩の周りにたくさんの若者たちが集まり、大きな岩を素手でよじ登ろうと交代で挑戦している様子を見ることができた。


岩の下には、落ちてもケガをしないようにたくさんのマットが敷かれている。


この辺りは、フクベボルダーと呼ばれ、ボルダリング愛好者には有名なスポットらしい。各岩にはUFO岩やミニクジラ岩といった名前が付けられているようだ。


ボルダリングを見てから、“日本まん真ん中温泉 子宝の湯”に寄って汗を流し帰路についた。

参考1.瓢ヶ岳の高低図&コースタイム


参考2.瓢ヶ岳のコースマップ