とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

お伊勢参りに行ってきた

2009-10-31 19:55:46 | 観光
昨日アップするつもりが、データが消失してしまったので仕切りなおしで今日アップする。

会社の同僚達と、久々にガイド付きの貸切バスで伊勢まで日帰り旅行に行った。かなり昔に行った覚えはあったが、ほとんど初めて行くような気分だった。最初に行ったのが、二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)である。猿田彦大神と宇迦御魂大神(神宮外宮の豊受大神の別名)を祭神とする神社で、夫婦岩が有名な場所だ。また、夫婦岩の沖合約700mの海中には、祭神猿田彦大神縁の興玉神石が沈んでいるという。駐車場から、夫婦岩への参道だけは、おぼろげに記憶が残っていた。

夫婦岩は、沖合約700m先に鎮まる興玉神石、また日の大神を拝する鳥居の役目をしており、岩の間からの日の出が有名で4月~8月の間は、その様子を撮るためにたくさんのカメラマンで賑わうそうである。男岩は高さ9m、女岩は高さ4mで、長さ35mの大注連縄が5本張られておりなかなか見事な景色を醸し出していた。私も機会があれば、夫婦岩からの日の出の写真を撮ってみたい気になった。


また、猿田彦大神は天孫降臨の際に高天原と豊葦原中津国の間の道案内を勤めたことから「道開き(導き)の神」といわれている。この神のお使いはカエルとされており、境内には無数のカエルの石像が並んでいる。この神社の御守は「無事カエル」「貸した物がカエル」「お金がカエル」等ユニークなものが売られており面白かった。大きなカエルの像は、たくさんの人たちが撫でてピカピカに光っていた。


参道を戻り、バスの止まっている駐車場に戻ったところは、二見シーパラダイスという水族館がある。水族館の中には入らなかったが、入口前の水槽にはアシカやトドが姿をみせ愛嬌を振りまき楽しませてくれた。


その後、伊勢神宮に向かう。伊勢神宮には、太陽を神格化した天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る皇大神宮(こうたいじんぐう)と、衣食住の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る豊受大神宮(とようけだいじんぐう)の二つの御正宮が存在し、通常は、皇大神宮を内宮(ないくう)と呼び、豊受大神宮を外宮(げくう)と呼ぶ。本来は先ず外宮を訪れてから、内宮に参拝するのが正しい方法とされているようだが、ツアーの都合なのか先に内宮に向かった。内宮の敷地はかなり広い。昼食をとってから、鬱蒼たる参道を歩き、正宮を目指した。

外国人の観光客も多く、国際的な場所である。

正宮に入るのは石段を登ることになるが、上りきった先からは撮影禁止となっていたので、石段の途中で写真を撮っておいた。


伊勢神宮正宮は萱葺き屋根で簡素な建物だった。京都や奈良ではきらびやかに飾り立てられた神殿を見たりしているので意外な気がしたが、質素な中に厳かなものを感じた。この建物には神宮式年遷宮(じんぐうしきねんせんぐう)というしきたりがあり、敢えて簡素な建物を造り、20年毎に建て替えることで、常に清浄であることを求めているとの事だ。次に社殿が全て建て替わり、遷宮が行われるのは平成25年になるそうである。そして、現在の正宮の隣には次回建てるための敷地が用意され、既にその準備が始まっているようだった。

また、内宮の入口に架けられている宇治橋の架け替えは、遷宮の4年前に行われるのが恒例となっており、既に架け替えの準備が終わっていた。ただ、実際に通行できるのは11月になってからとのことで、この日はシートが掛けられたままになっている橋を近くから見るだけだった。


内宮の参拝を終わり、伊勢名物「赤福」の本店がある「おかげ横丁」に向かった。

いろんな店が立ち並び、大勢の観光客で賑わっていた。「おかげ横丁」とは江戸時代のお伊勢参り(お陰参り)をテーマに整備されたテーマパークでもある。

江戸時代、当時の人口の1/5にあたる人々が、日本全国から「伊勢に行きたい」「伊勢路が見たい」「せめて一生に一度でも」と伊勢へ押し寄せた。居住移動することを制限され、満足な宿泊施設もない当時の参宮は、まさに命懸けの旅であったことだろう。しかし、伊勢の人々は、自分の施しが神様に届きますようにと「おかげの心」で「施行」と呼ばれる振る舞いを行い、物・心の両面から旅人を支え、あたたかく迎えたと言われている。伊勢人の中には、日々あることを神に感謝する「神恩感謝」の精神が受け継がれ、その心を後世に伝えるために整備された町並みでもある。「おかげ横丁」の中には、参宮歴史館「おかげ座」があり、ここでは短い映画を見たり展示物の説明等を受け、お伊勢参りの歴史の勉強が出来た。


「おかげ横丁」を見終わり、バスに戻って、最後の見学地「外宮」に向かった。外宮も内宮同様質素な作りの建物であった。伊勢神宮は神社本庁の本宗(ほんそう)とされ、正式名称は神宮で通るそうだ。他の神宮と区別する場合には伊勢の神宮と呼ぶが、神階が無く他の神宮とは別格とされ格付けがない。こんなことからも、単なる観光地という気分では参宮してはいけない場所のような気がした。あとは、もと来た道を戻り無事帰路に着いた。

せっかく作った記事が消えちゃった

2009-10-30 22:20:54 | 呟き
今日は会社の旅行で、伊勢のほうまで行ったきたので、頑張って記事をワードで作成していたのだが、何故か変なエラーとなってしまいすっかり消え去ってしまった。いちど復元したのだが、またエラーとなってしまい、あとはもう復元できなかった。さすがにもう編集する気は失せてしまい明日に回すことにした。

「一期一会」川口智義氏

2009-10-29 22:57:05 | 社会人大学
今年度最後の社会人大学の講師は、癌研有明病院顧問の川口智義(かわぐち のりよし)氏だった。40年前は骨肉腫の生存率は20%しかなくさんさんたるものだったが、川口氏のアイデアで現在では生存率が70~80%まで向上しているという。骨のがんとも呼ばれる骨肉腫は、多くは10代で発症し患部を切除しても転移する可能性が高かった病気だった。河口氏は、40年のキャリアを持ち、手足を切断しない治療に情熱を注ぎ、この分野では日本で第一人者であるそうだ。

講演では、実際の患者の患部や肉腫の写真等も公開され、目を背けたくなるようなものもあったが、この道一筋にかけてきた川口氏の苦労が偲ばれた。川口氏は「一期一会」を大切にし、その時々に出会った患者さんたちの将来の生活も考えて、いろんな治療法を考案し生存率を高めて行ったのである。患者だった人たちが元気になってスポーツが出来るようになった写真なども公開され、術後の様子もずっと気にかけておられた様子が伺えた。ただ、お医者さんらしく学会の研究発表会のような専門的な話だったので、私には難しい内容も多かった。

さて、今年から初めて参加した社会人大学だが、これですべての講座が終了した。また、課外講座も歌舞伎公演に参加したので、皆勤賞の資格はある。参加者の中には10年とか20年連続で皆勤賞の方もいるそうだ。来年は、どんな先生が来られるかまだ判らないが、また来年も参加してみたいと思っている。


グリムス3本目も大人の樹に成長

2009-10-28 21:48:04 | エコ
今年から始めたグリムスの樹のブログパーツ。順調に成長し、3本目が大人の樹になりました。ほぼ3ヶ月弱で1本というペースです。この分なら1年で4本はいけそうかな。

3本とも個性的な樹に成長しており、なかなか気に入っております。この成果は、モンゴルやアフリカの地に実際に植樹されることになっています。微力ながら、地球環境の保全に役立っていると思うとうれしいものです。

明日から、多分新しい芽が発芽するはずですので、また頑張って成長させていきたいです。

大腸内視鏡検診を受けた

2009-10-27 22:40:13 | 呟き
1ヶ月以上も前に予約していた大腸内視鏡検診をやっと昨日受けた。検診は、まるまる一日かかった。前日の晩、大腸をきれいにする薬と下剤を飲んで寝たのだが、翌朝から下剤が効いてきて病院に行く前からトイレに何度も足を運んだ。そして、当日の朝はもちろん朝食抜きである。

病院についてからも、腸をきれいにする薬を大量に飲むことになる。他の病院では通常2Lくらい飲まされるそうだが、私が受診した病院では受診者の負担を減らすため900ccと少なめである。スポーツドリンクのような味の薬を15分ほどかけて飲み干した。味は悪くないのでそれほど苦にはならない。ただ、たくさん飲まなければならないことだけだ。薬を飲んでしばらくすると便意を催し、トイレに行きたくなってきた。あとは15分おきくらいに何度もトイレに足を運ぶことになる。トイレはすべて個人ごと専用の場所が決まっており自分の名前が書かれている。

この日の受診者は20名ほどいて、便がきれいになった人から順番に検査をすることになる。私は比較的早い時間に行ったのであるが、便の出方も順調であったのか1番目の受診者になってしまった。便の出方については、看護師さんがわざわざトイレまで行って流してない状態で確認するのである。正直言うと恥ずかしいが、これも検査だと思って割切るしかない。

検査着に着替え、検査室に入った。ベッドに横たわり点滴を受けながら検査を待った。なかなか先生が来ず、天井を見ながら緊張していた。しばらくして看護師さんが入ってきて“眠くなる薬を入れますよ”と言うのを聞いたのまでは覚えているのだが、その後のことはまったく覚えてない。いつの間にか麻酔で眠っていたらしい。目が覚めて起こしてもらうと1時間以上過ぎていた。ベッドから立つと最初ちょっとフラフラしたが、次第に感覚が戻ってきた。着替えを済ませ休憩室に戻ると急激にお腹が空いてきた。お菓子と飲み物がテーブルに用意され貪るように全部食べつくした。あとは、しばらく休憩して検査結果の説明を待つだけである。

午後4時近くになってから、先生からの説明が始まった。結果は、ポリープが一つ見つかり切除したとのことだった。いちおう日帰り入院の手術ということになったのである。2年前に受けた時もポリープの切除を受けたのだが、今回も同じことになってしまった。大腸には、どうもポリープが出来やすいようだ。受診したほとんどの人にポリープが見つかり切除したようであった。日本人の大腸ガンは増えているらしく、このような検査での早期発見が大事なようである。早期発見で良かったともいえるのだが、お陰で2週間ほど激しい運動はしないようにと釘を刺されてしまった。激しい運動をすると切除した場所からの出血がおき開腹手術をしなければならなくなってしまうというのだ。これから、マラソンシーズンに入り、せっせと走り込みしなければと思っていたが、しばらくお預けだ。そして、今週末の大会参加も止めるしかない。まだ、おとなしくしておく事にしよう。

Windows7無事インストール成功

2009-10-26 23:29:13 | パソコン
先日、Windows7のインストールを妨害する要件をすべて取り除き、インストールを待つばかりとなっていた。今日は、やっとインストールを完成させようとDVDをセットアップした。最初は、システムのスキャンだ。今まではこの段階で何度も止まってしまっていた。しかし、今日はそのまま先に無事続行していた。システムのインストールやら展開、データのインポート等一つずつステップを踏んで最後まで進んだ。時間にして約2時間くらいかかった。何度も再起動を繰り返し、いつものデスクトップ画面が出てきたときは感激と同時にホッとした。

変わったところは、タスクバーが一新されている。タスクバーのアイコンにマウスを当てるとプレビュー画面が表示され、クリックするとそのまま開く。また、ガジェットを好きな場所にドラッグできるのも目新しい。あとは、二つのウインドウを並べて見やすく表示できることなどがわかった。他にもいろいろあるようだが、少しずつ触っていけば面白い機能が見つかるかもしれない。

中でも最大のポイントは、反応速度が速くなったことだ。当初の売りにあったように起動や動作がかなり速くなったことを体感できた。今までのビスタがいかに遅かったかわかる。また、メールソフトが入ってないので、Windows Live Mailをインストールした。こちらは無料なので入手は簡単だ。今まで使っていたWindows Mailとはデザインがかなり違うが、特に難しいことはなく直ぐ使いこなせそうだった。これでしばらくは、Windows7で遊んでみることにする。

『京乱噂鉤爪(きょうをみだすうわさのかぎづめ)ー人間豹の最期ー』観劇

2009-10-25 23:15:20 | 社会人大学
社会人大学の課外講座として、東京国立劇場まで歌舞伎を見に行ってきた。朝早く浜松を出発して、国立劇場に着いたのは11時ちょっと過ぎだった。この日の演目は、『京乱噂鉤爪(きょうをみだすうわさのかぎづめ)ー人間豹の最期ー』昨年上演して好評だったという江戸川乱歩の『人間豹』の続編である。原作の人間豹こと恩田乱学と明智小五郎の設定だけを借りて、市川染五郎が原案を、岩豪友樹子が脚本を、松本幸四郎の演出という舞台である。

社会人大学では、バレエ鑑賞会や文楽鑑賞会、正倉院展見学等の企画もあったが、今回の歌舞伎の演目が江戸川乱歩の小説から題材をとっているということを知り、一番興味を引いたので参加することにしたのだった。子供の頃、少年探偵シリーズをむさぼるように読んで名探偵明智小五郎と怪人二十面相の対決に胸をおどらせていたものだ。そんなこともあって、怪人二十面相は登場しないものの、大人向きの作品では名高い「人間豹」の舞台化ということで大いに期待して行った。

歌舞伎自体の鑑賞は、昔歌舞伎座に行ったこともあり今回は2回目だった。今回の演目は伝統的な歌舞伎とは異なり、初めての人にもわかりやすく娯楽性に徹した作品だったような気がした。配役は、人間豹こと恩田乱学と娘みすずの二役を演じた市川染五郎、明智小五郎の松本幸四郎、陰陽師鏑木幻斎の中村梅玉などである。特に市川染五郎はコミカルな女形役と凶暴な人間豹恩田の二役をこなし、大活躍だった。劇中の激しい立ち回りやワイヤーで吊るされ、花道から2階客席後方への斜めに客席を飛ぶ宙乗りなど目を見張るものがあった。また、陰陽師鏑木幻斎の悪役ぶりもなかなか見ごたえがあった。

ただ、この演目は江戸川乱歩原作からの続編とはいえ、原作を離れて自由な脚色を施しており、乱歩らしいおどろおどろしたシーンもいくつかあったが、違和感を感じざるを得なかった。時代背景が江戸時代末期で登場人物も侍、町人、農民、公家等の衣装を着ていることもあり昭和初期のレトロなイメージを期待していた自分としては乱歩の世界とは思えなかった。歌舞伎として演じるのだから、時代背景は江戸時代になるのは仕方ないことかもしれない。もちろん歌舞伎役者が洋服で出たら確かに変だろう。江戸川乱歩のイメージを借りたまったく別物の作品と思えば面白かったともいえる。残念だったのは、明智小五郎の役が今一重要な役どころでなかったことだ。はっきりいって陰陽師鏑木幻斎の悪役ぶりと人間豹の人間らしさに目覚めるあたりがメインで明智小五郎の存在感がまったくない。明智小五郎と人間豹の息詰まる対決を期待していただけに、その点は期待はずれだった。

驚いたのは、演出関係で陰陽師の鏑木幻斎の屋敷が現れるシーンである。なかなか凝っていて、舞台がぐるっと回りながら屋敷が登場したのは凄かった。一軒家が丸ごと舞台下からせりあがってくるのだから驚く。歌舞伎というのは、こういった演出がよく考えられており、舞台の早変わりや役者の衣装の早変わりなど感心するところは多い。

今回の歌舞伎で、一番気に入ったのは、人間豹や明智小五郎、鏑木幻斎などではなく、まだ13歳だという中村梅丸という少年が演じた花形見人形だった。人間ではなく美しい人形の役で、ほとんどじっとしているのだが、魂が吹き込まれ急に動き出すシーンは見事だった。人形が何かに操られ動く様が素晴らしい。しかも本物の女性以上に妖しく色っぽい。とても女形とは思えない美しさで魅了されてしまった。これからの歌舞伎界のスターになりそうな役者である。



Windows7を入手するが…。

2009-10-24 22:26:45 | パソコン
10月22日のWindows7の発売に会わせて予約していた、「Windows7 Home Premium アップグレード版」が22日届いた。早速その日、インストールしようと張り切ってパソコンの前に座った。

まずは、ディスクを入れると自動的にソフトが立ち上がり、システムの構成などをスキャンしてインストール可能かを判断してくれる。スキャンするのも結構時間がかかる。20分くらいかかっただろうか?やっと画面が変わり、表示が出てきた。表示にはこう書いてあった。

「以下の問題により、Windows をアップグレードできません。続行するには、アップグレードを取り消して、それぞれのタスクを完了してから、再度アップグレードを実行してください。」

以下の問題として、最初はいっぱい出てきた。まずはウイルスバスターの旧バージョンであるウイルスバスター2007をはじめ数種類のソフトを削除しなさいと出ていた。それからもう一つやっかいな問題はCドライブの容量が足らないということだった。Windows7を入れるためには16GBもの空容量が必要とされており、自分のパソコンの空容量は9GBしかなかった。7GBもの容量を減らすのは大変なことだ。とりあえず、不要なソフトを徹底的に削除してみた。それでもとても足らなかった。やりすぎて、使う可能性のあるソフトまでうっかり消してしまった。頻度は少ないので、それほどショックはない。

やはり、ソフトを削除するだけでは無理とわかり、最終的な手段として余裕のあるDドライブの容量を減らし、その分をCドライブの容量に回すことだ。幸い、やり方が載っている雑誌があったので、容量を変更するフリーソフトをダウンロードして、無事Cドライブの拡張に成功した。拡張の結果Cドライブの空容量は50GBまで広がった。まずは一つ問題をクリヤーした。

その後は、問題のあるソフトの削除作業だ。最初は10個くらいあり、半分は簡単に削除できたのだが、その後がなかなか削除できない。コントロールパネルのアンインストールで削除できないソフトが残ってしまった。アンインストールしても完全に削除されるわけではなく、ゴミのようなファイルが残っていて、スキャンに引っかかってしまうのだ。何回もスキャンかけても少しずつしか減らなかった。その為、入手してから昨日今日とやってきたが、ほぼ全部削除できたのはつい先ほどだ。今日中にインストールしたかったが、スキャン後のインストールの時間がかなりかかりそうなので、今日はこれでやめることにした。

多分、今度のインストールは無事成功しそうだ。ただ、時間がかかるので直ぐ出来るかどうかはわからない。その間は、ネットもメールも出来ないので、時間に余裕があるときの楽しみにしておこう。


武士道についてのお話

2009-10-23 23:42:39 | 社会人大学
10回目の社会人大学は、「伝統文化と現代 -武士道の問題を中心に-」と題して、京大卒、現国際日本文化研究センター教授の笠谷和比古(かさや・かずひこ)氏の講演であった。著書は「武士道と日本型能力主義」(新潮社)「武士道と現代」(扶桑社)「武士道  その名誉の掟」(教育出版)など多数。

笠谷氏は武士道の研究を長く続けており、専門は歴史学=武家社会論。その武士道を現代の個人や企業組織などにどう生かすべきかを深く解明している人である。今回は武士道の今日的意味について、日本社会における個人のあり方と武士社会における組織能力の観点からの話であった。

全体的には、興味深い話も多く頷ける話も結構あったが、難しい話もあり少し眠たくもなった。そのなかでも特に印象に残ったのは、今何故武士道なのかという話だった。日本の武士のあり方や生き方に見られる潔く強い個性を備えた自立した人格への憧憬。まさに自然体での生き方。自己に誇りを持って生き、志を高くかかげて正々堂々と行動し、善悪をわきまえ恥を知ってけじめと責任に背をむけず、たとえ一人になっても困難な状況に立ち向かっていくサムライの精神と行動が、今の日本社会に求められているというのだ。

子供たちの世界ではいじめが横行している。これは目立つものを排除するという論理に立って行われている。だが、本来目立つ者が排除されるようでは、社会の発展はありえない。このような人間が増えていけば、日本の将来はないとも言う。子供たちの中では、憧れのヒーローは、マリナーズのイチローだという。まさに一人でメジャーに挑戦し突出した目立つ人間である。このような人に憧れるのに、身近では目立つ人間を排除する行為に走ってしまうのは何故なのか。これが現代日本社会の抱える問題なのかもしれない。


オリオン座流星群を見に行った

2009-10-22 19:45:19 | サイエンス
しばらく前から、オリオン座流星群の出現がピークを迎え、ここ数日が見頃なんて報道が盛んにされていたので、妻が見たいと言い出し、昨日夜遅くから車を走らせ光が少ない山のほうまで行ってきた。

このオリオン座流星群は、約3000年前にハレー彗星から放出されたちりが06~10年の間、地球の軌道に接近するためで、次に急増するのは70年後であるという。来年は月明かりがあり、良い条件での観測は事実上、今年がラストチャンスになるということだ。19日夜から23日未明にピークを迎えるということもあり、月明かりがなく天気もよい昨日の夜は、我が家においても最後のチャンスだった。

実際に、観測場所に着いてから約1時間ほど粘って空を見上げていた。たしかに、長く尾を引いた流れ星がいくつか観測できた。話によると1時間あたり数十個も見られるかもしれないということだったが、実際には7~8個くらいしか見えなかった。東の夜空に浮かぶオリオン座近くから放射状にいろんな方向に出現しており、ピークは壮観だろうなと思った。もっと遅い時間ならたくさん出たのかもしれないが、翌日も仕事がありいつまでも夜更かしもできないので、早々に帰った。妻が観測できたのは、私よりもっと少なかったようで、しきりに悔しがっていた。

因みに、流星をなんとか写そうとカメラと三脚を持っていって何枚か写したが、ここでお見せできるような写真は撮れなかった。星空を撮るのはなかなか難しいものである。