とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018月食観測

2018-01-31 23:58:49 | サイエンス
今日は、皆既月食が見られるとのことで、寒い中2階のベランダでカメラを構えて月食観測をやってみた。

ネットで調べてみると、今回の月食はかなり特別のものらしい。月の距離が地球に最も近くなる「スーパームーン」と、月に2度目の満月となる「ブルームーン」、そして皆既月食により月が赤っぽく見える「ブラッドムーン」という現象がすべて同時に起こるという。それらをすべて合わせて「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」と呼ばれる現象というわけで、地域によっては約150年ぶりという。まさに非常に珍しい天体ショーであり、これを逃したら二度と見られないという事で頑張って観測してみた。

20:43。月食が始まる前の満月。


20:53。左下がやや欠け始める。


20:58。1/5程欠ける。


21:05。1/4程欠ける。


21:16。2/5程欠ける。


21:28。3/5程欠ける。


21:30。一応動画でも1分ほど撮ってみる。


21:33。2/3まで欠けてきた。


21:42。4/5まで欠けてきた。


21:45。右上少しだけしか残っていない。


21:47。もう僅かだけだ。


21:48。ほんのかすかに残っている。


21:51。ついに皆既月食だ。完全に隠れた。


21:52。いわゆる「ブラッドムーン」。赤い月に変わっていた。


皆既月食は、太陽と地球と月が一直線に並び、月が完全に地球の影に入る現象であるが、赤い月に見えるのはかなり珍しい。その中でも「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」という貴重な現象を見られて良かった。おかげで、だいぶ体が冷えてしまったが、いい経験になった。

白黒写真をカラー写真に変える技術が無料公開

2016-11-08 21:41:14 | サイエンス
車の中でたまたま聞いていたラジオ放送で、“白黒写真をカラー写真に変える技術が無料公開”されたという話をしていた。これは面白そうだと思い、早速グーグル検索してみたら、一発でヒットした。

どういうものかというと、早稲田大学の研究チームが開発した“人工知能によって白黒画像を自動でカラー変換する技術”を誰でも無料で試すことができるWEBサービスが公開されたということがわかった。

この技術の正式な名称は「ディープネットワークを用いた大域特徴と局所特徴の学習による白黒写真の自動色付け」といい、人工知能が、大量の白黒・カラー画像の組から色付けの手掛かりとなる特徴をディープラーニング技術により学習し、その特徴を使って与えられた白黒画像をカラー画像に変換する技術だという。

とはいえ、研究の名称を知っても、どんなことか理解できたわけではない。ただ、人工知能が一生懸命考えて白黒写真に自然な色付けをしてくれるということだけはわかった。

早速、昔の古い白黒写真を探し出し、試しに変換してみたのが下記の画像だ。

《白黒写真》


《カラー写真》


《白黒写真》


《カラー写真》


結果は、まずまず自然な感じの色付であるように見える。

次に、元からあるカラー写真を変換してみた。

《元のカラー写真》


《グレースケールに変換》


《カラー写真に変換》


こちらの結果を見ると、赤などの原色に近い色の変換が今ひとつだ。まだまだデータを集めて人工知能の能力を高める必要があるのかもしれないが、素人でも、こういった技術の一端に触れることができるというのが、何といっても凄い事である。

Webサービスはこちらから
http://colorize.dev.kaisou.misosi.ru/


アルツハイマー病になっても記憶は失われていない?

2016-03-24 21:55:58 | サイエンス
ずっと前から理化学研究所のメールマガジンを購読している。難しい科学の話ばかりで、ほとんど理解できない事も多いのだが、時々気になる研究成果が載っていることがある。今回、気になった研究結果は、アルツハイマー病についての研究結果だ。

アルツハイマー病(AD)は、物忘れなどの記憶障害から始まり、徐々に認知機能全般が低下する病気で、世界で4,750万人と推定されている認知症患者のうちADは7割程度を占めているという。ADにおいては、記憶の形成、保存、想起に重要な海馬の周辺で神経細胞の変性が始まることから、海馬の異常が記憶障害を引き起こす可能性が指摘されていた。しかし、AD初期における記憶障害の原因が、記憶を新しく形成できないためなのか、形成された記憶を正しく思い出せないためなのか、そのメカニズムは全く不明だったという。今回、マウスを使った研究の結果、AD初期の患者の記憶は失われているのではなく、思い出すことができないだけなのかもしれないという事が分かってきたという。

別の研究でも、個々の記憶の痕跡は海馬の「記憶エングラム」と呼ばれる細胞群に物理的に保存されることが証明されている。初期の患者には記憶を保持する細胞が維持されているのであれば、将来、これらの細胞から記憶を取り出す技術が開発されることによって障害を軽減できるかもしれないという。しかし、この研究結果が、直ちにADの治療法の開発に結びつくわけでもないそうだ。

まずは、研究の標的の一部を同定したという意味で、今後のAD病治療・予防法の開発に大きく貢献することが期待できるという内容だった。ADは、高齢化が進む現代社会の大きな問題である。身近でも、ADになった人があり、決して他人事ではない。人間の脳のメカニズムを簡単に解明することは難しいのだろうが、記憶がなくなってしまうというのは、本人も辛いし、周りも辛い。少しでも、進行を止める方法が見つかることを期待したい。

夢の新素材「セルロースナノファイバー」

2016-01-27 22:12:02 | サイエンス
日本人が開発した優れた技術の一つに、「セルロースナノファイバー(CNF)」という物質がある。最近初めて知ったのだが、これこそ正に夢の新素材である。どんなものかというと、植物の構造の骨格を成している基本物質「セルロース」を化学的、機械的にほぐして再構成した繊維材料である。CNF繊維1本の直径は数ナノ~数十ナノ(1ナノは10億分の1)メートルであるが、鉄の5分の1の軽さで強度は5倍と、炭素繊維と同等近い性能があるという。しかも透明で、熱を加えても膨張しにくく、化粧品などに加えると粘りを出すこともできるそうだ。

このCNFの原料といえば、言わずとしれた日本では身近な「木」という天然資源だ。日本は、四季に恵まれ、夏は高温多湿な風土で樹木がよく育つ。どんな樹木や植物からもCNFの原材料であるセルロースを得ることができる。森林資源の豊富な日本の企業にとっては、原料調達が容易というメリットがあり、CNFが社会で本格的に活用される時代を迎えれば、日本は再生可能な素材の資源大国になるといった夢も描けるという。

ただ、今のところはいくつかの技術的課題があるという。たとえば、樹脂とCNFをなじませることは、水と油を混ぜるようなもので、高度な技術が必要となる。また、製造コストは1キロあたり数千~1万円と、炭素繊維の3000円程度より高い。しかし、量産体制が整えば500円以下に抑えられそうだという。どちらにしても、今後の研究成果によって、高度な技術も量産体制も整っていくはずだ。

CNFをどんなことに利用するかというと、プラスチック材をCNFで強化するということがあげられる。これらを車の部品として使う事によって、車の重量が軽くなり燃費の向上に繋がる。しかも、強度も増すことで安全性も高まる。あるいは透明な性質を利用して、ガラスの代わりに使うことも可能だという。また、透明な紙も作れるということでもある。つまり、炭素繊維の6分の1程度のコストで、車のボディから家電製品まであらゆる工業製品の材料になる可能性を秘めているという訳である。

これだけ聞くと、いかに凄い素材だという事がわかってくるが、何か弱点がないのか気にはなる。現在、政府が掲げた「アベノミクス第三の矢」の中の施策の1つにCNFの研究推進が盛り込まれているということで、今後、いろんな問題点も解決されていくだろう。そして、CNFの普及は、森林資源の有効活用や過疎化の防止に道を開く。まさに、大きな産業革命をもたらすことのできる夢の素材であることは間違いない。今後の研究成果を大いに期待したいものである。

「こうのとり」打ち上げ成功!

2015-08-19 21:43:22 | サイエンス
先ほどのNHKニュースで「こうのとり」打ち上げ成功を知った。何度か延期になっていたのが、やっと今日打ち上げが成功したという事で、ホッとすると共に嬉しい事である。

「こうのとり」は、このあと5日かけて宇宙ステーションに近づき、日本時間の今月24日夜、宇宙ステーションに滞在している日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんがロボットアームを操作して機体をキャッチすることになっているそうだ。本来なら、アメリカやロシアの輸送船で物資が送られていたはずなのだが、すべて失敗だったため、日本の「こうのとり」が無事打ち上げ成功したという事で、宇宙ステーションの乗組員は、安堵したことだろう。

「こうのとり」を乗せた日本の「H2B」ロケットは、2009年の初飛行から5回連続して成功。エンジンなどが共通するH2Aと合わせると27回連続の成功となり、成功率は97%(33回中32回)になったという。まさに、技術立国日本の面目躍如といったところである。そして5日後、宇宙ステーションに滞在している日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんが、NASAにいる若田光一さんの管制のもと、宇宙輸送船のドッキングを担う事になっている。日本人同士による重大ミッションが成功する事を大いに期待している。

「ニュー・ホライズンズ」冥王星に最接近

2015-07-15 19:50:50 | サイエンス
2006年に打ち上げられた無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が、日本時間の2015年7月14日の20時49分頃に冥王星およびその衛星であるカロンに最も最接近して観測を行ったことが発表された。ニュー・ホライズンズは約48億km・約9年半の距離と時間を経て冥王星に接近したことで、人類による探査機が準惑星を含む太陽系の主な9つの惑星全てに到達するという大きな偉業を成し遂げたことになるという。

13日にNASAより発表された写真では、冥王星の表面にハートマークがくっきり見えている。約76万8000kmの距離から撮影された画像では、月のようにクレーターに覆われた表面で、最も白く見えるエリアがハートの形に見えているのだ。右側が、もうちょっときれいな輪郭ができていると更にハートに近いのだが、これだけでも十分ハートマークだといってもいいだろう。太陽系の一番遠くにある冥王星にこんな地形があるなんて、何となくワクワクするようなロマンを感じさせてくれる。


ニュー・ホライズンズは2015年8月まで冥王星の観測を続けて、2016年5月までに全ての観測データを地球に向けて送信する。その後は2020年ごろにかけてエッジワース・カイパーベルト内の太陽系外縁天体を観測した後、太陽系を脱出して外宇宙へと達する見込みだという。その先には、どんな宇宙が待っているのだろうか?

現在は、冥王星の様々な観測データが、次々と送られてきているらしい。NASAでは今回発表された画像の10倍以上の解像度を持つ高画質な画像をすでに受信しているとのことで、7月16日(木)には、さらに別の画像が公開されるそうだ。人類が知らなかった冥王星の姿が、どこまでわかってくるか大いに楽しみだ。

映像を極限まで高速鑑賞するシステム

2015-01-16 18:37:32 | サイエンス
2012年のイグノーベル賞の音響学賞は、お喋りな人を邪魔する「SpeechJammer」を開発した日本人の研究者である栗原一貴さんらが受賞した。この栗原という研究者は、他にもユニークな研究を行っていて、映像を極限まで高速鑑賞する「CinemaGazer」というシステムも考案している。

「CinemaGazer」は,2倍よりもさらに高速で動画を観賞できて(たとえば5倍とか)、しかもしっかりと内容を理解し楽しむことができるビデオエンコーダーである。セリフのある場所は字幕を読めたり、セリフを聞ける程度に高速化して,セリフのないところは超高速再生するという代物だ。本来、映画やアニメは、最初から最後まで早送りしないで見るのが作者への礼儀ではあるが、大量にある作品群の全てに目を通しておくというのは至難なことだ。

もうずっと前からであるが、映画やドラマなど見たいものがハードディスクに溜まりにたまっている。時間をやりくりして、少しずつ鑑賞はしていても、常に新しい作品が供給されていくので終わりがない状態だ。結局、さわりだけ見て面白そうならじっくり見るが、たいして面白くなさそうなら早送りしてそのまま流してしまうケースも少なくない。ただ、早送りして見たものは、ストーリーはやはりほとんど頭に入っていない。それだったら、途中で削除してしまえばいいのじゃないかという事になるのだが、一応最後まで目を通しておきたいというのが、ビデオ収集者の業というものである。

そんな訳で、この「CinemaGazer」というシステムは、短時間で内容を理解し楽しむことができるというのだから、私にとっては、大いに興味がある代物だ。フリーソフトとしてネットからダウンロードできるようになってはいるが、まだまだ専門的すぎて実際使えるかどうかは敷居が高い。できれば、もっと一般的に使えるように開発を進めてくれればいいのになあと期待してしまう。ただ、このようなソフトは、あまり公には開発されることはないだろう。一見便利で面白そうと思わせたりする内容でありながら、よく考えてみるとある意味、顰蹙を買いそうな要素もあるので、痛しかゆしである。

「CinemaGazer」の詳細はこちらから
https://sites.google.com/site/qurihara/home/cinemagazer

今日は皆既月食

2014-10-08 22:24:18 | サイエンス
今日は、太陽と地球、月が一直線に並び、月が地球の影に入って暗くなる月食があった。月は午後6時14分ごろから欠け始め、午後7時24分ごろには月全体が地球の影に隠れる「皆既」状態になり、「皆既」状態は午後8時24分ごろまで1時間続き、月は赤黒く輝やいていた。そして、午後9時34分ごろ月食が終わった。

久々の天文ショーということで、カメラと三脚を取り出し、東の空を眺めながら月の写真を撮ってはみたが、あいにく雲が多い天気だった。

まずは、月が欠けはじめた時の写真。時間は19:16。


皆既状態が終わり、再び欠けはじめたときの写真。時間は、20:49。


残念ながら、皆既状態の時間帯は雲で全く見えず、1枚の写真もない。図解を見て、皆既月食を想像するしかなかった。


国内で皆既月食が観測されるのは、平成23年12月以来、およそ3年ぶりであり、国内で見られる次回の皆既月食は来年4月4日になるそうだ。次回は、天気が良くて皆既月食が見られるといいな。

今月11日は、スーパームーン

2014-08-08 20:30:05 | サイエンス
月の軌道は、楕円形の為、地球と月との距離は時々刻々と変わる。遠くにあるときは小さく見え、近づくと大きく見えるということで、見た目の大きさが変わる。その年で、一番大きく見える月を「スーパームーン」と呼ぶ訳だが、今月は11日午前2時43分に月が最も地球に近づき、その直後の午前3時9分に満月になるので、もっとも大きく見えるという。

今年の場合では、一番小さな満月は1月16日で、地球との距離は40万7000キロだったが、今月11日の満月時には35万7000キロとなり、地球1周分を上回る5万キロも近づくそうだ。その結果、見た目の直径は、一番遠い時の満月に比べて13~14%大きくなり、明るさも3割ほど増すという。ただ、台風も近づいており、満月が見られるかは難しいようだ。もし見えたとしても、今までで一番大きくて明るいかどうかは、日ごろから月の大きさや明るさを意識していないと、認識できない。見ることができたなら、これが「スーパームーン」だと、目にしっかり焼き付けて覚えておきたい。

SPACE EXPO 2014が今日から開催

2014-07-19 19:25:12 | サイエンス
まったく知らなかったのだが、たまたま見たメールマガジンに「宇宙博2014」が開催されるという記事が載っていたので紹介したい。面白そうな博覧会だ。

名称:宇宙博2014―NASA・JAXAの挑戦
SPACE EXPO 2014―The Great challenge of NASA/JAXA
期間:2014年7月19日(土)~9月23日(火・祝) ※会期中無休
開場時間:午前9時30分~午後5時(入場は閉場の30分前まで)
会場:幕張メッセ 国際展示場10・11ホール
入場料:一般2500円、高校・大学1500円、小・中学生900円

この宇宙博2014は、アメリカのNASAと日本のJAXAの有名な宇宙モノが一同に見られるのが最大の魅力だという。細部まで作り込んだリアリティが高い実物大モデルを数多く展示していて、過去最大級の規模だというから垂涎ものだ。

NASAのコーナーでは、NASAの有人宇宙開発の始まりからスペースシャトルまでを展示している。展示物は、「マーキュリー宇宙船」の実物大モデル、アポロ計画の月着陸ミッションで使用された月着陸船や乗員室の実物大モデル、アポロ17号が地球に帰還して着水した際の本物のパラシュートなどが展示されているそうだ。また、スペースシャトル「アトランティス」の先頭部分の実物大モデルもあるようだ。

JAXAのコーナーでは、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の実物大モデルや国際宇宙ステーションの10分の1の模型が展示される。また、「はやぶさ」実物大のモデルの展示と、「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子に含まれたカンラン石の結晶の微粒子も見られるようだ。

その他、NASAと民間企業が開発を進めている民間宇宙船の模型も展示されるという。今、日本とアメリカの宇宙開発の技術がどこまで進んでいるのか知るいい機会になりそうだ。SPACE EXPO 2014、何としても行ってみたくなった。

詳細はこちらから。
http://www.space-expo2014.jp/