6年ぶりに、春野町にある岩岳山に登ってきた。4月末から5月上旬にかけて、山頂付近には2000本のアカヤシオが咲き乱れることで知られている山だ。昭和49年に国の天然記念物に指定されており、静岡県ではこれほどのアカヤシオが見られる山は他にはない。私は、この時期にアカヤシオを見に行くのを楽しみにしており、過去何回もゴールデンウィークの時期に登っていた。この時期のアカヤシオは非常に素晴らしい。まだ見た事がない人を出来るだけ連れて行ってあげたいと思い、久しぶりに計画してみた。
今回は、私を含めて6名が集まった。初めて登る人が4名もいたので、ピンクのアカヤシオが山の斜面を覆いつくさんばかりの状況を是非見てみてもらいたいと大いに期待して登山口へ向かった。国道362号線から気田に向かい、集落を外れてからログペンション・シンフォニーへの山道を進んでいく。山間部の曲がりくねった道をどんどん上がって行くとログペンション・シンフォニーの無料駐車場に到着する。かなり車が入っているかと思ったが、まだそれほど多くなく、楽々駐車する事ができた。さっそく、荷物を背負い歩き始めた。
標高600m程の駐車場前には、まだサクラが咲いていた。
しばらく歩いていくと、車両通行止になっている。この先から約4キロほど林道を歩くことになる。以前は、林道終点まで車で入って行くことができたのだが、途中で崩落箇所があり、まったく補修されることなく現在に至っている。
林道から山の上のほうを見ると、山桜がところどころ咲いているのが見えた。
木陰の林道を歩く。
3.5キロほど進むと、気田営林署跡地の広場に到着する。東屋とトイレがあり、以前はここまで車が入れたのだ。
車両通行止の横からさらに林道を進む。しばらく進むとまたもや通行止となり、登山者は左の沢に向かって降りていく。
沢にかかる橋が見えてきた。
橋を渡るのは、一度に3人までの制限となっている。
橋を渡ると一気に急登となる。昨年の台風に被害なのか、倒木がやたらに多く歩きにくい道がしばらく続く。崩れやすい道が多く、ロープにつかまって歩く場所もある。
急登が終わったところで、再び通行止の標識がある。多分、その下を降りていくと、その前にあった通行止の場所から来た道に繋がっているはずである。
我々は、そのまま通行止の標識前を通り過ぎ上に進む。その先もつづら折が続き、ロープや丸木橋の道を進む。
荷小屋峠(1091m)で小休止したあと、再び岩岳山頂を目指し歩き始める。
岩岳山の植物群落保護林の看板があり、アカヤシオが4月下旬から5月上旬、シロヤシオが5月中下旬ごろ開花すること等が記されている。
岩嶽神社への分岐近くになったころ、アカヤシオの花が見えてきた。まだ、2~3部咲き程度と開花が遅れているようで、予想が外れた感じだ。
まずは、分岐を左に曲がり、岩嶽神社に向かうことにした。
1359mの岩嶽神社に到着する。いつもだったら、この辺りもアカヤシオの花で一杯なのだが、ほとんど咲いていない。
岩嶽神社を参拝して、再びもと来た道を戻り、岩岳山へ進む。岩岳山までのあいだは、どのアカヤシオもまだまだの状況だった。
ついに、1369mの岩岳山山頂に到着する。山頂には、まだ誰も来ていなかった。
まだ11時くらいだったが、朝が早かったのでお腹がすいていた。早速昼食の支度である。今回も、みんないろんな食材を持ち寄ってくれたので、豪華な昼食となった。お汁粉、ベーコン、ポテト、スナックエンドウ、野菜サラダ、煮魚等が出てきた。
主食のあとも、フルーツ(イチゴ、ブドウ、トマト)、手作りパン、クッキー、コーヒー等が出ておなか一杯になった。
1時間ほど山頂でゆっくりして、再び歩き出した。さて、この先アカヤシオはどうなっているのか気にしつつ入手山縦走コースに進んだ。
2012岩岳山登山(後半)に続く。