とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022京都トレイル第2回京北コース:2日目

2022-04-06 18:37:46 | 京都トレイル
あうる京北を出発する。


当初は、朝から雨の予報だったが、意外と天気がよく、しばらくは持ちそうだった。


京都トレイルのコースに向かう。


京都トレイルの標柱を見つけ、ここから前日の続きを開始だ。


しばらくは川沿いの道を行く。


水面を見ると、まったく揺らいでいない。鏡のように景色が写っていて、流れが止まっているかのようだ。


さらに川沿いに進む。


やっと桜が咲き出した木を見つけた。


その後は、次第に山道となり、周山城址(明智光秀の居城址)のある城山まで一気に登る。


昨年は、京北周山町からこの周山城址まで登ったのだが、今回は反対側のルートから登り、一つのルートに繋がった。


周山城址からは元来た道を引き返す。帰りは、迂回した黒尾山山頂509mに登る。


黒尾山は、周囲が木々で覆われ展望は無い。


黒尾山の下りは、かなりの急坂だ。滑らないよう気をつけながら下る。


下谷林道を歩いていると、植林した苗木にカバーが被されていた。遠くから見たとき、まるで墓石が林立しているように見えてギョッとした。


魚ヶ渕に近づいたころ、お昼になったので、川原の上でランチ休憩だ。


それほど寒くも無く、きれいな川の流れを見ながらのランチはいいものだ。


しばらく行ったところにあった枝垂れ桜はかなり蕾が膨らんできていた。数日も経てば、見頃になりそうだ。


魚ヶ渕の吊り橋に着いた。ここの桜は、まだまだだ。


少人数で吊り橋を渡る。結構揺れるがそれほど怖くは無い。


先頭に続いて後続のメンバーも吊り橋を渡り始める。後方の桜が咲いていれば絵になるのだが‥。


吊り橋を渡りきったところには、すでに桜が咲いていた。


山道が終わり、京北細野町に入ると遂に雨が降り出した。ゴールまであと僅かだが、慌てて雨具を出す。


元細野小学校前の京北コースの起点・終点ポイントに到着する。これで、京都一周トレイルの全コース(東山、北山東部、北山西部、西山、京北)をすべて完踏だ。


起点・終点ポイントから5分ほどで、JRバス細野口のバス停だ。数分後にバスが来て、ちょうどいいタイミングで京都駅まで帰ることができた。


参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ

2022京都トレイル第2回京北コース:1日目

2022-04-05 17:53:02 | 京都トレイル
昨年に引き続いて、京都トレイルの西北コースの続きを歩いてきた。1日目は、京都駅から周山までJRバスで移動し、周山からは京北ふるさとバスで、山国御陵前で下車。山陵橋から常照皇寺に向かって歩き出す。


常照皇寺の入り口には桜の木があったが、まだ蕾も膨らんできていない。


由緒ありそうな山門に向かって石段を進む。


山門の前で記念撮影。


杉の木がやたらと赤い。何なんだろうと、近くにいた職人に聞いてみると、お寺の屋根に葺くために皮をむいたあとが赤くなっているという。


苔むした石段が歴史を感じさせてくれる。


拝観料を払って、境内に入ると、国の天然記念物「九重桜」があった。残炎ながら、この桜もまだまだだ。


御所より枝分けした「左近の桜」などの名木もあるが、4月中旬ごろが見頃だという。この辺りは京都でも標高が高く北の方なので、平地よりは桜の開花が遅いようだ。


本堂の中に入り、庭を見ていく。常照皇寺は臨済宗天龍寺派の禅寺。北朝初代の光厳天皇が開き、南北朝の動乱という歴史の渦に巻き込まれ、ここに隠棲した。また天皇は周辺の自然を庭に見立て、寺の裏山を猿帰嶂、滝を白玉泉、山全体を万樹林と名付け、周囲の十勝を選ばれたという言い伝えがあり、今もこの景観をほとんど楽しむことができる。


広間には大きな玉座があり、天皇が座ったのだろうか。


一通り、寺の拝観を終え、山門前の石段でもう一度記念撮影。


常照皇寺を出ると、京北コースの続きが始まり、井戸峠を越える。


山道が終わると、しばらく舗装道路を歩く。


道路の脇の田畑の境界には、害獣よけの柵が張り巡らされている。


熊野神社御旅所の前を通る。御旅所とは、神社の祭礼で、祭神が巡幸するとき、仮に神輿(みこし)を鎮座しておく場所。


民家の庭で見つけた巨大な足の指。


廃校になった学校の庭にある大きなご神木。


水車の前を通る。


石積みの橋を渡る。


橋の先にある広い敷地は山中城跡だ。平安時代末期の平地に築かれた楕円形の珍しい城だったという。


広い通りにあるパン屋さんで、翌日の昼食用にパンを購入する。


京北病院の横から小高い丘に登ると、この日の宿となる“あうる京北(京都府立ゼミナールハウス)”の入り口が見えてきた。


あうる京北が1日目のゴールだ。歩行距離7.8キロ、歩行時間3時間の短いウォークだった。


この日の宿泊者は、小学生の団体と我々の2団体だけだった。食堂で夕食を済ます。


翌日は、天気が悪くなる予報のため、何とかカッパを着ないですむことを祈りながら眠りについた。

参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2022京都トレイル第2回京北コース:2日目」に続く。

2021京都トレイル 第1回京北コース:2日目(周山から城山往復)

2021-12-08 18:31:28 | 京都トレイル
宮から京北ふるさとバスで周山まで移動する。周山でバスを下りると、周山城の入り口に出る。周山城は丹波攻略を進める織田軍・明智光秀が東丹波の支配拠点として築いた山城で、急峻な山上に巨石を積み上げた総石垣の山城だ。周山城址の説明板を読んで、周山城に向かう。


民家の脇から、車止めのロープを跨ぎ、山道に入る。


急坂をいくつも越えて登っていくと、兵糧蔵と書かれた看板に出た。この辺りに兵糧蔵があったのだろうか。


さらに急坂を進む。


二の丸跡を通過。


歩き出して40分ほどで本丸があったと思われる周山城址に到着する。結構広い場所で、こんな山の上によくも城を築いたものだと戦国時代の人々の労力に感心する。


周山城(城山)まで行って、今回の京都トレイルの最終目的地となったので、元来た道を下山する。


紅葉もほとんど終わりだ。


落ち葉で覆われた急坂の道を、滑らないように慎重に下る。


ちょうどお昼近くになり、弓削川の畔にある道の駅「ウッディ京北」でランチ休憩する。

ランチの後、京都駅行きのバスの発車時間まで時間があったので、近くにある「慈眼寺」に立ち寄る。慈眼寺には、明智光秀公墨塗りの黒い坐像が祀られている。お寺のキャラクター「くろみつくん」を持って記念撮影。


慈眼寺の釈迦堂の中に、明智光秀公の容姿を示す貴重な黒坐像「くろみつ大雄尊」が祀られている。ただ、黒座像「くろみつ大雄尊」は白い幕の奥にあり、写真撮影は禁止だ。拝観料を払ってから、住職の説明を聞きながら「くろみつ大雄尊」を拝ませてもらった。


本能寺の変を起こし、逆臣の汚名を着せられた光秀公。しかし、善政の君主を慕う周山の民衆たちは、坐像に描かれた桔梗の家紋を墨で塗りつぶし、人知れぬ黒き秘像として今日まで守り伝えてきたという。黒坐像の厳しい表情と鋭い眼力は、難攻丹波の平定を見事成し遂げた光秀公の、どんな逆行をも跳ね返す信念を表しているそうだ。この場所にくるまで、そんな歴史のことなど知らなかったので、貴重なものを見ることが出来て良かった。


参考1.2日目(周山から城山往復)の高低図&コースタイム


参考2.2日目(周山から城山往復)のコースマップ


周山から京都駅まで戻り、解散としたが、帰るにはまだ時間が早かったので、有志だけで、京都鉄道博物館に寄っていく。駅のプラットホームをイメージした全長約100mのプロムナードに、“シロクニ”C62形蒸気機関車や“夢の超特急”0系新幹線電車などが、展示されている。


懐かしい電気機関車。


今は走っていない「トワイライトエクスプレス」。一度は乗ってみたかった。


広大な吹き抜け構造となる本館では、500系新幹線電車、寝台特急でも活躍した581形電車などのJR西日本を代表する車両が展示されている。




0系新幹線電車の後継機として活躍した100系新幹線電車。


懐かしい昭和の駅舎。


鉄道ジオラマショーの時間にうまく合ったので、ジオラマショーを見ていく。


模型の走行を通じて車両や施設など鉄道システム全体を楽しむことができる。鉄道マニアにとっては、夢のような場所なんだろう。


ドクターイエローが走り出すと、子供たちが歓声を上げていた。


現存する日本最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫に、動態保存車両8両(営業運転車両3両)を含む蒸気機関車20両が保存・展示されている。これほど多くの蒸気機関車が揃っているのは壮観だ。




転車台の奥には、実際に蒸気機関車が煙を吐いていた。


一度は行ってみたかった京都鉄道博物館も見学出来、京都トレイル:第1回京北コースの旅が終わった。次回は、来年春、桜を見ながら残りの京北コースを一周する予定だ。

2021京都トレイル 第1回京北コース:2日目(京北山国の家~おーらい黒田屋)

2021-12-07 18:46:03 | 京都トレイル
7:30。京北山国の家を出発する。


前日の後半から雨が降り出し、この日も雨具を着て歩き出す。


しばらくは、舗装道路を進んだが、やはりトレイルという事で、途中から山道に入っていく。大きなアップダウンは少ないが、倒木が多く、歩きにくいことこの上ない。




大きな倒木は、よじ登って乗り越えないと進めない。


雨が小降りとなり、遠くの山が見えてきた。


山の上の方をよく見ると、白っぽい。昨夜はかなり冷えたので、どうやら雪が積もったようだ。


黒田トンネルの手前から宮坂峠を越えて舗装道路に出る。出口には赤い鳥居があり、「京みち」と記されている。


この鳥居の先は、「京みち」と呼ばれる古道にも繋がっていて、貴船から京の都にも行けるらしい。


しばらく行くと、春日神社に出る。春日神社は長和二年(1013)この地と関係の深い藤原氏が奈良の春日大社を勧請して創建。当初は宮野大明神と称された。


春日神社には、樹齢300年と伝えられる桜の古木「黒田の百年桜」が植わっている。山桜の突然変異種で10~12枚の八重の中に一重が混じって咲くめずらしい品種で、濃い紅色の花が密集して手鞠のように華やかに咲くという。桜の咲くころに見てみたいものだ。


春日神社のまえにあるのが、ゴールとなる「おーらい黒田屋」だ。田舎のコンビニと看板が出ていたが、日曜日の為なのか閉店中だった。


前半のトレイルはこれで終了し、「おーらい黒田屋」まえにある「宮」バス停から周山行きのバスに乗って移動する。


参考1.2日目(京北山国の家~おーらい黒田屋)の高低図&コースタイム


参考2.2日目(京北山国の家~おーらい黒田屋)のコースマップ


「2021京都トレイル 第1回京北コース:2日目(周山から城山往復)」に続く。

2021京都トレイル 第1回京北コース:1日目(細野口~天童山~京北山国の家)

2021-12-06 18:56:40 | 京都トレイル
昨年の秋、京都一周トレイルは全て完踏したのだが、新たにできた京北コースを歩いてみたくなり、今回と来年の春にかけての2回で一周する事にした。京都駅からバスで1時間の自然豊かな京北地域を一周する全長約48.7kmのコースだ。

朝8:30。京都駅から西日本JRバスで細野口まで向かう。細野口から少し歩くと、京北コースの起点・終点である細野①だ。元細野小学校の敷地内を抜けていく。


国道を横断した先に②番の標柱がある。


赤い橋を渡ると、「滝又の滝」入り口だ。


大きな岩の上には、小さな石を積み上げたケルンがいくつもある。


その後も何度か赤い橋を渡る。


さらに進んで行くと、突然石畳の道となり、その先には凱旋門のような石門が現れた。石門には滝又の石佛と記されている。


石畳を進むと、崖の下をくりぬき、穴の中に石佛がずらっと立ち並んでいる。


石佛は何十体もあり、よくもまあこれだけのものを作ったのかと思わせる数だ。何やら怪しげな宗教団体の敷地に迷い込んだ気分になった。


石佛は滝又の滝への分岐からさらに奥にも続いていたようだが、あまり深入りしていくのもどうかと思い、そのまま滝又の滝方面に向かう。滝又の滝は三段の滝で、落差は約20メートル。織田信長の甥である十界因果居士はここで滝行を行い、滝又の滝と命名したとされる。


滝又の滝からは、京北コースは続いておらず、一旦引き返したところに、山を登る道があり、そこから先に進む。


伏見坂を下り、徐々に登っていくと茶吞峠に到着する。茶吞峠には、丸彫り地蔵菩薩が祀られている。




京北コースのマップでは、茶吞峠から竜ヶ坂峠まで緩やかな道を登っていくようになっていたが、あまりにも遠回りして天童山に行くようになっていたので、時間の短縮の為、天童山への直登コースに進む。ただ、あまりにもキツイ登りで、四つん這いになって進まなければならないほどの急坂だった。


脹脛がパンパンになるほどのキツイ坂道を登り、40分ほどで天童山775mに到着する。


天童山からは、本来の京北コースのルートを辿り、パラグライダー離陸場に着いた。目の前は展望が開け、パラグライダーの離陸には格好の場所だ。


パラグライダー離陸場の横を下っていく。


落ち葉が敷き詰められた緩やかな道を下っていく。


鳴野堂の二石仏。右が大日如来、左が地蔵菩薩。この道は「小浜街道」「京街道」として昔は旅人の往来で賑わい、茶店も在ったという。


杉林の中を進んで行くと、賀茂神社があった。京北コースから少しコースを外れて、参道を進んで行くと神秘的な雰囲気を漂わせている社殿が現れた。神社は千年以上前、三条天皇の勅願により創立された。言い伝えによると1579年に戦国武将・明智光秀の手により兵火にさらされたが、1612年に再び造営された。現在の社殿は1783年に造られ、貴船、熊野、日吉神社が合祀されているという。


最近は、この賀茂神社が「パワースポット」として注目を集めていて、賀茂神社の社殿前から見た参道が、インターネット上では「異世界の入り口のよう」と話題になっているそうだ。


害獣除けの柵を通り抜ける。


桂川沿いの道を進む。


桂川の川原の中を通り抜ける。


常照皇寺の前を通り抜ける。入り口には大きな桜の木が見えるが、この時期だから枯木状態だ。


山陵橋を渡る。


井戸のバス停から京北コースを外れ、京北山国の家に向かう。京北山国の家は、小学校の跡地を利用した野外活動施設だ。


京北山国の家は、素泊まりのみなので、食事は各自持ち寄った食材で自炊だ。


食後は、使った食器は全員で洗い、後片付けもしっかり行う。


食堂で暫し団らんの後、かつての教室だった部屋に戻り就寝する。

参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2021京都トレイル 第1回京北コース:2日目(京北山国の家~おーらい黒田屋)」に続く。