とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020四阿山(あずまやさん)

2020-06-22 19:21:29 | 山登り
群馬県と長野県の県境に位置する四阿山に登ってきた。梅雨の中休みのタイミングで好天に恵まれた登山だった。日本百名山の一つで、今回は15年ぶりの2回目の登山だ。ただ、ここ1~2年の間に何回か計画したが、悪天候や道路の通行止めなどの障害があってやっと登ることが出来た山でもあった。あずまや(四阿)とは、公園などに設けてある横が空いた屋根のある建屋のことで、山容が屋根の形をしていることから名づけられたとされている。

登山口にある菅平牧場の駐車場に前日の夜中に到着して、車中泊する。今回の参加者は、全部で9名となり久しぶりの大人数での登山となった。6:45。登山口を出発する。


コースは、一番オーソドックスな根子岳経由の四阿山周回コースだ。まずは、菅平牧場の柵沿いに進んで行く。


菅平牧場は、なだらかに広がる草原と白樺林に囲まれた牧場で、吹き渡る高原の風を感じながら、ゆっくりと草をはむ牛たちを眺めて登山道を進む。


20分ほどで展望広場に到着する。広大な菅平高原と遠くには北アルプスの展望を楽しむ。


6月中旬から下旬にかけては、登山道脇に色鮮やかなレンゲツツジが咲き誇っている。ちょうどツツジ祭りの時期にピッタリはまっていて、登山とお花見をダブルで楽しむ事ができた。


緑の草原の中にオレンジ色のレンゲツツジが一際映える。


このレンゲツツジ、美しいが、実は毒があるという。レンゲツツジの葉や根には有毒成分が含まれていて、動物たちはそれを知っているために食べない、このためレンゲツツジばかりが生き残って群落が形成されやすいそうだ。


次第にクマザサに覆われた斜面に変わってくる。


8:28。根子岳山頂2207mに到着する。根子岳は四阿火山の直径3kmほどの四阿カルデラの縁にあたる一峰で、花の百名山の1つとして知られている。


根子岳からの下り。雲がなくなり、青空が広がってきた。


四阿カルデラの縁にあたるという事で、火口の名残のような荒々しい岩場も残っている。


眼下には、緑の絨毯が敷き詰められたようなクマザサの原が広がっている。クマザサの原を抜けると四阿山への登りだ。


振り返ると根子岳とクマザサの原が絵になる。久しぶりに気持ち良い山歩きが出来そうだ。


四阿山山頂直下の木段まで登ってきた。急にガスがかかり、辺りは真っ白になってしまった。


10:20。四阿山山頂2354mに到着する。


山頂で早めの昼食とする。まずは、各自持ち寄ったビールで乾杯だ。


1時間ほどゆっくり休憩した後、中四阿に向かって下山を開始する。ガスも晴れ再び好天になってきた。


下山途中で、根子岳の全容が良く見えた。


中四阿のピーク横を通り過ぎる。


下方に見えるピークは小四阿か。


再びレンゲツツジの群落を抜けていく。


いつの間にか、歩きやすく木漏れ日が気持ち良い登山道に変わる。


途中で見かけたベニバナイチヤクソウ。「紅花一薬草」と書くように、傷や虫刺されに効く薬草だ。


クリンソウ。名前は、五重塔などの先端部分(九輪)のように何段にも輪になって咲くことから。


突然沢が現れ、渡渉することになった。飛び石を頼りに慎重に沢を渡る。


13:30。四阿山登山口の看板がある場所まで下りてきた。


真っすぐに伸びた牧場内の道路を歩いていく。


最後は牛たちと記念撮影。


駐車場の手前にある売店で、下山後のご褒美という事でしぼりたて牛乳とソフトクリームを頂く。どちらも冷たくて美味しかった。

参考1.四阿山のコースマップ


参考2.四阿山の高低図とコースタイム

2020山中湖ツアー:2日目 河口湖周辺観光

2020-06-17 22:35:17 | 観光
今回宿泊したホテル。大学のテニスサークルなどの団体をメインにした宿だそうだが、コロナの関係で大幅に宿泊客が減少して苦慮しているという。この日泊ったのは我々のみで、女将さんからは、おつまみや食事時に一品を追加でサービスしてくれるなど、大変良くして貰った。


出発前にホテル前で記念撮影。


この日の予定は、さんざん悩んだ挙句、天気が悪いし富士山も見えないだろうとの事で、登山はあきらめ、観光して帰ることになった。本物の富士山は見えないけど、富士山の事を勉強しようとの事で、山梨県の富士山世界遺産センターに寄っていく。


施設内に入ると、中央に富士山の大きな模型があり、時間や季節によって表情を変える富士山のイメージを照明の変化によって表していた。




富士山の歴史や自然などいろいろ見学した後、レストランでソフトクリームを食べていく。


次に向かったのは、タヌキをウサギが成敗する太宰治の民話「カチカチ山」の舞台になっている山梨県の天上山だ。川口湖畔の無料駐車場に車を置き、ロープウェイ乗り場の横からハイキングコースに入っていく。


整備されたハイキングコースで、周りにはアジサイがたくさん植えられており、7月上旬くらいになるとアジサイが見頃になるらしい。


太宰治記念碑のあるナカバ平からは、山頂は雲に隠れていたものの富士山が裾野をしっかり広げている様子がよく見えた。雨も思ったほど降られず、こんなことなら予定通り登山を決行していた方が良かったと内心後悔していた。


40分ほどで、ロープウェイ山頂駅のあるところに到着する。ロープウェイに乗ってきた観光客が何人も見られる。周辺には、カチカチ山伝説に因んでタヌキとウサギの像が設置されている。


カチカチ山伝説とはこんなお話だ。


眼下には、富士急ハイランドが良く見え、絶叫系のジェットコースターの音もよく聞こえる。


展望台にある「カチカチ山天上の鐘」は、富士山を仰ぎ見ながら家族やグループで鳴らすと「無病息災」、カップルで鳴らすと「恋愛成就」の御利益があるとされている。


展望台から、さらに数分歩くと「武田信玄の戦国広場 絶景やぐら」がある。昨年11月にオープンしたばかりの新しい観光スポットだ。


絶景やぐらは、標高1,110m地点の崖から迫り出す一本橋のようになっており、先端まで足を運べば、雄大な富士山の絶景パノラマを何も遮るもののない特等席で鑑賞できるようになっている。


風林火山の旗の下には、銅鑼が設置され、叩いてみると出陣の合図のような勇ましい音が響き渡る。


絶景やぐら下の広場には、武田信玄の陣屋をイメージしており、武田家の家紋である武田菱の陣幕や鎧具足を着込んだ武田信玄、家来、姫様の顔出しパネルがあり、我々も顔出しして戦国時代をイメージしてみる。






絶景やぐらからさらに10分ほどで天上山山頂1140mに到着する。


下山は、元来た道をたどりそのまま下る。ロープウェイもちょうど降りてきたところだ。天上山往復で1時間40分ほどのハイキングだった。


帰りは、朝霧高原経由で富士宮の人穴浅間神社に寄っていく。駐車場から整備された参道を進んで行く。


人穴浅間神社は静岡県富士宮市に鎮座し、「人穴富士講遺跡」は世界遺産の構成資産でもある。富士講の開祖といわれる藤原角行が修業・入滅したことや、角行以前からも富士山信仰とかかわりがあったと考えられている聖地だ。


そして、もっともミステリアスなスポットが、人穴と呼ばれる溶岩洞穴だ。江ノ島に通じるとの伝説もある不思議な洞穴で、入り口からは冷たい冷気が吹き出してくる。中に入ることもできるようだが、事前に許可を取らないといけないらしく、入り口を見て引き返す。


人穴からは、そのまま帰路につき、早々に帰宅した。高速道路に入るといつの間にか晴れていた。天気予報が大きく外れて、やや悔いが残るツアーになってしまった。

2020山中湖ツアー:1日目 山中湖一周ラン&周辺観光

2020-06-16 22:07:39 | マラソン
4月のマラソンが中止になって代替えプランとしてこのプランを計画したのだが、緊急事態宣言が出て県外の移動も自粛という事になり、代替えプランも中止せざるを得なかった。その後、緊急事態宣言が解除され、静岡・山梨間の移動は良いという事になり、改めて先週末、山中湖に向かった。

9:30。山中湖の西岸の駐車場に車を止め、5人で山中湖を反時計回りで一周しようと走り出す。


山中湖の上空は、厚い雲が立ち込め、今にも雨が降り出しそうだった。


5分ほどで、鯉のモニュメント前に着く。富士講「鯉奉納碑」だ。富士山信仰が盛んだった頃、各地から富士講と呼ばれる信者達が、苦しい修行の果てに富士山頂を目指した。この碑は1801年、現在の埼玉県寄居町の富士講の一派・丸正鐘講の人々が、八海巡りと呼ばれる厳しい修行のためにこの地を訪れ、捕らえられた生き物を放してやる放生会というしきたりにより鯉を放した記念に建てられたものと言われている。


「鯉奉納碑」を背に記念撮影。


再び、出発。


車道を離れ、湖岸沿いの遊歩道に入る。


遊歩道は、車の往来がなく、安心して走ることが出来る。


森の奥にシカがいるのを発見。


山中湖を半分以上回ったところで、湖の中に岬が飛び出しているのが見えたので、とりあえず先端まで行ってみようと進んで行く。この少し前から雨が降り出し、雨具着用で走る。


岬の最先端だ。


岬の先端は二つに分かれ、もう一つの先端にも他のメンバーが到着していた。


岬をぐるっと回って、湖岸沿いのコースに戻る。


12:01。スタート地点に到着してゴール。山中湖一周13.9キロのランとなった。


お昼になったので、近くのカフェでランチ休憩する。マラニックの間に結構雨に濡れたので、休憩している間に体が冷えてしまった。その後も、マラニックしながら忍野村を回る予定だったが、急遽、車で観光ドライブに変更する。

最初に寄ったのが、山中湖花の都公園だ。入園料を払って、中の施設を見学していくが、コロナ禍の直後でもあり、天気も悪く人出はまばらだ。


温室内にあった珍しい花、トケイソウ。名前は、3つに分裂した雌しべが時計の長針、短針、秒針のように見える特徴のある花を咲かせることに由来する。


公園の周りには、ポピーとキカラシのお花畑が一面に広がっている。だが、コロナ感染予防対策なのか、柵で近くまで行くことが出来ず。望遠で撮影するしかなかった。




雨は止んできたが、車で忍野八海まで移動。


忍野八海は、山梨県南都留郡忍野村にある湧泉群の事だ。富士山の雪解け水が、不透水層という地下の溶岩の間で、約20年の歳月をかけてろ過され、湧水となって8か所の泉を作っている。


岩の間から、透き通ったような湧水が盛大に流れ落ちている様は、豊富な水量をイメージさせられる。


水深10m、非常に透明度が高く、コバルトブルーが美しい中池。一番にぎやかで忍野八海の中心的な場所だ。とても綺麗な中池だが、人工的に作られたもので忍野八海の「八つの池」には含まれていないそうだ。


中池の中には、きれいな鯉が沢山泳いでいるが、よく見ると背骨が曲がって斜めに泳いでいるような鯉が見られる。池の底には、無数のコインが落ちている。中国人をはじめとする観光客が池にコインを投げ入れることによる水質悪化などが原因ではないかと思われる。


忍野八海の湧き水は、神の水と称えられ、日本名水百選にも選ばれている。


雨が降ったり止んだりの天気で富士山は全く見えないので、観光も早めに切り上げて、山中湖の宿に向かった。翌日は、西湖周辺の山に登る予定だが、天気予報は雨模様だ。

参考1.山中湖一周のコースマップ


参考2.山中湖一周の高低図とコースタイム


「2020山中湖ツアー:2日目 河口湖周辺観光」に続く。

2020富士川リバーサイドマラニック:2日目芝川駅~富士川河口

2020-06-10 22:26:20 | マラソン
芝川駅に到着。井出駅から11.2キロほどワープだ。13:23。ランを再開し、富士川河口を目指す。


富士川に架かる富原橋を渡ると静岡県富士宮市芝川町から静岡県富士市に入っていく。


富原橋には歩道がなく、車の通行に気を付けながら進む。


前方に見える高架橋は、新東名高速道路だ。


大きな観覧車は、東名高速道路富士川SAにある富士川楽座の観覧車だ。


旧国道1号線の富士川橋を渡る。


富士川橋からは、長さ300m以上にも及ぶ長大な堰が見える。この堰は、四ヶ郷頭首工(しかごうとうしゅこう)といい、日本3大急流の一つである一級河川富士川に設置され、富士川の水を農業用水として四ヶ郷用水に取入れるための施設だ。


堰の両側には、アユが遡上できるよう魚道が設けられている。


富士川渡船場跡がある水神社まで行き、旧国道1号線を横断して、富士川堤防沿いの道に入る。


JR東海道線の踏切を渡ると、ちょうど下り列車が通り過ぎて行った。


富士川の河川敷は、かなり広い。市民農園が広がっていて、市民がおもいおもいの野菜などを栽培している様子が見られる。


東海道新幹線の富士川橋梁。ちょうど新幹線も通過しているところだ。


15:30。富士川緑地公園の一番奥に到着する。お迎えのSさんがいたので、ゴールだと思ってGPSを止めてしまったが、本当のゴールは海までだという事なので、広い河川敷の中をさらに1キロほど走り、富士川河口の海岸まで行く。


駿河湾の海水にタッチしてゴールだ。


15:48。富士川河口でゴール写真を撮って、“富士川リバーサイドマラニック”が無事終了した。参加した皆さん、お疲れさまでした。


今回のマラニックコースは、全長76.8キロという事だったが、2日目に電車ワープがあったので自力で走破したのは2日間で65.6キロだった。景色や寄り道を楽しみながら走るにはこのくらいでちょうどいい。久しぶりに長距離を楽しく走ることが出来た。

参考1.芝川駅~富士川河口のコースマップ


参考2.芝川駅~富士川河口の高低図&コースタイム(最後の1キロ分が含まれていない)

2020富士川リバーサイドマラニック:2日目下部温泉~井出駅

2020-06-09 22:06:46 | マラソン
下部温泉の宿の玄関前に集合して記念撮影。前日の夜、ホタルの里まで宿のご主人に連れて行ってもらい、今年初のホタル観賞が出来たのがラッキーだった。


宿の女将さんに見送られ、玄関前を8時少し前にスタートする。


下部温泉郷の立派な看板前でも記念撮影。


下部温泉駅駅舎をバックに記念撮影。味わいのある字体の駅名と、黒い瓦が特徴的だ。


下部温泉入り口の橋からは、山の斜面に大きく「下部温泉郷」の看板が見える。


常葉川の清流沿いを進む。日差しが強くなり、だんだん暑くなってきた。前方に見える山は身延山だ。


この日は、富士川の東岸の県道9号線を走る。1時間半ほど走ると身延町だ。


身延町は、日蓮宗総本山の身延山久遠寺の門前町である。瓦屋根に白壁造りのなつかしい街並みが広がっている。商店街の通称は『しょうにん通り』といい、和風に統一された街並みは素晴らしく、身延町ならではの風景だ。


9:30。身延駅に到着する。気温が上昇してきて暑くなった。冷たい飲み物を飲んだりトイレに行ったりして一休みだ。


その後も、JR身延線沿いを走る。時々身延線の列車が通り過ぎる。


現在工事中の中部横断自動車道の富士川第一橋を横に見ながら通り過ぎる。橋はほとんど出来上がっているようだが、今年中に開通するのだろうか?早く開通してほしいと願うばかりだ。


11時過ぎ、内船地区まで走ってきた。JR内船駅手前にあるお好み焼き屋さんは、この辺りでは有名だという。お昼には少し早いが、お腹が空いてきていたので、ここでお好み焼きを食べていくことにする。お昼前というのに、お客さんがひっきりなしに出入りしている。アルコール類はないが、冷たい水が美味しく何杯もお代わりしてしまった。


お好み焼き屋さんを出て約1時間走る。すでに25キロほど走ってきたが、暑さでみんなバテバテのようで、当初十島駅で電車に乗る予定だったが、一駅手前の井出駅で電車に乗る事にした。自販機もない小さな無人駅だが、駅舎の中で休憩して上りの電車を待った。


電車でのワープ区間は井出駅から芝川駅までだ。富士川河口までの区間で、ここだけは電車でワープしてもよいとなっている。芝川駅からのランに備えて、しばし体力温存だ。

参考1.下部温泉~井出駅のコースマップ


参考2.下部温泉~井出駅の高低図&コースタイム


「2020富士川リバーサイドマラニック:2日目芝川駅~富士川河口」に続く。

2020富士川リバーサイドマラニック:1日目鰍沢口駅~下部温泉

2020-06-08 22:23:25 | マラソン
1年ぶりにHさん呼びかけのマラニックに参加してきた。静岡県内の河川を源流から河口までたどるというコンセプトで、今まで天竜川、大井川、安倍川をHさんが企画してきたものだが、今回は富士川をたどるという事で、第1回大会の申込者第1号で参加することが出来た。

まずは、富士駅から“ワイドビューふじかわ”に乗って、鰍沢口駅まで乗車する。マラニックのスタートは、鰍沢口駅からだ。参加者は、全部で8名。静岡、山梨間の移動は自粛解除となったが、コロナの影響なのか、思ったより人数は集まらなかったようだ。


鰍沢口駅から、富士川源流となる富士川大橋を目指して走る。


富士川大橋は、笛吹川と釜無川が交わったところに架かっている。


富士川大橋の真ん中で記念撮影。


石のテーブルにはレリーフが刻まれている。レリーフには、笛吹川と釜無川が交わって富士川になっているのが描かれており、まさにこの先から源流が始まるという事だ。


中州がなくなり、二つの川が一つになっている場所をバックに記念撮影。ここが、富士川の起点だ。


その後、国道52号に沿って走ることになるのだが、横着して堤防を駆け上がり近道していく。


道がはっきりしているところを曲がればよかったが、行き止まりになってしまいそうになったので小川を渡渉していく。


靴を脱いで渡るのが一番安全かもしれない。


そして、やっと予定の国道52号線沿いをひたすら走る。


国道を走る事、約2時間。上沢地区から下部温泉に向かう道に入る。1日目は、下部温泉に宿泊するので、一旦富士川沿いのルートから離れていく。


下部温泉駅前を通り過ぎる。


16:18。下部温泉の「大黒屋」という旅館に到着する。下部温泉郷の中でかなり奥にある旅館だ。「武田信玄公の隠し湯」といわれる下部温泉。実は隠し湯というより信玄公の父・信虎の時代から武田家の公認湯だったらしく、歴史に名高い「川中島の合戦」のときには、信玄公をはじめ傷を負った多くの兵たちが下部温泉に湯治して傷を癒したと伝えられているそうだ。


1日目の走行距離は、26.5キロ。休憩入れて4時間半ほどのマラニックだった。

参考1.鰍沢口駅~下部温泉のコースマップ


参考2.鰍沢口駅~下部温泉の高低図&コースタイム


「2020富士川リバーサイドマラニック:2日目下部温泉~井出駅」に続く。 

2020尉ヶ峰

2020-06-05 21:10:07 | 山登り
梅雨入り前の好天が続いていたので、ふと思い立って奥浜名湖気賀の尉ヶ峰に登ってきた。道路が山頂近くまで続いている個所もあり、車で行ってしまえば簡単に登れてしまう山だが、それでは物足らないので、天竜浜名湖鉄道の気賀駅まで車で行く。気賀駅前には、4~5台の駐車スペースがあり、そこに車を止める。


気賀駅前から気賀の街中を歩き、細江神社の境内にはいる。細江神社は、古くは牛頭天王社と呼ばれ、地震の厄除けの神様として知られている。登山の安全を祈願して、神社の裏手に回る。


神社の裏手には、“犬くぐり”という場所がある。江戸時代、気賀関所は、住民でも手形が必要なほど厳格だった。街道の真ん中に設けられた関所は、住民にとっては非常に面倒なものだったという。そこで、関所の抜け道が作られた。関所の裏にくぐり戸を設け、筵(むしろ)を垂らした下を犬のようにくぐって通行する。「犬ならかまわない」ということで、黙認されたというわけだ。これは、当時の抜け道を復元したものだ。


犬くぐりの先には、尉ヶ峰ハイキングコースが始まる。


整備された石段を登っていくと、国民宿舎奥浜名湖の手前に出る。


国民宿舎奥浜名湖を通り過ぎると、奥浜名自然歩道細江コースの入り口だ。


坂を上がり切ったところには、「おもかる大師」という小さな祠に入った小さなお地蔵さんが鎮座している。願い事を思い浮かべておもかる大師を持ち上げ、軽く持ち上がればその願いは叶い、重ければ叶わないといわれている。試しに、登山の安全を祈って持ち上げてみる。心なしか軽く上がったような気がしたので、願いはかなうだろうと安心して先に進む。


一旦車道に出てから、再び登山道に入る。


国民宿舎から20分ほどで、二三月峠(にさんがつとうげ)展望台に到着する。この展望台からの浜松市の夜景は素晴らしいそうだ。


再び車道を歩くと、登山道入り口に出る。この周りには駐車している車も多く、尉ヶ峰登山の人たちと思われる。ここからなら1時間30分もかからないだろう。


さらに15分ほど歩くと、突然岩場が現れる。それまで歩きやすい道だったので意外な景観で驚いたが、それほど長くは続かない。


自然豊かな登山道が続いているなと思っていたら、急に錆び落ちた貨物コンテナや廃屋、骨とう品などが道の両側にたくさん見られるようになった。この区間は、民有地となり、かつては北大路コレクションと呼ばれた骨とう品の博物館跡だ。現在は、廃墟と化し誰も住んではいないとおもわれる。


民有地を抜けると、展望がいい場所に出た。北西側には、以前登った富幕山が見える。


登山道の足元で、ヒトデ型のピンクの可愛い花を見つけた。初めて見たが、調べたらイナモリソウというらしい。


10:48。尉ヶ峰433mに到着する。


尉ヶ峰のシンボルであるイノシシが向いている先には、2頭のウリ坊と奥浜名湖の景観が広がっている。


山頂の東屋で、軽くおにぎりやパンを食べて休憩する。その後、佐久米方面に向かって下山して行く。下山途中で「←富士山」の看板があったので矢印の方向を見てみたが、その先は霞んで富士山は見えなかった。


突然、岩がごつごつした急な坂が目の前に現れた。「獅子落としの坂」だ。江戸時代、気賀の領主が猟にきたおり、あわてたイノシシがここを転げ落ちたことから名前が付いたらしい。


赤い鉄階段を降りると車道があり、その先にはきれいなトイレがあった。


佐久米方面と西気賀駅方面の分岐があり、西気賀駅方面に向かう。


目の前に、大きな岩が見えてきた。


岩の表面には、浜見岩と書かれている。


反対側は、展望が開けていて奥浜名湖が良く見える。名前の由来がよく分かった。


シダが生い茂る道を進んで行く。


広い車道に出る。見た事ある道だなあと思ったら、良く走りに来ていたオレンジロードの枝垂れ花桃の通りだった。


オレンジロードを横断して、農園を抜けていく。


ほぼ1時間で西気賀駅に到着する。まだ、12時を少し回ったところだ。西気賀駅内にあるグリル「八雲」で、カレーを食べて気賀駅行きの電車を待つ。


13時を少し回ったところで気賀駅に到着する。3時間30分ほどの適度な山行で、いい足慣らしになった。


参考1.尉ヶ峰のコースマップ


参考2.尉ヶ峰の高低図&コースタイム