とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018月食観測

2018-01-31 23:58:49 | サイエンス
今日は、皆既月食が見られるとのことで、寒い中2階のベランダでカメラを構えて月食観測をやってみた。

ネットで調べてみると、今回の月食はかなり特別のものらしい。月の距離が地球に最も近くなる「スーパームーン」と、月に2度目の満月となる「ブルームーン」、そして皆既月食により月が赤っぽく見える「ブラッドムーン」という現象がすべて同時に起こるという。それらをすべて合わせて「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」と呼ばれる現象というわけで、地域によっては約150年ぶりという。まさに非常に珍しい天体ショーであり、これを逃したら二度と見られないという事で頑張って観測してみた。

20:43。月食が始まる前の満月。


20:53。左下がやや欠け始める。


20:58。1/5程欠ける。


21:05。1/4程欠ける。


21:16。2/5程欠ける。


21:28。3/5程欠ける。


21:30。一応動画でも1分ほど撮ってみる。


21:33。2/3まで欠けてきた。


21:42。4/5まで欠けてきた。


21:45。右上少しだけしか残っていない。


21:47。もう僅かだけだ。


21:48。ほんのかすかに残っている。


21:51。ついに皆既月食だ。完全に隠れた。


21:52。いわゆる「ブラッドムーン」。赤い月に変わっていた。


皆既月食は、太陽と地球と月が一直線に並び、月が完全に地球の影に入る現象であるが、赤い月に見えるのはかなり珍しい。その中でも「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」という貴重な現象を見られて良かった。おかげで、だいぶ体が冷えてしまったが、いい経験になった。

2018白馬スキーツアー

2018-01-22 22:53:51 | スキー
毎年恒例になった白馬スキーツアーを今年も楽しんできた。宿は、もう定宿となったホームズインさんだ。金曜の夜、2台の車で出発して午前1時過ぎに宿に到着する。数日前まで雨が降ったりして、白馬までの道路にはほとんど雪がなく、あっけないほど簡単に着いてしまった。部屋は既に暖房が入っていて、荷物を運びこむとそのまま布団に倒れ込んでぐっすり眠る。

朝、目覚めると白馬村はピーカンだった。久々に青空の下でスキーを楽しめそうだとワクワクしてきた。7:30。朝食の時間となる。メニューは、パンとチキンナゲット、卵焼き、サラダと牛乳だ。


8:30。支度をして早速スキー場に向かう。この日のゲレンデは、白馬岩岳スノーフィールド(旧名称は白馬岩岳スキー場)にする。白馬エリアには、多くのスキー場があるが、なかでも岩岳は好きなスキー場だ。リフト料金はこの辺りでは、最も良心的な価格となっており、ICチップ入りのリフト券は、ゲート通過時の反応も良く使い勝手がいいのだ。天気がいいので、早速ゴンドラに乗って一番上のゲレンデまで向かう。


ゴンドラ駅からは、八方尾根スキー場や白馬47スキー場のゲレンデが良く見える。白馬岳の山頂付近は雲がかかって見えないが、おおむね快晴と言える。


早速、山頂駅から一気に滑り下りていく。広大なゲレンデを気持ちよく滑り下りていく。ただ、雪質は、数日前の雨の影響で固めである。パウダーでないのが残念。


ひととおりのゲレンデを滑った後、山頂駅の裏側にあるVIEWゲレンデも滑ってみる。こちらは、分かりにくいのか、滑っている人が少なくほぼ貸し切り状態だ。


山頂レストランでランチを済ませた後、メンバー全員が集まったので雪景色をバックに記念撮影する。


午後も、ずっと天気が持っているので、休みも惜しんで滑っていた。




白馬三山の山頂付近だけは、相変わらず雲がとれない。


結局午後4時くらいまでみんな楽しく滑っていたようだ。全員帰ってきたところで、駐車場近くにある「岩岳の湯」に入って温まり、ペンションに帰る。

ペンションオーナーのSさんは一人で切り盛りしているので料理の支度も大変だ。我々が泊まるときは人数が多いので、夕食は鍋料理にしてくれる。この日のメニューは、「豆乳みそすき焼き」だ。食材の入れ方の説明書を書いてくれたので、みんなでワイワイ言いながら煮込んでいく。




その後、うどんやご飯、ビール、ワイン、チューハイ等いろいろ食べたり飲んだりしてお腹もいっぱいになった。大人たちが騒いでいる頃、メンバーの中で唯一小学生の雪が大好きなH君は、外の雪だまりで遊んでいた。


部屋に戻ると、さすがに昼間目一杯滑ったせいか、みんな疲れてしまっていたようだ。ほぼ9時過ぎには寝てしまっていた。

2日目の朝食は、キノコ丼だった。前日の洋風朝食とは打って変わって和風の朝食だ。


H君の作った雪団子を入れて玄関前で記念撮影。


2日目は、白馬五竜スキー場に向かう。こちらは、五竜岳の麓にあるゲレンデで、五竜岳や唐松岳の雄大な景色を間近で眺めなら滑走が楽しめるスキー場であり、隣のHAKUBA47ウィンタースポーツパークにも滑りこむことができる広大なエリアと標高差を楽しめるスキー場である。


午後くらいから雪が降りだすとの予報があったので、午前中は目一杯滑り、午後になってから帰路につくことにした。帰りがけに寄った「八方の湯」を出るころ、雪が降りだす。白馬村は、かなりの降り方だったが、大町あたりから雪も止み、その後は順調に車を走らせ、家に戻った。ほぼ、1年ぶりのスキーだったが、今回は転倒0と気持ちよく滑る事が出来たのが収穫だった。

2018高見山

2018-01-15 22:54:06 | 山登り
先週末は、奈良県東吉野村と三重県松阪市との境界にある高見山に登ってきた。標高は1,248.4m。東西に長い山容のため、南北方向から見るとなだらかな山に見えるが、東西方向から見ると尖って見える事から「関西のマッターホルン」とも呼ばれている山だ。この山は、冬に霧氷や樹氷を見ることができる山として有名だということで、冬になったらぜひ行ってみたいと思っていた。

浜松を朝5時半に4人のメンバーで出発する。途中のバス停やSA、電車の駅などで他のメンバーを拾い、東吉野村までやってくると、前方にマッターホルンのように尖ったカッコいい山が見えてきていた。真っ白い雪化粧を纏った山は、一目でこれから登る高見山であることがすぐに分かった。素晴らしい霧氷と樹氷を見られることの期待が高まってきていた。

(晴れた日の高見山)

9:30。登山口があるたかすみ温泉に到着する。駐車場は、既に多くの車で埋まっていたが、奥の方は十分空いていたので車を止め、登山の準備を始める。これから登ろうとする登山者のグループも大勢見られ、さすが人気の山なのだなあと感心する。周辺の山の木々も雪化粧しており、前日までの寒波の影響でかなり冷えているようだ。


10:00。雪山装備の準備に時間がかかり、こんな時間になってしまったが、やっと登山口入口に立つことが出来た。


たかすみ温泉の駐車場から一旦、川沿いの遊歩道に下りていく。


赤い橋を渡る。


道路や石仏の上にも雪が積もり、既に雪国の景色だ。


赤い橋を渡ってすぐ左側に入ると、登山道になる。登山道にも雪が積もっていたが、ゆるい傾斜なので、しばらくはアイゼンもなしで登って行く。30分ほど歩くと、傾斜がきついところも現れ、滑りやすくなってきたので全員アイゼンを着用する。

11:00。高見杉に到着する。高見杉は、樹齢700年以上と推定される立派な杉だ。近くには、避難小屋や鳥居もある。


高見杉の根元には、「幾星霜在りて床しき高見杉夢千年の昔を語る」の石碑がある。


高見杉を過ぎると、いよいよ目を見張る霧氷の世界が始まっていた。


ところで、霧氷と樹氷はどこが違うのかよく分からず使っていたのだが、調べてみると、霧氷は、気温が氷点下のときに空気中の水蒸気や、氷点下以下でも凝固していない過冷却の霧が樹木などに付着してできる氷のことであると説明されていた。そして、霧氷は生じ方によって樹氷、粗氷、樹霜の三種類に分類されるそうだ。なかでも、樹氷は、気温マイナス5℃以下に冷却された過冷却の濃霧が樹木などの地物に当たって、凍結付着した氷の表層のことをいうそうだ。つまり、一言でいえば霧氷を見たということで間違いはないわけだ。とにかく、素晴らしい雪景色に一同大感激で、写真を撮りまくっていた。




杉谷道の分岐を過ぎると、国見岩が表れてきた。神武天皇東征の際、櫛田川から大和へと入った時、神武天皇がここに上って四方を見たという伝説が残っている。


国見岩の上に登って、ポーズをとるOさん。


雪も深くなってきて霧氷もますます凄くなってきた。


揺岩。はるか昔「多武峰 大職冠 藤原鎌足公」と三度唱えれば、この岩が揺るぎだしたと言われていると記してある。


山頂が近くなってきたようだ。前を歩く登山者の数も数多くみられる。


霧氷の間からは、周囲の山々が見え始めた。一面銀世界だ。


この先が、山頂だ。


風が強いほど風上に向って成長する、「えびの尻尾」が素晴らしい。


山頂小屋のすぐ横にある木にも見事な霧氷が付いている。


12:30。高見山山頂に到着する。


高見山山頂から兜岳、鎧岳が見える。


こちらは、ススキで有名な曽爾高原と倶留尊山。


木々の一つ一つが、面白い形になっている。これもスノーモンスターの最初の姿なのだろう。


狭い山頂に大勢の登山者が集まり、とてものんびりとランチを楽しめる状況にはないので、広い場所を探して早々に山頂から下っていく。笛吹岩まで下りてきた。月夜の晩、聖人がこの岩の上で笛を吹いたところ、雌雄の大蛇がやってきてその笛の音に聞き入ったという伝説が残っているそうだ。ここで、休憩とも考えたが、先客がいて休めそうにない。立ち休憩で行動食を食べて、早々に下山をする。


あとは休憩もとらずに一気に下山だ。登山口まで来たところでアイゼンを外す。


川沿いの遊歩道を進む。


14:27。無事、たかすみ温泉に到着する。


山でろくな食事ができなかったので、たかすみ温泉の駐車場でお湯を沸かし、ラーメンやお汁粉を食べる。


その後、たかすみ温泉で入浴したのだが、風呂のメンテナンスがあり16時終了ということで早めに降りてきた登山者で満員御礼となり、整理券が発行され、入浴は順番待ちとなってしまった。それでも、何とか終了前までに風呂に入ることができて良かった。霧氷を見るために計画した高見山登山だったが、前日までの寒波のおかげで予想通りの見事な霧氷を見ることができ大満足だった。冬山は初めてという人も多く、寒いながらもめったに見られない風景を楽しめて喜んでもらえたようだ。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

2018伊豆諸島トレッキングツアー:神津島朝ラン&帰郷編

2018-01-13 00:02:22 | 山登り
最終日の朝6時。玄関に集まったのは、8名だ。前日より人数が増えて嬉しい。民宿が高い場所にあるので、まずは海岸まで下って行く。その後は、海岸線に沿って神津島温泉保養センターまで走って行く。温泉のモニュメント前でまずは記念撮影。


こちらが大露天風呂だが、冬季はお湯が入ってなくてクローズだ。


30分ほど走ったので、元来た道を戻り始める。日の出が近くなり、辺りも薄明るくなってきた。


行く時は気付かなかった「うずまき岩」。


東電の発電所横には、えんま洞がある。中には閻魔様をはじめ5体の石仏が祀られている。まだ薄暗くて、閻魔様の顔が良く見えなかったが、この洞窟の閻魔様は、微笑を浮かべているそうだ。普通、閻魔は佛法守護の為、憤怒の相をしているが、ここに祀られている閻魔の石仏は笑顔で優しい雰囲気を滲ませている。憤怒の相になったのは近世になってからだという。


砂漠マラソンにエントリーしているMさんは、浜辺までやってくると迷わず砂浜の中を走りだす。さすが、目標がある人は前向きな挑戦者だ。


私も、Mさん、Hさんの後を追って砂浜を走る。靴が砂浜にめり込み、走りにくいことこの上ない。


砂浜が終わり、舗装道路に戻る。近くに流人墓地があるという事で、寄り道していく。ここは、江戸初期のキリシタンの殉難者・オタアジュリアが眠る墓地だ。近世、伊豆諸島は流刑の地として利用され、神津島へは、主に思想犯、政治犯が流されたと伝えられている。オタアジュリアは、朝鮮の貴族の娘でキリシタン禁令にふれて流罪となったが、その後島民の生活向上のために尽くしたという。




7時過ぎ、民宿に戻る。気持ちよい汗をかき、シャワーを浴びると身も心もスッキリする。朝食を済ますと、いよいよ帰郷の準備だ。宿の車で港まで送ってもらい、帰りの船を待つ。

船が来るまで、少し時間があったので、港から歩いて数分の場所にある「多幸湧水」を見に行く。


水槽の中から水が勢いよく湧きだしている。おいしい水なので、観光客だけではなく、島民もペットボトルを持って水を汲みによく来るらしい。天上山の表砂漠や裏砂漠に沁み込んだ雨水がここまで湧き出しているのだろう。


10:15。東京竹芝桟橋行きのさるびあ丸が接岸する。


大島まで4時間弱ほどの乗船だが、時間が充分ある。女性陣は何を思ったのか、2等船室で三点倒立を始めた。やり始めたのは、三点倒立をいつもトレーニングしているというUさん。慣れているので、いとも簡単にやってのける。足がまっすぐ伸びていて、美しい倒立だ。


何度も挑戦して疲れたのか、一休みしているMさん。


Mさんも最後は見事にマスターして美しい倒立を見せてくれた。


大島で、東京行きと熱海行きの高速ジェット船に乗り換える。大型客船のさるびあ丸はゆっくりなので東京へは19時近くになってしまうが、高速ジェット船なら東京が16:40、熱海が16:35と大分早く着く。大島で東京組と別れ、西方面の私とUさんは熱海から新幹線で帰路についた。

夜立ち2泊3日の島旅だったが、今回も大満足の旅となった。島巡りの旅もいいものである。伊豆諸島には、まだ行ったことのない新島、三宅島、御蔵島、利島、青ヶ島等半分近くも残っている。次回は、これらの島にも行ってみたいものだ。

参考1.神津島朝ランコースマップ


参考2.神津島朝ランコース高低図

2018伊豆諸島トレッキングツアー:神津島トレッキング後編

2018-01-12 06:55:07 | 山登り
12:50。新東京百景から移動して不動池に到着する。ベンチやトイレがあるところなので、昼食休憩とする。池と名前が付いているが、枯れてしまっていて苔しか見えない。池の真ん中の小島には龍神様が祭られている。水が溜まっている時期に来ると、池の形がハート型になっているらしくパワースポットにもなっているそうだ。水がなくて残念。


不動池で昼食を済ませ、表砂漠へと向かう。


裏砂漠の反対側にあるから表砂漠というらしいが、こちらのほうはスケールが小さい感じがする。



表砂漠は、どちらかというと海岸の白浜のようだ。所々にオオシマツツジの緑の島があり、ツツジの時期は奇妙な風景が見られそうだ。机と椅子があり休憩ができる。


13:54。天上山頂上572mに到着する。神津島は、伊豆の島々を作る為に神々が集まったとされる島で、島の中央に位置する天上山には伊豆七島の神々が集まり、水の分配の会議をしたという水配り伝説も残っているそうだ。


山頂で記念撮影。


下方に見えるのは、白鳥下山口へと続く登山道だ。崩れやすい岩場の道で、谷側は断崖絶壁になっている。また、山側の窪地は、不入ガ沢といい、ここで神々が水を分ける相談したという。


下山道を進んでいくと、集落と港が見えてきた。


14:30。6合目に到着する。


6合目はトイレがあり、林道に繋がっている。


我々は、トイレの脇からさらに登山道を下り集落へと進んでいく。1時間ほど歩くと、海岸線に出ていた。


陽が落ちて、日没も近くになってきていた。


15:50。この日の最終目的地、神津島温泉保養センターに到着する。


神津島温泉保養センターの内風呂は男女別々で裸で入るが、屋外には水着着用で入る露天風呂があり、何人かは小露天風呂にも入っていた。ただ、残念なことに、一度に何百人もの入浴が可能な大海を望む大露天風呂は夏のみの営業という事で、入ることはできなかった。




風呂を出ると17時となり、この日に泊まる民宿の車で宿に向かう。夕食後は、島旅の最後の夜という事もあって、みんな大いに飲んで騒いで盛り上がった。最終日も朝ランしようと呼び掛けて眠りについた。果たして明日は、何人走ってくれるのだろうか?

参考1.神津島トレッキングコースマップ


参考2.神津島トレッキングコース高低図


「2018伊豆諸島トレッキングツアー:神津島朝ラン&帰郷編」に続く。

2018伊豆諸島トレッキングツアー:神津島トレッキング前編

2018-01-11 07:15:46 | 山登り
式根島の民宿で一晩過ごした翌日、朝食前の朝ランに向かう。6時玄関集合という事で集まったのは、私とMさん、Hさんの3人だけだった。朝食前までに戻らなければいけないので、30分で行けるとこまで走って行くことにした。この日も、朝からいい天気となり、野伏港を経て、式根島スポーツ広場の先まで行って戻る。

帰り道で野伏港まで来ると、ちょうど日の出の時間となり、東の空が明るくなっていた。誰もいない港で静かな夜明けを迎えることが出来た。朝から気持ちいい汗をかき、朝食がひときわ美味しかったことは間違いない。




8:30。朝食を食べてから宿の車でみんなは港に向かう。私は、朝ランだけではもの足らず、荷物だけ車に乗せてもらい、空荷で港までランニングだ。

神津島に向かう船が来るまで時間があるので、式根島の最後のお別れとしてUさん、Iさん、Hさん、Mさんと一緒に記念写真を撮る。




9時頃、大型客船のさるびあ丸がやってきた。前日、式根島に到着したのもこの船だった。




9:10。さるびあ丸は式根島の野伏港を出航し、神津島に向かう。出航してすぐにデッキから見える樹木が全くない岩だらけの島は、地内島(じないじま)だ。地内島は、伊豆諸島の新島の西方に浮かぶ無人島である。


さらに進む。左側に見えるのが式根島だ。遠くから見るとまっ平らなまな板のような島である。そして、左側の大きな島が新島だ。真ん中にある富士山のような三角錐の島は利島だ。


50分ほどで神津島が見えてきた。島の南側の一部は大きく崩れ落ちていて、上部は地層がむき出しになっている。


10:00。神津島港に到着すると、そのまま宿で手配してくれたタクシーに乗って、天上山の黒島口登山道入口まで向かう。天上山の標高は572mながら花の百名山や新日本の百名山に数えられ、景観は日本アルプスクラスの稜線を思わせる山である。


黒島口の天上山登山口から歩きだす。入り口には、杖も置いてあるので借りていく事が出来る。


登りだすと、すぐに急登が始まる。


つづら折りの登山道をぐんぐん登り高度を稼いでいく。眼下の街並みがマッチ箱のように小さくなってきた。


みんな、まだまだ余裕の表情だ。


11:30。黒島展望山に到着する。ここからは、広大な太平洋を望める。




背丈の低い樹木が目立ち広々とした草原のような場所を進む。


尾根の上に立つと眼下には、植物がほとんどない荒涼とした窪地が見えていた。まるで、月か火星に来たような風景だ。


荒涼とした砂地を進んでいく。




この荒涼とした砂地は裏砂漠と呼ばれている。ここに降った雨は逃げ場が無く、砂漠に浸み込んで、伏流水となって島の飲み水になっているのだという。5月になるとオオシマツツジが咲くらしく、まったく植物がないわけでもないらしい。


砂地なので、足が砂にめり込んで結構歩きにくい。




12:00。裏砂漠展望地に到着する。


裏砂漠展望地の足元には崖が広がり、海には祇苗島(ただなえじま)という島が見える。さらに南に見えるのは、三宅島と御蔵島だ。


不動池に向かう尾根筋からは、白く窪んだ表砂漠が見える。


12:25。新東京百景と呼ばれるビューポイントまで来た。ここからは、大島、利島、新島、式根島を望むことができる。確かに素晴らしいビューポイントである。


正面に見える神津島の白い台地状の場所は櫛ヶ峰と呼ばれている。バームクーヘンのような地層だ。


「2018伊豆諸島トレッキングツアー:神津島トレッキング後編」に続く。

2018伊豆諸島トレッキングツアー:式根島温泉巡り編

2018-01-10 08:08:20 | 観光
遊歩道が終わり、式根島にある3つの野天風呂巡りに向かう。野天風呂は、全てトレッキングの後に歩いていける場所にあるのだ。まず、最初に向かったのが、地鉈温泉(じなたおんせん)だ。


入り口から海の方を覗いてみると、岩場の間から湯気が上がっているのが見える。


階段を下りていくと、岩山を鉈で割ったような絶壁が見えてくる。名前の由来は、地形からきているようだ。


人一人しか通れない岩の隙間を進んでいく。


岩場の間から茶褐色の湯が沸きだしている。巨岩の隙間からお湯が湧きでる様は、ワイルドすぎる。


2~3人しか入れないようなスペースには、既に先客が入っていた。


我々も早速水着に着替えて湯に浸かる。湯壷がいくつかあるが、湯温が高くて入れないところもあり海水と混じって湯加減の丁度良い場所を探して入ってみる。泉質は硫化鉄泉で神経痛や冷え性に効果があり別名「内科の湯」と言われているそうだ。


ところどころに鉄分が酸化して茶色いカスのようなものが浮かんでいるので、白いタオルなどは色が付いてしまうが自然のものだから仕方がない。


温泉の先は、もう太平洋だ。今まで入った野天風呂の中でも一番ワイルドだと言ってもいいほどの温泉である。


地鉈温泉から10分ほど歩いた先にあるのが足付温泉だ。こちらも天然の岩場にある温泉で、泉質は炭酸泉である。切り傷などに効能があるという事で別名「外科の湯」とも言われているそうだ。


地元の人が、土嚢などで海水の侵入を止めてくれた湯壺に入る。海側の方は、海水が染み込んでくるのでやや温いが、奥の方に行くといい湯加減だ。




足付温泉から数分歩くと「松ヶ下 雅湯」がある。こちらは、潮の満ち引きに関係なくいつでも入れる快適な温泉だ。泉質は硫化鉄泉で足湯もある。足元は、コンクリートで固めてあるのでワイルドさは大分薄れているが、大勢で入るには快適な湯舟だ。


中央にはウッドデッキがありベンチも備えられているので、ゆっくりできる。奥の方には、着替え室やシャワーもあるので便利だ。


反対側にも広い湯舟があり、港に入る船を眺めながら湯に浸かっていられる




三つの野天風呂を堪能してから、更に歩いて「憩の家」に向かい、内風呂に入る。こちらは、裸で入る男女別々の普通の温泉だ。最後に潮や汗を流し、野天風呂巡りの仕上げにはちょうどいい。

途中で、島のお土産屋に寄って民宿に戻ると、夕方5時過ぎとなってしまい暗くなってしまっていた。初日から、式根島の自然と野天風呂を大いに楽しめたトレッキングであった。

参考1.今回のコースマップ(民宿から民宿)


参考2.今回の高低図(民宿から民宿)


「2018伊豆諸島トレッキングツアー:神津島トレッキング前編」に続く。

2018伊豆諸島トレッキングツアー:式根島トレッキング編

2018-01-09 22:39:52 | 山登り
5日夜から8日まで伊豆諸島の式根島と神津島を巡るトレッキングツアーに行ってきた。昨年の今頃は八丈島だったが、島巡りの楽しさに味を占めて2度目のツアーだ。今回も知り合いのNさんの呼びかけで、総勢16名のメンバーで東京竹芝桟橋から22時出航の東海汽船のさるびあ丸に乗って、まずは式根島に向かう。

6日9:05。式根島の野伏港に到着する。島に着くと快晴で素晴らしいトレッキング日和となっていた。


港には、宿泊先の民宿の人が迎えに来てくれた。メンバーが多いので、何度かに分けて民宿に向かう。


10:00。民宿に大きな荷物を預け、民宿の前からトレッキングツアーに出発する。


しばらくは、住宅街を歩く。


20分ほど歩くと、大浦海水浴場に出た。青空と紺碧の海が織りなす素晴らしい景色だ。


一同、素晴らしい景色に目を奪われてしばらく休憩だ。


まずは、全員で記念写真。


大浦海水浴場から、中ノ浦、カンビキ方面の遊歩道に入って行く。


遊歩道の中に入って行くと、本土の森とは全く違う雰囲気を感じる。しかも上の方の枝が曲がっていてトンネルのように歩道を覆っているかのようだ。


10:50。カンビキ湾の中ノ浦海水浴場に到着する。


リアス式海岸のカンビキ湾は、岩場と深く碧い海の色が印象的な美しい湾だ。ここが、東京都であることを忘れさせてくれる。


再び遊歩道に戻り、神引展望台方面に向かう。


11:08。神引展望台に到着する。


神引展望台から、新島や利島が見える。方向を変えれば、伊豆半島や富士山も眺めることができる景勝ポイントだ。眼下には吸い込まれそうな青さのカンビキ湾や島の緑のコントラストが美しい360度の大パノラマも満喫できる。


トイレとベンチがある休憩所で昼食をしたのち、再び遊歩道を歩きはじめる。いつの間にか、樹木がなくなり、岩がむき出しの火山地形の場所になってくる。




海側に寄ってみると、その先は絶壁となっていて碧い海に繋がっている。




岩がむき出しの火山地形の場所は、唐人津城(トウジンヅシロ)と呼ばれている。唐人は地名で、津城は城跡ではなく、「人や魚が集まる所」という意味の昔言葉だという。式根島の最高地点だ。




唐人津城を後にして少し下って行く。ずっと荒涼とした砂礫の場所だ。




南方向には、翌日向かう神津島が一望できる。


13:00。御釜湾方面と大浦方面との中間に位置するビューポイントの隅の井に到着する。ベンチもあるので休憩やランチもできる場所だ。




御釜湾第1展望台からの景色。木造の階段を何段も登って行くと絶景が広がっている。


御釜湾第2展望台からの景色。飛び出た岩礁が目につく。


御釜湾第3展望台からの景色。岩壁の下には、いくつもの洞窟が見える。


遊歩道が終わると、式根島のトレッキングコースはほぼ終了だ。続けて、温泉巡りツアーに向かう。

「2018伊豆諸島トレッキングツアー:式根島温泉巡り編」に続く。

浜松フルーツパークでイルミネーション見物

2018-01-03 22:49:36 | 観光
4年ぶりに浜松フルーツパークで毎冬行われているイルミネーションを見物に行ってきた。園内にフルーツをイメージした300万球のLEDが装飾され、色とりどりのイルミネーションが園内を彩る様子は見ごたえがある。

明るいうちは、園内の遊具で孫たちと一緒に遊んで時間をつぶしたが、日没を過ぎ暗くなってきたころイルミネーションが点灯し始めた。


通路を進んでいくと、まず最初に現れてくるのが、全長約150mの光のトンネルだ。トンネルのところどころには、イチゴやブドウ等フルーツをイメージしたイルミネーションも飾られている。


広場には、動物をかたどったイルミネーションや高さ15mのくすのきが装飾された「イルミネーションツリー」など見どころ満載だ。




突き当たったところのゲート入り口が、噴水ショーの会場入り口である。入場券を見せて、小高い丘を登り、下って行くと池があって、そこで噴水ショーが行われる。


噴水ショーは17:30、18:00、18:30、19:00、19:30、20:15の6公演行われるが、寒いし小さい子供もいるので1回目の公演を早速見る事にした。開演時間前に一瞬真っ暗になり、17:30ちょうどから音・水・光の競演を楽しめる噴水とイルミネーションがコラボした日本最大級と評される噴水ショーが始まった。






浜松フルーツパークは、当初浜松市が直接管理していて、あまりパッとしないテーマパークだったが、民間会社の時之栖が管理をするようになってからオシャレなテーマパークに生まれ変わっている。4年前に初めてイルミネーションを見物し、噴水ショーも見たのだが、久しぶりに見ても素晴らしいショーだった。




寒い中、15分ほどのショーを見物して帰ることにした。丘の上には、恐竜も立っていたりして子供の興味を惹き付けている。以前よりも、更にショーアップされているようだ。


イルミネーションの丘を下り、そろそろと帰り道を進んでいく。


階段のイルミネーションも刻々と色が変わり、目が眩しいくらいだ。


素晴らしいショーだったが、寒い屋外にずっといたので体が冷え切っていた。急いで車に戻り、外食レストランに寄りながら帰路についた。フルーツパークは、時々小さい子供を連れて遊びに行くのだが、昼と夜の雰囲気はガラッと変わり大人でも楽しめる場所である。近頃、はやりのインスタ映え間違いなしの撮影スポットがたくさんあるのもお勧めだ。