日曜日は、朝から抜けるような青空だった。
かなり冷えてはいるが、日差しは温かく絶好のマラソン日和の天気である。
心斎橋のホテルから妻と一緒にスタート会場である大阪城公園に向かった。
10分ほどで、森ノ宮駅に着く。降りる人は、はとんどランナーらしき人ばかりだ。
人の流れに沿って進んでいくと広場に出た。前方には、大阪城の勇姿が飛び込んできた。
荷物をトラックに積み込むと、スタート時の待機ブロックに進むよう誘導される。
大阪城公園は、まさに紅葉真っ盛りであった。
青屋門から内堀側に入る。
極楽橋の向こうには、大阪城がさらに近くに見えていた。
ランナーたちも大阪城をバックに記念写真をさかんに撮っていた。
ゼッケンに書かれた待機ブロックは「J」である。
スタートまでには、まだ1時間くらいあり、待ち時間が長くてイヤだなあと思っていた。
「J」の後方の列に着き、ふと前を見ると、顔見知りのWさんやみどさんがいた。ビックリである。
3万人の人ごみの中で、まず知り合いに出会える確率はほとんどないと思っていたが、こんな偶然ってあるのかなあと驚きであった。
そんな具合で、お互い話をしている間に、時間が過ぎスタート時間になっていた。
やがて、列が進みスタートゲートが見えてきた。
スタートの号砲がなって、既に10分以上過ぎていた。
スタート地点では、アイドルグループのNMB48の女の子たちが応援してくれていた。
AKBもNMBも誰が誰だか良くわからないが、みんな可愛い女の子たちであることは良くわかる。
そして、いよいよマラソンが始まった。
大阪の中心部を大勢のランナーが駆け抜けていく。
御馴染み「王将」の前も通過する。
最初の折り返し地点につく前に、トップ集団のランナーが戻ってきた。
さらにビル街を進む。
最初の折り返し地点を通過。
仮装ランナーが多いが、なまはげのランナーがいた。東北復興を祈っての参加のようだ。
こちらは、お手玉しながら走るランナー。なかなかの芸達者である。
大阪市中央公会堂前を通過する。この辺りは、1918年に完成したという赤レンガの中央公会堂を中心に府立中之島図書館、東洋陶磁美術館、大阪市庁舎などの現代建築・近代建築がところ狭しと建ち並んでいて、歴史を感じさせる場所だ。
御堂筋の大丸前を通過する。銀杏並木は、まるで黄金色のトンネルのようだ。
FM大阪前を通過。
こちらは、京セラドーム大阪である。プロ野球チーム「オリックス・バファローズ」のホーム球場だ。
京セラドームを眺めながら、二番目の折り返しに向かう。見渡す限り、ランナーで埋め尽くされたコースは圧巻である。
ドラえもんの仮装ランナーを発見。手作りでよくもこれほどまでに作ったものである。口の部分がメッシュになっていて前が見えるようになっている。ドラえもん人気は、相変わらず凄い。このランナーには、大声援がおくられていた。
二番目の折り返しを通過。
給水エイドでは、アミノバリューが大量に用意されていた。
三番目の折り返しで、一瞬だが通天閣が見えた。これこそ、大阪のシンボルであるが、よく見ていないと見落してしまう場所だ。もっと通天閣の前までコースを作ってくれればよかったのに。
ほとんどの給食エイドでは、バナナとお菓子くらいだったが、33キロ付近のエイドだけは、食べ物満載のエイドだった。すし、どらやき、キュウリ、漬物をはじめとても食べきれないほどの食べ物があった。さすが、食いどころ大阪である。しかし、こんなにまとまって出されるより、先のエイドでもバナナ以外の食べ物があると、もっと良かった。
この先からは、さらに応援が凄くなってきた。きつい距離になってきたが、沿道の人たちの熱気で、ハイタッチを繰り返していくうちに元気が湧いてきて、ついつい頑張ってしまう。南港大橋は上り坂になっているので、前半だったら大したことないのだが、38キロくらいにもなると厳しい。この坂を上っていると、ゆずの「虹」が聞こえてきた。こえて~♪ こえて~♪の歌詞が、まるでこの坂を越えて行こうというメッセージにも聞こえ、高揚感に包まれた。いい歌は、こんな時元気を与えてくれるものである。
40キロ付近を通過する。残り2キロだ。
インテックス大阪のゴールが見えてきた。
ゴールして、ホッとするランナーたち。
時計を見ると、5時間を少し越えていた。今回も5時間を切ることが出来なかった。途中で、体が冷えてトイレに2回ほど寄ったが、その待ち時間がかなりあったので止むを得ない。荷物受け取りに行くと、妻が待っていた。私がトイレで長時間列についている間に、先にどんどん行ってしまい、そのままゴールしていたようだ。
インテックス大阪から、再び地下鉄で心斎橋に戻り車を回収する。その後、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに向かう。折角大阪に来たからには、かねてから行きたかった場所だ。マラソン後とはいえ、遊ぶためには疲れも忘れていた。
「USJ マジカル・スターライト・パレード」に続く。