とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2016金時山

2016-11-29 10:11:44 | 山登り
日、月と山に行く計画だったが、日曜日は悪天候のため中止となり、昨日の月曜日だけ山に登ってきた。目的地は、箱根の金時山だ。何度も登っている山だが、メンバーに初心者もいるので、比較的短時間で登れて、富士山の展望がいい金時山に行くことにしたのだ。

金時山の登山口は、御殿場インターから15分ほどの金時神社だ。8:00。国道から少し奥に入ったところにある無料駐車場に車を止める。平日だというのに、結構車が止まっていた。


トイレの脇にある階段を登り金時神社に向かう。


境内には、金太郎が使ったと言われるマサカリが奉納されている。


金時神社(公時神社)は金時山麓に立つ神社で、金太郎(平安時代後期の武士、源頼光に仕え四天王の1人に数えられた坂田公時)が祭神として祀られてる。


境内から金時山への登山道があり、山頂までは約3km、所要1時間20分くらいだ。


「金時手鞠石」。金太郎が、手鞠として遊んだという伝説の岩だ。


8:38。林道を横断して登山道に向かう。


8:45。「金時宿り石」に到着する。この岩の下で金太郎が母である山姥と夜露を凌いだと言われている。


頂上近くになった頃から、険しい道となりむき出しになった根っこや岩に掴まりながら登っていく。




9:50。金時山山頂1212mに到着する。金時山は日本三百名山のひとつであり箱根山の外輪山の最高峰で、40万年前の箱根大噴火によって誕生した山と言われている。「天下の秀峰金時山」の大きなモニュメントの先には、真っ白い雪をかぶった富士山が見えるはずだったが、残念ながら雲に覆われ何となく輪郭がわかる程度だった。


晴れていれば、本来はこんなふうに見えるのだ(標高が1213mになっているが、2014年測量法の変更により、現在は1m低い1212mになった)。


富士山の裾野の向こうには、南アルプスの北岳が、クッキリ見えた。


山頂では、早いお昼とし、お汁粉などを食べる。


近くでは、子猫が餌を欲しそうにちょこんと座っていた。


山頂から富士山は見えなかったが、箱根の大涌谷から昇っている噴煙、仙石原、芦ノ湖等の景色は一望できる。




金時茶屋の金時娘(60年以上働き続けているおさげが可愛いおばあさん)からマサカリを借りて山頂記念写真を撮る。


山頂には1時間半近くいたが、全く富士山が見えそうにないので、諦めて下山を開始する。下山は乙女峠方面に向かうが、下り始めが結構険しい。むき出しになった根を乗り越えて下っていく。


険しい下りを抜けると、平坦な道も出てくる。


12:13。長尾山山頂1144mに到着する。


長尾山の頂上は、展望は効かないが、平坦で休憩するにはいい場所だ。


長尾山から乙女峠までは、樹木のトンネルの中を下っていく。


12:35。乙女峠に到着する。


この峠の名前の由来は、昔、おとめという娘がお父さんの病が治るようにこの峠を越えて願掛けにいき、最後は願いが叶うが、娘のほうがお父さんの身代わりに亡くなってしまったためだと言われている。ちょっと悲しいお話だ。


13:15。登山道が終わると国道が見えてきた。


国道に出ると乙女口というバス停が有り、車を止めた金時神社バス停までは一区間だ。バスに乗るまでもなく、国道を歩いて駐車場まで戻る。


13:30。無事金時神社駐車場に到着。

その後、宮城野の「勘太郎の湯」で温泉に入ってから帰宅することにしたが、時間があったので、御殿場インター手前の「えびせんべいの里」に立ち寄る。


「えびせんべいの里」というと愛知県の知多半島が有名だが、半年前くらいに御殿場でも店をオープンしたらしい。早速店内に入って、えびせんを試食しながらえびせんを一杯買ってしまった。


参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

2016高水三山

2016-11-21 23:19:56 | 山登り
10月に続いて今月も奥多摩の山に登ってきた。奥多摩には、数多く手軽に登れる山が多く東京周辺では登山者のメッカとも言える山域である。今回は、奥多摩登山の入門とも言える高水三山(高水山、岩茸石山、惣岳山)を4時間半程度で縦走する山旅だ。

今回の参加者は、全部で10名と大勢のパーテイになった。現地集合のメンバー3人以外は、前日出発で八王子の道の駅で仮眠後、青梅線御嶽駅まで向かう。街中を通るため、日曜日の早朝とは言え結構道路が混んでいた。御嶽駅近くの駐車場に車を止めるため、駐車場を探していると無料の駐車場は既に満車となっていた。仕方なく、駅に近い有料駐車場を探しているうちに時間がかかってしまい、乗車予定の電車に間に合わず、二便も乗り遅れてしまった。

御嶽駅は、レトロな駅舎で趣がある。多くの登山者が、入れ代わり立ち代わり乗り降りしていた。


駅前の紅葉も、まさに最盛期だ。そして、10分ほどしてやってきた次の電車に無事乗車する事ができた。


乗車時間は5分ほどだ。8:10。軍畑駅で降りると、現地集合のメンバーたちが待っていた。大分待たせてしまったが、やっと全員が集まった。


軍畑駅から、しばらくは舗装道路を歩く。


暖かい日差しが眩しいくらいだ。


登山口から山道にはいり、橋を渡って少し行くと高さ15mぐらいの砂防堰堤が見えてきた。コンクリートむき出しではなく、自然の石を積み重ねたような堰堤だ。


紅葉を見ながら登山道を進んでいく。


9:48。高水山まであと300mの場所まで来た。


高水山の常福院への石段を登っていく。


山頂直下にある常福院は、真言宗の古いお寺だ。


浪切不動が安置されている不動堂は、東京都の重要文化財になっている。


不動堂横の紅葉も真っ赤に色づいている。


常福院からもう少し山道を登っていくと高水山山頂になるが、山頂周辺も紅葉真っ盛りだ。




10:09。高水山759mに到着する。山頂では小休止して、次の山頂を目指す。


高水山から岩茸石山への稜線を下っていく。左側はスギ、ヒノキの植林地、右側は明るい広葉樹林となっていて、そのコントラストが面白い。


10:41。岩茸石山793mに到着する。


岩茸石山が、高水三山中では、もっとも高く展望も良く広い山頂を持っている。


岩茸石山の標識を入れて記念写真。この山では、かつてイワタケがたくさん採れた事が名前の由来らしい。


山頂は大勢の登山者が休憩しており、少し外れの広い場所で昼食休憩とする。


昼食を食べ終わったところで、全員で記念写真。


紅葉、ススキ、そして落ち葉が積もった山道。まさに秋の山歩きの醍醐味だ。


惣岳山へは、岩とむき出しになった根の間を這いつくばって登っていく。


12:13。惣岳山756mに到着する。


三山を全て制覇すると、あとは御嵩駅までぐんぐん下っていく。里に近くなると竹林が出てきた。


黄色いイチョウの葉が降り積もった登山道がいい感じだ。


麓の楓も赤く染まっている。


御嶽駅近くにはそば屋が有り、行列ができていた。


13:40。御嶽駅前駐車場に無事到着する。今回は、早い時間に下山する事ができ余裕を持って帰ることができた。高水三山は、いずれも標高800mに満たない山々だが、沢や大きな岩のある急な登り、歴史ある神社や寺、見事な紅葉、快適な稜線歩き等、奥多摩の魅力を十分味わうことができた。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図

2016南伊豆ウルトラマラソンツアー:寝姿山編

2016-11-16 22:36:46 | 観光
二晩お世話になった民宿前で、記念写真を撮る。みんな、75キロを無事走り終えたことに安堵したかのようにすっきりした顔をしていた。


さて、マラソンの翌日は、疲れた足のリハビリになるといいかなと軽いハイキングを計画していた。山のガイドブックを見ると、下田付近では、寝姿山から高根山を2時間半で縦走するコースがあり、これに行ってみようかと思っていたのだ。できれば、朝食後すぐに向かいたかったのだが、干物屋でおみやげを買いたいという人が多く、昨年も寄ったアロエセンター前の干物屋にまず向かった。

アロエセンターと干物屋でおみやげを買った後、伊豆急蓮台寺駅に着くと、下田駅行の電車がしばらく前に行ってしまった。次の電車まで40分近くも待たなくてはならず、時間がもったいないので、下田駅まで歩いていくことになった。下田駅近くになった頃、横の方を見ると、女性が仰向けになって寝ているような形の山が見えた。これがまさに寝姿山だ。


ハイキングは、蓮台寺駅に車を置いてから、下田駅まで電車に乗って移動し、ロープウェイで寝姿山まで行く予定だったが、結局歩いて下田駅まで行き、ロープウェイに乗った。秋の行楽日和の日曜日ということで、ロープウェイに乗車するまでも結構時間がかかる。


ロープウェイを下りて山に上っていくと下田港が一望できる。ここは、その昔ペリー提督率いる黒船が来航した港としても有名だ。


11月の寝姿山は、リトルエンジェルが満開となり、最も山が輝いている。花を見るには、ちょうどいい時期だった。




寝姿山の看板と下田港をバックに記念写真。


中腹から山頂に至る遊歩道近くには「石割楠」がある。2メートル近い巨石を真っ二つにして楠が聳えていることから難関突破のパワースポットと言われているそうだ。




面白い形のツノナス。果実がキツネの顔に似ていることからフォックスフェイスやキツネナスともよばれる。


奈良法隆寺の夢殿を3分の2の大きさに再現した縁結びの愛染堂。


和み玉投げ処 。輪の中を通して和み岩に当たるよう玉を投げる。玉が、うまく岩に当たると、「新しい出会い」「縁結び」「良縁」などの願いが叶うと言われている。


寝姿山から見た下田市市街。


黒船見張所跡。1849年英国測量船マリナ号の入港を機に、江戸幕府は急いで寝姿山々頂に見張り所を設け下田奉行所より数名の役人を派遣し、日夜黒船の警戒に当たらせたという。


大砲は、米国船に搭載してあったものらしい。


一通り寝姿山を散策した後、ロープウェイに乗って下山する。


結局、帰りの時間など考えると高根山まで歩く時間もなく、下山後そのまま解散することになった。歩くには、多少物足らないものの、マラソンでかなり足腰が疲れた人もおり、この程度がちょうど良かったようだ。

2016南伊豆ウルトラマラソンツアー:マラソン編(後半)

2016-11-15 22:02:30 | マラソン
11:00。42.2キロの蛇石エイドに到着。ここは、コーヒー、ぶどう、オレンジ等いろんなゼリーが出され、口当たりのいいゼリー類が胃に優しく食べやすかった。


他には、とり飯やおでんもあった。どれも一口サイズの大きさなので食べ過ぎることがないよう配慮されているのがよくわかった。


蛇石エイドを過ぎると、今大会で、もっともキツく長い上り坂となっていく。


12:05。5キロほどの坂を上りつめて、少し下ると47.4キロ山ツツジ公園のエイドだ。ここのエイドがメニューとしては、最も種類が多いかもしれない。コーラ、サイダー、ジュースなどの飲み物の他、おでんやチョコレートがある。


初めて食べたフェイジョアという果物。となりには、ぼたもちとおにぎり。


一口サイズのカステラ。


はちみつレモンはあったが、ドラゴンフルーツはもう無くなっていた。


12:19。山ツツジ公園から1.5キロしか進んでいないが、もう次のエイドに来てしまった。天神原高原エイドでは、伊豆名物のごまだれもちや各種漬物類が出され、田舎風家庭料理の味が満載だ。




こちらは、寒天ゼリー。しぼりたての赤シソジュースも美味しかった。


波勝崎に向かう道路には、猿がのんびりくつろいでいる。


13:05。野猿300匹が生息する野猿の楽園「波勝崎」に到着する。


53.1キロの波勝崎エイドでは、とろろ飯やお母さんの漬物が美味しい。




トイレの屋根の上でも猿がくつろいでいる。


波勝崎から一旦坂を登りかえし下っていくと、再び海側に出てきた。


13:29。55キロ地点を通過する。


14:05。58.4キロのアート村エイドに到着する。何とここでは、大きな鉄板の上で、おこのみが焼かれ、バーベキュー会場となっていた。


これは、あつあつのカニ汁だ。


サザエめし、タケノコめし。


嬉しいことに、前のエイドで食べられなかったパッションフルーツが、冷たいジュースとなって頂く事ができた。


14:45。62.2キロの妻良&子浦エイドでは、たまごやきが…。


15:06。65キロ地点を通過。


15:51。70キロ地点を通過。残り5キロとなりあとはフラットな道が続く。


16:21。無事ゴール。各エイドで一杯エネルギーを補給したおかげで、後半ガス欠することもなく最後まで走り通すことができた。


民宿に戻ると、完走を祝うかのような豪華な夕食となった。


一人一尾ずつ出された伊勢海老は、刺身になってもヒゲが動いている。




朝から晩まで、走って食べて飲んでとグルメな一日だった。さすがに、民宿の夕食は全部食べる事ができなかったが、これほど食べて走ったことは今までなかっただろう。やはり、日本一エイドが充実しているウルトラマラソンの大会であることは間違いない。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図


「2016南伊豆ウルトラマラソンツアー:寝姿山編」に続く。

2016南伊豆ウルトラマラソンツアー:マラソン編(前半)

2016-11-14 23:11:59 | マラソン
今年も南伊豆みちくさウルトラマラソンに参加してきた。第1回から数えて3回連続の参加だ。ここのエイドは、日本一だと主催者が豪語するだけあって、今回も驚く程のメニューにお腹もびっくりしてしまった事だろう。年を追うごとにエイドの内容がますますパワーアップしているのは間違いない。

今回も、仲間を募ったところ18名ものメンバーが集まり、民宿を貸切で11日から13日まで2泊することになった。マラソン前日の夕食も豪華な海鮮料理となり、もはやグルメマラソンツアーの幕開けといったところである。

さて、マラソン当日は、民宿前から4時発のシャトルバスに乗ってスタート会場に向かう。受付では、朝食用のおにぎり、バナナ、お茶をもらう。前日の夕食をいっぱい食べたはずなのに、朝食もしっかり食べることができた。体と心の準備が出来たところで、スタート前の集合写真を撮る。


4:55。スタート5分前である。今回から、100キロと75キロが同時スタートとなり、全ランナーが集まっている。我々の仲間たちは、エイドを目一杯楽しもうということから全員75キロにエントリーしている。100キロは、相当な実力者でないと完走は難しい。“みちくさ”とタイトルにあるくらいだから、この大会では、余裕を持ったペースで走る事のできる75キロがお勧めだ。


5:00。一斉にランナーがスタートしていく。


5:45。6.7キロの大浜エイドに到着する。ここのメニューは、こんにゃく味噌田楽、レモンの砂糖漬け、わかめのおにぎり、チョコレート、チーズ、梅干などだ。




すぐ近くは、浜となり、水平線が明るくなってきていた。


白みかかってきた空を見ながら、波打ち際を走っていく。


伊豆諸島の島影もいくつか見える。


6:04。素掘りのトンネルを走る。


6:10。盥(タライ)岬遊歩道に入る。この遊歩道の中だけは、ランナーも歩いて移動することになっている。しばらくは、ヒメシャラの林の中の遊歩道を進んでいく。




6:22。ちょうど日の出になったようだ。利島の隣から太陽が顔を出してきた。


林の中を抜けると、奇岩が続く「逢ヶ浜」になる。


6:26。盥(タライ)岬先端まで行くと、伊豆諸島の島影や石廊崎、風力発電などの絶景が広がる。


6:44。弓ヶ浜まで来た。文字どおり弓形に弧を描く海岸で、遠浅で波も穏やか、景色も美しい人気の海水浴場でもある。




弓ケ浜海水浴場前では、ピンクのブレーカーを着た女性たちの私設エイドが開かれていた。


7:05。15.4キロの漁協さんのお魚エイドに到着する。今回も、ここの美味しい竜田揚げを食べられることを楽しみにしていた。


他にも、サンマやアジの干物などもあり、ビールがあれば最高のエイドだ。




7:30。海岸沿いを走っていると、カメラマンが現れ「私が主役です」の札を持たせ、写真を撮ってくれた。背景も様になっている。


7:37。19.2キロのアロエセンターエイドに到着する。ここのアロエヨーグルトもお勧めだ。他にもアロエ茶や磯のりうどんも美味しかった。


8:00。激坂を上って石廊崎先端まで行く。まさに伊豆半島最南端の場所だ。


8:41。奥石廊崎の愛の鐘。別名あいあい岬とも呼ばれる奥石廊崎だが、この鐘と絶景を入れて写真を撮るカップルが多いとか。


奥石廊崎の海は、エメラルドグリーンだ。


9:20。31.9キロのいのししエイドに到着だ。ここの名物は、何といっても猪汁だ。




9:50。35.6キロの有機野菜エイドでは、ポップコーンもあった。


10:10。37.6キロの農家の味エイドでは、つきたてのお餅、味噌田楽、みかん、味噌汁などが出た。




ほぼ半分くらい来たが、まだまだグルメエイドは続いていく。

「2016南伊豆ウルトラマラソンツアー:マラソン編(後半)」に続く。

白黒写真をカラー写真に変える技術が無料公開

2016-11-08 21:41:14 | サイエンス
車の中でたまたま聞いていたラジオ放送で、“白黒写真をカラー写真に変える技術が無料公開”されたという話をしていた。これは面白そうだと思い、早速グーグル検索してみたら、一発でヒットした。

どういうものかというと、早稲田大学の研究チームが開発した“人工知能によって白黒画像を自動でカラー変換する技術”を誰でも無料で試すことができるWEBサービスが公開されたということがわかった。

この技術の正式な名称は「ディープネットワークを用いた大域特徴と局所特徴の学習による白黒写真の自動色付け」といい、人工知能が、大量の白黒・カラー画像の組から色付けの手掛かりとなる特徴をディープラーニング技術により学習し、その特徴を使って与えられた白黒画像をカラー画像に変換する技術だという。

とはいえ、研究の名称を知っても、どんなことか理解できたわけではない。ただ、人工知能が一生懸命考えて白黒写真に自然な色付けをしてくれるということだけはわかった。

早速、昔の古い白黒写真を探し出し、試しに変換してみたのが下記の画像だ。

《白黒写真》


《カラー写真》


《白黒写真》


《カラー写真》


結果は、まずまず自然な感じの色付であるように見える。

次に、元からあるカラー写真を変換してみた。

《元のカラー写真》


《グレースケールに変換》


《カラー写真に変換》


こちらの結果を見ると、赤などの原色に近い色の変換が今ひとつだ。まだまだデータを集めて人工知能の能力を高める必要があるのかもしれないが、素人でも、こういった技術の一端に触れることができるというのが、何といっても凄い事である。

Webサービスはこちらから
http://colorize.dev.kaisou.misosi.ru/


2016雁ヶ腹擦山

2016-11-07 22:06:46 | 山登り
最近は、富士山が綺麗に見える山を選んで山行に行っている。中でも、大月市が選定している秀麗富嶽十二景の山はいいところが多い。今回は、1番山頂にあたる雁ヶ腹摺山と姥子山の2座に登ってきた。秀麗富嶽十二景は、これで6景となり半分を達成できた。

「雁ヶ腹摺」の名前の由来は、渡り鳥であるガンがその腹をこするようにして山腹を越えていったことからだという。他にも、笹子雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山という山もありいずれも秀麗富嶽十二景の一つだ。特に、牛奥ノ雁ヶ腹摺山は日本一長い名前の山としても知られている。

雁ヶ腹摺山は、大月インターから県営林道真木小金沢線で大峠まで車で行くことができる。冬季は積雪で通行止めになるらしいが、今回はまだ問題なく通行できた。林道は、最後まで舗装されており車で安心して走っていくことができる。8:50。曲がりくねった林道を進むと大峠に到着した。駐車場には10台程度は停めるスペースが有り、トイレも完備している。駐車場は、ほぼ満車に近かったが、1台だけ空きスペースが有り、なんとか駐車することができた。


大峠は、標高がすでに1560mもあり、ここからも富士山の眺望が素晴らしい。山頂周辺は、白い雪を被っており、いかにも富士山らしい。




大峠から、雁ヶ腹摺山と牛奥ノ雁ヶ腹摺山のどちらにも行くことができる。支度を整え前に進んでいくと、左側に熊注意の看板があり、こちらが牛奥ノ雁ヶ腹摺山の登山口となる。


右側に進み、登山届用のポストがある方が、雁ヶ腹摺山の登山口だ。


数分歩くと、御硯水という水場に到着する。この登山道では、唯一の水場である。冷たくて美味しい湧水が流れ落ちている。


10分ほど歩くと、真っ赤に色づいたモミジが現れてきた。


9:20。設置されたばかりのような真新しい木橋を通過する。


複雑な形に枝を伸ばした木々の姿が面白い。


さらに歩くと、どう見ても“お○○”にしか見えない岩がでてきた。


城壁のような岩。自然にできたものなのだろうか。


9:50。視界が一面に開け、カヤトの原が広がっていた。


9:55。カヤトの原の先が、雁ヶ腹摺山1874mの山頂だ。


雁ヶ腹摺山の北側は樹木が茂り展望はできないが、南側斜面は視界が広がり富士山の絶好の展望台となる。昭和17年11月3日に名取久作氏によってここから撮影された景色が、五百円紙幣の裏側に印刷されていた富士山の絵の原画となったと言われている。


近くにいた登山者が、500円札を持っていてわざわざ見せてくれた。滅多に見ることのない500円札だが、改めて裏側を見てみると間違いなく同じ景色だった。


山頂から少し下りて、カヤトの原の中で富士山をバックに記念写真を撮る。


雁ヶ腹擦山までは1時間程で行けてしまうので、さらに先にある姥子山まで足を伸ばす。姥子山も秀麗富嶽十二景の1番山頂の一つである。

落ち葉が積もった尾根道を下っていく。


苔で覆われた巨岩の間を抜けていく。


日射しを受けて、苔の緑が輝いている。


姥子山まで厳しい傾斜の下り坂が続く。


赤や黄色に色づいた紅葉樹と青空のコントラストが素晴らしい。


登山道には、しっかりした道標が建てられている。


見通しがよく、緩やかになった斜面をさらに下っていく。


10:58。ガードレールのある林道まで下りる。


11:15。林道を横切って、一旦下ってから登り返すと、姥子山山頂1503mに到着する。


姥子山山頂からも富士山の展望が素晴らしい。


山頂は、4~5人程度しか休憩できるスペースがないので、今後も登ってくる登山者のことを考えて、少し下ったところにある広い場所でお昼にすることにした。今回も鍋料理となり、4人でキムチ鍋を腹いっぱい食べる。風がなくて暖かい日差しの中で、1時間半近くも昼食休憩してしまった。


下山は、元来た道をそのまま戻る。静かな山道だったが、突然目の前に野鳥が飛んできてかわいい鳴き声を聞かせてくれた。


14:00。雁ヶ腹摺山まで戻ってきた。ススキ越しに見る富士山の周りには、いつの間にか雲がかかっていた。


14:30。大峠登山口が近くなった頃、急な下り坂を迂回するような下山道があり、そちらから下山する。しかし、この下山道も砂混じりの滑りやすい急坂でそれほど楽でもない。


14:50。大峠登山口に無事到着し、秀麗富嶽十二景の1番山頂を無事制覇することができた。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図