2,3月はランの予定が多く山に行けなかったが、4月からは毎月山の計画を組み込んでいった。そして、今までなかなか行けなかった百名山を本格的に攻めていこうと思い、かなり予定に組み込んだ。全部で9座を計画したが、八甲田山だけ悪天候で登ることが出来ず8座でとどまった。なかでも、4回目でやっと登れた皇海山、2度目で登れた那須岳と九州、東北の山行が印象に残った。また、登山というほどではないが、世界遺産の熊野古道巡礼の旅も思い出深い。
1.1月 登リ尾1056m(静岡県河津町)
今年の初登山は、伊豆天城峠近くの登り尾という山だ。あまりメジャーではない山だが、静かな陽だまりハイキングができた。ガイドブックでは3時間の歩行時間になっていたので、やや物足らないと思い、旧天城トンネルから登るコースを追加した。樹齢何十年もあるような立派なブナの木や、面白い枝ぶりのヒメシャラなど、豊かな植生の伊豆の山々を楽しんだ。
2.1月 富士見山1640m(山梨県早川町)
山梨百名山の一つになる山である。富士見山は、国道52号を北に走り、身延町役場を少し過ぎたところを左折し登山口の「甲斐やすらぎの宮」まで行く。ここに行くまでの道の両脇には、おびただしい数の句碑が建てられていて不気味である。1時間半ほど登ると積雪が深くなり、ラッセルとなる。山頂も雪に覆われ雪山を楽しんだ。
3.4月 獅子ヶ鼻公園トレッキングコース(静岡県磐田市)
磐田市の北側には、弘法大師の開山伝説のある獅子ヶ鼻公園がある。この公園は遊歩道やアスレチックが整備され、春は桜、初夏は新緑の中で森林浴、バードウォッチング、秋は紅葉と四季折々の自然を満喫でき、ハイキングやウォーキングには最適の場所である。最近トレッキングコースが整備されたという話を聞き、下見がてら全コースを回ってみた。低山とはいえ、鎖場やロープで上り下りする場所もあり、奇岩、巨岩もあちらこちらにあり、見どころ満載のいいコースだった。
4.4月 赤坂山824m(滋賀県高島市)
赤坂山は、花の百名山にも選定されており、この時期は花を愛でながらの楽しい登山ができる。花を見るには、ちょうどいい時期を選んで今回の登山計画を作ってみた。さっそく、山友に呼びかけたところ、全部で11名の参加者が集まった。女性が8名も集まり、賑やかな登山となった。登山道には、イワカガミ、カタクリ、イワウチワ等の群落が数多く見られた。
5.4月 三国山876m(滋賀県高島市)
赤坂山からさらに進むと三国山がある。オオバキスミレやタムシバの花も見る事が出来、花を楽しむには絶好の山だった。今回の登山コースは、日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部に当たり、80キロにわたる「高島トレイル」の一区間でもある。
6.5月 鎌ヶ岳1161m(三重県鈴鹿山脈)
山と渓谷社選定による花の百名山の一つ鎌ヶ岳(かまがたけ)に登った。鎌ヶ岳は、鈴鹿山脈中部の山であり、関西百名山及び鈴鹿セブンマウンテンのひとつにも選定されている。鈴鹿山脈で最もアルペン的な山容であり、槍ヶ岳に似た鋭く尖った山容で、「鈴鹿の槍ヶ岳やマッターホルン」とも呼ばれている。登山道は、かなり険しく健脚向けの山で、ガレ場、岩場、沢、鎖、ロープと山の醍醐味がすべて盛り込まれた面白み溢れる素晴らしい山である。また、シロヤシオ、シャクナゲ、アカヤシオの全てを同時に見ることが出来、花にも恵まれた山だった。
7.5月 熊野古道:滝尻王子社~近露王子、発心門王子~熊野本宮大社(和歌山県田辺市)
二日間に分けて世界遺産の熊野古道を歩く。数多くある巡礼路の一つである中辺路を初めての熊野古道に選んだ。初日は、滝尻王子から近露王子までの約13キロを歩く。この日の宿は、湯の峰温泉だ。二日目は、熊野古道中辺路のクライマックスコースとなる。熊野本宮大社の神域の入り口とされる発心門王子から熊野本宮大社まで歩く。熊野の奥深さを感じさせられた山旅となった。
8.6月 霧島山:韓国岳1700m(宮崎県えびの高原)
今年最初の百名山を九州で登る事にした。鹿児島空港からレンタカーでえびの高原まで向かう。空は、雲一つない快晴の天気となり絶好の登山日和である。もう辺りには、この時期の名物であるミヤマキリシマのピンクの花がいたるところで見られた。霧島山は、韓国岳、新燃岳、高千穂峰などの火山群の総称である。現在でも、新燃岳周辺は活発な火山活動があり入山規制がかかっているためすべてを歩くことはできない。今回は、霧島山の最高峰である韓国岳を登ることで良しとした。
9.6月 開聞岳924m(鹿児島県指宿市)
指宿温泉に泊まって、翌日開聞岳へ向かう。登山口から約2時間半で、開聞岳頂上924mに到着する。日本百名山の中では、筑波山に次ぐ低い山ではあるが、登山口からの標高差は740mもあり、かなり体力を要する山であることは間違いない。西大山駅から眺めた開聞岳は、富士山以上に端麗な円錐形の山である。
10.6月 皇海山2144m(群馬県沼田市)
皇海山は2010年10月に初めて計画したのだが、登山口への林道入り口が通行止めになっていて行けなかった山である。その後も、何度か計画したがその都度、通行止めとなってしまいなかなか行けない難儀な山として記憶にとどまっていた。そして、今回4度目で、ついに山頂まで行ってくることが出来た。登山口へと向かう栗原川林道は噂に違わず、ものすごい悪路で、4WDで行って助かった。山頂での展望はないが、手つかずの森と不動沢沿いの登山道が、すごく良かった。
11.7月 白馬乗鞍岳2469m(長野県小谷村)
毎年スキーツアーでお世話になっているsaoriさんのペンションを拠点にして、白馬乗鞍岳トレッキングツアーに出かけてきた。栂池自然園では、可憐な高山植物に出会い、雪渓を登って北アルプスの絶景を楽しむ。下山は、蓮華温泉に向かい、野趣あふれる露天風呂の温泉を楽しんだ。
12.8月 越後駒ヶ岳2003m(新潟県魚沼市)
通算75番目の百名山となる。日本百名山一筆書きをやっている田中陽希さんの通過予定がこの日に近かったので、ひょっとして現地で会うことが出来るかと思っていたが、本人の予定が大分遅れていて会う事はなかった。8月ともなり、新潟の山とはいえ暑い日だった。暑さで、かなり体力を消耗し今まででも一番きつい登山だった。みんなの励ましで山小屋に無事到着した時に飲んだビールは、最高に美味かった。翌朝上った山頂からの景色も忘れがたい絶景だった。
13.8月 岩木山1625m(青森県弘前市)
夏休みの一番の楽しみだった東北登山に出かけてきた。三日間で一気に三つの百名山に登ろうという贅沢なスケジュールである。まず最初は、青森県の最高峰であるとともに本州最北端の百名山でもある岩木山だ。台風の接近が気になっていたが、まだ天気は安定していて山頂からの景色を楽しむことが出来た。
14.8月 八幡平1613m(岩手県八幡平市)
岩木山の次に八甲田山に登る予定だったが、台風の襲来で断念。奥入瀬渓流を散策した翌日、最短ルートで八幡平山頂まで雨の中を歩く。前日泊まった藤七温泉の露天風呂が、一番思い出に残った。
15.8月 志賀山2037m(長野県志賀高原)
久々に夏の志賀高原に出かけてきた。志賀高原といえば、スキーのメッカとして毎冬通ったものだ。しかし、夏の志賀高原も見どころ満載で、避暑がてら行くにはとてもいい場所だ。今回は、志賀山やその周辺の池めぐりを楽しんだ。特に、四十八池は、志賀山と鉢山の間の標高1,880mに位置する湿原である。湿原内には大小60の池塘が点在し、希少な湿原植物の群落やトンボの希少種が生息することから、日本の重要湿地にも選定されている。エメラルドグリーンの大沼池も見ごたえがある。
16.9月 那須岳:茶臼岳1915m(栃木県那須町)
昨年、強風で撤退した那須岳の再挑戦である。那須岳という名の山はなく、周辺の山を含めた山々の総称である。まずは、ロープウェイを使った楽々登山で那須岳の主峰茶臼岳山頂に登頂する。茶臼岳は、未だに噴煙を上げている活火山だ。荒々しい噴火口周辺を歩き、三斗温泉小屋まで下山する。
17.9月 那須岳:三本槍岳19175m(栃木県那須町)
三斗小屋温泉から大峠経由で三本槍岳に向かう。三本槍岳の名前の由来は、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事によるという。那須岳の最高峰でもあり、この山まで縦走しないと那須岳に行ったとは言えない。
18.9月 那須岳:朝日岳1896m(栃木県那須町)
三本槍から朝日岳への稜線は、女性的な山容で緑の草原が広がっている。清水平という湿原を出ると、岩場やガレ場が続く道となる。朝日岳は、那須岳の中では、一番急峻な山で、山頂部は狭い。那須連山の主要な三山を無事踏破出来た。
19.9月 平ヶ岳2141m(新潟県魚沼市)
平ヶ岳は、一般的には魚沼市鷹ノ巣地区の国道352号上の登山口から、下台倉山~台倉山~池ノ岳を経て10~11時間かけて登る人が多い。今回は、銀山平温泉に宿泊し、皇太子が利用したこともある中ノ岐林道ルートから登る。山頂へは3時間半ほどで到着する。有名な玉子石を見る事が出来、広大な山頂付近に無数に広がる池塘も素晴らしかった。翌日は、尾瀬まで足を伸ばし、三条の滝も見てきた。
20.10月 川苔山1364m(東京都奥多摩町)
東京都の奥多摩町にある川苔山は、四方八方から登山道が伸びていて奥多摩では中心的な山である。沢と尾根が続き変化に富んだ楽しい山歩きが出来た。紅葉も始まっており、晴れ上がった空に紅葉が眩しかった。
21.11月 熊野古道:熊野速玉大社~熊野那智大社(和歌山県那智勝浦町)
今年の春に行った熊野古道中辺路の仕上げとして熊野三山全てを回ることにした。秋は熊野大社から川舟で熊野川を下り、熊野速玉大社まで向かう。その後、熊野灘沿いの高野坂を歩き那智勝浦に宿泊する。翌日は、那智から熊野那智大社まで歩き熊野三山全てを回ることが出来た。那智の滝など、世界遺産にふさわしい風景を満喫できた。
22.1 1月 朝日岳1827m(静岡県本川根町)
寸又峡温泉から寸又三山の一つである朝日岳に登った。寸又三山とは、沢口山、前黒法師岳、朝日岳の三つの山の事をいう。これらは、寸又峡温泉を起点に登ることのできる山々である。健脚コースとは判っていたが、ほとんど直登の尾根沿いの登山道はきつかった。山頂では積雪も見られた。下山も厳しく、膝や脹脛の負担が多かった。駐車場に着くころには、陽が沈んでしまいギリギリでヘッドライトなしで済んだ。
23.12月 笹子雁ヶ腹摺山1358m(山梨県大月市)
山梨県大月市と甲州市の境にある笹子雁ヶ腹摺山(ささごがんがはらすりやま)に登ってきた。一見すると漢字ばかり何て読むのかと悩みそうな名前の山だが、漢字の通りに読めばいい。名前の由来は、渡り鳥であるガンが、その腹をするようにして尾根を飛んでいくことからその名がついたと言われている。また、ややこしい事に大月市には当山のほか、雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山という山もある。山頂では鍋料理と富士山の姿を楽しんだ。
24.12月 浜石岳707m(静岡県静岡市)
ランのカテゴリーに入れたのだが、登山でもいい。年の瀬の最後に、ラン友たちとトレイルランとして浜石岳からの富士山の眺望を楽しんだ。由比からの登山道は、かなり健脚向けのコースであり、歩き甲斐があった。
1.1月 登リ尾1056m(静岡県河津町)
今年の初登山は、伊豆天城峠近くの登り尾という山だ。あまりメジャーではない山だが、静かな陽だまりハイキングができた。ガイドブックでは3時間の歩行時間になっていたので、やや物足らないと思い、旧天城トンネルから登るコースを追加した。樹齢何十年もあるような立派なブナの木や、面白い枝ぶりのヒメシャラなど、豊かな植生の伊豆の山々を楽しんだ。
2.1月 富士見山1640m(山梨県早川町)
山梨百名山の一つになる山である。富士見山は、国道52号を北に走り、身延町役場を少し過ぎたところを左折し登山口の「甲斐やすらぎの宮」まで行く。ここに行くまでの道の両脇には、おびただしい数の句碑が建てられていて不気味である。1時間半ほど登ると積雪が深くなり、ラッセルとなる。山頂も雪に覆われ雪山を楽しんだ。
3.4月 獅子ヶ鼻公園トレッキングコース(静岡県磐田市)
磐田市の北側には、弘法大師の開山伝説のある獅子ヶ鼻公園がある。この公園は遊歩道やアスレチックが整備され、春は桜、初夏は新緑の中で森林浴、バードウォッチング、秋は紅葉と四季折々の自然を満喫でき、ハイキングやウォーキングには最適の場所である。最近トレッキングコースが整備されたという話を聞き、下見がてら全コースを回ってみた。低山とはいえ、鎖場やロープで上り下りする場所もあり、奇岩、巨岩もあちらこちらにあり、見どころ満載のいいコースだった。
4.4月 赤坂山824m(滋賀県高島市)
赤坂山は、花の百名山にも選定されており、この時期は花を愛でながらの楽しい登山ができる。花を見るには、ちょうどいい時期を選んで今回の登山計画を作ってみた。さっそく、山友に呼びかけたところ、全部で11名の参加者が集まった。女性が8名も集まり、賑やかな登山となった。登山道には、イワカガミ、カタクリ、イワウチワ等の群落が数多く見られた。
5.4月 三国山876m(滋賀県高島市)
赤坂山からさらに進むと三国山がある。オオバキスミレやタムシバの花も見る事が出来、花を楽しむには絶好の山だった。今回の登山コースは、日本海側と太平洋側を区切る中央分水嶺の中央部に当たり、80キロにわたる「高島トレイル」の一区間でもある。
6.5月 鎌ヶ岳1161m(三重県鈴鹿山脈)
山と渓谷社選定による花の百名山の一つ鎌ヶ岳(かまがたけ)に登った。鎌ヶ岳は、鈴鹿山脈中部の山であり、関西百名山及び鈴鹿セブンマウンテンのひとつにも選定されている。鈴鹿山脈で最もアルペン的な山容であり、槍ヶ岳に似た鋭く尖った山容で、「鈴鹿の槍ヶ岳やマッターホルン」とも呼ばれている。登山道は、かなり険しく健脚向けの山で、ガレ場、岩場、沢、鎖、ロープと山の醍醐味がすべて盛り込まれた面白み溢れる素晴らしい山である。また、シロヤシオ、シャクナゲ、アカヤシオの全てを同時に見ることが出来、花にも恵まれた山だった。
7.5月 熊野古道:滝尻王子社~近露王子、発心門王子~熊野本宮大社(和歌山県田辺市)
二日間に分けて世界遺産の熊野古道を歩く。数多くある巡礼路の一つである中辺路を初めての熊野古道に選んだ。初日は、滝尻王子から近露王子までの約13キロを歩く。この日の宿は、湯の峰温泉だ。二日目は、熊野古道中辺路のクライマックスコースとなる。熊野本宮大社の神域の入り口とされる発心門王子から熊野本宮大社まで歩く。熊野の奥深さを感じさせられた山旅となった。
8.6月 霧島山:韓国岳1700m(宮崎県えびの高原)
今年最初の百名山を九州で登る事にした。鹿児島空港からレンタカーでえびの高原まで向かう。空は、雲一つない快晴の天気となり絶好の登山日和である。もう辺りには、この時期の名物であるミヤマキリシマのピンクの花がいたるところで見られた。霧島山は、韓国岳、新燃岳、高千穂峰などの火山群の総称である。現在でも、新燃岳周辺は活発な火山活動があり入山規制がかかっているためすべてを歩くことはできない。今回は、霧島山の最高峰である韓国岳を登ることで良しとした。
9.6月 開聞岳924m(鹿児島県指宿市)
指宿温泉に泊まって、翌日開聞岳へ向かう。登山口から約2時間半で、開聞岳頂上924mに到着する。日本百名山の中では、筑波山に次ぐ低い山ではあるが、登山口からの標高差は740mもあり、かなり体力を要する山であることは間違いない。西大山駅から眺めた開聞岳は、富士山以上に端麗な円錐形の山である。
10.6月 皇海山2144m(群馬県沼田市)
皇海山は2010年10月に初めて計画したのだが、登山口への林道入り口が通行止めになっていて行けなかった山である。その後も、何度か計画したがその都度、通行止めとなってしまいなかなか行けない難儀な山として記憶にとどまっていた。そして、今回4度目で、ついに山頂まで行ってくることが出来た。登山口へと向かう栗原川林道は噂に違わず、ものすごい悪路で、4WDで行って助かった。山頂での展望はないが、手つかずの森と不動沢沿いの登山道が、すごく良かった。
11.7月 白馬乗鞍岳2469m(長野県小谷村)
毎年スキーツアーでお世話になっているsaoriさんのペンションを拠点にして、白馬乗鞍岳トレッキングツアーに出かけてきた。栂池自然園では、可憐な高山植物に出会い、雪渓を登って北アルプスの絶景を楽しむ。下山は、蓮華温泉に向かい、野趣あふれる露天風呂の温泉を楽しんだ。
12.8月 越後駒ヶ岳2003m(新潟県魚沼市)
通算75番目の百名山となる。日本百名山一筆書きをやっている田中陽希さんの通過予定がこの日に近かったので、ひょっとして現地で会うことが出来るかと思っていたが、本人の予定が大分遅れていて会う事はなかった。8月ともなり、新潟の山とはいえ暑い日だった。暑さで、かなり体力を消耗し今まででも一番きつい登山だった。みんなの励ましで山小屋に無事到着した時に飲んだビールは、最高に美味かった。翌朝上った山頂からの景色も忘れがたい絶景だった。
13.8月 岩木山1625m(青森県弘前市)
夏休みの一番の楽しみだった東北登山に出かけてきた。三日間で一気に三つの百名山に登ろうという贅沢なスケジュールである。まず最初は、青森県の最高峰であるとともに本州最北端の百名山でもある岩木山だ。台風の接近が気になっていたが、まだ天気は安定していて山頂からの景色を楽しむことが出来た。
14.8月 八幡平1613m(岩手県八幡平市)
岩木山の次に八甲田山に登る予定だったが、台風の襲来で断念。奥入瀬渓流を散策した翌日、最短ルートで八幡平山頂まで雨の中を歩く。前日泊まった藤七温泉の露天風呂が、一番思い出に残った。
15.8月 志賀山2037m(長野県志賀高原)
久々に夏の志賀高原に出かけてきた。志賀高原といえば、スキーのメッカとして毎冬通ったものだ。しかし、夏の志賀高原も見どころ満載で、避暑がてら行くにはとてもいい場所だ。今回は、志賀山やその周辺の池めぐりを楽しんだ。特に、四十八池は、志賀山と鉢山の間の標高1,880mに位置する湿原である。湿原内には大小60の池塘が点在し、希少な湿原植物の群落やトンボの希少種が生息することから、日本の重要湿地にも選定されている。エメラルドグリーンの大沼池も見ごたえがある。
16.9月 那須岳:茶臼岳1915m(栃木県那須町)
昨年、強風で撤退した那須岳の再挑戦である。那須岳という名の山はなく、周辺の山を含めた山々の総称である。まずは、ロープウェイを使った楽々登山で那須岳の主峰茶臼岳山頂に登頂する。茶臼岳は、未だに噴煙を上げている活火山だ。荒々しい噴火口周辺を歩き、三斗温泉小屋まで下山する。
17.9月 那須岳:三本槍岳19175m(栃木県那須町)
三斗小屋温泉から大峠経由で三本槍岳に向かう。三本槍岳の名前の由来は、昔、この山頂の領地がはっきりしないため、会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てた故事によるという。那須岳の最高峰でもあり、この山まで縦走しないと那須岳に行ったとは言えない。
18.9月 那須岳:朝日岳1896m(栃木県那須町)
三本槍から朝日岳への稜線は、女性的な山容で緑の草原が広がっている。清水平という湿原を出ると、岩場やガレ場が続く道となる。朝日岳は、那須岳の中では、一番急峻な山で、山頂部は狭い。那須連山の主要な三山を無事踏破出来た。
19.9月 平ヶ岳2141m(新潟県魚沼市)
平ヶ岳は、一般的には魚沼市鷹ノ巣地区の国道352号上の登山口から、下台倉山~台倉山~池ノ岳を経て10~11時間かけて登る人が多い。今回は、銀山平温泉に宿泊し、皇太子が利用したこともある中ノ岐林道ルートから登る。山頂へは3時間半ほどで到着する。有名な玉子石を見る事が出来、広大な山頂付近に無数に広がる池塘も素晴らしかった。翌日は、尾瀬まで足を伸ばし、三条の滝も見てきた。
20.10月 川苔山1364m(東京都奥多摩町)
東京都の奥多摩町にある川苔山は、四方八方から登山道が伸びていて奥多摩では中心的な山である。沢と尾根が続き変化に富んだ楽しい山歩きが出来た。紅葉も始まっており、晴れ上がった空に紅葉が眩しかった。
21.11月 熊野古道:熊野速玉大社~熊野那智大社(和歌山県那智勝浦町)
今年の春に行った熊野古道中辺路の仕上げとして熊野三山全てを回ることにした。秋は熊野大社から川舟で熊野川を下り、熊野速玉大社まで向かう。その後、熊野灘沿いの高野坂を歩き那智勝浦に宿泊する。翌日は、那智から熊野那智大社まで歩き熊野三山全てを回ることが出来た。那智の滝など、世界遺産にふさわしい風景を満喫できた。
22.1 1月 朝日岳1827m(静岡県本川根町)
寸又峡温泉から寸又三山の一つである朝日岳に登った。寸又三山とは、沢口山、前黒法師岳、朝日岳の三つの山の事をいう。これらは、寸又峡温泉を起点に登ることのできる山々である。健脚コースとは判っていたが、ほとんど直登の尾根沿いの登山道はきつかった。山頂では積雪も見られた。下山も厳しく、膝や脹脛の負担が多かった。駐車場に着くころには、陽が沈んでしまいギリギリでヘッドライトなしで済んだ。
23.12月 笹子雁ヶ腹摺山1358m(山梨県大月市)
山梨県大月市と甲州市の境にある笹子雁ヶ腹摺山(ささごがんがはらすりやま)に登ってきた。一見すると漢字ばかり何て読むのかと悩みそうな名前の山だが、漢字の通りに読めばいい。名前の由来は、渡り鳥であるガンが、その腹をするようにして尾根を飛んでいくことからその名がついたと言われている。また、ややこしい事に大月市には当山のほか、雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山という山もある。山頂では鍋料理と富士山の姿を楽しんだ。
24.12月 浜石岳707m(静岡県静岡市)
ランのカテゴリーに入れたのだが、登山でもいい。年の瀬の最後に、ラン友たちとトレイルランとして浜石岳からの富士山の眺望を楽しんだ。由比からの登山道は、かなり健脚向けのコースであり、歩き甲斐があった。