とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2024高天原温泉・雲ノ平周遊登山ツアー:4日目三俣山荘~新穂高温泉

2024-08-12 07:11:19 | 山登り
いよいよ最終日の朝となった。三俣山荘前からは素晴らしい景色が一望だ。槍ヶ岳と尾根を乗り越え流れ落ちる滝雲。


前日登った鷲羽岳。


三俣山荘前で集合写真を撮って出発。


キャンプサイトを通り、三俣蓮華岳を目指して登り始める。この日も薬師岳がくっきり見える。


槍ヶ岳もずっと見えている。


そして、これから登る三俣蓮華岳の頂上もくっきり見えてきた。


双六岳の巻き道コース分岐で重い荷物を置いて、軽荷で山頂アタックとする。


雪渓の上まで来た。山頂まであと僅か。


ハイマツの上でイワヒバリを発見。結構近くだが、なかなか逃げていかないのでアップで撮ることができた。


三俣蓮華岳2841mに到着。いつの間にか、ガスがかかり展望はなくなってしまっていた。


下山していくと、鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳が再び見えてきた。この景色を見るのもこれで最後だ。


巻き道コースの分岐からは、重いザックを背負い、双六小屋を目指して進む。当初の予定では、双六岳経由で行くつもりだったが、メンバーから膝痛の人が出てきたので、負担を減らすため高低差の少ない巻き道コースを選択した。




尾根経由もいいが、巻き道には高山植物がたくさん咲いていてお花畑を見ながら歩くことができる。


このコースは、常に槍ヶ岳を見ながら進むのがいい。




緩やかな尾根道を歩くのは気持ち良い。


三俣蓮華岳から2時間かけて双六小屋に到着。


双六小屋から弓折岳への稜線で。


広いベンチでひと休み。


弓折乗越から40分ほどかけて、鏡平山荘を目指す。目の前には見えるのだが、近いようでなかなか遠い。


12時ちょっと前に鏡平山荘に到着する。


鏡平山荘といえば、名物はかき氷だ。ここのかき氷を食べるため、みんな頑張ってここまで下りてきたのだ。一番高い宇治金時を頼む。




山荘から少しさきにある鏡池に移動。ここの水面に映る槍ヶ岳が有名だが、この日の槍ヶ岳は残念ながら見えなくなっていた。


鏡平から新穂高温泉への小池新道は、涸れ沢が多く岩がゴロゴロしている。


水場となる沢でひと休み。


小池新道の入り口に到着。わさび平小屋まで15分だ。


わさび平小屋から新穂高温泉まではさらに歩いて1時間かかる。車も通る林道なので歩きやすいが、最後の最後なのでさすがに疲れていた。

温泉についたときは、さすがにホッとした。温泉を出ると、最終の高山駅行きバスに乗ることができ、無事帰路につくことができた。久しぶりの長い山行だったが、みんな無事下山できたこと、毎日好天に恵まれたこと、念願の高天原温泉に行けたこと、全て満足できて最高だった。

参考1.4日目の高低図&コースタイム


参考2.4日目のコースマップ

2024高天原温泉・雲ノ平周遊登山ツアー:3日目高天原山荘~三俣山荘

2024-08-11 07:06:56 | 山登り
5:50。高天原山荘前で出発の準備をする。


そして、6時ちょっと前にスタートする。いよいよ3日目となり、この日は長い山歩きになる予定だ。


朝から水晶岳がよく見える。


前日、通った高天原峠からは雲ノ平方面に向かう。いよいよみんなが楽しみにしている雲ノ平だ。


高天原峠から2時間以上歩くと、やっと平らな場所に出てきた。


後方にはどっしりとした薬師岳が見えている。


多少のアップダウンを越えると、薬師岳の全容がはっきり見える。もうまさに雲ノ平の中だ。


前方には、雲ノ平山荘が見え、その後に聳えているのは黒部五郎岳だ。とにかく、名だたる百名山がいくつも見える。


一旦下って、雲ノ平山荘の真下まで来た。


雲ノ平山荘では、冷たい飲み物を買ってひと休みだ。山荘周辺には、身軽な格好で散策している人も多く見られる。雲ノ平では、何泊もしてのんびり過ごす人も多いようだ。


我々のこの日の行程はまだ半分。雲ノ平山荘を後にして先に進む。


前方に見える水晶岳が更に大きくなってきた。


途中で脇道に逸れ、スイス庭園によって行く。


薬師岳をバックに集合写真を撮る。


スイス庭園からは、元の道に戻り祖父岳方面に向かう。登山道脇のチングルマがきれいだ。


祖父岳の最後の登りは、きびしい。


12時ちょうど。祖父岳2825mに到着。奥には槍ヶ岳が見えている。


祖父岳で少し休憩した後、ワリモ岳への登りに入る。


水晶岳に向かう岩苔乗越の分岐を過ぎると、ワリモ岳山頂2888mだ。漢字では「割物岳」と表記し、割れた岩が聳え立っていることからついたという。


ワリモ岳からさらに30分歩くと鷲羽岳山頂2924mだ。


山頂から少し移動すると、火口湖である鷲羽池が見える。かつては竜池と呼ばれていたその池は、背後に槍ヶ岳を抱く絶好のロケーションにある。


鷲羽岳山頂からは、急峻な下りとなる。大きな岩と岩の隅間を探して足を下ろしていかなければならないので、なかなか早く移動することはできない。


遙か下には、この日の最終目的地である三俣山荘の屋根が見える。


山頂から、ほぼ1時間かけて三俣山荘に到着する。スタートから約10時間の長い山行だった。


ちょうどこの日は、仲間のSさんの誕生日ということもあり、夕食後の食堂で、ささやかな誕生日パーティを開く。


日没前、空を見るとキレイな夕焼けが見えた。翌日の天気も良さそうだ。


参考1.3日目の高低図&コースタイム


参考2.3日目のコースマップ


「2024高天原温泉・雲ノ平周遊登山ツアー:4日目三俣山荘~新穂高温泉」に続く。

2024高天原温泉・雲ノ平周遊登山ツアー:2日目薬師沢小屋~高天原山荘

2024-08-10 06:45:18 | 山登り
6時ちょっと前に薬師沢小屋を出発する。


小屋前には、黒部川に架かる吊り橋があり、慎重に渡る。


下から見るとこんな感じ。結構スリルがある。


吊り橋を渡ると、梯子で河原に下りる。


出だしから、険しい道が始まる。


すぐに、高天原と雲ノ平への分岐がある。過去には、雲ノ平への直登ルートで行ったことはあるのだが、高天原方面に向かうのは初めてだ。


高天原へのルートは大東新道と呼ばれる道で、前半は河原沿いの沢歩きとなる。


横を見ると、黒部川の激しい流れが見える。


とにかくこのルートは、とんでもない道で岩がゴロゴロしていてルートファインディングが難しい。


2時間ほど歩いたところで、河原でひと休み。ここ何日も雨が降ってないので、水量は少ない方だが、ひとたび雨が降ると激流となり、大東新道は通行不能になる。今回は、本当にラッキーだ。


その後も河原歩きがしばらく続き、A沢を過ぎると、本流から外れ登り道となるが渡渉は続く。


大きな岩がどこまでも続き、歩きにくい。


登山道からは、細長い滝が見える。


高天原峠には、10時半頃到着。長く険しい道でかなり疲れたので、やっと峠でまともに休憩する。高天原峠からは、多少のアップダウンはあるものの基本的には下りなので、やっと気が楽になった。


池塘の中の木道は、一気に視界が開け、気分がいい。




いままでガスの中で見えなかった水晶岳が見えてきた。


12時少し前に高天原山荘に到着するが、とりあえず重い荷物を置いて、高天原温泉方面に向かう。温泉は、小屋から更に歩いて20分ほど先だ。

沢までやってくると、板囲いの露天風呂が見えてきた。


当初は、高天原温泉で入浴して帰るつもりだったが、その奥に竜晶池という池がある。北アルプスの秘境、日本一遠い温泉と知られる「高天原温泉」から、さらに20分ほど歩いて辿り着く秘境の池だ。




もう二度と行くことはないだろう竜晶池まで行くことができて良かった。こんな奥地の神秘的な池を見ることが出来、感動だ。


竜晶池から高天原温泉まで戻り、温泉と河原の水で汗を流す。


その後、25分ほど掛けて高天原山荘に戻った。温泉と小屋がやや遠いのが残念だが、山で温泉に入れるだけありがたい。

参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ


「2024高天原温泉・雲ノ平周遊登山ツアー:3日目高天原山荘~三俣山荘」に続く。

2024高天原温泉・雲ノ平周遊登山ツアー:1日目折立~薬師沢小屋

2024-08-09 10:26:11 | 山登り
山友たちがさかんに雲ノ平、雲ノ平というので、20数年ぶりに雲ノ平に行く計画を立てた。山登りをある程度やり続けると、この山域は遠いけどいつかは行ってみたい場所になるのだろう。自分はもう行くことはないだろうと思っていたが、仲間と行くのも楽しいだろうと、もうひと頑張りすることにした。

参加者は、全部で8名と結構集まり、まずは富山駅前のホテルに集合してもらう。翌朝、ホテルの朝食時間前に出発して富山地鉄で有峰口に向かう。駅員がいない無人のレトロな駅だ。


有峰口からは、予約しておいたジャンボタクシーで折立に向かう。タクシーの運転手さんが飛ばしてくれたおかげで、8時くらいには折立登山口に到着する。身支度を調えていよいよスタートだ。


まずは木陰の多い道を進んでいく。


アラレちゃんの絵が貼られた大木の横を通り抜ける。


木の根があちらこちらに張り出し、結構歩きにくい。


三角点のあるベンチでひと休み。


一枚岩の上を進んでいく。


高原のような台地になると、ハイマツやチシマザサの広がる登山道になり、多くの登山者が行き交うようになってくる。


12:30。太郎平小屋に到着する。


太郎平小屋で、ビールを買って、おにぎりを食べてひと休み。


太郎兵衛平は、薬師岳、黒部五郎、雲ノ平方面などの分岐点となりこのあたりの山域の要所である。


太郎平小屋のトイレの横を過ぎ、これから先に進む。


黒部五郎岳と薬師沢の分岐。我々は、左手の薬師沢方面へと進む。


薬師沢へは下りとなり、いくつもの沢を渡る。




ほとんど木道になっているので歩きやすい。




15:30。無事、薬師沢小屋に到着。1日目は、7時間半ほどの歩行時間だったが、初日としては順調な時間で、夕食を美味しくいただく。


参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2024高天原温泉・雲ノ平周遊登山ツアー:2日目薬師沢小屋~高天原山荘」に続く。