とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2024六甲山&播磨アルプス登山ツアー:2日目

2024-12-04 22:49:37 | 山登り
前日の夜は、有馬温泉の湯にどっぷりつかり、ザ・グランリゾート有馬に宿泊。朝7時前に宿を出発する。


坂を下り、有馬温泉街まで来ると橋の袂に、豊臣秀吉の正室ねねの像が‥。


そして、そのずっと先には、ねねを見守るかのように、太閤秀吉が座っている。秀吉は1583年(天正11年)に有馬温泉に入湯して以降、1594年(文禄3年)までに9度有馬の湯に浸かったという大の有馬温泉好きで、有馬には正室ねねの別邸も作っていたという。


その先の有馬温泉駅から、神戸電鉄、地下鉄、JR神戸線を乗り継ぎ、曽根駅で下車する。曽根駅で地元のIさんと合流し、Iさんの案内の元、播磨アルプスの登山口に向かう。


国道2号線を渡ると、豆崎登山口だ。


豆崎登山口は、国道沿いであまり目立たない。Iさんの案内がなければ、迷いそうな場所だった。


坂を上っていくと、経塚山古墳の石室がある。4〜5世紀頃の竪穴式石室らしい。


やがて、岩だらけの道が始まる。


見晴らしがいい場所からは、姫路城が見える。


そして、進行方向には、キノコがにょきにょき生えたような形の岩山が見えてきた。


やがて、岩山の近くまで来ると、急斜面の岩盤の上を這いつくばって登っていく登山者の姿が小さく見えてきた。まさかあんなとこに行くのかとビクビクする。


百間岩という岩盤の登りだしの手前に展望台があり、そこで一休み。


いよいよ岩登りのスタートだ。


百間岩は、結構急だが滑ることはなく、グリップが効いてすいすい登っていける。


あとからあとから多くの登山者が上がってくるので、休んではいられない。


これこそ、播磨アルプスの面白さだ。低山ながら、市街地からすぐに本場のアルプスをほうふつさせる景観が簡単に味わえる。


最後の一登り。


一つのピークを制覇したところで、まだ遥か先にも同じような岩山が連なっている。最高峰の高御位山(たかみくらやま)は、まだずっと先だ。


高御位山に行くまでに、いくつもの小さな山を越えていく。それぞれ標高200m前後の低山だが、どこで見ても素晴らしい展望が広がっている。高御位山山頂のすぐ手前に、ベンチが置かれた休憩場所があるので、そこでランチ休憩する。


休憩場所から岩を一登りすると、別名“播磨富士”とも呼ばれる高御位山山頂304mだ。


山頂には高御位神社が鎮座し、絶景とあわせて神秘的な雰囲気が漂っている。旧印南郡で最古最高の神社と言われ、古くから山全体を御神体として崇めてきた山岳信仰の名残があり、古文書「播磨国印南郡高御位山略縁記」には、神がここに降臨されたと記されている加古川市を代表するパワースポットだという。


最高峰からは、一転して岩盤を下っていく。


下りもちょっと足を踏み外したら、大怪我しそうな場所だけに慎重に下る。


振り返って後ろを見ると、今まで歩いてきた播磨アルプスの縦走路と最高峰の高御位山が見える。


下っていく途中にあった岩は、太閤岩と呼ばれているらしい。秀吉が志方城を攻めた際、腰をおろして軍兵の采配をとっていたと言い伝えられている。


「太閤岩」に座り、軍兵の采配の気分を味わってみる。


その後も、いくつかのピークを上ったり下りして、簡単に下界に到着しなかったが、やっとのことで辻登山口に到着する。


辻登山口からは、舗装道路を歩き、宝殿駅に向かう。


宝殿駅では時間があったので、駅前のお好み焼屋でビールと食事をしてから解散し帰路についた。播磨アルプスは、種類豊富な登山道があるのも魅力。山頂や稜線から市街地や瀬戸内海が一望できることと、ダイナミックな眺望と高度感を初心者でも体感できる面白い山だった。

参考1.播磨アルプスの高低図&コースタイム


参考2.播磨アルプスのコースマップ

2024六甲山&播磨アルプス登山ツアー:1日目

2024-12-03 22:57:57 | 山登り
先週末は、関西方面に遠征という事で六甲山と播磨アルプスに登ってきた。まず、1日目は六甲山の王道ルートを歩く。

始発の新幹線で新大阪まで行き、大阪梅田から阪急神戸線の芦屋川駅で下車。芦屋川駅前は、星座の広場と呼ばれ六甲山登山の入り口となる。周囲にも大勢の登山者が集まっていた。


まずは、住宅街の舗装路の坂道を進んでいく。時折すれ違う車は、ベンツなどの高級車ばかり。


芦屋川沿いの道を進む。


住宅街が終わると、石段の道に変わっていく。


しばらくすると、滝の茶屋の入り口だ。トイレもあり、登山者が大勢いた。


六甲山には、多くの茶屋があり、登山者のオアシスとなっている。


茶屋を過ぎると出てくるのは、高座の滝だ。落差は約10m。かつて、修験道の道場として使われ、滝の脇に堂宇(灘八十八ヶ所番外五番霊場)が残っている。また、滝に向かって左上の岩壁に登山家藤木九三のレリーフが設置されている。


高座の滝からさらに進むと、いよいよロックガーデンだ。


藤木九三は、1924年(大正13年)、岩登りを目的とした山岳会、RCC(ロック・クライミング・クラブ)を山岳仲間とともに創設し、住居地から近かった芦屋川上流の変化に富んだ岩をトレーニングの場とし、「ロックガーデン」と命名した。日本におけるロッククライミング発祥の地として知られるようになったという。


ごつごつした岩石群の中から足場を見つけ一歩ずつ登るのは、楽しい。


ロックガーデンのゴールは、風吹岩だ。標高447m地点の風吹岩は、まさに風の通り道にある巨岩である。


みんな高い場所が好きなので、まずは風吹岩の上まで登る。雲一つない青空が眩しい。


そして、下を見下ろすと、360度の視界が開ける。南側には手前に広がる芦屋市街の向こうに大阪湾、そして生駒山や金剛山、その間にはあべのハルカスの姿もくっきりと見える。眺望を楽しみながらひと息つくには格好の場所だ。


風吹岩から道は緩やかとなり、雨ヶ峠に出る。この辺りは、ちょうど日が当たり紅葉が素晴らしい。




ここで1回目の渡渉となる。


広場に出ると、視線の先の方に六甲山の山並みが見えてきた。


2回目の渡渉。


最後の急坂を上りきると、六甲山最高峰の手前にある一軒茶屋に着く。最高峰近くになるとさすがに寒い。最高峰に行く前に茶屋で暖かいうどんなどを食べてランチ休憩とする。

新しいトイレに立ち寄ってから、六甲山最高峰に向かう。


六甲山最高峰931mに到着。


一旦、トイレの方に戻り、魚屋道(ととやみち)から有馬温泉に下る。神戸の海で獲れた魚介類を魚屋さんが有馬へ運ぶために利用したことから、魚屋道と呼ばれるようになったそうだ。


一部、通行止めの箇所があり、う回路の階段を上る。


魚屋道にも紅葉がきれいな場所がある。


15時過ぎに有馬温泉に到着する。坂を下っていくと、炭酸泉源公園があった。


炭酸泉源公園は天然の炭酸水が湧き出す泉源を整備した公園。石の円筒で囲まれた湧き口から、微炭酸の炭酸水が静かに湧き出す様子を間近で見たり、泉源横の蛇口から飲用も可能とのことだったが、行った時にはどちらも故障中なのか見学も飲用もできなかった。


その後は、有馬温泉街を歩き、温泉の蒸気が吹きだしているところを見ていく。


温泉街は、狭い路地にお土産屋や飲食店が並び、観光客で大賑わいだ。




有馬温泉駅前のコンビニで食料を買い出し、有馬温泉では奥まった場所にある素泊まりの宿に向かい、1日目のゴールとした。

参考1.六甲山の高低図&コースタイム


参考2.六甲山のコースマップ


「2024六甲山&播磨アルプス登山ツアー:2日目」に続く。

2024三方分山

2024-11-25 17:56:34 | 山登り
2週連続で富士五胡周辺の山に登ってきた。今回は、精進湖畔にある三方分山である。今回のコースのハイライトは、三方分山からパノラマ台に下りていくときの富士山の美しさだ。

まずは、精進湖畔の駐車場に車を止める。ここからも、周辺の雲がほとんどなくなり富士がくっきり見える。この日は一日、好天が続きそうなので期待が高まる。


車道をしばらく歩き、精進の集落の中に進んでいく。集落内の木々は、ちょうど紅葉真っ盛りで青空によく映える。


集落にある神社のカエデやイチョウも見事に色づいている。


イチョウの下は、黄色の絨毯で敷き詰められている。


神社の境内に入っていくと、「精進の大杉」と呼ばれる杉の巨木が立っている。


国の天然記念物に指定され、樹齢は約1200年。目どおりの周囲約12m、高さ約40mで県下一の大きさを誇り、別名「千年杉」ともいわれ、ご神木として親しまれているそうだ。


「精進の大杉」を見てから、境内を出て登山道方面に向かう。


その後、しばらく歩くと本格的な登山道となり、落ち葉を踏みしめ登っていく。


木々の間から零れ落ちる日差しが眩しい。


見通しがいい場所からは、これから登る三方分山のピークが見える。


歩き出して1時間ほどで、阿難峠に到着する。


阿難峠は、女坂峠とも呼ばれ、昔、身重の女性がこの峠に差し掛かった時に産気付いたが、母子共に亡くなったことから供養のために子を抱いた地蔵を置き、それを“女石”と呼んだことから名が付いたという。


阿難峠からは、キツイ急坂を上りきると三方分山山頂1422mだ。


山頂からは、富士山方向のみ展望があり、子抱き富士と言って大室山を前に抱く富士山を見ることが出来る。まだ11時前だったが、朝が早かったので、富士を眺めながらランチ休憩する。


三方分山の下りもなかなか急で、慎重に下っていく。ところどころ緩やかな道もあるが、意外とアップダウンが多いが少しずつ下っていく。


偉主山(いぬやま)1315mを通過。


根子峠を過ぎると、パノラマ台まで10分ほど。パノラマ台に到着すると、思った以上に登山者がたくさんいてビックリ。やはりこのコースの一番のハイライトだけあって、みんなパノラマ台からの景色を楽しみに上ってきたようだ。大室山を前に抱く子抱き富士を、建物が一切ない樹海の中に見ることができるのが素晴らしい。


パノラマ台で早速記念写真。


南側を眺めると、本栖湖と前の週に登った雨ヶ岳と竜ヶ岳も見える。


パノラマ台で充分展望を楽しんだ後、駐車場に向かってグングン下っていく。


標高が高い場所は、ほとんど葉が落ちてしまっていたが、下るほど紅葉が残っている様子が分かる。


下山道からも、子抱き富士と精進湖が良く見える。


15時前には駐車場に戻り、一日中富士の展望を楽しめた山旅だった。

参考1.三方分山の高低図&コースタイム


参考2.三方分山のコースマップ

2024雨ヶ岳

2024-11-19 18:21:14 | 山登り
先週末は、静岡県と山梨県との県境に位置する山で、毛無山塊と呼ばれる山域にある雨ヶ岳に登ってきた。山頂がササで覆われていて、山頂からの展望はさえぎるものがなく、富士山を眺めるには最高の山だ。山頂には三等三角点があり、山名は、山頂に雲がかかっていることが多いことや、雨乞い信仰に由来するなどの諸説がある。

登山口はいくつかあるが、今回は本栖湖畔の浩庵テント村の駐車場に車を止めた。


今回のメンバーは8人。静岡県内の人が多いので、浩庵テント村に現地集合とした。


テント村の中を抜け、森の中に入っていく。


朝から好天となり、紅葉が美しい。


分岐と思われる場所が良くわからず、地図で確認する。周りをよく見たら、方向指示板が近くにあった。


水のない涸れた沢を横断して、端足峠への登山道に入る。登山道の下には本栖湖が見える。


隣の竜ヶ岳のシルエットを見ながら登りきると端足峠だ。


端足峠は、竜ヶ岳、雨ヶ岳、東海自然歩道との分岐となる。


端足峠からは、思ったよりキツイ上りとなる。振り返ると竜ヶ岳や本栖湖が見える。


ササで足元が見にくい場所が多くなり、歩きにくい。


少し緩やかな道もあったが、すぐにキツイ上りが続く。


展望が開けた場所からは、ついに待望の景色が広がっていた。


みんなこれを待っていた。富士山がくっきり見える。下の方に雲が少しかかっているが、すぐになくなるだろう。


それからは、後方に富士山を従えての登山となる。


いつの間にか雲がすっきり取れている。


12時。雨ヶ岳山頂1772mに到着する。


恒例の山頂記念写真。今回は、富士山をバックに最高の山頂記念写真だ。


その後、富士山を真正面に見ながらランチ休憩だ。


展望を十分堪能し、元来た道を下山する。


先頭を歩くTさんは、気分が良くなってどんどん早くなり、後ろからついていくのがやっととなる。


行く時、迷いそうになった沢を横断する場所まで戻ってきた。


テント村の森の中は、まさに紅葉真っ盛りだ。


落ち葉を踏み締め楽しそうなSさん。


最後に美しい紅葉をバックに、記念写真。ほぼ、5時間ほどの山行だった。


帰路の途中で、あさぎり温泉風の湯に入浴する。その帰り道、ちょうどいいタイミングで、赤富士を見ることが出来た。こんなに赤く富士山が見えるのは、ホントにわずかな時間しかない。この日は、朝から晩まで素晴らしい富士山を眺めることが出来てラッキーだった。


参考1.雨ヶ岳の高低図&コースタイム


参考2.雨ヶ岳のコースマップ

2024松代トレイルツアー:3日目尼巌山・奇妙山トレッキング

2024-11-15 19:04:55 | 山登り
3日目は、松代の里山をトレッキングする。ホテルからも毎日見えていた尼巌山(左)・奇妙山(右)に登る。


まずは、尼巌山(あまかざりやま)の池田の宮登山口のある駐車場に向かう。


少し歩くと、池田の宮(延喜式内社の玉依比賣命神社)に着く。


玉依比賣命神社の石段のすぐ隣に尼巌山の登山口がある。


登山道を少し歩くと、害獣除けの柵があり、そこを開けて登山道を進む。


しばらくは、緩やかな上りだ。


その後、ロープもある急坂になる。


巨岩が現れてきた。


その後も、険しい登山道を登り、午前10時に尼巌山780.9mに到着する。尼巌山の険しい絶壁の山頂には、土豪・東条氏が築城したとされる東条城があったという。信玄は真田幸隆に、謙信側の軍事拠点であったこの城の攻略を命じ、幾たびかの攻略戦の末、ようやく陥落させたという。


尼巌山やその周辺は、豊かな自然や史跡・文化財等に恵まれている。山麓には国蝶オオムラサキ、また山頂付近にはヒメギフチョウが飛び交うそうだ。山城の遺構の他、古墳群や石幢(笠仏)など多くの石の文化財もあり、静かな山裾には、ゆったりと杏の里や肥沃な田園が広がっている。そして、山々を見渡せば、北アルプス、戸隠連峰、高妻山、火打山、妙高山などの素晴らしい展望が広がっている。




尼巌山から高見岩を経て、12時ちょっと前に奇妙山1099.5mに到着する。尼巌山もそうだが、奇妙山というのも一風変わった名前だ。名前からして奇妙なとこがある山だと思っていたが、奇妙は奇妙の意味で無く仏教の帰命、南無陀仏の意味だという。


奇妙山で昼食休憩をしたのち、元来た道を戻り、岩沢登山口分岐まで行く。分岐から30分ほどで岩沢登山口に到着する。


岩沢登山口には、あらかじめ車を1台駐車しておいたので、それに乗って池田の宮登山口駐車場に戻った。尚、岩沢登山口の駐車場は、2台停めるのがやっとの広さで、そこに行くまでは狭いクネクネ道で向きを変えるのも大変だった。


その後、松代温泉松代荘の温泉に入浴後、帰路についた。松代荘の湯は、鉄分を含んだ黄金色の湯で入浴後も体がポカポカするいい湯だった。

参考1.尼巌山・奇妙山の高低図&コースタイム


参考2.尼巌山・奇妙山のコースマップ

2024高塚山

2024-10-29 16:24:49 | 山登り
先週末は浜松市天竜区の高塚山1621mに登ってきた。高塚山は、日本三百名山の一つで南アルプス深南部の秘境の山でもある。ところが、登山口の山犬段までの林道が2019年の大規模なのり面崩落で一般車両は通行止めになり、通行再開のめどは立たなくなっていた。しかし、昨年から川根本町が、南アルプスがユネスコエコパークに登録されて10年となる記念事業の一環として、登山客やハイカーを乗り合いタクシーで送迎する事業を始めた。今回は、その事業に乗っかってタクシーで山犬段まで行くことが出来た。

川根本町役場に各自現地集合という事で、マイカーで集まり、7時出発の乗合タクシーに乗る。我々のグループは5人だが、他3人の登山者が同乗し、運転手とガイドの2人を加え、10人で山犬段へ向かう林道を走る。落石だらけの林道をゆっくり走り1時間半ほどで山犬段の駐車場に着く。


山犬段には、キレイな避難小屋がありトイレもある。


タクシーに同乗してくれたガイドの方が、周辺の山や植物の話などを説明してくれた。


ガイドの説明が終わり、8人の登山者で山犬段から登山開始だ。しばらくは、緩やかな道で短い丈の笹原の中を進む。この辺りはヒルがまだいるかもしれないとの話だったが、さいわい見かけることはなかった。


登山道の途中からは、南アルプス南部の光岳から、尾根通しに南下すると達する黒法師岳が見える。黒木に覆われた三角形の特徴ある山だ。昔、登ったことがあるが、一等三角点のマニアには特に注目されている山で、三角点に刻まれている「+」印が、「×」印になっている。こんなに近くに見えるとは何故かうれしい。


最初のピークである蕎麦粒山までは、ややきつい上りとなる。


山犬段からは30分ほどで蕎麦粒山1627mに到着する。蕎麦粒山までは、林道が通行可能な頃には一度来たことがある。


蕎麦粒山からは、富士山がくっきり見える。曇り空の日だったが、意外と周辺の山々の展望がいい。


蕎麦粒山からは、三ツ合山を経由して高塚山1621mに1時間半ちょっとで到着する。林道南赤石線が昭和51年に開通するまでは、秘境の山だった。黒法師岳の南西に派生する稜線の尾根上にあり、天竜川の支流、気田川の源流部にそびえ、山名は、高塚山の南麓にある京丸集落から眺めて高い山という意味で、山頂に二等三角点を埋設するときに呼ぶようになったといわれている。日本三百名山に選定されているので、タクシーが運行するようになり三百名山狙いの登山者が各地から来ている。我々以外の登山者は、神奈川や東京からだという。


高塚山山頂で昼食を済ませ、元来た道を下山する。


高塚山までは、二つのピークを乗り越えてきたので、帰りも急な上りが2回はある。


下山時は、紅葉をじっくり楽しみながら歩く。




心なしか、行く時よりも紅葉が進んだ気がする。


14時過ぎに山犬段に無事到着する。避難小屋の中を覗くと、結構広くてキレイに整理されている。


迎えのタクシーは15時頃なので、余裕がある時間に戻れてよかった。曇り空だったが、周辺の山々はくっきり見え、富士山はじめ黒法師岳、大無間岳など深南部の山々も遠望できた。また、紅葉も楽しめ、手つかずの自然と静かな山歩きが楽しめた1日だった。

参考1.高塚山の高低図&コースタイム


参考2.高塚山のコースマップ

2024袈裟丸山登山ツアー:2日目袈裟丸山登山

2024-10-24 18:34:52 | 山登り
宿を6:30に出発して40分ほどで袈裟丸山の折戸登山口に着く。途中から細い林道となり、カーブが多く落石もあったりしてパンクに注意しながら進むが、一応舗装路だったので未舗装道路よりはましだった。


登山道に入ると、いきなりの急階段。


しばらく急坂を上る。


やがて開けた尾根道に入り、ススキの原に出る。


この日は、全国的に快晴になるとのことで、日差しが木々の間からこぼれてくる。


紅葉も予想通り始まっている。


笹原の中を進む。


開けたところには展望台があり、周囲の展望が出来るのだが、展望台の周りの木の枝が伸びてきていて思ったより展望が悪い。


少し下ったところまで行くと、賽の河原と呼ばれる場所に出る。岩がゴロゴロしていて小石があちこちに積み上げられている。




お地蔵さんのような石もある。


ルートから少し外れた場所に、機械のようなものが見えたので寄ってみると、雨量計が設置されていた。


さらに進むと、赤くきれいに色づいた木々が出てくる。


谷あいの紅葉もきれいだ。勝手に紅葉谷と名付ける。


小丸山1676mを通過。


こちらは白樺と青空が美しい。


白樺林の中には、黄色いドーム型の避難小屋とトイレがあった。


避難小屋を過ぎると最後の急坂となる。ロープを持って岩をよじ登る。


袈裟丸山(前袈裟丸山)1878mに到着する。


前袈裟丸山から後袈裟丸山へのルートは、風化が激しく危険という事で通行禁止となっている。


木々の間から、後袈裟丸山の姿だけを見ていく。


山頂で早いランチ休憩。


その後は、元来た道を下山。行くときに寄った雨量計のある場所の紅葉がキレイなので、写真を撮っていく。


この辺りを住処としているらしい鹿の親子に遭遇。


下山も藪漕ぎだ。


見晴らしのいい草原の斜面に戻ってきた。


紅葉の樹林帯をバックにいい景色の場所だ。


13:30頃、無事下山。この日はかなり冷え込むとの予報だったが、ほとんど寒いことはなく気持ちよい登山日和の一日だった。


その後、温泉に寄りながら足利市駅に戻り、帰路についた。

参考1.袈裟丸山の高低図&コースタイム


参考2.袈裟丸山のコースマップ

2024東北紅葉登山ツアー:3日目栗駒山

2024-10-11 18:48:49 | 山登り
3日目の天気も今ひとつ。早朝からガスが立ち込め視界は少ない。とりあえず、須川高原温泉前でスタート前の記念撮影。


緑色の源泉が流れる須川高原温泉の露天風呂の横を通って登山口に向かう。


源泉の湯滝の上にあるのは、温泉神社だ。ここで登山の安全を祈願していく。


熱気の漂う湯滝にかかる木道を進む。


すぐに須川高原温泉の蒸し風呂を覗いていく。別名「おいらん風呂」とも呼ばれ、湯あみで硫黄臭がつくのを嫌がったおいらんが蒸し風呂を好んだところからついたともいわれる。


蒸気の噴出口が、煉瓦で塞がれているが、使用するときは煉瓦を外し、ござを敷いてその上に寝ころび蒸気を浴びるようになっている。


名残ヶ原の入り口で、コースマップを確認する。


ガスの中、名残ヶ原の湿原を通過する。


最初の渡渉が始まる。ここが三途の川だと思っていたが、まだ早かった。


2番目の渡渉地点が、三途の川だった。


産沼に到着する。


産沼を過ぎると、栗駒山の斜面が広がっている。ガスがいつの間にか取れ、紅葉が一面に広がっているのが見える。


期待していた通りの素晴らしい紅葉が広がっている。


上に進むにしたがって、雲が薄くなり晴れ間が広がってきていた。




みんな見渡す限りに広がる紅葉の絨毯に感動。写真を撮りまくり始める。




いつの間にか日が差してきた。




栗駒山山頂1627mに到着。


山頂周辺は風が出てきたので、風が当たらない木の陰で昼食休憩をする。やはり、紅葉シーズンは人気があって大勢の登山者が山頂周辺で行き交う。下山も、元来た道を戻っていくが、行く時とまた雰囲気が違い、日が当たった斜面の紅葉を楽しんで歩ける。






標高が下がると、赤から黄色が主となってくる。

須川高原温泉に戻ってくると雨が降り出したが、雨具を着るまでもなくギリギリセーフだった。その後、栗駒山荘の温泉に入って帰路についた。

参考1.栗駒山の高低図&コースタイム


参考2.栗駒山のコースマップ

2024東北紅葉登山ツアー:2日目焼石岳

2024-10-10 13:32:31 | 山登り
2日目の朝は、朝食を弁当にしてもらい5時半に宿を出発する。ただ、朝から雨が降り出し、1日曇りだという予報が外れていた。しかも、国道から林道に入ると未舗装道路が続き、車のスピードを出すことが出来ない。

駐車場に着くと、既に10数台の車が止まっており、悪天候にかかわらず大勢の登山者が登りだしていたようだ。

雨具を着てスタートの支度をしていると結構時間がかかり、6時半のスタートになってしまった。焼石岳の登山口はいくつかあるうちの最も早く登れる中沼登山口だ。


登山口で、スタート前の集合写真を駐車場整理の管理人に撮ってもらう。


雨の中、濡れた岩が多い登山道を進む。土のところは、ぬかるんで滑りやすい。


1時間ほどで、中沼に到着する。


中沼は、ガスに覆われうっすらとしか見えない。


中沼の周辺は湿地帯となっており、木道が濡れて滑りやすい。


2時間で銀明水に到着する。


岩の隙間から冷たい水が湧き出している。


更に先に進んでいくと、曇り空ながら美しい紅葉が見られるようになってきた。




平原のところに来ると、鮮やかな草紅葉の原が広がっている。




姥石平まで来た。ここまでこれば山頂までもうちょっとだ。


ガスがすこし晴れると、山の斜面は一面紅葉だ。


泉水沼からは、もう一のぼりだ。


焼石岳1547mに到着する。山頂まできてもガスで覆われほとんど展望はない。


山頂は風があって、寒いので泉水沼まで降りて昼食休憩とする。


この頃からガスが取れ始め、景色が広がってきた。




登るときは、あまり気付かなかったが、登山道の周りも鮮やかな紅葉が広がっている。焼石岳は、紅葉が素晴らしいと聞いていたが、期待通りの景色を見ることが出来大満足だった。


下山すると、駐車場には数台の車しかなく、我々がほぼ最後のグループだったようだ。その後、車を走らせ須川高原温泉に向かう。

参考1.焼石岳の高低図&コースタイム


参考2.焼石岳のコースマップ

「2024東北紅葉登山ツアー:3日目栗駒山」に続く。

2024第1回中国地方遠征登山:3日目雪彦山

2024-09-21 07:10:49 | 山登り
3日目は、姫路ゆめさき川温泉「夢乃井」から雪彦山(せっぴこさん)の登山口に向かう。


30分ほどで登山口に到着する。雪彦山は、姫路市の北約27km、夢前(ゆめさき)川の最深部に鋭い三角形の岩峰がそそり立つ。雪彦山は新潟県の弥彦山(やひこやま)、福岡県の英彦山(ひこさん)とともに、修験道の山として開かれ、今でも行者たちの信仰登山の対象となっている。


登山口からいきなりの急登が始まる。この日は、猛暑日となるとの事で朝から非常に暑く、額や首、腕、背中などから汗が噴き出てくる。


やがて頭上に大きな不動岩がありこれを巻いて上る。


不動岩から上もしばらく岩尾根が続く。




いつもだったらスリルがあって面白い岩場なのだが、暑くて汗が止まらず、厳しい登りが続く。




登り切ると展望台に着く。ここから雪彦山の大天井岳やクライマーが登る絶壁が見える。雪彦山を一番近くで一番美しく見られるベストスポットだ。


展望台の直ぐ上が行者堂跡で比較的緩やかな尾根が続き登って行く。時々岩場もあるがそれほど厳しくはない。やがて左に巻くようになり谷筋へ下ると、出雲岩と呼ばれている巨大岩が現われる。


出雲岩を左に巻いて登る。岩場が続き、登り切ると覗岩とセリ岩につく。セリ岩は巨大な饅頭のような形で、幅3、40センチの大きな割れ目がある岩だ。


セリ岩の隙間は、太った人は通り抜けることができない。我々のメンバーは全員無事通り抜けることができた。


セリ岩を無事通過すると、山頂までの急な岩場がある。そこのクサリ場をクリヤーすると大天井岳山頂に到着する。大天井岳は、通称で雪彦山と呼ばれている。夢前町の解説板によれば、雪彦山は洞ヶ岳、鉾立山、三辻山の総称で、その洞ヶ岳は、大天井岳、不行岳、三峰岳、地蔵岳の四つに分かれている。つまり、大天井岳に登れば雪彦山制覇と言ってもいいのだ。


大天井岳からは、不行岳、地蔵岳にも行けるのだが、こちらはかなり上級者向けの山となり危険度も増すので、三角点、鉾立山を周回するコースに向かう。この先は、険しい岩場はないが、今までの疲れが出てきてちょっとしたアップダウンが応える。


30分ほどで三角点のある標高915m地点に到着する。ここも通称で“雪彦山”と呼ばれており、我々はここまで来たところで、雪彦山に登ったことにした。


9人のメンバーのうち、三彦山(雪彦山、弥彦山、英彦山)を制覇したのは、3人だけだ。


さらに20分ほど歩くと、鉾立山950mに到着する。さすがにみんな疲れているようだ。


ジャンクションピークを過ぎると、長い下りが始まる。


しばらく杉林の急坂を下り、石ころの沢を下る。沢を渡渉しながら下ると途中にナメ滝が見える。


虹ヶ滝を見て渡渉し、左岸の尾根に出て更に下っていく。


砂防ダムを過ぎ、林道を下ると出発地点の登山口に着き、全員無事下山する。その後、姫路駅前の銭湯で汗を流し、帰路についた。中国地方遠征登山は、これで三座全て予定通り制覇することができて大満足だった。

参考1.雪彦山の高低図&コースタイム


参考2.雪彦山のコースマップ