とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル:3日目Region D、E

2022-09-14 22:16:46 | 霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル
3日目は、和田峠古峠〜扉峠へのRegion Dと扉峠〜美ヶ原高原のRegion Eを一気に歩く。

和田峠農の駅に車を置いて歩き出す。


ビーナスラインをしばらく歩く。観光道路なので、結構車やバイクの通行量が多い。


「中山道」の標識を目印に、国史跡(江戸時代)である中山道に進んでいく。


中山道を歩くのは初めてだが、草が刈られ、歩きやすくて広い道だ。


中山道の古峠に到着する。


古峠には中山道の歴史を示す遺跡が残されている。中山道はここまでで、Region Dの分岐となる。


古峠から防火帯に沿って尾根道を登って行く。


クマザサの向こうには、八ヶ岳連峰がくっきり見える。


諏訪富士と呼ばれる蓼科山もよく見える。


ビーナスラインの道なりに尾根道を進む。バイクの通行量が多く、轟音がうるさい。


クマザサの草原の中に奇岩が所々にある。


振り返ると今まで歩いてきた尾根道が見える。樹木がなくクマザサだけの気持ちよい登山道だ。


三峰山1887mに到着する。360°の大展望に見とれる。


展望を楽しみ、三峰山から下山していく。右前方に扉峠の建物が見える。


三峰山が中央分水嶺の終点で、鉢伏山・高ボッチ方面への尾根道が中央分水嶺となるため、中央分水嶺のトレイルは終わりとなる。


Region D終点の扉峠に到着するが、茶屋は休業中で簡易トイレがあるのみだ。お昼前だったが、また登りがあるのでここでランチ休憩する。

扉峠の茶屋から少し下ると茶臼山登山口があり、急登を登ると茶臼山の山頂が見えてきた。


扉峠から1時間ほどで茶臼山2006mに到着する。


茶臼山からはキツイ登りはなく、美ヶ原のアンテナ塔を望みながら進んで行く。


ガレ場の中を進んでいく。


鉄柵の跡の横を通ると、塩くれ場まであと1.6キロだ。


美ヶ原の広大な牧場の横を進んでいく。


放牧されている牛の群れが見えてきた。


脇目も振らず草を食む牛たち。


塩くれ場からRegion Eを外れ、百名山美ヶ原の最高峰である王ヶ頭2034mに向かう。


王ヶ頭山頂には、多数のアンテナ塔と立派なホテルがあり、観光客も多い。


美ヶ原高原からの景色は素晴らしい。


Region Eの終点美しの塔に到着する。霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル全コース完全踏破だ。


さらに進み「山本小屋 ふるさと館」で迎えのタクシーを待ち、車を置いた和田峠に戻り帰路についた。

帰路の途中、上諏訪温泉の片倉館に寄っていく。深さ1.1mの底に玉砂利を敷きつめた大理石造りの大浴場「千人風呂」が有名な温泉だ。


参考1.3日目Region D、Eの高低図&コースタイム


参考2.3日目Region D、Eのコースマップ

2022霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル:2日目Region B、C

2022-09-13 22:53:23 | 霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル
2日目は、大門峠から山彦尾根・八島湿原へのRegion Bと八島湿原・鷲ヶ峰〜和田峠古峠のRegion Cを一気に歩く。

まずは、宿から大門峠近くの白樺湖の駐車場に車を置き、前日のゴール地点だった大門峠まで歩いて移動。大門峠は、武田信玄の信濃進軍に重要な役割を果たした場所だという。


大門峠から防火帯の登降を繰り返しながら歩く。


霧ヶ峰だけあって、朝方は霧に包まれている。


緩やかな草原の丘に登ったところで小休止だ。


車山スキー場ゲレンデの北側を廻っていく。


Region Bは、そのまま山彦尾根に向かうのだが、霧ヶ峰の最高峰である車山には登っておきたいので、車山山頂方面に向かう。車山山頂へは、観光リフトで簡単に行けるので、一般の観光客も多い。車山のランドマークであるレーダードームが霧の中に浮かんでいた。


山頂には車山神社(くるまやまじんじゃ)が祀られている。縄文時代から日本中の山々を遥拝する場所でもあり、祭事場、聖地とされてきた。この周辺では、祀りに使う宝具や呪具が出土しているそうだ。


レーダードームの裏手に回ると、車山山頂1925mだ。日本百名山でもある。


ひとしきり山頂での展望を楽しみ、Region Bのコースに戻り、車山乗越に向かう。


車山乗越を右に登れば山彦尾根となり、南の耳1838mに到着する。


下方に広々と広がる山彦谷(エコーバレースキー場)を見ながらその縁を進むと北の耳1829mに到着する。


南の耳、北の耳を経て左折すると、霧ヶ峰高原北端のピーク男女倉山(ゼブラ山)だ。


前方には、八島湿原が見えてきた。


そして、横に目を向けると、今まで歩いてきた山彦尾根の南の耳と北の耳がはっきり見える。まるで猫の耳のようだ。


八島湿原の入り口には、鹿よけの柵があり、鍵を開けて中に入っていく。


木道を進む。


高層湿原にある池「池塘(ちとう)」を眺めて進む。


湿原の植物を観察しながら八島ビジターセンターまで歩く。


振り返ると、車山のレーダードーム、山彦尾根などがはっきり見えている。朝方より大分天気がよくなり、青空が出てきていた。


八島ビジターセンターでRegion Bが終わる。売店やトイレもあり観光客がもっとも多い場所だ。売店でかき氷を食べて休憩した後、Region Cのコースに入っていく。

湿原から北へ向かうと、霧ヶ峰高原西端のピーク鷲ヶ峰への急傾斜の登りだ。


登山道の脇にはトリカブトの群落が目立つ。


鷲ヶ峰1798mに到着する。和田峠まで残り3キロだ。


頂上から急斜面のルートを下り、新和田トンネルの上を越えていく。


ビーナスラインとR142が交わるトンネルを過ぎると中山道最大の難所といわれた和田峠に到着する。Region Cのゴールとなり、あらかじめ予約しておいたタクシーで大門峠に戻り、宿に帰った。

参考1.2日目Region B、Cの高低図&コースタイム


参考2.2日目Region B、Cのコースマップ


「2022霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル:3日目Region D、E」に続く。

2022霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル:1日目Region A

2022-09-12 23:03:11 | 霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル
水系の境界線を指す用語を「分水界」という。山岳においては稜線と分水界が一致していることが多く、「分水嶺」とも呼ばれている。日本列島では、日本海側と太平洋側に分かれる分水界(嶺)の連続線を特に「中央分水嶺」と呼んでいる。

日本列島にある中央分水嶺のうち、長野県の中信高原、霧ヶ峰・美ヶ原高原を歩くトレイルコースが、今回歩いた霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイルだ。コースは長和町の長門牧場から白樺湖、霧ヶ峰、和田峠を経て美ヶ原高原にいたる全長38km。北から東に浅間山、蓼科山、八ヶ岳連峰や富士山、南に甲斐駒、北岳などの南アルプス、南西には木曽駒などの中央アルプスや御嶽山、西から北に乗鞍、穂高、槍ヶ岳が連なる北アルプスと日本が誇る秀峰を眺めながら歩ける眺望が素晴らしいコースだ。

全長38キロのコースは5つに分かれていて、今回は3日間で全線制覇するという計画を立てた。まず、1日目は、長門牧場から大門峠へと続く森林浴ハイクのRegion Aを歩く。距離は10キロほどだ。スタート地点の長門牧場に車を置き、昼食を済ませてから歩き始める。


長門牧場は標高1,400メートルの信州白樺高原に、211ヘクタール(東京ドーム45個分)の牧草地を有し、乳牛200頭を飼育している。牛乳とソフトクリームが有名で観光客が多く立ち寄る場所だ。牧草地の中を進んで行くと、羊が草をはんでいた。


顔が黒い羊で、サフォーク種と呼ばれる希少価値が高い羊だ。


牧場を出て、直ぐに「霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル」の案内看板が出てきた。


案内板に従って、砂利道を進む。


しばらく進むと牛首小屋跡に出た。江戸時代に用水堰が開削され、その管理を集落で行っていた遺跡だ。


牛首小屋跡を出て、小さな沢を渡る。




電力会社鉄塔付近では、サラシナショウマが群生している。


クマザサの繁る林内の尾根道から平坦な道になり、森の中を進んで行く。


サッカーグランドを過ぎると女神湖畔に通じる舗装路に出る。コースは女神湖を通らないのだが、折角近くまで来たので、女神湖畔まで足を延ばす。女神湖には霧が立ち込め幻想的な光景だったが、観光客が自転車タイプのボートやSUPで遊んでいた。


用水路の脇を通っていく。


山道をさらに下っていくと本沢に出る。


水の上に出ている石を踏みしめながら沢を渡る。


本沢に架かる橋の横に出た。


橋を渡り、唐松林に向かう。


RegionAの最後のハイライトが、唐松林の斜面から急傾斜の尾根筋ルートだ。ロープに捕まりながら急傾斜の斜面を這い上がっていく。


急坂の頂上に着くと、あとは緩やかな道を下り大門峠に出る。信号のある交差点があり、この日のゴールだ。大門峠に迎えに来てくれた宿の御主人の車で、私だけ長門牧場に向かい、自分の車を回収して大門峠に戻る。大門峠で残りのメンバーを拾い、姫木平にある宿に向かった。

参考1.1日目Region Aの高低図&コースタイム


参考2.1日目Region Aのコースマップ


「2022霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル:2日目Region B、C」に続く。