とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2013夢街道100キロ

2013-06-30 16:06:05 | マラソン
昨年に引き続き、しんしんさん呼びかけによる「夢街道100キロ」に参加した。今回で3回目だが、昨年からコースが変わり90キロから100キロに延びている。コースは、浜松駅から、国道152号線をひたすら北上する。佐久間町からは、塩の道の一部である八丁坂を経由して水窪町にはいり、青崩峠を経由して長野県南信濃町の遠山郷「かぐらの湯」までの約100キロである。

午後8時半、浜松駅南口に集合する。参加者は17名ほどで、みんな顔見知りばかりだ。アクトタワーをバックにスタート前の集合写真を撮る。


私は、このところ膝痛の不安があるので、あまり走っておらず、今回は完走はできないだろうと思いつつ、走り始めた。走り始めは、充分休養があったせいか、思ったより気楽に走ることができた。しばらくは、なんと高速ウルトラランナーのうっちゃんと並走してトップを走ってしまう。しかし、それもCP-1(13キロ)のローソンまでであった。


うっちゃんは、コンビニにも寄らずさっさと先に向かってしまう。私は、これから先の食糧事情を考え、おにぎりや甘いお菓子などを食べて少し腹ごしらえだ。その後は、N山さんと一緒に走る。新東名の高架下では、あだち。さんがエイドを開設していてくれた。膝痛でしばらく走っていないあだち。さんだが、こんな夜中にわざわざエイドしながら応援に来てくれるなんて本当にありがたい。ランナーの欲しいものがわかっているから、心強い。

午前0時頃、20キロ地点の鹿島橋を通過する。


152号を走っている途中で、遠山郷観光協会のK藤さんと出会う。当初来ないと聞いていたが、やはり今年もサポートに来てくれたそうだ。深夜というのにありがたい限りだ。着替えの荷物などを預かってもらうと、背中のザックがすっと軽くなった。

CP-3(40キロ)の秋葉ダムでもあだち。さんのエイドがあり、おかゆなどを食べて先に進んだ。秋葉ダムから、天竜川の東岸の道路を北上する。西岸は国道でときおり車が通るが、東岸は交通量がまったくない。街灯もなく、真っ暗闇で一人では心細い道だ。N山さん、gakuさん、なっちさんたちと前後しながら走る。しかし、このあたりからみんなとペースを合わせるのがきつくなってきた。いつの間にか一人になってしまったが、調子が悪いときは一人のほうが気楽でいい。

すでに辺りは明るく、ヘッドランプもいらなくなり山間部の空気が涼しくて心地良くなっていた。大輪の交差点前でおにぎりを食べ、少し休憩する。すると、うしろからよっぴーさんが追いついてきた。よっぴーさんは、常にイーブンで走り必ず後半になると抜かされる。安定した走りで、いまだに「ウルトラの母」は健在である。よっぴーさんの背中を見ながら3キロ先のCP-4(53キロ)のエイドまで走った。毎年ここでI藤さんがエイドを開設してくれており、今年もソーメンやらお汁粉などをいただく。


西渡の橋を渡り、昔は「塩の道」として大いに利用されていた八丁坂への分岐へ向かう。最初だけみんなと一緒だったが、きつい登坂のため、すぐに差がついてしまい、あとはずっと一人旅となる。この頃から、急激に眠気が襲ってきてすぐにでも横になりたくなっていた。ピークを過ぎて展望がいい場所にベンチがあり、しばらく横になって眠る。10分にも満たない時間ではあったが、車の音で目が覚め、再び起き上がって走りだした。下り坂の途中にあったかかしの先には、しんしんさんが立てたと思われる幟旗があった。


日が当たり始め、山間部の茶畑の緑が眩しかった。




山の先端から日が昇り始めた。


八丁坂からずっと下り、間庄、立原、横吹の集落を抜け、水窪まで下ると国道152号線に入る。ここから水窪までの道のりが長い。持っていた食料も底をつき、再びガス欠となっていた。これから先には、最大の難所である兵越峠越えが待っている。こんな状態では、もうリタイアするしかないかなと思っていた矢先、自転車に乗った女性の姿が目に入ってきた。朝からサイクリングかなあと思っていたら、何と先週山に一緒に行ったばかりのM子さんだったのだ。こんなところで出会えるなんてまさに女神様だ。近くの駐車スペースに車を置いて自転車で探しに来てくれたようだ。車には、冷たい飲み物やお稲荷、焼立てパン、おしぼりなどが用意してあり、冷たいお茶とお稲荷を二つ頂き生き返った。冷たいおしぼりも気持ちよかった。しかも、ありがたいことに固まった脹脛を念入りにマッサージしてくれ、足がすっと軽くなった感じになった。兵越峠越えでは、自販機も店も何もないので、食料を包んでもらい、ここまでされたらリタイアできないなと再び走り出すことにした。


水窪の町中を抜け、CP―5(75キロ)の「はくりや」に到着する。ここには、冷たいトマトがクーラーボックスにあり、一つまるかじりをする。暑いときは、冷たいトマトが美味しい。


CP―5から2時間以上かかって、標高1168mの兵越峠に到着する。とにかく長くつらい坂道だった。昨年は、同行者がいたが、今回はずっと一人旅だ。ただ、例年に比べ気温が低く思ったより涼しかったのが幸いだった。標高が高いだけあって、風は涼しくて心地良く、沢の水も冷たかった。


兵越峠からは、一気に800m程下る坂道だ。これもまた長い。下りだからといって、すでに走って下る元気もなく、膝の負担も大きいので、ゆっくり歩いていくしかない。


曲がりくねった道の先には、遠山郷の集落が見えていた。


兵越峠から「かぐらの湯」まで13キロの看板があったが、もはや走っていくことはできず、ほとんど歩きになっていた。14時を過ぎ、やっと「かぐらの湯」の看板が見えた時はうれしかった。


看板を右に曲がると、すぐにゴールだ。観光協会の建物「アンバマイ館」の前でゴール写真を撮ってもらい、長いマラニックが終わった。


あとは、着替えを持って「かぐらの湯」に直行する。


今回もGPSウォッチで距離を計測していたのだが、私の計測結果では95キロほどだった。100キロまではなかったようだが、とにかくきついコースであることは間違いない。帰りは、M子さんの車で自宅まで送ってもらい、何から何までお世話になりっぱなしだった。しんしんさんも言っていたが、今回の夢街道は、いつもに増していろんな人のお世話になった大会だった。やっぱり人の繋がりって大切なものだ。

参考1:今回のコースマップ


参考2:今回の高低図(最高点の表示は1068mとなっているが、GPSの誤差を調整してなかったので実際は1168mとなる)

「夢街道」何とか完走

2013-06-29 21:40:47 | マラソン
昨夜9時から浜松駅前をスタートして、長野県の遠山郷まで走る「夢街道100キロ」参加してきました。
このところ、100キロが果てしなく遠いものになりつつありましたが、
ボランティアのサポートと、この時期にしては涼しい気温に助けられ、無事遠山郷にゴールできました。
走るまでは、完走は絶対無理と思っていたので、正直言って完走できたことは、とても嬉しい。
詳しい内容は、明日アップすることにします。ほとんど寝てないので、今夜はよく眠れそう。

今夜9時から夢街道へ

2013-06-28 18:36:37 | マラソン
今夜9時から、しんしんさん企画の「夢街道100キロ」のスタートだ。
このところ走る事が、きつくなっているので例年と比べると、不安が大きい。
果たしてどこまで走れるか心配だが、故障にならない程度で
行けるところまで頑張って行ってみようと思っている。

映画『奇跡のリンゴ』

2013-06-27 23:18:43 | 映画


解説: 『ポテチ』の中村義洋がメガホンを取り、『舞妓 Haaaan!!!』の阿部サダヲと『ジーン・ワルツ』の菅野美穂が夫婦を演じた感動作。石川拓治原作のノンフィクションを基に、夢物語だといわれていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げた農家の苦難の道のりを映し出す。笹野高史や伊武雅刀、原田美枝子や山崎努らベテラン俳優たちが豪華共演。実話をベースに描かれる、地道な研究から奇跡を成し遂げた家族の波瀾(はらん)万丈の生きざまに感極まる。(シネマトゥデイより)

あらすじ: 1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴを栽培していた。彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており……。(シネマトゥデイより)


妻が前から見たいと言っていたので、平日だが夕食後に近くの映画館まで見に行ってきた。予告編やテレビ、ラジオの紹介でだいたいの内容は知っていたので、ストーリーについて意外性はない。しかし、結末の予想がついたものの、感動して泣けるという点では見に行ってよかった。

阿部サダヲが主演となると、大げさでコミカルな演技が予想されたが、この映画ではかなり抑えた演技でストーリーに真実味が持てた。また、この手の映画は、脇役陣の演技力に依るところが大きい。オヤジの山崎務の重厚さや子役の3人の娘たちの存在は大きい。りんご栽培がうまくいかなくなって、秋則がもうやめると言い出した時、長女の雛子の言った「やめたら何のために私はこんな貧乏してるの!絶対やだ!」にはグッとくる。まさにこのシーンは、泣かせる場面だ。監督の思惑通り泣けてしまった。

そして、一番光っていたのは妻役の菅野美穂だろう。ツンとしたちょっと生意気な美女というイメージがある菅野美穂だが、この映画では、家族を顧みない夫をやさしく見守る妻の役を上手に演じていた。家を飛び出し、いなくなった夫と再開するシーンの笑顔がたまらなく可愛い。女優として十分なキャリアを持っている彼女ではあるが、結婚して円熟味が増してきたような気がする。

この映画を見て無農薬でりんごを栽培するというのが、いかに大変かということがよく分かった。この映画は実話であり「奇跡のりんご」は実際に販売されているそうだが、入手するのは大変らしい。無農薬で収穫できるようになるまで10年以上かかったのだから、大量には作れないのだろう。りんごは大好きだが、いったいこの「奇跡のりんご」は、どんな味がするのだろうか。

世界最小のラジコンヘリ

2013-06-26 23:11:21 | グッズ


バンダイナムコグループのシー・シー・ピーから売り出された「赤外線ヘリコプター ナノファルコン」が大ヒットしているという。
最大の魅力は、今年3月に世界最小サイズの赤外線操縦のヘリコプターとしてギネスに認定されたことだ。
全長6.5cm、羽根まで入れても8.1cm、重さは11gという手のひらサイズの大きさだ。
そして、ふらつきを抑える高性能ジャイロセンサーを搭載し、安定した飛行ができる。
前進・後退、上昇・下降、右回転・左回転も簡単にできるようだ。
しかも、値段が4,704 円(税込)というから、この手のラジコンヘリとしては破格の値段である。

わざわざ買うことはないと思うが、誰かにプレゼントとしてもらえるとしたら、絶対欲しいなあと思うトイヘリコプターだ。

上原彩子、奇跡のホールインワン

2013-06-25 21:22:52 | スポーツ


昨日テレビのスポーツニュースを見ていて、びっくりした。
米女子ゴルフ・アーカンソー選手権の最終日、日本の上原彩子(29)が17番(パー3)でホールインワンを達成したそうだ。
たまにホールインワンの話は聞くが、上原彩子のホールインワンは、ピカ一のショットだった。
よくあるホールインワンは、グリーンに落ちたボールが転がってカップに入るというものだが、
今回のケースは、ノーバウンドでボールがカップインしている。
あんなに小さい穴の中に吸い込まれるように、ど真ん中に入っていったのだから凄い。
狙っても簡単にできる訳もなく、まさに奇跡のホールインワンだった。

「第7回チャレンジマラニックin遠山郷」募集始まる

2013-06-24 23:58:01 | マラソン
先日、長野の知り合いの方からメールが入り、チャレンジマラニックin遠山郷に申し込んだという。
遠山郷のHPには、まだ詳細が載っていないのだが、ランネットで募集が始まっていた。

ランネットによる募集要項は下記の通りだ。
開催日:2013年9月22日 (日)
種目;参加資格 50km 男女高校以上
制限時間:9時間30分
参加料:1万円(後夜祭含む)
事務局締切日:2013年7月21日 (必着)
受付時間:9:00~17:00(前日)、5:00~6:00(当日)
受付場所:アンバマイ館(遠山観光協会内)
受付住所:飯田市南信濃和田548-1
開会式時間:6:00
スタート時間:6:30
スタート場所:かぐらの湯広場
フィニッシュ場所:かぐらの湯広場
参加賞:記念品
表彰:順位表彰なし
定員:120人

今年は、50キロだけとなり、例年の55キロより短くなっている。
距離が短くなって、少し余裕を持って走ることができそうだ。
さっそくエントリーすることにした。

2013川上岳(かおれだけ)登山

2013-06-23 23:08:28 | 山登り
このところ山の計画が、2回続けて流れてしまっていたが、3度目の正直で久々に山に行ってくることができた。今回の参加者は、kazukawaさん、M子さん、あだちさん。と私の4名だ。

川上岳は標高1626mあり、岐阜県下呂市にある山で、日本三百名山に入る。位山、舟山とともに「位山三山」とも呼ばれている。神代の昔、川上岳には美しい女神がすんでおり、位山の男の神さまをめぐり舟山の女神と争ったという伝説が残っている。川上岳と位山を結ぶ尾根は、位山の神さまの心を射止めた川上岳の女神が通う道であったと伝えられている。

昨日の夜、浜松を出発して「道の駅モンデウス飛騨位山」で朝5時くらいまで仮眠してから、川上岳登山口まで向かった。コースマップでは下呂上之田から歩くようになっていたが、林道のゲートまで車で行けるので、無舗装の林道をゆっくり進んだ。スピードを出しすぎると、車体をこすりそうなダートである。午前7時30分くらいにゲート手前の駐車場に車を止め、歩き出した。


しばらく進むと沢があり、大きな丸太が2本かかった橋を渡る。


橋を渡るといきなりの急登である。


1時間半ほど歩いて展望のいい場所から、御岳山が見えてきた。御岳山からさらに左手を見ると乗鞍山も見えていた。


タニウツギの薄ピンクの可愛らしい花を見つけた。


樹林帯の間から、川上岳の尾根が見えていた。まだだいぶ遠そうだ。


緑が眩しいブナ林を歩く。


大足谷の源頭部の沢に出る。ここが唯一の水場である。冷たい沢の水で、喉を潤す。


さらに先でも、タニウツギが群生していた。


緩やかな登山道となり、尾根筋までもう少しだ。


数輪ずつだが、レンゲツツジが咲いていた。


尾根筋に出ると展望は抜群だ。川上岳は、もう目と鼻の先である。


足元には、コケモモの可憐な花が咲いている。


川上岳山頂の先には、「富士山」が見えた。と、思ったら雲だった。


早速山頂広場で、食事だ。まずビールを飲んだ後、フライパンでベーコンや餃子を焼く。その後も、各自持ち寄った食材が豊富で、とても全部を食べきることができなかったくらいだ。天気がいいので、山頂で1時間以上のんびりした。


飲んで食べるほうに忙しくて、つい登頂証拠写真を撮るのを忘れていた。帰り際の登山者が気を利かせてくれ、全員の登頂写真を撮ってくれた。


川上岳山頂からは、位山へと続く「天空遊歩道」がある。川上岳の女神は、ここから位山に通ったのだろう。


山頂からは、石川県の白山も見える。


周辺の山々も、緑のじゅうたんを敷き詰めたような、なだらかな山並みだ。


下山は、もと来た道を戻る。笹原で遮るものが何もなく気持ちいい道である。


一気に下ると、駐車場のすぐ近くである。緑が本当にきれいだ(女性たちも…)。


13:44。無事、駐車場に到着だ。


下山後は、飛騨川温泉「しみずの湯」で汗を流して帰宅する。下界は蒸し暑いが、登山道から山頂にかけては、爽やかな風が流れ、暑さを和らげてくれた。梅雨の合間のわずかな好天を狙って計画したのだが、見事に天気が回復して楽しく登山をすることができてよかった。

「富士山」世界文化遺産決定おめでとう

2013-06-22 19:31:11 | 呟き


先ほどのニュースで、「富士山」が世界文化遺産に決定したことを伝えていた。
ほぼ間違いないと言われていたので、期待はしていたが、やはり正式に決定したことは非常に嬉しい
しかも、除外勧告を受けていた「三保松原」(静岡市)も含めての登録となり本当によかった。
しかし、これで確実に登山者が増えそうだ。夏の混雑が、ますます酷くなりそうである。
入山料は千円位になりそうだが、もっと高くてもいいのじゃないかと思っている。

田部井淳子さん講演会レポート

2013-06-21 21:49:11 | いろいろ
趣味人倶楽部というところで、登山家の田部井淳子さんの講演会があり、その内容のレポートがメールで送られてきた。地元で講演会があったら自分の耳で聞いてみたかったものだが、レポートの内容も良かったので紹介したい。

[田部井淳子さんのプロフィール]
1939年、福島県三春町に生まれる。
1975年、世界最高峰エベレストに女性世界初の登頂に成功。
1992年、女性で世界初の七大陸最高峰登頂者となる。
現在も年5~6回海外登山に出かけ、2013年3月現在61か国の最高峰・最高地点を登頂している。『山の単語帳』(世界文化社)、『田部井淳子の人生は8合目からがおもしろい』(主婦と生活社)など、著書多数。


講演では、大きく分けるとこんな話をされたそうだ。

1.23日間かけて北アルプスのジャンダルムヘ
NHKの番組で、内多アナウンサーと北アルプスを縦走したこと。富山県の立山から山に入り、目的地のジャンダルムまで、23日もかけて歩いたという話だ。当時この番組を見て、なんと素敵な企画だろうと内多アナウンサーが羨ましかったものだ。内田アナは、あの縦走がきっかけになって勇気とかやる気が湧いてきたので、今社会福祉士の資格を取ろうと勉強中で、それを聞いて田部井さんも嬉しく思っているという。

2.富士登山で東北の高校生を応援
福島県出身ということで、東北応援プロジェクトというのをたちあげているそうだ。去年の夏休みには東北の高校生をなんとか富士山に連れて行きたいという企画を行い、最終的に90名の高校生が集まったという。高校生の感想は、諦めなくてよかったとか、一歩一歩頑張れば必ず頂上に立てることが自分の体で分かったとか書かれていたという。こんなに元気になれるのだったらより多くの高校生たちにその気持を味わって貰いたいということで、あと10年は続けて行きたいそうだ。

3.登山だけじゃなくて、日常生活も楽しまなくちゃ!
田部井さんと似たような年齢の女性5人と一緒にシャンソンを習い始めることになったという。目標を持たないとだめだから一年半後にコンサートをやろうという話になり、実際に「怖いもの知らずの女たち」というコンサートを開いてしまったそうだ。翌年はディナーショーをやり、その後にも、「怖いもの知らずの女たち」っていうタイトルで本も出しているという。

4.これからしたいことと、田部井さんの生き方
自分自身の歴史を豊かなものにしたい。あー面白かった、やるだけやった、生まれてきてよかった、と思って死んでいきたい。という気持ちがすごく強いという。「明日これがある」っていうことで随分違う。「明日何をしようか」じゃない。「明日これがある」っていう生活があったらいいじゃないかなと思っているそうだ。七大陸最高峰には登ったが、今後は世界のいろんな国ごとの最高峰を目指しているという。三浦雄一郎さんもすごいが、田部井淳子さんも負けず劣らず凄いエネルギーを持った人である。

講演会後いろんな質問があったが、こんな答えだったそうだ。

A.前向きな思考でいられるため日頃から心掛けていること
難しい質問ですねえ(笑)。日頃からは健康でいることを心がけてます。健康のために毎週山に行きます!
(本当、毎週山にいけたら健康になりそうだ)

B.自分を元気づけるいい方法
めげないこと!めげても解決にならないですから。めげる時間を持つよりは、楽しいことを考える方がいいですね。楽しいことだらけです(笑)。
(いやなことは忘れて、楽しいことだけ考えていきたいものだ)

C.笑顔で過ごすヒントや秘訣
楽しいことばっかり考えることですよね(笑)。おいしいものを食べる事を考えるとか旅行のことを考えるとか、いいことを考えると思わずにんまりしてきますね。
(Bと同じですね)

D.若さの秘訣、健康法
暴飲暴食をしないとか、生活のリズムを乱さないということは大事だと思います。時差はかなり大変ですけどね。年齢に応じて休み時間を取るようにしてます。
(リズムを乱さず、普段通りに生活しなくては!)

E.自分に対してのケア
50歳を過ぎたら回復力ががくっと落ちますので、無理をしないというか、例えば登山だと時間を三割増しで余裕を持って企画するとか、夜更かししないように12時には寝てるようにとかですかね。
(やはり20代、30代と同じようにするのは無理かな。年相応に余裕を持ちたいものだ)

F.人生で、良かったと言えること
山に登ってたことですね。例えば海外に行っても山って空港の近くじゃなくて奥地ですよね。そこまでの移動の時に地方での暮らしとか食べ物とか、そういうことに目が行くようになりました。山に登ることによって、今まで見えなかったことも見えるようになりました。
(私も山登りの楽しみを知って本当に良かった)