昨年に引き続き、しんしんさん呼びかけによる「夢街道100キロ」に参加した。今回で3回目だが、昨年からコースが変わり90キロから100キロに延びている。コースは、浜松駅から、国道152号線をひたすら北上する。佐久間町からは、塩の道の一部である八丁坂を経由して水窪町にはいり、青崩峠を経由して長野県南信濃町の遠山郷「かぐらの湯」までの約100キロである。
午後8時半、浜松駅南口に集合する。参加者は17名ほどで、みんな顔見知りばかりだ。アクトタワーをバックにスタート前の集合写真を撮る。
私は、このところ膝痛の不安があるので、あまり走っておらず、今回は完走はできないだろうと思いつつ、走り始めた。走り始めは、充分休養があったせいか、思ったより気楽に走ることができた。しばらくは、なんと高速ウルトラランナーのうっちゃんと並走してトップを走ってしまう。しかし、それもCP-1(13キロ)のローソンまでであった。
うっちゃんは、コンビニにも寄らずさっさと先に向かってしまう。私は、これから先の食糧事情を考え、おにぎりや甘いお菓子などを食べて少し腹ごしらえだ。その後は、N山さんと一緒に走る。新東名の高架下では、あだち。さんがエイドを開設していてくれた。膝痛でしばらく走っていないあだち。さんだが、こんな夜中にわざわざエイドしながら応援に来てくれるなんて本当にありがたい。ランナーの欲しいものがわかっているから、心強い。
午前0時頃、20キロ地点の鹿島橋を通過する。
152号を走っている途中で、遠山郷観光協会のK藤さんと出会う。当初来ないと聞いていたが、やはり今年もサポートに来てくれたそうだ。深夜というのにありがたい限りだ。着替えの荷物などを預かってもらうと、背中のザックがすっと軽くなった。
CP-3(40キロ)の秋葉ダムでもあだち。さんのエイドがあり、おかゆなどを食べて先に進んだ。秋葉ダムから、天竜川の東岸の道路を北上する。西岸は国道でときおり車が通るが、東岸は交通量がまったくない。街灯もなく、真っ暗闇で一人では心細い道だ。N山さん、gakuさん、なっちさんたちと前後しながら走る。しかし、このあたりからみんなとペースを合わせるのがきつくなってきた。いつの間にか一人になってしまったが、調子が悪いときは一人のほうが気楽でいい。
すでに辺りは明るく、ヘッドランプもいらなくなり山間部の空気が涼しくて心地良くなっていた。大輪の交差点前でおにぎりを食べ、少し休憩する。すると、うしろからよっぴーさんが追いついてきた。よっぴーさんは、常にイーブンで走り必ず後半になると抜かされる。安定した走りで、いまだに「ウルトラの母」は健在である。よっぴーさんの背中を見ながら3キロ先のCP-4(53キロ)のエイドまで走った。毎年ここでI藤さんがエイドを開設してくれており、今年もソーメンやらお汁粉などをいただく。
西渡の橋を渡り、昔は「塩の道」として大いに利用されていた八丁坂への分岐へ向かう。最初だけみんなと一緒だったが、きつい登坂のため、すぐに差がついてしまい、あとはずっと一人旅となる。この頃から、急激に眠気が襲ってきてすぐにでも横になりたくなっていた。ピークを過ぎて展望がいい場所にベンチがあり、しばらく横になって眠る。10分にも満たない時間ではあったが、車の音で目が覚め、再び起き上がって走りだした。下り坂の途中にあったかかしの先には、しんしんさんが立てたと思われる幟旗があった。
日が当たり始め、山間部の茶畑の緑が眩しかった。
山の先端から日が昇り始めた。
八丁坂からずっと下り、間庄、立原、横吹の集落を抜け、水窪まで下ると国道152号線に入る。ここから水窪までの道のりが長い。持っていた食料も底をつき、再びガス欠となっていた。これから先には、最大の難所である兵越峠越えが待っている。こんな状態では、もうリタイアするしかないかなと思っていた矢先、自転車に乗った女性の姿が目に入ってきた。朝からサイクリングかなあと思っていたら、何と先週山に一緒に行ったばかりのM子さんだったのだ。こんなところで出会えるなんてまさに女神様だ。近くの駐車スペースに車を置いて自転車で探しに来てくれたようだ。車には、冷たい飲み物やお稲荷、焼立てパン、おしぼりなどが用意してあり、冷たいお茶とお稲荷を二つ頂き生き返った。冷たいおしぼりも気持ちよかった。しかも、ありがたいことに固まった脹脛を念入りにマッサージしてくれ、足がすっと軽くなった感じになった。兵越峠越えでは、自販機も店も何もないので、食料を包んでもらい、ここまでされたらリタイアできないなと再び走り出すことにした。
水窪の町中を抜け、CP―5(75キロ)の「はくりや」に到着する。ここには、冷たいトマトがクーラーボックスにあり、一つまるかじりをする。暑いときは、冷たいトマトが美味しい。
CP―5から2時間以上かかって、標高1168mの兵越峠に到着する。とにかく長くつらい坂道だった。昨年は、同行者がいたが、今回はずっと一人旅だ。ただ、例年に比べ気温が低く思ったより涼しかったのが幸いだった。標高が高いだけあって、風は涼しくて心地良く、沢の水も冷たかった。
兵越峠からは、一気に800m程下る坂道だ。これもまた長い。下りだからといって、すでに走って下る元気もなく、膝の負担も大きいので、ゆっくり歩いていくしかない。
曲がりくねった道の先には、遠山郷の集落が見えていた。
兵越峠から「かぐらの湯」まで13キロの看板があったが、もはや走っていくことはできず、ほとんど歩きになっていた。14時を過ぎ、やっと「かぐらの湯」の看板が見えた時はうれしかった。
看板を右に曲がると、すぐにゴールだ。観光協会の建物「アンバマイ館」の前でゴール写真を撮ってもらい、長いマラニックが終わった。
あとは、着替えを持って「かぐらの湯」に直行する。
今回もGPSウォッチで距離を計測していたのだが、私の計測結果では95キロほどだった。100キロまではなかったようだが、とにかくきついコースであることは間違いない。帰りは、M子さんの車で自宅まで送ってもらい、何から何までお世話になりっぱなしだった。しんしんさんも言っていたが、今回の夢街道は、いつもに増していろんな人のお世話になった大会だった。やっぱり人の繋がりって大切なものだ。
参考1:今回のコースマップ
参考2:今回の高低図(最高点の表示は1068mとなっているが、GPSの誤差を調整してなかったので実際は1168mとなる)
午後8時半、浜松駅南口に集合する。参加者は17名ほどで、みんな顔見知りばかりだ。アクトタワーをバックにスタート前の集合写真を撮る。
私は、このところ膝痛の不安があるので、あまり走っておらず、今回は完走はできないだろうと思いつつ、走り始めた。走り始めは、充分休養があったせいか、思ったより気楽に走ることができた。しばらくは、なんと高速ウルトラランナーのうっちゃんと並走してトップを走ってしまう。しかし、それもCP-1(13キロ)のローソンまでであった。
うっちゃんは、コンビニにも寄らずさっさと先に向かってしまう。私は、これから先の食糧事情を考え、おにぎりや甘いお菓子などを食べて少し腹ごしらえだ。その後は、N山さんと一緒に走る。新東名の高架下では、あだち。さんがエイドを開設していてくれた。膝痛でしばらく走っていないあだち。さんだが、こんな夜中にわざわざエイドしながら応援に来てくれるなんて本当にありがたい。ランナーの欲しいものがわかっているから、心強い。
午前0時頃、20キロ地点の鹿島橋を通過する。
152号を走っている途中で、遠山郷観光協会のK藤さんと出会う。当初来ないと聞いていたが、やはり今年もサポートに来てくれたそうだ。深夜というのにありがたい限りだ。着替えの荷物などを預かってもらうと、背中のザックがすっと軽くなった。
CP-3(40キロ)の秋葉ダムでもあだち。さんのエイドがあり、おかゆなどを食べて先に進んだ。秋葉ダムから、天竜川の東岸の道路を北上する。西岸は国道でときおり車が通るが、東岸は交通量がまったくない。街灯もなく、真っ暗闇で一人では心細い道だ。N山さん、gakuさん、なっちさんたちと前後しながら走る。しかし、このあたりからみんなとペースを合わせるのがきつくなってきた。いつの間にか一人になってしまったが、調子が悪いときは一人のほうが気楽でいい。
すでに辺りは明るく、ヘッドランプもいらなくなり山間部の空気が涼しくて心地良くなっていた。大輪の交差点前でおにぎりを食べ、少し休憩する。すると、うしろからよっぴーさんが追いついてきた。よっぴーさんは、常にイーブンで走り必ず後半になると抜かされる。安定した走りで、いまだに「ウルトラの母」は健在である。よっぴーさんの背中を見ながら3キロ先のCP-4(53キロ)のエイドまで走った。毎年ここでI藤さんがエイドを開設してくれており、今年もソーメンやらお汁粉などをいただく。
西渡の橋を渡り、昔は「塩の道」として大いに利用されていた八丁坂への分岐へ向かう。最初だけみんなと一緒だったが、きつい登坂のため、すぐに差がついてしまい、あとはずっと一人旅となる。この頃から、急激に眠気が襲ってきてすぐにでも横になりたくなっていた。ピークを過ぎて展望がいい場所にベンチがあり、しばらく横になって眠る。10分にも満たない時間ではあったが、車の音で目が覚め、再び起き上がって走りだした。下り坂の途中にあったかかしの先には、しんしんさんが立てたと思われる幟旗があった。
日が当たり始め、山間部の茶畑の緑が眩しかった。
山の先端から日が昇り始めた。
八丁坂からずっと下り、間庄、立原、横吹の集落を抜け、水窪まで下ると国道152号線に入る。ここから水窪までの道のりが長い。持っていた食料も底をつき、再びガス欠となっていた。これから先には、最大の難所である兵越峠越えが待っている。こんな状態では、もうリタイアするしかないかなと思っていた矢先、自転車に乗った女性の姿が目に入ってきた。朝からサイクリングかなあと思っていたら、何と先週山に一緒に行ったばかりのM子さんだったのだ。こんなところで出会えるなんてまさに女神様だ。近くの駐車スペースに車を置いて自転車で探しに来てくれたようだ。車には、冷たい飲み物やお稲荷、焼立てパン、おしぼりなどが用意してあり、冷たいお茶とお稲荷を二つ頂き生き返った。冷たいおしぼりも気持ちよかった。しかも、ありがたいことに固まった脹脛を念入りにマッサージしてくれ、足がすっと軽くなった感じになった。兵越峠越えでは、自販機も店も何もないので、食料を包んでもらい、ここまでされたらリタイアできないなと再び走り出すことにした。
水窪の町中を抜け、CP―5(75キロ)の「はくりや」に到着する。ここには、冷たいトマトがクーラーボックスにあり、一つまるかじりをする。暑いときは、冷たいトマトが美味しい。
CP―5から2時間以上かかって、標高1168mの兵越峠に到着する。とにかく長くつらい坂道だった。昨年は、同行者がいたが、今回はずっと一人旅だ。ただ、例年に比べ気温が低く思ったより涼しかったのが幸いだった。標高が高いだけあって、風は涼しくて心地良く、沢の水も冷たかった。
兵越峠からは、一気に800m程下る坂道だ。これもまた長い。下りだからといって、すでに走って下る元気もなく、膝の負担も大きいので、ゆっくり歩いていくしかない。
曲がりくねった道の先には、遠山郷の集落が見えていた。
兵越峠から「かぐらの湯」まで13キロの看板があったが、もはや走っていくことはできず、ほとんど歩きになっていた。14時を過ぎ、やっと「かぐらの湯」の看板が見えた時はうれしかった。
看板を右に曲がると、すぐにゴールだ。観光協会の建物「アンバマイ館」の前でゴール写真を撮ってもらい、長いマラニックが終わった。
あとは、着替えを持って「かぐらの湯」に直行する。
今回もGPSウォッチで距離を計測していたのだが、私の計測結果では95キロほどだった。100キロまではなかったようだが、とにかくきついコースであることは間違いない。帰りは、M子さんの車で自宅まで送ってもらい、何から何までお世話になりっぱなしだった。しんしんさんも言っていたが、今回の夢街道は、いつもに増していろんな人のお世話になった大会だった。やっぱり人の繋がりって大切なものだ。
参考1:今回のコースマップ
参考2:今回の高低図(最高点の表示は1068mとなっているが、GPSの誤差を調整してなかったので実際は1168mとなる)