所属している「童子」の中に、いくつも句会がありますが、横浜句会が第2合同句集を出されました。
すごい団結力!
みんな来てみんな帰るやお正月
春の夢ところどころをありありと 増田真麻
日の差して噴水嵩を増しにけり 石黒浮木
着けばすぐ戻る渡船や日向ぼこ いとう紫
波荒き隠岐より牡蠣の届きけり 井上習子
アロハシャツ遅れ来てよく喋ること 大橋マンネ
知恵の輪の如くに茅の輪くぐりかな 亀村唯今
ふところに駆け込み寺や山眠る 木下木人
母おぼろベッドの端におはしては 草野ぐり
野遊や逆立ちの子の足支へ 窪田遊水
ひとつづつことりことりと浅蜊煮え さとう亜麻衣
くつさめも老けるものかな兄来たる 滝ノ川愛
涅槃図の隅々までも見届けぬ 竹内怜子
ふと覚めて腓返りや残る月 ともりもと
あとずさりしつつ見上げる巣箱かな 槇 明治
浮寝鳥さざ波立ちし日溜まりに 三上まる子
左義長やペルリ上陸せし浜辺 吉川康則
最後に吟行地ごとの句をまとめているのも、とてもよかった。
よく知ってる方も、数回お会いした方も、一度だけお会いした方も、一度もお会いしたことのない方もいる。
句座っていいな。俳句はやっぱり座の文芸だなと痛感。