fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』裏話③ 編集者さんの言葉

2021年02月15日 | 自作紹介
          

 この作品、いつから書いたか、記憶がはっきりしていません。
 ただ、10年くらい前に「アテルイ」を主人公とした児童文学はないことに気づき、いつか誰かが書くだろうなと思いました。それを想像したとき、誰かが書いた「アテルイ」を読むのは、悔しい! 自分が書きたかったと思うだろうと、確信しました。だったら、誰かが書く前に自分が! と思い、構想もなにもなく書き出したのですが、1章分も書けずに、さじを投げました。
 あまりにも資料が少ない。
 想像するにも、もっと手がかりがひつよう。
 筆力もない。

 その後、『しゅるしゅるぱん』を書き(っていうか、6年かけて整えて)、『オオカミのお札』シリーズも書きました。(もちろん、他の作品も)『オオカミのお札(一)カヨが聞いた声』は江戸時代末期の物語です。これが初めて書いた歴史物語。古い時代に思いをはせて書くという感触がつかめた気がしました。

    
 そして、再び「アテルイ」に挑戦。
 『オオカミのお札』シリーズを出してくださった、くもん出版さんに読んでいただきました。その最初の原稿には、いくつかご指摘がついてもどされ(今、どういうご指摘だったか、覚えてないのですが)、ああ、そうだよなあ。となりました。私はだいたい、そういうときすぐ改稿にとりかかるタイプなのですが、「アテルイ」のときは、(いやあ、できるかなあ。難しいな)と、とりかかれず、放置。(すみません)
 そしたら、数ヶ月後、編集者さんから、「アテルイはどうなってますか? 魅力のあるテーマなので、期待しています」という連絡が入りました。ええええ? 「すみません。まだ手をつけていませんでした。頑張ります」とお返事をし、早速改稿に取りかかったわけです。
 何が言いたいかって、編集者さんの「期待しています」という一言の大きさ。
 もちろんその後の改稿でまた一発OKではなく、何度かのやりとりをしました。
発売中です。引き続きよろしくお願いたします。

 *現在、今年出る別の本作りも進行中ですが、画家さんがゲラを読んでくださった感想がまた嬉しくて、編集者さんがゲラにつけて送ってくださったその言葉、すぐ見えるところに貼って、頑張ってます。
 お褒めの言葉があると、馬力がアップ! 人間ですからね♪ ありがとうございます!! 


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