fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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薗部庚申さんのこと

2022年02月09日 | 日記
 昨年、「童子」の大先輩薗部庚申さんがお亡くなりになりました。
 先日、机周りを整理していたら、出てきたのがこれ。

 

 手作りのブローチです。庚申さんからいただいたものでした。
 これは庚申さんの手作り。庚申さんは、折り紙作家でらしたのです。
 

 

 この折り紙を考案したのが、薗部光伸さん。庚申さんです。*緑色をクリックでウイキに飛びます。
 上のブローチも、紙ではなく特殊な素材で折られたものです。繊細です。句会が終わったあとに、それを持ってらしたので、「いいですね、それ」とべた褒めしたら、いただいてしまったのでした。同じ折り方の和紙でできたのもあったのですが、それは使っているうちに擦れてしまいました。
 庚申さん、晩年は施設に入居されていましたが、まわりのおばあちゃん達に、折り紙を教えて、もてもてだったとか。

 生粋の江戸っ子で、神田祭の御神輿をかついだり、歌舞伎役者板東三五郎さんのマネージャーだったとか、日本舞踊の女形だったとか、いろんな顔をお持ちの方でした。
 東京を歩く会のようなこともしてくださって、浅草のほおづき市、植木市、上野の七福神詣、そうそう、この前もここに書いた吉原を通り抜ける案内をしていただいたこともあります。
 俳句をやったおかげで、このような方を知ることができました。庚申さん、ありがとうございました!
 庚申さんの句集    
 (写真は、若き日の庚申さん)

 江戸の大工(でえく)が参り(めえり)やしたぜ初不動  庚申

 生業は何と尋ねて初不動   あぶみ

「庚申さんって、生業はなんなんですか?」と尋ねたことがありました。そのお返事がなんだったか、すみません、覚えてない。正体不明。


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