中は撮影禁止でしたので、入口だけ。
ますむらひろしさんの『アタゴオル物語』、私豪華版を3冊もっております。
そして、宮沢賢治の作品を、猫の主人公の姿で描くというチャレンジを続けてらっしゃいます。
まだ完結してませんが、『銀河鉄道の夜』の原画、素晴らしかったです。
カンパネルラの表情が、特に好きです。
下絵や資料の展示もありましたが、ジョバンニ達の教室の絵がよかった。
汽車は最初ブロック席で描いていたけれど、岩手軽便鉄道がロング席だったことがわかり変更になったというのも、よかった。絵本によってはブロック席で描かれていますね。
追記:美術館でいただいてきたリーフレットを読んでいたら、ますむらさんが、こと座の位置と、時間を考えたら、この物語がお盆の時期の話だと気づいたというくだりがありました。日本ではない外国のような設定ですが、賢治には日本の風習が染みついていたのです。
『風の又三郎』は、9月2日の二百十日という、台風が一番多く風の強い日に又三郎が転校してきて、ちょうど10日間の話。転校していくのは二百二十日なのです。*二百十日は、立春から数えての日。秋の季語になっています。
前面に出さないこういう裏設定が物語をしっかり支えていると思います。
俳句を学びたいという書き手が多いのも、そこを求めているのではないのかなあと、感じます。知ってると知らないでは、物語の奥行きが違う。
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