fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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2017年上半期おもしろかった本

2017年06月24日 | 日記
 毎年、ああ半分過ぎたって思います。早い。
 そして、毎回、ちゃんと記録していなくて、他にも本読んだような気がするけど・・・と思うのです。

 記憶にある5冊プラス1です。出版社名をメモっていず、調べる手間をおしませていただきます。すみません。
 以前も書きましたが、この本を選ぶにあたり、児童文学は入れていません。たくさんおもしろいのがあるのですが、お知り合いの作家さんも増え、こちらの方の本をとりあげておいて、こちらはどうして入らないのか、なんておっしゃる方はいませんが、自分の中で気にしてしまうので。でも、翻訳児童文学はOKにします。

・『海に向かう足跡』朽木 祥  近未来ディストピア小説。このごろの世界を見ていると、まさかこんなことにならないでしょうとは、決して言えないような気もします。

・『騎士団長殺し』 村上 春樹  ファンタジーなんですよね。こういったとんでもないことを語るためには、これだけの分量が必要なのかもと思いました。でも、村上春樹をファンタジー作家という人はいないなあ。どうしてでしょうか。

・『ハリネズミ乙女の初恋』令丈ヒロ子 ハリネズミのかわいらしさと、主人公が自立していく姿を、毒のない展開で、安心して読めました。こちらは、ファンタジーなのかと思って読んでいたけど、実はそうじゃない。

・『怪物はささやく』映画の宣伝の画面をみて、原作を読みたくなりました。こちらもファンタジーのようで、そうじゃない。でもファンタジーに分類されるのか。映画の宣伝文句はダークファンタジーですね。そうかなあ。
 とにかく、すばらしい作品です。原作が完成されているので、映画は見なくてもいいかと思ってしまうほど。

・『三日月』森 絵都  戦後、塾経営に乗り出した一家の物語。少々不満はありますが、確実な力のある作品だと思います。

・『春や春』(森谷明子)光文社  俳句甲子園ものです! 俳句青春小説。なにしろ今頭の中が「俳句甲子園」8割くらい占めていて、予選を観戦しているので、登場人物がリアルにせまってきました。つまり、これがプラス1。

 今回6冊中、3冊が児童文学畑にゆかりの作家さんでした。朽木さん、令丈さんは、これが初めての大人向け小説。森絵都さんは、ご存じない方も多いかもしれませんが、デビューは児童文学です。『にんきもの』シリーズという4冊。大好きで、今度出版した『なみきビブリオバトル・ストーリー 本と4人の深呼吸』の中でも発表本ではないですが、取り上げさせていただきました。

 上の短い感想の中に、「ファンタジーかどうか」というのが入っていますが、その辺もここにまとめたことで考えさせられました。
 やっぱり、児童文学が好きなんだなあ。

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