fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『家守神③金色の爪と七不思議』書評(森くま堂)から抜粋

2023年02月02日 | 自作紹介
「季節風」に書いていただいた森くま堂さんの書評を少し抜粋させていただきます。

         

 強いうねりで読者をぐんぐん引きつけながら、真実のテーマは実に「見えること、見えないこと」なのだ。
 
 自分の中のモヤモヤしたもの、燃えたぎるもの、あるいは他者のそれを感じることができたとしても、なかなか実体をつかむことは難しい。まして文章として明確に落とし込むことをや。もがいても、もがいても、それはいつも指の間からすなのようにさらさらとこぼれおち、なぜ自分い描けないのかと自問する。

 どんな自分でも認めて生きることが幸せなのだというおおぎやなぎの主張は多くの人の心をとらえるに違いない。『家守神3』はエンタメの形をとりながら芸術論に深く切り込んで秀逸だ。


 感激です。エンタメなので、まずは楽しんでいただきたいのですが、まさにテーマは「見えること、見えないこと」。そう、私達は見えそうで見えないものを、感じたものを、文章化するため、日々悪戦苦闘しているわけです。
 森くま堂さんは、『カッパーノ』が大人気。ナンセンス絵本作家として、今大注目です。ナンセンスが書ける方というのは、実に深い洞察力があるのだなとも思います。
 「季節風」書評は担当の方達が誠意を込めて書いてくださる。
 私も以前委員会に属して書いてましたが、みちのく童話賞関連があまりにも忙しく、降りさせていただきました。なのでなおさら、このように書いていただいて、有り難いです。


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