fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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石田散薬の材料・牛革草(ギュウカクソウ)

2012年09月24日 | 日記

 新撰組副組長土方歳三の生家は、薬屋でした。石田散薬というのが、土方家に伝わる秘伝。日野市郷土資料館では、この石田散薬を実際に作ってみるという講座をときどきやっています。私は、一昨年参加しましました。その原料がこの牛革草です。ミゾソバという名のほうが、ポピュラーですが、葉っぱの形が、牛の額ににているので、牛額草とも書くとか。

          ミゾソバ

 敦子さんのブログにもっと鮮明な写真がありました。http://blog.goo.ne.jp/kawatenshi薬を作るのは土用の丑の日。この日に一斉に刈り取ります。花はまだ咲いていない時期です。歳さんは、人を束ねる才覚があり、この採取のときも一家の指揮をとったそうです。暑いさかりに取ったギュウカクソウは、2週間ほど干して、ホットプレート(昔は鍋だったか?)で煎ってカラカラにし、これを薬研ですりつぶします。このとき、日本酒を霧吹きで吹きかけながら。これもまた丸一日かかる作業でした。できた薬は真っ黒な粉。ちゃんと薬包紙に包み、石田散薬の判をおした袋にいれて持ち帰ったのですが、残念ながらもうありません。

  土方家のご先祖が、河童明神に作り方を教わったとか、飲むときはお酒をいっしょにとか、おもしろいです。薬効は、打ち身、捻挫などいろいろ何にでもというふれこみだったようで、刀傷にも効くからと、新撰組の隊員にも勧めていたそうです。ただ昭和に入り薬科大の調査では、毒にも薬にもならないと出ています。私たちは念のため、飲まないようにと言われました。

 が、飲んでみました。作っている作業で、全く変なものを入れているわけじゃあないし、と思って。そして、下痢しました。バカです。(ただ、もともとお腹がすぐゆるくなる体質なので、石田散薬のせいとは限りません) この石田散薬の石田は、その地域がかつて石田村だったからです。この石田散薬がどの辺まで売られていたか、残っている文書をもとに、調べてらっしゃるかたなどもいます。

 http://www.tpa-kitatama.jp/shinsengumi/nazo.html

 牛革草の他、こんなのがうちの近所に。

   大文字草

  これは? 隣の空き地ですが。(東京)

 ネットで調べると、蔓穂(ツルボ)が近いようですが、大きさなどが写真だとよくわからないのです。小さい草花です。

 先日散歩をしていたら、市内在住のカメラマンIさんにお会いしたので、すこしカメラのことをお聞きしました。花の写真がよくピンぼけになると言ったら、手ぶれじゃないの? ということでした。今のカメラは自動的に手ぶれを修正してくれるようなつもりでいたけど、よく見たら、それも切り替えがあり、するとこんどはマクロモードのままになっていることに気づいたり。Iさん曰く、「素人は、思いの方が先に立ってしまう」のだそうです。俳句といっしょだ!


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