fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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春になれば~蛇穴を出る 『ヘビくんブランコくん』

2023年02月13日 | 自作紹介
 春の季語に、啓蟄や「蛇穴を出る」があります。
 啓蟄が3月始め。蛇穴を出るは、春分のころでしょうか。まだ少し先ですが、先日は散歩してたらテントウムシがいましたよ。季語としては、蟻穴を出るなんていうのもあり、立春後に初めて鳴る雷を「虫出しの雷(らい)」「虫出し」ともいいます。まだ、虫出しは聞いてないですね。



 虵穴を出るは、まだ先ですが、あっという間。
 『ヘビくんブランコくん』は、ヘビくんが冬眠していた穴から顔を出すところから始まります。
ねぼけまなこのヘビくんが、チョウにつられて、ふらふらとブランコのところに行き、そしてふらふらとよじのぼり、からまってしまうのです! 

 ブランコくんは、その場から動くことはできず、自分で自分をゆらすこともできません。
 でも、ブランコをゆらすことができるようになったヘビを、遠くへ旅立たせることができたのです。
 ブランコから体がほどけたら友達になると約束したヘビでしたが、遠くへ飛んでいき、ブランコとは離ればなれに。そして旅が始まります。

 ヘビくんとブランコくんの友情物語、ぜひお読みください。

 ちなみに、蛇穴に入る(いる)は、秋分の頃、秋の季語で、このころのヘビのことを「穴惑い」とも言います。冬眠する穴を探してるわけです。
 蛇自体は、夏。蛇衣を脱ぐ、蛇の衣(きぬ)という季語もあります。脱皮のことね。
 そして、動物は、特別な意図がないかぎり、俳句は漢字か平仮名です。
 図鑑はカタカナだし、私がやってる児童文学もカタカナ表記が多いですけど。私は児童文学ではいつも、迷います。
 今ゲラチェックしていた作品では、一文で、「犬」と「ネコ」が出ていて、しまった。ネコは猫に直しました。


            


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