fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

ご紹介いただきました

2012年06月14日 | あいさつ

 ブログを始めてまだ数日なのに、きのうもおとといもたくさんの方にお越しいただいています。恐るべし、ネット社会。

 いろいろまだわからないことが多くもたついて、手探り状態です。コメントを受け付けない形にしているのも、管理能力の問題ですので、ご容赦ください。先日「季節風」の二次会でIさんGKさん、Kさんという若者と同席し、本について語ったのですが、彼らは皆スマートフォンにメモ、私は割り箸の袋にメモ……、だいたい今ツイッターでもフェイスブックでもなく、やっとブログデビューなのですから。

 http://saffibarinkay.blogspot.jp/

 友人の森川成美さんが、ご紹介くださいました。ありがとうございます。森川さんとは、同じ「季節風」の同人というだけでなく他の会でもいろいろご一緒させていただいています。昨年は、

(どちらも、集英社みらい文庫)

 かの『坊ちゃん』を、現代の子どもに読みやすく構成しなおしたり、宮沢賢治の童話の解説をしたり、作家半分編集者半分的なお仕事をされました。彼女は私の友人の中で唯一T大卒、しかも法学部なので、そちらの方面でもアドバイスをいただけるのです。接していて思うのは、といかく仕事の処理能力が抜群ということで(そりゃあそうでしょう)、これからもばんばん活躍していただきたいと思っています。

 この『こわい! 闇玉』(講談社)は、子どもの大好きなこわい話のアンソロジーで、ここでは私も森川さんも短編を書いています。出版は、2007年ですが、毎年夏と年末には増刷されています。

 岩手と秋田と東京を行き来しているということもあり、毎日の更新はできないかもしれませんが、今後ともよろしくお願いをいたします。

*「こわい!」の書影がなぜか2つも……。上のを消したいのだけれど消せません。それにもう少し大きい写真にしたいのだけど、できません。

 

 

 


句会のハシゴ

2012年06月13日 | 俳句

 きのうは「童子」の句会をハシゴしました。午後から火曜句会。この句会は1994年に「童子」に入会したとき、初めて参加した句会です。当時とはメンバーがかなりかわっていますが、私にとっては原点。

 夜は、中野での三尺句会。句会に出るには、句を持っていかなくてはいけないのですが、きのうは朝から火曜会の句、5句がやっと。それでは夜は? というと、三尺句会は、黒板に季語や季語ではない言葉をそれぞれが書き出し、それを見てイメージをふくらませてその場で作るという形をとっているのです。この即吟では、家でいろいろ考えるときとちがって、思いがけない句ができるという一面があります。

 本日出た季語は、蛇、蚊、蛾、五月雨、鯰、水貝、祭、麦秋、傘雨の忌、穀象、蛍、瀧、冷奴、他

 そのほかの言葉では、ぬったり、ぐったり、パソコン、ゆるゆる、白、走る、椀、学長、他

 句会に出て、嬉しいのは言葉を覚えること。私にとっては、水貝(新鮮な生アワビをさいの目に切って、深鉢に入れ、薄い塩水に浸し氷片を浮かした料理)~これ、食べたい。傘雨の忌(久保田万太郎の忌日。これは知らなかったことをあきれられましたが……)

 さすがに疲れ、二次会(三次会?)はパスして帰りました。

 


『童子』2012・6月号

2012年06月12日 | 俳句

『童子』6月号が届きました。

 去る5月16日に急逝された俳人加藤郁乎先生の告別式で、辻桃子主宰が捧読した弔辞が全文掲載されています。郁乎先生のことは、私はここで語るほど勉強していないので申し訳ないのですが、俳句という分野にとどまらない文学者が一人またこの世を去られたという認識です。

 昼顔の見えるひるすぎぽるとがる  郁乎

 冬の波冬の波止場に来て返す  郁乎

 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 さて、この号には、

 貸切りの小さき店や鳥の恋  あぶみ  を含む5句が載っています。

 また、主宰の句についての鑑賞文を寄稿させていただきました。これは短いものなので、全文を転載いたします。

 小鹿田焼櫛目するどく神旅に  辻 桃子
 竈には荒神様が、田には田の神様(かんさん)が、トイレにはトイレの神様が? というのが日本。原子力発電所を建てるときでさえ、地の神を鎮めるべく地鎮祭を行っていた。同じ号の桃夭集に《炉火焚くや韓よりきたる神祀り》とあるように、隣国からは陶師達が韓の神を伴い日本に渡ってきたのだから、神は多彩だ。
 さて焼き物は地から生み出され、いずれ時を経て地にかえる。しかし人が放った放射能がその地を汚し続けている今、掲句の櫛目の鋭さは写生であるが、心情としての引っ掻き傷とも感じ取れる。
 神無月には韓の神もまた出雲へ行き、国際交流をしているのだろうか。そして二〇一一年、神々は出雲でどんな会議を開いたのだろう。轆轤で土を器に盛り上げる陶師も、見つめる俳人も、その様は祈る姿に似ている。俳人は祈るがごとく言の葉を吐き続けるしかなく、辻桃子の「自然に帰依している」という言葉が思い出される。
                                       (二〇一二年三月号「桃夭集」より)

 また今号では、『小熊座』の渡辺誠一郎氏が、4月号の私の句 

 富士塚の裏を啄み寒雀   あぶみ

 を取り上げ、鑑賞してくださっています。一面識もない方が、500人×5句の中から拙句を取り上げてくださったわけですから、光栄の極みです。ここで叫んでも聞こえるわけはないのですが、ありがとうございました。


《本でつながろ! 子どもとみんな》project

2012年06月11日 | 活動

 2011年3月11日以降、いろいろな方が様々な形で被災地支援を続けてくださっています。

 私が所属している児童文学者協会からも、多くの本が寄贈されました。また私は震災当日岩手にいたこともあり、盛岡で活動している3.11プロジェクトを通して本を送らせていただきました。きのうご紹介した堀米薫さんは、宮城在住の作家さんで、自ら宮城や福島の学校へ本を届けてらっしゃいます。

 http://www2.ocn.ne.jp/~wakatuki/main.html?src=%2F~wakatuki%2Findex2.html

《本でつながろ! 子どもとみんな》projectは、岩手県釜石市と大船渡市にゆかりのお二人の作家さんがやっている取り組みです。大きな団体ではなく、このように個人での活動を地道にやってらっしゃるお二人はすごいと思います。私も大船渡には親戚がいて、震災後姪や甥が通った小学校が無惨な姿となっているのを目の当たりにもしました。校庭は瓦礫置き場になっていました。まだ子どもたちは仮校舎で、勉強をしています。私はまだアンソロジーしか著作はないのですが、それでもOKということでしたので、早速送らせていただきました。

 続けることが、大事です。このブログも……。


『糸子の体重計』(童心社)、地をはう風のように(福音館書店)、チョコレートと青い空(そうえん社)

2012年06月10日 | 本の紹介

  昨夜は、所属している児童文学の同人誌「季節風」の出版お祝い会でした。

 いとうみくさんのデビュー作は、『糸子の体重計』(童心社) 「季節風」への投稿作品の単行本化です。糸子という元気いっぱいの主人公に、読者はどんどん引き込まれていきます。小さなことで悩んでないで、迷ってないで、行動しようよ。読み終えた私は糸子にドンと背中を叩かれたような気持ちになりました。みくさんは、この日すでに2冊目となる『おねえちゃんって、もうたいへん』(岩崎書店)も届いたという快挙。『糸子の体重計』、たくさんの子ども達に読んでもらいたい本です。

 また同時にお祝いされたのは、高橋秀雄さんの『地をはう風のように』(福音館書店)と、堀米薫さんの『チョコレートと青い空』(そうえん社)。この2冊は、昨年出版されたものですが、今年の課題図書に選定されたことのお祝いです。子どもだけではなく大人にも読んでもらいたい本。

 昨夜はたくさんの作家、編集者、画家さんたちが集まり、熱い梅雨入りとなりました。


はじめまして

2012年06月10日 | あいさつ
 はじめまして。
 
 こちらは、児童文学を書いている《おおぎやなぎちか》のブログです。
 北柳あぶみという名前で、俳句もやっております。(同一人物です)

 児童文学、俳句、身の回りのことなど綴っていきます。どうぞよろしくお願いします。