昨日は、五月晴れのいい天気でした。
と書くと、? と思う方もいらっしゃるでしょう。俳句をやっていると、季語の本意ということを学びます。この「五月晴れ」、「さつきばれ」と読んだ場合は、皐月は旧暦なので新暦にすると、ちょうど今頃なのです。だいたい一ヶ月から一ヶ月半のずれがあります。つまり「五月晴れ」というのは、梅雨の時期の晴れ間ということになります。ただ「ごがつばれ」と読めば、梅雨入り前のいいお天気として使えるし、「さつきばれ」と読んだとしても、現代の感覚として、間違いではありません。
五月雨をあつめて早し最上川 芭蕉
これも、今頃の句。五月の雨と思って読むと芭蕉が見た景色とは実はちがっているということになります。
実は最近、童話を書き始めて最初に雑誌に載った作品を読み返したら、ゴールデンウィークの頃の描写で「五月晴れ」を使っていました。だめじゃん、自分。
間違いではないけれど、俳人的にはやはり、五月に「五月晴れ」は使わない。とこだわっていきたいと思ってます。「さわやかな空」もしかりです。「爽やか」は、秋の季語。五月のすかっとした空を見ると、使いたくなってしまうのですけどね。(間違いではないのですよ。言葉は時代とともに変化していくのですから)
さて、その五月晴れの日。私は人間ドックに入っていました。あと20年はがんばりたいので、そのためには体が資本というわけです。結果は、A判定の中にBがちらほらで、再検査をしたりする必要はなく、安心しました。ただ、心の面で、「少々疲れていますかね?」という結果が。これは、問診票から出た結果でしたが、わかりやすく金魚鉢と金魚で示してもらえます。私の状態は、金魚には包帯がまかれ、水は濁り、水草も元気がありません。そ、そんなに? これでも前よりはだいぶ楽観的になったのですが……。
人間ドックにはいったのは初めてでしたが、日本が今このような状態になっている今、国民の健康管理、税金でやってほしいなと思います。以前住んでいた市では、割合集団検診が充実していたのですが、今住んでいるところは、国民健康保険の人でないと市の検診を受けることができないのです。他の点ではなかなか住みやすいところなのですが、そこが残念。これも税金をどこにどう使うのかというところなのでしょうか。