先月、秋田さきがけ新報社さんから電話でインタビューを受け、先日は富山の北日本新聞社さんからも受けました。
いきなりの質問に答えるのって、むずかしい。
ひととおり終わってから、(ああ、ちょっとニュアンスが違ったなあ)とか、(もっと気の利いたことを言えたらよかったのに)とか、どうしても思ってしまいます。なんとなく、向こうが期待している答えというのもあるようで、「つまり、こういうことですか」と言われて、「はい」とは答えたものの、それってパターンだなあとか。
でも、新聞や雑誌のインタビューって、そういうものなのかなとも思ったり。100%こちらの考えていることが伝わるものではないのかも。半分くらい?
とてもすばらしい受け答えをしているような方の記事だったとしても、案外ご本人にとっては、そうでもないのかもしれません。なんてことを考えました。
ともあれ、日頃からもっとちゃんと考えていればいいのだなとも思った次第。
なぜ、児童文学をやっているのか。……日頃考えてはいるのだけれど、ばしっと一言でこれって言えないところが弱い。
新人賞受賞しての感想。……嬉しいです。光栄です。だけじゃあ、ありきたりだものねえ。
これからどんなものを書いていきたいのか。……これも、日頃考えてはいるものの。一番書きたいものにたどり着けるかわからないので、あまり言いたくないというのが正直なところ。そこを避けてこの質問に嘘ではなく答える術を考えなくては。(なんじゃ、それ)
この頃漠然と考えていることもあって、そういうことも含めて書きながら探っていくしかないのだなとも思っているのだけど、インタビューとかだと、そういう答えじゃ、記事として弱いだろうななんて、思ってしまって。
『しゅるしゅるぱん』では、朱瑠町、朱瑠川という架空の町や川を設定していますが、この夏湯川(げとうがわ)は、イメージに近い。
また、福音館書店の担当編集者さんから、『しゅるしゅるぱん』が児童文芸新人賞という知らせが入ったとき、編集部内全員で大喜びしてくださっていたとのこと、でも担当さんはその場にいなくて少し悔しかったです、など改めて伝えてくださって、(本当に有難いなあ)と思ったのでした。
私も運をためよう。(昨夜の「重版出来」にすぐ影響を受ける)