fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

「日本児童文学」2016年5・6月号

2016年05月16日 | 本の紹介
 児童文学評論家宮川健郎さんが、子どもの文学この一年の特集の中で、「打ち重なる語りー児童文学の二〇一五年ー」と題して、書いてらっしゃいます。
 中で、『しゅるしゅるぱん』(福音館書店)も、いとうみくさん、柏葉幸子さん、村上しいこさんなどなど作家さんと一緒に紹介してくださいました。とても、読み込んでいただいたことがわかる内容で、感激。
 
 語りという視点からの考察で、確かに『しゅるしゅるぱん』は、過去と現在と、そして人物とが幾重にもうち重なっているわけで。宮川さん曰く、「重層的な語り」。

 ありがとうございました。

   

 田水張る
 いよいよ、田植えシーズンです。
 手の痛みも、大分よくなりました。

グッバイ山でこんにちは(間部香代・作/山口マオ・絵)文研出版

2016年05月15日 | 本の紹介
         

 先日ご紹介した『たぶん ほんと』の間部さんの作品です。
 
 サルのピエールは、今日がこんなにもあっさりと終わってしまうのは、目の前にひろがるグッバイ山のせいじゃないかと思い、その向こうにある「なにか」を確かめるために、トンネルを掘り始めます。

 目次をちょっとご紹介。

 1 今日は、毎日やってくる。
 2 思いつきは、思いこみのはじまり
 3 迷っている時間は、わりと長い
 4 なにかをはじめると、なにかいわれる
 5 弟が生まれると、兄も生まれる

 18 さようならは、ありがとうに似ている。
 ああー、こういう本、書きたいなあ。
 無理かなあ。
 無理と思えば、無理になる。
 やろうと思えば、やれるかも。

 って、ちょっと真似してみましたが(つもり)、やっぱり間部さんのセンスにはかないません。

 実は、この作品、本になる前に、児童文芸家協会の童話展に出品されているのを拝見していました。そのときの絵は別の方でしたが、ちゃんとこうして本になっているのですから、すばらしい。

 中学年くらいから大人も楽しめる本です。

 *結局、秋田句会に出ただけだった。出られただけいいか。楽しかったし。
  箸もちゃんと持てず、ストレス。
 おとといの衝動買いは、ぜったいストレスのせいだ。でも、たまにはいいさ。ごほうびってことで。

『たぶん ほんと』(間部香代 文/ナタリー・レテ 絵)マッシュノート

2016年05月14日 | 本の紹介
       
 
 ナタリー・レテさんは、パリ在住のアーティスト。間部香代さんは、雑貨ショップ「マッシュノート」のオーナーであり、児童文学作家であり、コピーライターでもあるというマルチな方です。

 なんて、おしゃれな絵本でしょう。
 カラフルで、一枚一枚を額に入れて飾っておきたいような絵に、しゃれた文が添えられています。

 かぞくって いいよね
 やくそくしなくても あえるから


 ホントに!

 誰かにプレゼントしたくなる一冊です。

 *秋田駅前で、ちょいケガをしてしまいました。母をどこかへ連れだそうかと思っていたのだけれど、自分の身の回りすらおぼつかなく、一泊だけで岩手へ帰ってきました。なんとか、このくらいの文章は書けるけど、右手首が痛い。不自由。骨折じゃなかっただけ、よかった。(岩手で病院へ行ってきました)
 草刈りは当分無理だなあ。包丁も持てない。おにぎりとか買って食べるしかない。

りんごの花

2016年05月13日 | 日記
    

 写真は一週間くらい前。その後摘花(実になるもの以外の花を摘むこと)されていました。
 林檎畑も、近所ではもうここだけ。
 桜とは違う美しさがあります。蕾はピンクで、開くと白い。とてもとても、好き!

アスパラガスがっ!

2016年05月12日 | 日記
  

 写真は5日ほど前のもの。そろそろ食べようと楽しみにしていたら、なんとー。なくなっていました。
 だれだー!!!!
 
 悔しいというより、悲しい。
 岩手のうちの周辺は、この頃田んぼが住宅になり、新しい住民が増えていて、うちの前を通る人も多くなっているのです。そして、アスパラは道路沿いにあるのです。

 しかたなく、きのうは、もう一日置いて伸ばしたいなあというくらいのを折ってきて、食べました。(すぐに食べるアスパラのおいしいことったら!)

 腹立つなあああ。
 たぶん、3、4本盗られてしまったと思います。
 「盗らないでください」という看板を立てるのも、やだし。

 神様は見てるんだよ!!
 バチがあたるよ!!!!

 悔しいから、また銀杏を拾ってきて、食べました。(まだ、たくさん落ちてるよ。そしてまだ食べられる)おいしかった。でも、やっぱり悔しい。

電話でのインタビュー

2016年05月11日 | 日記
 先月、秋田さきがけ新報社さんから電話でインタビューを受け、先日は富山の北日本新聞社さんからも受けました。
 いきなりの質問に答えるのって、むずかしい。
 ひととおり終わってから、(ああ、ちょっとニュアンスが違ったなあ)とか、(もっと気の利いたことを言えたらよかったのに)とか、どうしても思ってしまいます。なんとなく、向こうが期待している答えというのもあるようで、「つまり、こういうことですか」と言われて、「はい」とは答えたものの、それってパターンだなあとか。

 でも、新聞や雑誌のインタビューって、そういうものなのかなとも思ったり。100%こちらの考えていることが伝わるものではないのかも。半分くらい? 
 とてもすばらしい受け答えをしているような方の記事だったとしても、案外ご本人にとっては、そうでもないのかもしれません。なんてことを考えました。
 
 ともあれ、日頃からもっとちゃんと考えていればいいのだなとも思った次第。

 なぜ、児童文学をやっているのか。……日頃考えてはいるのだけれど、ばしっと一言でこれって言えないところが弱い。
 新人賞受賞しての感想。……嬉しいです。光栄です。だけじゃあ、ありきたりだものねえ。
 これからどんなものを書いていきたいのか。……これも、日頃考えてはいるものの。一番書きたいものにたどり着けるかわからないので、あまり言いたくないというのが正直なところ。そこを避けてこの質問に嘘ではなく答える術を考えなくては。(なんじゃ、それ)

 この頃漠然と考えていることもあって、そういうことも含めて書きながら探っていくしかないのだなとも思っているのだけど、インタビューとかだと、そういう答えじゃ、記事として弱いだろうななんて、思ってしまって。

 

 『しゅるしゅるぱん』では、朱瑠町、朱瑠川という架空の町や川を設定していますが、この夏湯川(げとうがわ)は、イメージに近い。
 
 また、福音館書店の担当編集者さんから、『しゅるしゅるぱん』が児童文芸新人賞という知らせが入ったとき、編集部内全員で大喜びしてくださっていたとのこと、でも担当さんはその場にいなくて少し悔しかったです、など改めて伝えてくださって、(本当に有難いなあ)と思ったのでした。

 私も運をためよう。(昨夜の「重版出来」にすぐ影響を受ける)
 

震災

2016年05月10日 | 日記
 熊本を中心としてまだ余震が続いて、避難生活をしている皆さんのご苦労は大変なものと思います。

 ところが、というか、さて、というか、しかしというか、岩手にいると、東日本大震災がまだ続いているという印象があります。
 ここ北上にいては、沿岸で被災して移り住んでこられた方が近所にいて、すっかりこっちの生活に馴染んでいるように見える(あくまで見えるということですが)程度ですが、テレビでは折に触れて沿岸の様子が放送されています。これは、東京にいるとあまりないこと。(3月だけはありますがね)
 先日は、盛岡から陸前高田に派遣され、復興事業をしていらした県職員の方のことをやっていました。陸前高田は、町がそっくりなくなって、高台に大規模な造成地がやっとできたところ。5年たってですよ。これから、そこに住宅地ができるということなのですが……。

 帰りたいけれど、もう帰らないという方達も多いはず。

 

 内陸部の山間(瀬美温泉そば)
 

噂のババヘラアイス

2016年05月09日 | 日記
      

 「美人に撮ってね」と言われたのに、暗くってごめんなさい。
 
 これが噂の秋田ババヘラアイスです。おばあちゃんが、へらでひょいひょいっとバラの形にしてくれるわけで。国道沿いに、ぽつんといたりするのですよ。私が若い頃からいましたが、バラの形に変化したのは、この数年か? 

 アイスというより、シャーベットです。
 私はシャーベットはそんなに好きではないので……。ネタのために買い、4人でひとつ食べました。

民謡

2016年05月08日 | 日記
 日中は暑いくらいの日も出てきましたが、朝晩はまだ暖房が必要な岩手です。

       

 子どもの頃は、民謡ってどこがいいのかと思っていたものでしたっけ。テレビの民謡の番組など、すぐにチャンネルをかえて。(この場合、変えるでいいのか?)

 でもこの頃は、民謡っていいなあと思います。秋田駅の改札を出たところで、ミニコンサートをやっていて、じっくり聞きました。うまい! 

秋田の海と港

2016年05月07日 | 日記
 まごまごだった連休も無事に終わりました。
 今回、秋田へは一泊だけ。(また来週行きますが)

 

 浜べで遊びました。遠くにうっすらと見えるのは、男鹿半島。

  
 セリオンという展望台から見た、土崎港(やっぱり向こうに男鹿半島)

アマゾンで見てみると、『しゅるしゅるぱん』の在庫が、2から1になったと思うと、また2になり1になりと、ちまちまと売れては補充されているようです。(つまり私自身も、ちまちまとチェックして楽しんでいるというわけ)
 そして、この作品をチェックした方がいっしょに見ているものとして、児童文芸新人賞を同時受賞の『いくたのこえよみ』(理論社)や協会賞の『ひかりあつめて』(小学館)が出ています。受賞効果だ!
 ありがとうございます。
 

咳が出なくてよかった

2016年05月06日 | 日記
 講演会で一番心配だったのは、途中で咳き込んで止まらなくなったりしないか、ということでした。
 まだ友人と話しをしている最中、そうなってしまうことがたまーにあるのです。以前よりは随分よくなって、薬も減っているのですが。
 途中で水を飲んで、喉が乾燥しないようにと気をつけました。

   

 先日乗った花見舟を対岸から見ると、こんな感じ。

 また、札幌の本屋さんでも『しゅるしゅるぱん』が平積みになっていたという情報が! 嬉しいなあ。これもきっと営業の方と本屋さんとのやりとりがあったのではないかと思うのです。発売になって半年、まだじわじわと動いている感触があります。
 ありがとうございます。

鬼の館

2016年05月04日 | 日記
 北上市郊外に鬼の館という立派な博物館があります。
 さまざまな鬼の面等が展示され、鬼についての考察がなされています。日本中に少しずつ変わって、でもどこか似ている鬼達が住んでいた(住んでいる?)のだなと興味深いです。小さなお子さんにはなかなか怖い空間ですが。民俗学的にとても興味深いところ。
 難点は車がないと、気軽には行けないというところでしょうか。
 私達にとっては、いつも行く温泉への途中なのでした。

これが……

  こうなる! 

 昨夜のドラマ「重版出来」は、新人さんの話でした。身につまされる~。6年もダメ出しを続けてくださった福音館書店の編集部の皆さんに改めて感謝です。
 

句会のお誘い

2016年05月03日 | 日記
 私は「童子」という結社の同人で、月に一度、多摩センター句会の幹事をしています。
 毎月第四火曜日 13時から。
 多摩センター駅3分の「たままち交流館」にて。

 句会に出てみたい、俳句をやってみたいと思っていらっしゃる方、いらしてみてください。
 一回は無料で体験できます。

 続けてやってみたいと思った場合には、「童子」の会員になる必要がありますが。
 左のブックマークで「童子」のHPをチェックしてみてください。

 辻桃子さんが主宰の会ですが、深く、そして楽しく俳句をやっています。
 俳句が小説を書くのに、役に立ちますよー。なんて、宣伝したいところですが、これは縁というか、人それぞれの感じ方なのでね。俳句は「夏炉冬扇」のようなもの、つまり役に立たないもの。とも言われている。でも、日本語の豊かさ、日本文化の豊かさを学ぶことはできると思います。句会って、ある種のゲームのような要素もあるし。

 初心者も経験者もOKです。

 ただ私、5月がもしかしたら田植えと重なって、休まなくてはいけなくなるかも……なのですが、興味のある方、メッセージをください。対応いたします。

  多摩センターの鯉のぼり

子どもの頃に読んだ本

2016年05月02日 | 日記
 先日の講演会のテーマは、「心を育む本との出会い」でした。
 なので、子どもの頃に出会った本の話をして、質疑応答のとき、こちらから、「皆さんにも、子どもの頃に出会った本があるのではないか?」と逆質問させていただきました。ああいう場で、ぱっと手を挙げて言ってくださる方はいないかなあとは思ったのですが、やはりいらっしゃらなく、指名させていただき。(いきなりですみませんでした)
 福音館書店の編集者さんは、高楼方子さんの『時計坂の家』にまつわる話をしてくださり、友人作家のMさんは、『ナルニア国物語』。
 きっといらしていただいた方、みなさんあのとき自分の一冊の本を思い出していただけていたのでは? と思います。
 後日、友人から、自分は『十五少年漂流記』だった。『ナポレオン』だったというメールもいただけました。

 このテーマで、みんなで本を出し合うというのもおもしろそう! 
 あ、私の場合は、『小公子』なのでした。初めて接した外国。

  日野の鴨ちゃん