『わくわく子ども俳句スクール』3巻「名句を味わおう」 2021年08月01日 | 自作紹介 『わくわく子ども俳句スクール』3巻は、「名句を味わおう」。鑑賞編になります。 芭蕉、一茶、子規、虚子など、教科書にも出てくる俳句から、現代俳人の俳句まで、ご紹介しています。子どもにもわかりやすい解説を書きました。 この巻では、ちょっとこだわりを持って、この手の本に取り上げられる名句はもちろん入れてますが、そのほかに、夏目漱石、宮澤賢治、室生犀星の句、現代では辻桃子、夏井いつき、池田澄子などの句も。さて、漱石の句は、何を選んだか? 賢治の俳句って、どんなの? ぜひ見てみてください。室生犀星の俳句は、私が高校生くらいのときに出会って、ずっと好きだった句です。これらの句がやがて教科書などに採用される日がくるといいなあ、なんて思っているのです。 私はこの3巻だけ、95歳の母に送りました。馴染みのある俳句を改めて読むというのは、お年寄りの脳を活性化するのでは? と私は思っています。解説も長くなく、難しい言葉を使っていないのですが、だからといって手を抜いてはいません! しっかりその句のよさがどこなのかが伝わることを意識して書きました。 この葉奈々先生のイラスト、お気に入りです。デザイン会社の方、「葉奈々先生が念力を使っているイラスト」なんていう私のメモ書きから、こんな絵を描いてくださって!! これも、好き! 下の段には、ちょっとした蘊蓄や、難しい話、俳人の略歴などをまとめています。糸瓜(ヘチマ)の句のところに、ヘチマタワシの写真。海斗の背中をチュン吉がへちまたわしで流しているイラスト なんてメモを書いた覚えがあります。 そうそう。この本は、物語とは違うので、パソコンで原稿は文章と、キャラの吹き出し部分の内容を書き、めっちゃ乱雑な文字で、ラフも描いてお渡ししたんです。そうじゃないと、どのくらいの文章を書いたらいいのかがつかめなくて。