母さんがくれる物は、
衣服だけではないんです。
おはようございます。
「これは、どうでもいい物やけど・・・使うか?」
と控えめに見せてくれた物は、
新品のタオルだった。
母さん、タオルは有難いよ。
デーハーな衣服より遥かに、有難いよ。
しかも、なんだかラグジュアリ感漂う、タオルだ。
喜ぶ私に、母さんは、
「これなぁ、どっかのメーカー物やど」と。
うん、母さん。
なんか pierre cardin って書いてあるよ。
外国のブランド物だ、多分。
そんな訳で、喜び勇んで持ち帰った私は、
そのpierre cardinのタオルを、我が家のおじさんに手渡して、
こう言ったんだ。
これ、おじさんに使わせてあげるよ。
あんた、ブランド物が好きだろ?
職場に持っていきな。
ピエレーカルディンのタオルだぞ。
その直後だ。
我が家のおじさんが、
「えっ?」と言って、私を見て固まってしまった。
うんこー、どうしたんだろ、おじさん?
おじさんの苦手な下ネタ言った訳でもないのにさ。
うんこは、ネズミさん持ってきたのか?
うんこ「あのね、母さん。ネズミさん、改名しよっかなって」
そなの?改名・・・をねぇ?
うんこ「ピエール・カルダン」
ピエール・カルダン?
うんこ「そう、ピエール・カルダンよ、母さん」
ピエール・カルダンなんだな。
うんこ「そうよ、母さん。ピエール・カルダンよ」
そう、分かった・・・