私は 今日も 空を見上げる。
辛い時に見上げる空は 眩しいほどに真っ青で
切ない時に見上げる空は 鳥が行きかい 賑やかだ。
嬉しい時に見上げる空は 頬に降る 雨の雫も愛おしく
誰かを想って見上げる空は 近いようで遠いんだ。
今日は うめの一周忌だ。
うめと生きた17年は まるで遠い昔のようで
だけど うめとの思い出は 色褪せる事はない。
助ける事が出来なかった あの子も
幼くして逝った あの子も
最期まであっぱれだった あの子も
旅立っていった 皆のそれぞれの思い出も
色褪せる事はないままに この胸の中に眠っている。
胸の中に眠る想いを 空に向かって放ってみると
皆の顔が 雲のように浮かんで見えて
手を伸ばしてみるけれど 近いようでやっぱり遠い。
ずっと 見上げていたのでは
上手く 歩けはしないから
辛い想いは 胸に帰し休ませて
切ない想いは 胸に集め抱きしめる。
嬉しい想いは 胸にひらひら舞い戻り
私は 今日も 空へ続く遠い道を
前を向いて 歩いて行くんだ。
「お前は極楽に辿り着けるんかの~かの~かの~?」
うめさん?うめさんだろ?
「お前は、ここに来られるんかの~かの~かの~?」
えっ?
まさか私だけ、地獄行き?
ねぇ、うめさん?
う~め~さ~~~ん?
「・・・・・・・」
無視をするな~!
うめ「来られるんかの?ヒッヒッヒ」