そろそろ、お別れだよって、
アイツに呟いた。
おはようございます。
我が家の給湯器は、そろそろ限界だった。
湯を出そうとしても、エラーばかり。
もう風呂を沸かす力など失っていた。
私はそう思っていたんだ。
私は意を決して、ついに修理屋さんを呼んだ。
これで、買い替えは決定だろうと思っていた。
ところがだ。
そんな給湯器が、修理屋さんの前で、本気出してきたんだ。
蛇口をひねれば、そく燃焼、
風呂だって、沸かす気満々だ。
お前・・・お前ってヤツは・・・。
やればできるじゃねーか。
よし、頑張れ。
お前のポテンシャルを魅せつけてやれ~!
何度も点検する修理屋さんの側で、
私は、思わず、給湯器を応援していた。
そんな訳で、もちろん買い替えは勧められず、
修理屋さんは、給湯器の中を簡単に掃除して帰って行った。
そして、その直後、
給湯器は、普段通りのに戻っていた。
ハイ、出た、エラー!
お前ってヤツは~、ちっとも変っちゃいないぜ~。
アーッハッハッハー、相変わらずだな~、アーッハッハッハー
って、笑ってる場合かー!
機械にも、意志ってあるのかも知れないと思いながら、
おたまの意志を探ってみよう。
おたま、ちょっかい出すと、叱られるぞ~
叱られるぞ~
はい、叱られた~
𠮟られるぞ~
はい、叱られた~
お前さ、なんで、いつもそういう顔するの?
叱られても、止めないのにさ
その、反省してますのテイ、必要なのか?
あや「ただの、見せかけよ」
だな!