我が家には、
とんでもない名前を付けられた猫がいる。
それはそれは、とんでもない名前だ。
おはようございます。
その名は、うんこ。
うんこだ。
若いお嬢さんに限らず老若男女みなさん、うんちゃんと呼んで下るが、
お気遣い、ありがとうございます。
うんこが小さな頃は、うめと並んでよく窓から外を眺めていた。
その様子が、外を歩く人には親子に見えたらしく、
「そっくりな親子だねぇ。」と、声を掛けられていたものだ。
ゴージャスな純血種の親と、キジ猫の子だったが、確かに親子のようだった。
うめは、本当に出来た猫で、
きくとよねが、きくとうんこが、と猫同士の小競り合いが起こるたびに、
必ず走って行き、さりげなく間に入って両者を静めた。
うんこは、そんな小競り合いの常習犯だったが、今ではどうだ。
あの魔の土曜日、あやときくの間に亀裂が入り、
その亀裂が決定的で修復は難しいと判断したのは翌日の事。
高い棚から慎重に降りてきたきくを見るなり、
あやは、再び、総毛だって攻撃を仕掛けに飛び出した。
これが、きくを隔離する決定打だった。
実は、日が変わった頃には、2匹とも落ち着いていて、
案外ケロッとしているかもと高を括っていた私は、
咄嗟の事に驚いて、あやを追いかけた。
すぐに、きくから遠ざけて、あやを叱った。
「ダメじゃないか。あや!」
私が睨んでいると、あやは逃げもせず縮こまって固まっている。
あやは本来、攻撃的な性格ではなく、
むしろ怖がりで、元気ではあるが温和な猫だ。
怖がりだからこそ、攻撃をしてしまうのだろう。
分かっているのに、納得が出来ない私は、
更にあやを叱ろうと睨んでいた。
その時、トテトテと背後に近付く足音がした。
うんこだ。
ひざまずいて睨む、鬼の形相の私をじーっと見て、
床に着いている手に、ゴチンと頭突き、
今度は、縮こまるあやの頭を優しく叩いた。
笑っちゃったよね。
やられたよ、うんこにさ。
うめは、静かにさりげなく、うんこは、丸く和やかに。
ほんと、親子みたいだな。
でもさ、私もうんこの母さんだろ?
その母さんは、高を括っていたから、
呑気にブログのネタ用のコスプレしてたんだよな。
実は、上記の出来事中、ずっと、こんな格好だったんだよな。
怖かっただろうな、あや。
ねぇ、おじさん?
今じゃないの。
今の私は撮らんでいいの。
違うの。こういうのじゃないの。
こういう画像が撮りたかった訳じゃないの。
仕方ない、これで行くか・・・
皆さん、メリークリスマス!
おたま「なぜか、オラが被らされたぞ」
背後のうんこ「恥ずかしい。こんな母、恥かしい」
「サンタうんことトナカイ」という構図で撮影予定だったが、
我が家愉快な仲間達、相も変わらずバタバタでございましたとさ。