うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

日本の言葉

2016年12月04日 | 日記

今日も、さっぶいけど、

朝だで、起きんとかんに。

 

おはようございます。

これは、愛知県の方言だ。

今日も寒いですが、

朝なので、起きなければなりませんね。

という意味だ。

子供の頃は、この方言が好きになれなくて、

 若い頃は、標準語に憧れて、直そうと努力したものだ。

それが、今じゃ、愛すべき方言だと思い直している。

 

そもそも、愛知県には大きく分けて、名古屋弁と三河弁が存在する。

似ているようで、少し違うのだが、

私のような三河にも名古屋にも暮らした経験のある愛知県人は、

名古屋弁と三河弁のごちゃ混ぜタイプになる事が多い。

 

名古屋弁といえば、

タモリさんの「名古屋人はエビフリャーと言う」発言が有名だ。

実際は、エビフライはエビフライと発音しているが、

会話の前後にやたらと「や」が多いから、

フライもフリャーと聞こえてしまうのかしれない。

 =例=

「ねぇ、あなた。このエビフライ美味しいわね」

これを名古屋弁にすると

「おみゃーさん、このエビフライうみゃーがや」

となるのだ。

さすがの私でも、つい流れに乗ってエビフリャーと

発音してしまう程に、「や」が主張してくる。

まるで早口言葉だ。

 

そして、愛知県の方言は、いわゆる「ら」を抜く。

食べられるは、食べれると発するのが正解なのだ。

がしかし、正確には「ら」を捨てた訳ではない。

=例=

「私は、沢山食べられます」

名古屋弁だと

「私は、でら食べれるでね」となる。

ここぞとばかりに「ら」を前に出して、つじつまを合わせるのだ。

 

では、三河弁は、ご存じですか?

いわゆる「じゃん・だら・りん」は有名だが、実は「へん」もよく使うのだ。

=例=

「座りなさいよ」VS「座りません」

「見なさい」VS「見ません」

「やりなさい」VS「やりません」

ちょっと辛辣なやり取りだが、これを、三河弁にすると、

「座りん」VS「座らへん」

「見りん」VS「見ーへん」

「やりん」VS「やーへん」

「りん」には「へん」で応戦だ。

かんかんに怒る母さんの「りん」に

アホな顔した娘が「へん」で和ませる事で、

家庭の平和が保たれる訳だ。

 

不思議なやり取りは、まだあります。

=例=

「そうでしょ?」と問われ「そうよね」

三河弁では

「ほだら?ほだら?」と問われ「ほだに、ほだに」

こうなると、異国に居る錯覚すら覚えませんか?

 

やり取りの面白さならば、これもだ。

三河では、

「俺、えらいから辞める」と言う人には、

「あんただけが、えらい訳じゃないんだに、皆えらいんだに」

と諭すのだ。

「えらい」というのは、辛い・疲れたという意味で、

皆、あなたと同じように、疲れているんだよと諭しているのだが、

実際、嫌な上司には、

地位や役職をかさに着て、好き勝手は許さない、

人はみな平等だという思いも込めての、奥深さ!

 

こうして、いくつか挙げてみると、方言って面白いですよね。

愛知県だけではなく、日本中には様々な魅力あふれる方言が存在していますね。

それとともに、昔から伝わる美しい日本の言葉にも触れてみたい。

そう思って

 

この本を購入いたしました。

かなり分厚い割に、お値段なんと750円。

辞書のような形式になっているので、

目次を見て気になった言葉が見つけやすくなっています。

美しい言葉だけにとどまらず、日本の文化も書かれています。

(※各地の方言も少しだけ載っていますが、方言の本ではありません)

 

おたま「その手、ちょっと、いざらかしてよ」

 

おたま「あや姉ちゃんってば、おらの頼みを聞いてちょーよ」

 

あや「ほんなもん、聞かすか」

 

おたま「おーっそがっ」

恐ろしいと、申しております。