12月30日は、母さんの誕生日なのだが、
えっとぉ・・・
母さん、いくつになるんだっけ?
おはようございます。
母さんは言う。
「知らん、忘れた。」
だよな、だよな。
そんな訳で、
昨日、だいたい78歳程度の母さんにプレゼントを持って行った。
いまだに毎夜、晩酌を欠かさない元気な母さんには、
やはり、これだ。
フルーティーで口当たりが軽い吟醸酒。
一足早い、誕生日プレゼントを渡すと、
母さんは言う。
「ふぁ、この酒、旨いヤツや。
わし、これなら一晩で全部飲めるんやぁ。」
やめとけ、母さん。
そんな元気な母さんは、最近編み物にハマっている。
いつも、ババァのお下がりをくれるお礼として、
我が家に眠っていた毛糸をあげたのをきっかけに、
編み物にドハマりした、母さん。
「わしよ、おたまの座布団、作ってやる。」
そう宣言した母さんに、
それは有難い、と頼んでみたところ、
出来上がったものは、イビツな丸い形の座布団だった。
正直いって、上手ではないと思ったが、
私は大げさに、凄い凄い、これは凄いな、母さん!と
喜んで受け取った。
結局、母さんは、
我が家のネコの数に合わせて、5枚の座布団を編んだ。
大きかったり、小さかったり、
上手く丸くなっていたり、楕円のようになっていたり、
それはそれは、個性的な座布団、5枚。
「ほれ、これがおたまのや。男の子やから青っぽいやろ?」
ラジャ!
おたま「婆ちゃんの匂いだするぞ」
「これは、真っ白や。お姫さんみたいな、きくに似合うぞ。」
ラジャ!
きく「お婆ちゃん、暖かいぞよ」
「ピンクは、2枚。よねとうんこのやぞ。」
ラジャ!
うんこ「ピンクって私にピッタリ。女子力あがる~」
よね「婆しゃんや。後ろの男、叩き起こしてええかのぅ?」
いいですよ。お願いします。
あや「ねぇねぇ、あやのは~?」
「あやはよ。ドブに落ちてたイメージが強いんや。
だからよ、表面はドブ色。裏に水色の裏地を付けてみたんや。」
こら、母さん!
あや「ど・・・ぶ・・・色?」
似合ってる似合ってる、可愛いぞ、あや!
次は何を編もうかと、考えている母さんに、
私は、丸いモノをいくつか、頭に浮かべるのだった。
おたま「ばあちゃ、ありがとな~」