うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

棒になった、日

2016年12月23日 | きくの事

父さん、棒を。

私に棒をよこすんだ!

 

おはようございます。

父さんは、昔っから、よく棒をくれる。

背中を掻く棒、足の角質を削る棒、木刀に警棒、

長い棒のような巨大バサミ。

耳を掻く細い棒、綿棒に麺棒。

父さんは、本当に、よく棒をくれるんだ。

それなのに・・・。

 

一昨日の夕方、家に着くなり、携帯電話が鳴った。

父さんからだ。

「来たぞ、でっかい荷物が」

それそれ、待ってました~パーテーションだ!

しかし、父さんは、

「これは重すぎて、お前が運べる代物じゃないぞ」と神妙なトーンで言った。

 

昼間仕事に出かけている私は、

何か注文するたび、近所にある実家に配達をしてもらっている。

今回注文した物は、1部屋を真っ二つに割るためのパーテーション、3個。

急いで実家へと向かい、

段ボールの中身を確認すると、板と鉄の棒とに分かれて入っている。

 

いける。

でかいけど、ギリいける!

 

そう思った私は、おもむろに板(180㎝高)を1枚抱えようとした、

その時だ。

「無理だって。お前では運べん!」と父さんが大声を出す。

そう言われて、なぜだかやたら、イキがってしまった私は、

え?え?何が?

ぜーんぜん余裕なんですけど。

もうね、片手でひょいって持てるんですけど。

と笑いながら、右手でつまんで板を運び出した。

 

板を2枚つまんで運んだ時点で、右手は馬鹿になった。

仕方ないので、残りの1枚は後にして、

箸休め的に、鉄の棒(2m)を、取り敢えず4本運ぼうと思った。

運びやすいように、4本をガムテープでまとめていると、

突然、

「もう、やめてくれ」と、父さんが棒の端を持って私から奪おうとする。

どうしてだい、父さん?

棒を離してよ。

 

「こんな重いモン、何度も運ぶんは、きついやろ?」

何を言ってるんだい、父さん?

いいから、棒を渡してよ、父さん。

 

「何も一気にやらんでもいい。残りは、明日にしろ」

今日やるって言ったら、やるんだ。

だから、棒を、棒を私におくれよ。

 

「いや、あかん」

棒をくれよ、父さん。

 

「そんなに焦るな」

早く棒を、

私に棒をよこせ~!

 

そんな、可笑しなテンションで棒を引っ張り合う最中、

母さんは、菓子パンを食べながら、言った。

「ほんならよぉ、その段ボールで壁を作ったらどうや?」

 

んな事、するかい!

私と父さんは、声をそろえて、つっ込んだ。

 

そんな訳で、「きくのお部屋」作り、第2段です。

そもそも2部屋だった部屋を、

リフォームして壁をぶち抜き1部屋にした、

その部屋を再び2部屋に戻すという、

なんだか、元も子もないようなお部屋作りを致しました。

 

皆様には、パーテーションの寸法を心配して頂きましたが・・・

大変、申し訳ありません。

土下座を超えて、うつ伏せでお詫び致します。

 

寸足らずでした。

うんこ以外の猫ならば、いとも簡単にすり抜けられる隙間に、

丁度、家にあった突っ張り棒を立てました。

 

きくさん?

どう?どうなの?

 

きく「チラチラのぞかれて、うっとおしいわい!」

 

 これね。こいつね。

棒に泣いて棒に笑う・・・そんな1日でした。