うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

モテ期に注意

2017年07月01日 | 日記

ちょっと、奥さん!

もう7月ですってよ。

 

おはようございます。

自慢じゃないが、

私は小学5~6年生の頃、母さんとスーパーへ行くと、

よく、試食販売のおじさんに、声を掛けられたものだ。

「ちょっと、そこの奥さん!」っとね。

当時の私は、

40代後半の肝っ玉母さんに見えたのだろう。

否定はしない。

物凄く高い確率で、声を掛けられたのだから。

今考えれば、

この時期が、私の最初のモテ期だったのかもしれない。

 

第2期モテ期は、女子高生の頃だ。

バイト先では、男性店員3人で、私の取り合いになったんだ。

ほんとです!

女性店員、唯一の私。

2年ぶりに入った、唯一の女性店員の私。

2年前まで居た、唯一の女性は60代の店長、

それ以来のゼブンティーンの私。

彼らは、極限まで飢えていた。

モテないはずはなかった。

 

第3期モテ期は、20代の頃だろう。

お嫁に行った先には、大きな和犬が居て、

私は、その犬と毎日朝夕、雨の日も風の日も散歩に出かけた。

決まった時間に必ず現れる私は、

数人の男性の希望の星だったのだろう。

1人目は、公園で露出。

2人目は、高架下で露出。

3人目は、トリッキーに場所を変えての、露出。

彼らは、コートをめくってのパターン、

スラックスをずらしてのパターン、

ファスナーから覗かせてのパターンと、

それぞれの個性を露わに変態行為に明け暮れた。

私のために・・・。

いや、彼らの本音は、

「近所のお嬢様学校の女子高生に、オレを見てもらいたい」のだろう。

しかし、お嬢様は、独りで歩かない。

そう学校側からも注意を受けていたんだ。

数人の女子高生を相手にしての変態行為はリスクが高過ぎる。

そこで、必ず決まった時刻に犬と現れる私で、

自分の欲求をごまかしたという訳だ。

しかし、そのおかげで、

次々と、おまわりさんに簡単に捕まってしまった。

なんて、罪な女なんだ、私ったら・・・。

 

30代の頃も、これは、モテ期か?という時期があった。

厳しい修行を経て整体師となった私は、

勤めていた治療院にやってくる若者たちの指導を仰せつかった。

その中に、ある20歳過ぎのロン毛茶髪の青年と出会ってしまった。

「ちーっす。

自分~、すげー仲のいい先輩から~、

バカイチって呼ばれてるんっス」と自己紹介をする青年に、

「そんな酷いあだ名を付ける先輩と仲良くしてんの?」と聞くと、

「そっすね。チンカス先輩って~、超優しいんすよ~」とほほ笑んだ。

その時、私は、バカイチ呼ばわりの意味がすぐ分かった。

 

それ以来、指導をすれど、一向に上達はせず、

それでも、彼なりに頑張っているように見えた。

そして、何より、どうも憎めない男だったんだ。

しかしある日、彼から治療院に、

「散髪に行きたいから休みます」という電話が来た。

「もう、うんざり!」と腹を立てた翌日、

彼は、いつも通り、ニコニコしながら「ちーっす」と言って出勤してきた。

そんな彼を見るなり、治療院内、すべての人間が、

「お前、髪、1ミリも切ってねーじゃなーか!」の大合奏だった。

 

呆れながら、彼の練習台になっていると、

「自分~、鍼灸師になりたくて、ここに来たんすよ~」と言う。

今更、それ言うの?と思いながら、

「ここ、整体だよ、鍼灸じゃないよ」と返すと、

「そうなんっすよね~。ヤバいっす」と笑っている。

こいつ、本物のバカイチだ。

「でも、ここで頑張るっス。ちょうヤバいんっすよ~」

相変わらず、軽いな。

「頑張らないと、親にマジで勘当されるんっすよ~」

ヤバいな!ちょうヤバいぞ!マジでやばい!!

 

この頃からか、

私まで、話し方が、チャラチャラし出したが、

気にしてもいられない。

親に勘当されては、大変だと指導を続けた。

 

そんなある日、バカイチが私の携帯の番号を聞いてきた。

「おかっぱさんって~、ちょう話が合うんっすよね~。

ご飯、一緒に行かないっすか~?」と誘ってくる。

こっちはね、奇遇にも、話が合うのではない。

合わせてやってんだよ、心外だ!

そう思いながらも、ご飯くらい、いいのではとも思い始めていた。

ところが、バカイチと同期の、もう一人の後輩が、耳打ちしてきた。

「おかっぱさん、あいつとは行かない方が・・・」と言うのだ。

ちなみに、この、耳打ちして来た後輩というのが、

たいそう霊感が強い事で知られていた。

その霊感君は、バカイチとは違い、

若いのに人間も出来ていて、

滅多な事を人に言わないような青年だ。

その霊感君は、言う。

「彼は、素直でいい子ではあると思うんです。ただ・・・」

ただ?

「ただ・・・」

なに?

「彼の後ろには、サルしか見えないんです」

霊感君いわく、普通、人の周りには、守護霊やご先祖様、

時には愛していたペットの姿なども見えるらしい。

ところが、バカイチは

「サル、1匹だけが見えるんです」

サルが1匹?

「そうです、どうしてか、サル1匹」

それは、どういう意味なの?と聞いても、

「分かりません。ただ嫌な予感がするんです」と。

 

そして、この予感は、見事に当たったんだ。

数日後、私の携帯が鳴った。バカイチからだ。

「おかっぱさん、いつご飯行きます~?」

んん~。

「ちなみに、おかっぱさんって、一人暮らしっすよね?

例えば~、ご飯食べに行くじゃないっすか~、

そうなると、すげー眠くなるタイプなんすよ、自分。

で、その時は~、おかっぱさんの家に泊まるってパターンって」

 

ここで、

バチャン!

と携帯を閉じた、私であった。

バカめ!

 

その後、バカイチは、

物凄い資産家の一人息子だったと知り、

少しだけ、後悔したとかしないとか・・・。

 

さて、長い前置きでしたが、

今日は、我が家の一人息子の寝顔でも見て過ごそうと思います。

垂れてる寝

 

垂れまくってる寝

 

出てる寝

 

顔、無い寝

 

抜け毛にピントが合っちゃった寝

 

もう、出ちゃった寝

 

今日から、今年下半期に突入ですね。

皆さま、暑さとモテ期に、どうぞお気を付けくださいませ。