今年も、川のほとりで、
真っ赤な花が咲いている。
私は、それを、
この時期に咲く花だとは覚えていない。
この花が咲くから、
今年も、そういう時期が来たのだと知らされるのだ。
おはようございます。
彼岸花って、凄いですね。
ちゃんと、お彼岸に咲くんだもんなぁ。
ベランダから川沿いの彼岸花を撮ろうと思い、
カメラを手に窓を開けてみると、
そこには昨日から干し続けていた洗濯物達が目に飛び込んできた。
彼岸とともに、洗濯物の知らせを受け取った訳だが、
ん~~、
よし、もう1日、干しておこう!
干し続けてみよう!
そんな我が家、ついにエアコンがいかれる寸前だ。
今年に入って、室外機の音がやたら大きくなった事に気づき、
夏が始まる前に買おうと思っていたのだが、
どうしても「お支払い」という心境に至れず、
心が、「お支払い」を受け入れられず、
夏は、今のエアコンに頑張ってもらった。
おじさんには、「冬の前に買おうね。おじさんの給料で」とは
言っていたが、実は内心、まだ心は受け入れ態勢ではなかった。
おじさんの給料なんだからいいではないか?
おじさんの稼ぎを、右から左へサラッと流す感じで、
清流のごとく、爽やかにお支払いしよう。
そう自分に言い聞かせイメージトレーニングを重ねてきた。
そんな最中、あろうことか、電子レンジがいかれた。
エアコンに精神を集中していた私は、ひどく混乱した。
「いや、はや、いやはやいやはや・・・」
でも、
いけなくはないんじゃない?
遥か昔の人々は、電子レンジのない暮らしをしてきたじゃない?
そういう暮らしを、あえて今、してみてもいけなくはないんじゃない?
すると、照明器具の電球が切れた。
「暗い・・・家が暗い。
晩ご飯のおかずが何かが確認できない。」
でも、
いけなくはないんじゃない?
キャンドルでの晩餐も、素敵なんじゃない?
そう思い立ち、こっそり会社の神棚用の蝋燭を何本がクスねてきて、
キャンドルナイトを実践してみた。
焼きそばが、まるでお供えに見えて、厳か過ぎて泣きそうになった。
そしてついに、ついにだ。
蒸し暑さを感じてエアコンを付けようとした、その時だ。
エアコンの、リモコンが壊れた。
エアコンではなく、リモコンが壊れた。
エアコンは、壊れていない。リモコンが壊れた。
じわりじわりと迫ってきた。
電気屋さんへ行くしかないという知らせが、
じわりじわりと真綿で首を絞める方式でやってきた。
あやさんは、ドカッとやってくるよな。
あや「おばちゃ~ん」
はいはい。
あや「お~ば~ちゃ~ん」
はい、なんだ?
あや「来るよ~」
なにが?
あぁ、こいつな。
あやが鳴いてると絶対来るよな。
来たかと思いきや
ただ通り過ぎてゆくだけだな。
これ、なんだろうな?
なんの知らせだろうな?
あや「おばちゅお~~ん」
おばちゅおんって?
はいはい、行きますよ。