うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

海の思い出

2021年07月01日 | 日記

今年も、前半が過ぎ去った訳か・・・

感慨を深めようと、前半を振り返ろうとしたって、

何も思い出せない訳だ!

 

おはようございます。

7月は、きくさんだ。

海辺のきく、似合うね。

 

海の思い出といえば、幼い頃の家族旅行を鮮明に覚えている。

家族旅行といっても、父が経営していた会社の

社員旅行に同行した、ついでの家族旅行だった。

業種柄、社員は全員、男性だった。

 

昼間は、若い男性社員達に、ドボーンっと海に沈められ、

夜は、大宴会場の隅っこで座っていた。

その宴会の時には、見慣れない綺麗なお姉さんが数人加わっていた。

いわゆる、コンパニオンだ。

「お嬢ちゃんは、ジュース飲む?」と優しく聞いてくれたお姉さんが、

昼間、笑いながら私を海に沈めた男性社員にスカートをめくられて、

「きゃー、もう」と悲鳴をあげている。

 

えげつなっと思い視線を逸らすと、

あっちこっちで、お姉さん達の悲鳴に似た声が響いていた。

私は俯いて、ひたすら膳に飾られたアワビを睨んでいた。

「これは、なんだろう?」

幼い子供からすれば、とても食べ物だと認識できず、

ただひたすらアワビを睨んでいたら、今度は男の怒号が響いた。

「このやろぉぉぉ」

 

はっとして顔を上げた頃には、

大宴会場は、男達の大乱闘場になっていた。

同じ浴衣を着た沢山の男達の殴り合いは、

まるで、テレビで見た盛大なお祭りみたいだった。

そのお祭りの中に、父さんの姿が見えた。

「あっ、お父さんだ!」

社長である父は、一応、仲裁として加わっていたのだろうが、

誰よりも、乱闘を楽しんでいるように見えた。

 

「お嬢ちゃん、見ちゃダメ。ねっ見ちゃダメよ。」

そう言って、コンパニオンのお姉さんが私を抱きしめてくれた。

お姉さんの柔らかい胸に顔を突っ伏した時、

すごく、いい匂いがしたのを覚えている。

「お母さんのお化粧品の匂いだ。」

それに気づいた時、私は母が心配になった。

母も喧嘩に巻き込まれているんじゃないかと思い、

お姉さんの胸の隙間から、母の姿を探していたら、

怒号の中に、母の声がした。

 

「これで、どや!」

その声の方を見てみると、

母は、もろ肌を脱いで胡坐をかいたまま、座布団に花札を叩きつけていて、

その左わきには、一升瓶が置かれていた。

「どんなもんじゃ!ひゃっひゃっひゃ~。」

どうやら、母さんは、花札で男達から勝利を勝ち取った模様だった。

幼い私は、

「大乱闘で、もっとも最強なのが、母カズコだ」と記憶したまま、

今も残っている。

 

そんな、海の思い出だ。

こんな親に育てられた、という思い出に近いが、

年老いた両親を見ていると、

あの記憶も、活き活きとした色鮮やかな思い出だ。

 

さて、我が家には、

ポンちゃんままから頂いた、三毛帽子でお礼です。

うんこ「はいはい、思う存分、嗅ぎなさい。」

 

うんこ「お前もか。好きに嗅ぎなさい。」

さすが、堂々としたもんだな。

 

それでは、

うんこ「ぽんちゃんままさん、うんちゃん、元気になったわよ」

ままん、ありがとうございます。

 

おまけに、たれ蔵もね。

たれ「今、ぼくは、未来への一歩を踏み出そうと頑張っています」

君は、被りもんすると、フリーズしちゃうんだよな~フフフフ。