うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

ジェンダー問題?

2021年07月17日 | 日記

最初に出会った猫は、

オス猫だった。

 

おはようございます。

当時、勤めていた会社の倉庫に

段ボールに入れて捨てられていた、キジトラの子猫だった。

母さんが大の猫嫌いだったから、家に連れて帰れず、

しばらく、倉庫で世話をした。

小さかったから、単純にチビと呼んでいた。

 

そんなある日、

チビの元気がなくなって、動物病院に連れて行ったら、

「肺に水が溜まっているから、2~3日入院して、

退院後は、せめて治るまでは、室内で看てあげてください。」と言われた。

それを猫嫌いな母さんに伝えたら、

なぜか、ホイホイ歓迎してくれちゃって、

晴れて退院したチビは、

家に連れ帰った10秒後に、布団で放尿した。

初めての家で、初めての排尿が、布団だったんだ。

入院中、溜めに溜めていたから、大量の尿だった。

私は、もちろん、

「あか~ん!」と心の中で叫んだ。

せっかく、母さんがどういう訳か、飼う気になったのに、

これじゃ、私もろとも放り出されてしまうと覚悟した。

 

しかし、母さんは笑った。

もはや、大笑いして、布団に出来た大きなシミを見て、

「我慢しとったんやな~」と言って、また笑った。

しかも、その時の母さんの笑顔は菩薩様みたいだったから、

私は、普段鬼ババァの母さんの、見たことも無い菩薩の微笑みが、

空恐ろしかった。

けれど、私もチビも叱られなかった。

あれは、きっと、布団に訳があるからだろうと今だから気付く。

チビが放尿した布団が、姉の布団だったからだ。

そして、私や父さんの布団だったとしても、母さんは笑っただろう。

けれど、

母さんの布団に粗相していたら、そっこく放り出されていたに違いない。

母さんとは、そういう人だ。

そして、チビという猫も、そういう猫だった。

 

どういう猫かというと、

チビのくせにでっかく育って、去勢したくせにスプレーが治まらず、

それでいて、ひどく淋しがり屋で、

寝る時は必ず、母さんの腕枕じゃないと寝ない、

結構、手が掛かる、そういうオス猫だった。

 

私は、母にチビを託して、お嫁さんに行き、

そこで、メス猫と出会った。

うめさんだ。

あれから、ひたすら、メス猫と出会った。

地元に出戻ってきた頃には、メス猫ばかり5匹になっていた。

もちろん、その頃には、チビはタンスの上に額縁で飾られていた。

 

まず、前もって言っておきたいのですが、

私は決して、男女差別する訳じゃないのです。

そんなつもりは、毛頭ないのですが、メス猫軍団は楽だった。

 

きくという三毛猫は、大変気難しい猫だったし、

あやは、恐ろしいド転婆なのだけれど、メス猫ばかりの集団は、

みな自立した大人の集団といった感じで、それなりに平和だった。

ところが、おたまというオスが加わるだけで、

我が家のパワーバランスは、少しずつ不安定になった。

今や、メス2匹でオス3匹となり、なんだか、気を遣う。

メス猫5匹の時より、はるかに気を遣う。

ふわふわと掴みどころのない、不確かな集団となっている。

 

大きな問題は勃発していない。そこは、まったく有難い。

けれど、なんというか・・・

私は、オスを信じきれないのだ。

 

なんか、やるんじゃねーか、こいつ?とか

うんこさんに、変なこと、するんじゃねーか、こいつめ?とか、

どうしても心の片隅で、オスを疑ってしまうのは、

私の心の問題だろうか?

バツイチの女だからだろうか?古傷がそうさせているのだろうか・・・

 

男(オス)って、なんか、よう分らん事するな~って感じなのです。

なぜ、そんなことするの?

どんな意味があるの?という行動が、オスには多い気がする。

それは、私が女だからなのかもしれない。

 

だって、おじさんに聞くと、

「なんか、分かる気がします。

意味なんて無いんです。ただ、そうしたかっただけ。

男には、それが分かる気がするんです。」

と言うんだもん。

だから、おじさん、貴方は、

洗面場で脱いだ靴下を、わざわざリビングに置くのですか?

さあ、晩御飯出来ましたよって時に、

思いついたように風呂に入ろうとするのですか?

 

昨今、よく聞くジェンダー問題に、

一石投じるつもりはないけれど、

男と女には、どうしようもなく性差はあるのだと私は思う。

よく、うんこに怒られて、首を傾げているおじさんも、

私やメス猫達の行動がよう分らんのだろう。

言ってしまえば、おあいこっということなのですかね。

 

前置きが長くなりましたが、

そう、今までのは前置きです。長くてすみません。

我が家のオスには、オスならではといってもいい、問題行動がある。

マウンティングだ。

おたまはもっと若い頃、あややうんこ、いわゆるメスに乗っかろうとしていたし、

たれ蔵は、のん太にマウンティングをする。

そんなに頻繁という訳ではないが、時々見られる行動だ。

 

理由には、色々あるらしい。

ストレス発散だったり、優位性の誇示だったり、オスの名残だったり。

多頭飼いだから、どれも当てはまる訳だ。

(なるべくなら、やめさせた方がいいとされている。)

 

対象にされるのが、猫の場合、嫌がる子も多いだろうが、

たれ蔵の対象である、のん太は、

すごく素直に、たれ蔵のマウンティングを受け入れている模様だ。

嫌がらないのん太には救われるが、

私は、見かけた時は、

叱りはしないが、そっと近づいて行き、

「どうしたの?」と優しく声を掛けるようにしている。

すると、たれ蔵はハッと現実に戻るようで、マウンティングを止める。

 

それが正解かは分からない。

オスの事は、よう分らんが、せっかく我が家の猫達が

オスもメスも、どいつもこいつも、

少しでも、幸せに暮らして欲しいと望みつつ、

今日もセミの声と共に、忙しい一日が始まるのでありました。

 

こんな感じで、マウンティングしている

 

たれ蔵、どうしたの?

 

たれ蔵「ハッ、今、ぼく何してたっけ?」

 

うんこ「エッチなこと、してたのよ。やーね、男って!」

うんこさん、朝からそんなこと言わないのぉ!