人の心は、分からない。
自分の心さえ、
ころころと移り行く変化を追うことができない。
おはようございます。
その心の変化を、敏感に察知するのが得意な猫がいる。
意外にも、のん太だ。
かかぁが世話をしないと生きていけないと思っている、のん太は、
とかく、かかぁを必要とする。
かかぁが、化粧してたってご飯を食べていたって寝ていたって、
のん太は、かかぁを必要とする。
かかぁは、それに、なるべく応えている。
鼻をほじっていたって、
のん太が来れば、かかぁは鼻の穴に指を突っ込んだまま、
のん太のために立ち上がる。
ただ、心の片隅で、あるいは心の深淵で、
「めんどくせー」という心が産まれる。
本当に、僅かな「めんどせー」なのだ。
しかし、のん太は、それを敏感に読んでしまうという・・・
お箸を持って「分かったよ~。」と立ち上がる、かかぁ。
トイレを我慢して、「撫ぜ撫ぜするんだね~」と座り続ける、かかぁ。
さて寝ようと横になった途端だが、「食べるね。食べるんだね」と
言いつつも、「めんどくせー」が産まれてしまった、かかぁ。
そうなると、のん太は
どれだけ誤魔化しても、空っぽになるという・・・
のん太は、遊んでいても、時々、空っぽになる。
ここから、突然
はい、空っぽ。
こうなると、何をされても、空っぽなのである。
これは・・・
おそらく、ただ単に、飽きているのである!