うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

冬至に気付く、おかっぱのつぶやき

2021年12月23日 | 日記

いつからだろうか。

こんなに寒くなる前から、

しかめっ面で歯を食いしばっていた気がする。

 

おはようございます。

うんこが逝って以来だろうか。

急に忙しくなって、いつしか背中に痛みを感じていた。

猫が1匹減ったのに、忙しくなるなんておかしいし、

どうして、こんなに背中が痛いのかも、分からない。

 

私は少なくとも1か月以上、

痛みを堪えながら、しかめっ面で時間に追われていた。

気が付けば、昨日は冬至だった。

柚子湯にゆっくり入ろうなんて余裕は、私には無いんだ。

しかめっ面で、そうぼやいた。

背中を覆いつくした湿布の効力も、すっかり消えた頃、

職場を出て車に乗り込んだ。

頭の中は、家に帰ってやらねばならないことばかりだった。

 

そんな時に限って、道は酷く渋滞していた。

苛立ちながら、私は思った。

 

私の人生は、失敗だらけだ。

何一つ、まともに出来なかった、ダメな人間だ。

学校も就職も失敗した。

結婚も失敗したし、次こそはと本気で愛した男は他の女に取られた。

せっかく開いた店も、あっという間に潰した。

かずこの笑顔を守るだなんて意気込んだくせに、

ボケたかずこに苛立ってる自分がいる。

酷く痛む背中は、ヤツ当たりの被害者になってる男に

湿布を貼ってもらっている。

あたしなんて、大っ嫌いだ。

 

自分が情けなくなった。

しかめっ面は、泣きそうな顔に替わり、

ハンドルをこれでもかというくらい固く握っていた私は、

力を抜こうと、

溜息を付くために顔を上げたら、真っ赤な夕日が眩しかった。

 

それで気付いた。

私には、唯一自信をもって、

間違えなかったと言えることがある。

それは、猫との出会いだ。

あやに出会わなければ、あやはいない。

おたまと名付けなければ、おたまはいない。

たれ蔵とのん太がやって来たから、今がある。

死んでいった猫達と暮らした時がなかったら、私はどうなっていただろう。

そう考えたら、

私は猫と出会えてよかった。ありがとう。

それだけは、笑顔で叫べる。

 

私は、赤く沈みゆく夕日に、笑顔を見せつけた。

これでいい。

これで充分、上出来じゃないか。

そう気づいたら、

どうして、ずっとしかめっ面だったのか、

自分でも不思議だなって笑えて来た。

 

なんてね。

私は、全く単純だ。

猫が幸せなら、それでいいじゃんね。

 

で、たれ蔵、どうしたの?

口から、長い白いの、出てるけど。

 

しろーいのが。

 

たれ蔵「どうしてだろうね、面白いね、母ちゃん」

うふふふふ。