HELLO!
私は、この文字を素直にヘローと読みます。
おはようございます。
そして、MONDEYも、
素直にモンデーと読んで笑われたことがある。
そんなこと言ったら、
そりゃもう、TUESDAYなんて、
読もうとなると唇がこんがらがってしまう。
ある日、かずこさんと買い物へ行くと、
HELLOの文字が目に入った。
それは、フラワーアレンジメントの鉢に書かれた文字だった。
私は、その花々ではなく、HELLOに気付いた。
ヘロー、それは故うんこにピッタリな響きだった。
「あっ、今日は母の日か。」
私は今更、かずこに母の日だなんて伝えず、
「母さん、綺麗な花だねぇ。買っていこう。」
と言って、HELLOの花を手に持った。
かずこに、母の日を説明したところで、もう理解などできない。
ただ、喜んでくれればいいのだ。
ところが、帰りの車中、
かずこは助手席で、流れゆく景色を眺めながら言った。
「あれは、花屋さんか?
わしよ、あれ不思議やなって思うんや。
わざわざ花が立っとるのを見るのが、何が面白いやろか?
わし、花貰うのが、一番いらんわぁ~。」
と。
「こらー!わし、それを買った直後やないかーい!!」
私がすかさず突っ込んだら、かずこは大笑いした。
あれから、2週間ほど経った頃、
贈った当人の私さえ、HELLOの花を忘れていたくせに、
まだ、花は枯れていなかった。
「わしが死んだら、これを葬式写真にしてくれ」
という、かずこ渾身の一枚の横にHELLOはあった。
かずこさんは、あの爆弾発言など覚えてもいないくせに、
水やりは忘れずに続けていたのだろう。
なんだか、葬式のリハーサルみたいで、
私は、ひっそりと笑っちゃった。
実に、かずこさんらしいエピソードだから、記しておく。
そんな訳で・・・
「あのね、かあさん?これ、なんとして!」
「こいつも近いわ。これじゃ、ご挨拶どころじゃないわけよ。」
「いやだから、近いわ~。うっとうしいったりゃ、ありゃしない」
では、気を取り直して・・・
「みなさ・・・ん、ヘローって、母さんぐるじぃ。うんちゃん死んじゃう~」
お久しぶりなうんこでした。