温暖な我が町にも、とうとう雪が降った。
私は急いで、編みかけのカーディガンを仕上げた。
おはようございます。
ギリギリ間に合ったー!
その毛糸は、以前違うデザインのカーディガンに編み上げたものだ。
けれど、あまりにざっくり感を醸したデザインだったせいで、
着ている間にスルスル脱げてしまう訳だ。
「うふ~ん、セクシー!」
だなんて、言ってる場合じゃない。
これから寒くなるのに、肩出してる場合じゃない。
私は、慌てて毛糸に戻し、
その間、ペラペラな衣服を何重にも重ね着しながら、
慌てて編んだ。
ほんと、ギリギリセーフだ。
いえーい!
やっぱり、ボタンって重要ね。
そんな中、
おたまも、重要?
ねえ、風呂に入りたいから退いてくんない?
おたま「まだ、ダメだ!おらが確認してからだ!!」
給湯器のボタン押しただけでは信用できないと?
おたま「まず、目で確認するだ」
目で?
おたま「次は慎重に手で確認だ」
うん、まあそうだろうね。
おたま「そしてから、舌で確かめる!」
ねえ、お湯が飲みたいんなら、水入れに入れてあげてるじゃん?
おたま「はっ、これは?!」
なに?
熱すぎるとか?
今までいろんな方法で確認してたくせに、いまさら熱すぎるとか?
おたま「入り頃だ」
あざっす。