私は、
一種の負けず嫌いなのかもしれない。
おはようございます。
近年では、マウントを取ると表現するのだろうか。
思い返すと、何気ない会話の中で、マウントを取ろうとしている時がある。
恐ろしいのは、真面目に、とても面白い発言をする人だ。
太ってしまったと、真剣に悩む我が姉ちゃんが、
「ついに私、ムサシじゃんね。」
と声を潜めた。
「ムサシって、なに?」
と聞くと、それは63.4キロを意味する隠語だった。
彼女は、決して私を笑かそうとしている訳じゃない。
でも、そりゃ、笑っちゃうってば!
ごめん、笑っちゃうから!
こうして、
私は笑いながら、勝手に「おもしろマウントを取られた」気分になった。
そんな姉ちゃんから、ある日、
「私ね、初めて業務スーパー行って来たの。
これ、おかっぱちゃんにお土産~。」
と渡してきたのは、『和がらし小袋100個』だった。
もう、面白いやんけ!
「おかっぱちゃん、辛子好きでしょ?」
たしかに、私は唐辛子やコショウの辛さには弱いのだが、
ワサビや辛子の辛さは好きだ。
だから本気で、喜んだ。
しかし、それもつかの間。
和からしに貼られた賞味期限を見て、これは?!と戦慄が走った。
期限は、6月だ。
それまでに、すべて消費しなければ・・・
いや、消費し尽くしたい!
ということで、
私は職場でのランチに絞った。
実家へ行ったり来たりする私は、朝も夜もそれほど食べない。
ランチなら確実に、食べる時間が取れる。
1か月、20日間のランチで3個の和がらしを消費すれば、
5か月で完食できる。
ある日は
クリームコロッケに
また、ある日は
ナゲットに
なんなら、昨日は
サラダに3個、揚げ物に1個と、ペースアップした。
こうなると、もはや美味いか不味いかとか、そういうんじゃない。
辛いとか辛過ぎるとか、そういう問題ではないんだ。
真面目におもろい姉ちゃんを負かしてやりたいという訳じゃない。
これは、己との戦いなのだ。
「今日は、今までで一番、きつかった~」
とティッシュで涙を拭きながら、負けてたまるかっと
持ち前の負けず嫌いで乗り越えている。
ああ、私は負けず嫌いだ。
さて、我が家のあやさんも
のん「あや姉、何をしてるんら?」
あや「別にぃ。ちょっと腕のエクササイズよ!」
と言ってるが、カーテンに爪が引っ掛かっている。
のん「ん?あっちから、音がするら?」
あや「そそ、あっUFOだわよ!」
のん「ユーフーってなんら?」
あや「いっいまのうちに」
と焦っても、なかなか取れません。
あや「あぁぁ、なんかこう、腕伸ばすと気持ちいいわぁ~」
負けず嫌いめ!