うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

クレイジーな朝

2024年01月31日 | カズコさんの事

ああ、良かった。

生きとった!

 

おはようございます。

かずこの春の乱は、絶賛大荒れ中だ。

昨夜は、日課の晩酌もせず、

「もう出て行く。こんなとこ、おれん!死ぬ―!」

と、怒り狂っていた。

今のかずこは、微風にも敏感に皮膚を逆なでされる。

父さんの上から振り下ろされる言葉など、もってのほかだ。

しかし、父さんは振り下ろしておいて、

「もう、おれ知らん」

と、放り投げてきた。

 

私は、とうとう睡眠薬を、かずこに飲ませた。

もちろん、医師から処方された物だ。

闇サイトでこっそり手に入れた物じゃないが、

これを飲ませると、かずこの様子は一変する。

自然な眠りへ誘うという訳じゃなく、

突如ろれるが回らなくなり、物もろくに掴めなくなってしまう。

自力では歩けなくなるので、

かずこを抱えてベッドへ寝かせても、かずこは

「わし、今何歳やったけか?まあ死ぬ頃やろな。

あっ、わし、何歳になるんやったっけ?」

と、ずっとブツブツ言っている。

 

ああ、なんかヤバい!

 

そう思いながら、オネショ対策のために紙おむつを履かせた。

それ以来、私はずっと、

「かずこ、ちゃんと眠れてるかな?

あのまま、死んでねーだろな?」

と心配だった。

 

という訳で、今朝はブログも書かずに、

朝イチで実家へ向かった。

まだ眠っているかずこを揺すってみると、

かずこは起きた瞬間から、

「もう、ここにおりたない。死んだらぁ。」

と悪態をついていた。

 

ああ、良かった~。

生きとるやんけ~。

 

と、かずこの背中をさすりながら笑っていると、

かずこは竹中直人より上手に、笑いながら怒っていた。

なんとクレイジーな朝だろう。

 

正直、あれで死んだら私のせいだ。

それでも鎮める必要に迫られれば、

私はまた睡眠薬を、しかも迷わず飲ませる。

死んでほしい訳じゃない。

だけど万が一死んだら、きっと私は、

「やっとこさ楽になれたね、かずこさん。」

と声を掛けてしまうかもしれない。

そんな事を考える、実にクレイジーな朝だった。

ああ、良かったぁ。

 

のんちゃん?

のん太「なんら?なんなのら?」

 

のん太「みりゅな!」

 

のん太「なんなのらって言ってるんら」

 

のん太「かかぁ、なんか言ってよぉぉぉ」

静かに見守るのも、愛なのだよ。