あれだけ叫んだおかげで、
日常は、素直に戻って来た。
おはようございます。
かずこのみならず、年末に父さんまでが一気に衰えたことで、
連休中は、これから私にやってくるだろう忙しさに、恐怖を抱いていた。
そして、それが受け入れられず、苛立ってもいた。
同時に、デッカも保護できないと諦めざる時期でもあり、
マアコのTNRにも、悲観的な予想しか出来ずにいた。
なにもかも、上手く行く気がしない。
いったん凹んでしまうと、
私の思考など、簡単に底の見えない淀んだ沼へ沈んでいく。
けれど、それはもう、過去形だ。
私の心境は一瞬で変わった。
そのきっかけは、YouTubeを開くと、
いたずらに流れてくる『2025年の占い』だった。
頼んでもないのに、一白水星の運勢を占い師が解説している。
「去年は、一白水星さんにとって、とても苦しい年でしたね。
しかし、それも終わりましたよ~。
暗剣殺を抜けて、今年は36年ぶりに訪れる、大繁栄期に入りました。
何をやっても上手く行く年と思ってください。」
それを聞いて、私は
「あんだって?ああ?あんだってぇ?」
と思わず、ひとみちゃん(志村けん)口調で驚いた。
36年ぶりの繫栄だ。
遡ってみれば、36年前、私は17歳だった。
「17歳の頃って繁栄していたっけ?」
17歳の頃なんて、黒歴史しかない!
「えっと、まあ・・・過去なんてどうでもいいわい!」
と、黒歴史をざっくり切り捨てて、『大繁栄期』だけが光り輝いている。
私は、それだけをおかずに、どんぶり飯が3杯食える勢いを取り戻した。
今年の私は、何をやっても上手く行く。
今年の私は、何をやっても上手く行っちゃうんです。
「やだ~ん、どうしましょう~怖い~おかあさーーーん。」
もはや、浮かれポンチだ。
まだ、何もせず何もうまく行っていない段階で、昇りつめている。
しかも、試しに引いたクジも、まったく当たらなかった。
スーパーの『新年運試しクジ』を3回引いても、かすりもしないのに、
そこも瞬時に、ばっさり切り捨てて、大繁栄期は光り輝き続けている。
私の思考など、簡単に重い雲を突き抜けて天上へ急上昇してしまう。
という訳で、調子こいてるのは、私だけじゃなかった。
おい、おたま!
おたま「おい、のん太!おらの方が偉いんだぞ。」
おーつぶを上手にお世話した、のん太は、
あれ以来、何かしらの自信がついたようで、ちょっと調子に乗っている。
(※猫社会、特にオス同士は上下関係の意識が結構強い)
おたま「よし、やっぱり、おらの方が偉いんだ。」
それに影響を受けた、おたまも調子にのって、
あやに突然抱き着き、大激怒を食らった。
(※我が家の場合、トップはメスのあやであり、
おたまは自称ボスのナンバー2なのである)
おたま「あや姉、まだ怒ってるだ。」
そりゃ、そうだ。
調子に乗るなよ!