うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

娘の憂鬱

2017年02月07日 | 日記

母さんは、

朝から雑煮を作っていた。

 

おはようございます。

ダシの入ったパックをわざわざ破って、鍋に入れて、

そのまま雑煮を作ったから、

「なんかよ、生臭い粒々入りの雑煮になったんや」だそうだ。

 

それを笑う娘は、会社に行って、

湯呑に、お茶っぱをどっぷり投入し、湯を注いでから、

わざわざ急須に移して、湯呑にお茶を注いでいた。

 

その娘に拾われた、娘同然の猫は・・・

 

おたまは、楽に入れるが、

 

うんこには、きもーち、きつかった竹輪に

 

入る事に成功した。

きもーち、ダイエットに成功した。

 

しかし、うんこの気持ちは晴れなかった。

うんこ「おじさん、穴あいてるし」

 

うんこ「小汚い半袖だし、冬に」

 

うんこ「母さんは、足の裏、ガッサガサ」

 

うんこ「オンボロや、みーんなオンボロや・・・」

 心配するな、娘よ。

どうにか、こうにか、なるもんだ!

 


プロ姉ちゃん(思い出1つ、追記あり)

2017年02月05日 | 日記

最近、プロ彼女なんて言葉を耳にするが、

要は、男性目線から見た完璧な彼女、

という意味なのだろうか?

 

おはようございます。

そんな事いうんだったらさ、

うちの姉ちゃんなんか、「プロ姉ちゃん」なんだぜ!

 

子供の頃、我が家は、ほとんど両親が不在だった。

居れば居たで、2人とも酒を飲みながら喧嘩ばかりしていた。

そもそも、ちょっと変わった両親だったから、

可笑しな言い方だが、

私は両親への接し方が分からなかった。

そんな私にとって、姉ちゃんは唯一の頼りだった。

 

あれは、うんと幼い頃。

公園でボケ~としている私に、変なおじさんが声を掛けてきた。

連れ去られそうになっているところに、

やって来ました、プロ姉ちゃん!

「おかっぱ、行くよ」そう叫びながら、手を引いて助けてくれたっけ。

 

そんな姉ちゃんが、家で勉強してる姿を見た事など、ほとんど無かったが、

姉ちゃんの成績は、常にトップレベル。

「私は、睡眠学習してんだよ」という姉ちゃん。

かっくいい~、そう思っている私に、

「明日は、6時に起こしてね、絶対だよ。

起きなかったら、叩いてでもいいかんね」と、

頼み事されるのも、嬉しかった。

で、叩いて起こしてみたら、

やってきました、プロ姉ちゃん!

「あのね、言葉のあやってもんがあるの。

ホントに叩いたら、ダメなんだかんね。」

そう、めちゃくちゃ怒りながら、社会の仕組みを教えてくれたっけ。

 

そんな姉ちゃんが、ある日不機嫌な様子で起きて来て、

「もうさ、怒れちゃう。」と言う。

どうしたの?

「幽霊っての?腹にどんどん乗ってくるから、

もういい加減にしなさいよって叱ってやったわ。」って。

やってきました、プロ姉ちゃん!

幽霊に、説教かまして、撃退しちゃったっけ。

 

女子高生になった私は、自転車通学だった。

それが面倒で、それだけの理由で学校を休もうかと思っている時、

やってきました、プロ姉ちゃん!

「丁度、私も大学行くから、送ってあげる、乗りな。」

そう言って、真っ赤なスポーツカーで、校門に横づけし、

チュルルーとタイヤを鳴らして去って行く、姉ちゃん。

学校内で、伝説になったっけ。

 

そんな姉ちゃんが、車で事故を起こしてしまった、あの日。

やってきました、プロ姉ちゃんの第一報!

姉ちゃんは、電話の向こうで、こう言った。

「フロントガラスを、頭で割っっちゃった。

痛み?痛いんだわ~。

ガラス割る時、ハンドルに太ももがぶつかったから、

太ももが、ちょっと痛い。」

姉ちゃん?痛いのは、太ももなの?頭じゃなくて?

この人は、不死身かもしれない、そう思ったっけ。

 

私が整体師として独立しようと、

新しい技術の練習を始めた頃、

とにかく練習させてくれる人が欲しくて困っていた時も、

やってきました、プロ姉ちゃん!

「私の友達とかでいい?一応、声掛けてみるね。」

そう言って、来てくれた人々の数ったら、ハンパ無い。

姉ちゃんの人脈の広さにおののきつつ、

自分の能力の限界を知る事が出来たっけ。

 

そんな姉ちゃんの助けもあり、無事独立した私は、

仕事中、突然病に倒れた。

朦朧とする意識の中で、必死に電話をかけたのも、やっぱり、

やってきました、プロ姉ちゃん!

私に付き添って、救急車に乗り、病院に着いてからも、

しっかり者の姉ちゃんは、常に先の事を考える。

「おかっぱの葬式写真、どうしよう。」と。

その後日談を聞いて、さすがや、姉ちゃんと感服したっけ。

 

そんなプロ姉ちゃんは、

今日も、どこかで、正義を胸に、歩いてゆく。

 

おたまの兄妹も、プロ姉ちゃんの子になったよな。

なっおたま?

 

 

 

君は、何をしているんだ?

 

おたま「毛づくろい、してるだよ」

 

 

 

おたま「ふー、出来上がりだぞ」

 

背中、ボッサボサですけど。

姉ちゃ~ん、たーすけて~!


赤い髪の女

2017年02月03日 | 日記

大人の女性を演出したくて、

伸ばしていた前髪が、

ようやく顎にまで届き、考えるのです。

 

おはようございます。

 鏡に映る、伸ばした前髪を見て、考えてしまう。

サラッと垂れくる髪をかき上げる様は、

さぞや、いい女風に見えるだろう。

しかし、

出掛ける時は、毎日、金八スタイルだ。

 

髪が垂れてくるのが、邪魔で仕方がないからだが、

これでは、

前髪を伸ばしたメリットが、一切感じられない。

 

行き詰った私は、

軽く見積もっても、私より100倍は女子力が高い隣のデスクの熟女に、

前髪を切った方がいいのかと、問うてみた。

「そうねぇ、前髪がある方が、若々しくなるわね。

でも、ちょっと前髪をサラッと垂らしてみて。

うん、そうしていると、お洒落に見えるわね。そうしていればだけどね。」

 

そうしていられないから、金八なんだよ、熟女さん。

どうしても邪魔になるから、ロバート秋山なんだよ、塾女さん。

 

そんな事を心で連呼していたら、蘇ってきたんだ。

ショートヘアにしたいという願望が。

 

私は、昔からベリーショートに憧れがある。

いつか試みたいと思いながらも、勇気がだせないでいる。

なぜならば・・・・

 

若い頃のことだ。

巷でベリーショートが流行り、

私もやってみたいと友人と話し合った事がある。

そんなある日、電話が鳴った。

それは、その友人からの電話だった。

 

電話に出るなり、彼女は興奮した様子で話し始める。

黙って聞いてみると、どうもベリーショートを試みて、

それが失敗したという事らしい。

私は呑気に、先陣を切っただけでも、凄い勇気じゃんと称えたが、

彼女は、「おかっぱ、会って見て欲しいの。どうすればいいか、聞きたいの。」

と言う。

髪を短くした自分を、見慣れないだけだと慰めたが、

彼女は、「そんなレベルじゃないの。もう事件なの。助けて。」

と、縋ってきた。

 

もちろん、すぐ会う事にした。

私は、彼女が大げさなだけだろうと踏んではいたが、

決して、笑ったりからかったりは、しないように、

そう自分に言い聞かせつつ、待ち合わせ場所へと車を走らせた。

 

約束した喫茶店の駐車場に着くと、

こちらに手を振りながら駆け寄ってくる人がいる。

えっ?誰?

あのスカートを履いてる、赤い角刈りの人、誰?

 

猛然と駆け寄ってくる、その角刈りは、

ついに、私の車の前へ到着した。

あかん。

見たら、あかん。

 

私は、うつむいた状態で車を降り、彼女に声を掛けようとした。

何食わぬ様子で「久し振り~」と、声を掛けようとしたが、

久しのひの字も言えぬまま、下を向いて震えるしか、術が無かった。

 

必死な彼女は、そんな私に構うことなく、詰め寄ってくる。

「ねぇ、見てよ、これ!ねぇ、ちゃんと見てって。」

 見たらあかん。

 

一言でも口を開いたら、笑いしか出て来ない状況で、

それでも私は、うつむいたまま、小声で聞いてみた。

 

髪・・・赤いの・・・なんで?

「だって、カットとカラーリングというコースで予約したんだもん。

そのコース、キャンペーンでお安くなってたんだもん。」

 

彼女は、角刈りになった後、そのままカラーリングに挑んだのだ。

すげー、すげーよ。

あんた、すご過ぎるよ。

 

「おかっぱ!笑ってるでしょ?」

すまん、

察してくれ。

 

「よし、分かった。一旦、気が済むまで笑え!」

彼女の許しを得た私は、

涙を流しながら、ひたすら笑うこと、約5分。

 

「もういいわね。さあ、アドバイスをしてちょうだい!」

そう言われて、私は涙を拭きながら、

角刈りを指さし、懸命に言葉を発した。

 

か・・・どを・・・

「え?何?」

 

そ・・・そのカドを・・・

角刈りの、そのカドを取ってもらって~~

 

私は、やっとの思いでそれだけを伝え、

再び腹を抱えて、跪いたのだった。

 

美容師さんとの意思疎通がうまく行かないと、

時に、こういう事になるんだなって、

肝に銘じた私だった。

 

よね「直して~」

どうした?

 

ああ、めくれてるのを直せってか?

 

よね「直して~」

布は直せるが。

 

よね「早く直して~」

髪は、切ってしまうと、直すのに時間掛かるしな。

そもそも、髪質が硬いからって、

雨上がりの蛍原さんのようにならショートに切れますって

言われたしな。

 

はい、直りましたよ。

どうぞ、よねさん。

 よね「もう、ここに落ち着きました」

そだよな。

危険な橋、渡っても、

私は、キノコにしかなれないんだよな。


冬のむし

2017年02月01日 | 日記

ご飯を炊こうと思ったら、

1合にも満たない米しか

残っていなかった。

 

おはようございます。

これはいかんと思い、

手の甲に「米」と書きました。

大きく書くと恥ずかしいから、

小さく「米」と書きました。

そのおかげで、

仕事に勤しむ私の視界に、

不意に飛び込んでくる「米」の文字のせいで、

何度も何度も、

うわっ虫!

と、身体をビクつかせた1日だった。

 

しまいには、

ボードに貼られた紙が、暖房の風に揺れてカサカサ鳴る、

その音が、まるで虫が舞う羽音のように聞こえて、

私は、思わず虫を探しに社内を彷徨った。仕事中に。

けれど、虫はどこにも、居なかった。

 

天井に巣を張っていた蜘蛛も、

床を這う、なんかの黒い虫も、

窓に張り付く、カメムシとか蛾とか、

もしや新種か?と色めき立った謎の虫も、

1匹たりとも見つからない。

トイレで攻防を繰り返した、あのアシナガバチは、

今、どこに居るんだろう。

 

そんな事を考えてながら天井を見上げていたら、

社内がやけに静かに感じた。仕事中に。

 

ねっ、ほんと仕事中に何してんでしょうね、私ったら。

ねっ、きくさん。

きく「むし、むしよ。」

うん、そうだよな、

むしだよな。

 

きく「徹底的に、むしよ」

うん、徹底的にむしだよな。

 

こんなの、無視しとこうな。

おじさん「おちゃま~、また張り付いて~」

 

おじさん「じゃね、ヒョーイしちゃうぞ~」

こんな男達、無視しとこうな。