仕事終わりに、
スーパーに立ち寄ると、
お姉さんが試食のパンを差し出してくれたのです。
おはようございます。
そんなお姉さんが、神に見えた。
小腹が空いた私へ、救いの神、降臨だ。
お姉さん、ごめんなさい。
この右手めー!
おい、おたま!
ご飯を、この右手で食べるぞ。
※大変、元気な状態です
※大変、食欲旺盛な状態です
※大変、美味く食べている状態です
※大変、なのは私の右手です
仕事終わりに、
スーパーに立ち寄ると、
お姉さんが試食のパンを差し出してくれたのです。
おはようございます。
そんなお姉さんが、神に見えた。
小腹が空いた私へ、救いの神、降臨だ。
お姉さん、ごめんなさい。
この右手めー!
おい、おたま!
ご飯を、この右手で食べるぞ。
※大変、元気な状態です
※大変、食欲旺盛な状態です
※大変、美味く食べている状態です
※大変、なのは私の右手です
母さん。
母さん?
ねぇ、母さん。
おはようございます。
最近、片目だけが充血していた母さんだが、
眼科に診てもらったらしい。
今年で、たしか、79歳くらいになるだろうか、たぶん。
何が起こってもおかしくない年齢だが、
今でも病院にだって、自分で車を運転して行く。
元気なのは、有難いのだが・・・
「眼の検査したらよ、視力1以上あったんや」
すげーな!
「この充血もよ、心配いらんらしいぞ」
そっか、良かったな。
「ところでよ、お前は、白目が無いのは、どうしてじゃ?」
白目が無い訳なかろーが、母さん!
「だって、全然、白目が見えんぞ」
なにを、言ってんだい、母さんったら!
んな訳なかろーが、んな訳・・・
ほんとやーん!
眼が細いからやーん!
お前は、万が一、充血しても気づかんなって
指さして笑うのやめて、母さん!!
そんな、細い目の娘を生み出した母さんは、
まだ続々と、編み物作品を生み出している。
冬から続いている、母さんの「編み物フィーバー」によって、
我が家は、母さんのニット作品だらけなんだ。
寒い冬、炬燵に転がる時に
うってつけのマットを編んでくれた母さんが、
先日、夏用にと、またマットを編んでくれた。
それが、またことのほか温かいもんだから、
ようやく炬燵だけでもしまう決意が出来たんだ。
母さんのおかげだ。
よねさんや。
君の巣イコール炬燵を、片付けていいかい?
母さんのマットに座っているだけで、ことのほか温かいんだ。
さらに炬燵布団が目の前にあるのが、きついんだ。
いいかい?
よね「いいよ~」
いいのかい?
よね「いいよ~」
そうかい、いいのかい?
よね「にっ!」
ありがとうな。
という訳で、ようやく炬燵布団が片付きました。
おたま「ばーちゃの匂いがするぞ~」
最近、このパソコンの動きが、
大変遅くなって参りました。
おはようございます。
なのに、画面の横からは、
恐ろしい速さで、テロップが出てくるんです。
「記憶域の解放をお勧めします」みたいなのが。
その記憶域を開放すると、
パソコンの動きが良くなると言いたいのか?
だったら、やってくれよ~。
テロップ出せる君が、やってくれよ~。
とはいえ、そんな我が家の1日の終わりは、
おかげさまで、早くなった。
夕飯の支度も、早い。
おじさんの帰宅も、早い、うっとうしい。
消灯も、早いのである。
ある夜・・・
なにやら、不気味な音で、眼を覚ました私。
起き上がって、音のする方に目を凝らすと
こ・・・ここここここ
これは、かの有名な、おば・・・おばおばおば・・・・
ではなく、
段ボールを被って移動するうんこのアシストをするおたまと、
きくちゃんのお部屋のドアを、無心で叩くあや、だったかーー!
長いわ!
要素が多すぎだわ!
おい、おたま。
おじさんのアシストもしたまえ!
抱かれ時間、ほんの数秒な、おじさんはな、
君たちのために、
もっと喜ばせてやろうと、
段ボールを、もう1個増やしてくれたんだぞ。
ばかーーーん!!
男と出会い、共に暮らすようになるまでには、
それ程、時間は必要なかった。
まず、男はケチじゃない事。
フレンチのシェフという点にも興味を持った。
そして、決め手は、外国語が話せるという事だった。
おはようございます。
私も、言ってみればバイリンガルだ。
標準語と三河弁と名古屋弁を巧みに使いこなす。
しかし、東京生まれの人は、疲れた時、
「どえらい」と言わない事へは、いささか驚いたものだ。
そんな私の前に現れた男は、フランス語を使いこなしていた。
おフランスの言葉だ。
参った、シャバダバっとつぶやかれたら、私などイチコロだ。簡単だ。
あの頃は、聞きなれない言語に、うっとりしてしまい、
私は、うっかりしていたのだ。
男が話せるフランス語は、一貫して「料理用語」だという事を。
「子羊の肉を、ちょうどな感じで、焼きました」
「カモをさばいて、油で揚げました」
「ぶわっと火が出ます」
このような内容を、シャバダバとフランス語で呟く男に、
うっとりしていただけだったのだ。バカな女だ。
そんな、フランス料理を数十年愛し続けてきた男が、
何の因果かフレンチの道から外れて、7年。
給食会社で、慣れない仕事をしていた中、昔の先輩から誘いが来て、
ようやく、男はフレンチの道へ戻る事が出来た。
はずだった。
出社1日目が過ぎ、
翌朝、まだ寝ている男をたたき起こして、
どうだった?やっていけそうか?と聞いた。
すると、男は寝ぼけたまま、思いもよらぬ事を言い出した。
「なんか、ヤバいかもです、先輩のとこ。」
何がヤバいんじゃ?と胸ぐらを掴んで揺する私に、男は続ける。
「他の調理師、全員、今月で辞める予定だそうなんです。
先輩の元では、やっていけないと、皆言っていて。
先輩は、昔から厳しい人でしたが、
このご時世、あれでは、誰もついて来ないな。」
男の話によれば、
先輩が、そのホテルのフレンチ部門に料理長として来たのは、
2年ほど前の事だった。
当時は、調理師やバイトを含めて10人で調理場を回していた。
ところが、気難しい天才気質の先輩のやり方が原因で、
次々と人が辞めていき、今5名の調理師が残っている。
休日は、ほとんどなく、文字通り朝から晩までの勤務に、
もう皆、限界に達していたという事らしい。
それを知りながらも、先輩は何の手も打っていない状態だ。
で、あんたはどうするんだ?と聞くと、
男は、
「どうって・・・」と黙り込んでしまった。
このままでは、男が無職になるかもしれん。
銭金だけを信じて生きてきた私は、そうさせてなるものかと
数日考え込み、ついに男に言い放った。
あんたさ、考え方変えてみな!
ずっと、フレンチが作りたいって思ってたんだろ?
すげー作りたいってさ。
それが今、すんげー作れるようになったじゃん?嫌んなっちゃうほどにさ。
やったじゃん!いえーい!夢、叶ったぞーっつってさ。
男が、キョトンとしている中、私はハイテンションのまま続ける。
でも、先輩とあんただけになるのは、絶対無理だと思うんでしょ?
その、ちょび髭の、絶対人に頭を下げない先輩が、
変わらんことには、どうにもならない訳なんだから、
「おっさんのための、おっさんにより、おっさんの意識改革」
これを、あんたが、やるんだ!
・まず調理師達を引き留める
・先輩のやる気を、再び呼び覚ます
・法律上の問題を是正させる
・改革の途中は、自分の休日は無い物と諦める
それ以来、男は、毎日、
他の調理師(皆、おっさん)を説得しながら、
先輩とも2人きりで話し合いを持つようにした。
「先輩、これじゃ、まずいっしょ?
僕も、皆さんに頼んでますけど、先輩が頼んでくれないと。」と。
男は、深夜に帰宅して、起床は6時。
起きたら、今度は私との「おっさん改革」のミーティングだ。
調理師の中には、残ってもいいけどと言い始めるおっさんも居たが、
肝心の先輩は、決して首を縦に振らない。
どうしても、人に頭が下げられないのだと、男は嘆く。
日に日に、弱っていく男を見て、私は怒りがこみ上げてきた。
もう、私、許さん。
ねぇ、先輩に電話して!
そう息巻く私に、男は、「何をする気?」とおののく。
言ってやる。こう言ってやる。
おい、ちょび髭のおっさんよぉ。
おめー、うちのおっさん、よくも騙したなって。
男は、携帯を握りしめて、「いやいや、おかっぱちゃん、やめて」と。
私は、だってーっと喚いた。
どうにもならない事が分かっていながら、
安定した職を辞めさせてまで、自分の所に呼ぶとは、
悪質極まりないではないか。
私は、あの時を思い出していたのだ。
男から、転職をしたいと相談をされた時、
私は、すぐに、二つ返事で送り出す事は出来なかった。
転職先で水が合わなかったら?
せっかく今の職場で、安定しているのに?
今より忙しくなったら、猫達、寂しがるだろうに?
と、様々な不安がよぎる中、実家の父さんに話してみた。
すると、父さんは、こう言った。
「おかっぱ、黙って送り出してやれ。
あの人にすれば、たぶん最後の勝負だ。
男の勝負だ。いいか、思う存分、やらせてやれ。」と。
それを聞いて、私は、男の挑戦を応援しようと思ったのだ。
ところが、男が行ってみれば、この始末だ。
許さん。
ちょび髭んとこに、竹刀持って、殴りこむ準備に取り掛かるぞ、あたしゃ。
この男の人生は、この男だけの問題じゃないんだ。
こいつには、家族が居るんだ。
心配してる家族も、食わして行く多毛な家族も、応援する家族も。
他の調理師のおっさん達だって、そうだろ?
なんなら、ちょび髭にだって、居るんだろ?
なんで、そんな事も分からん程度の、かるーい頭が下げられないんだ?
あそこが無くなれば、ちょび髭だって、その家族も困るはずだ。
大事なもんのために、なんで、頭が下げられないんだ?
ばっかじゃねーか!
いいか、うちの鬼嫁がそう言ってるって、ちょび髭に伝えて。
そう、久しぶりに吠えた私は、すっかりスッキリしたからか、
腹が据わった。
やるだけやって、駄目になった暁には、
男が主夫になるってのも、悪くないんじゃない?
そう思いながら数日過ぎた。
そして、ある日、男は言った。
「おかっぱちゃん、ボク、以前の職場に頭を下げてきます。」と。
はっ?
「ぼくは、自分にとって、何が一番大事かが、分かりました。
だから、ホテルは辞めて、以前の職場にお願いしに行ってきます。」
こうして、おっさん改革は、あっけなく終わった。
男は、幸い、以前の職場に戻れる事となり、
ちょび髭のおっさんは、今頃、関係各位に頭を下げているとの事だ。
先輩は、男に、こう言ったそうだ。
「本当に、すまなかった。ごめんなさい。
俺も、奥さんと犬が居るんだ。忘れてたよ。
鬼にも、謝っていたと伝えておいて。
お詫びに、ちょび髭、剃りますって。」
ねぇ、おじさん。
伝えてって言ったけどさ、言ったけどさ。
一語一句、馬鹿正直に、伝えろとは、言ってねーから!
きく「まったく、男って、面倒くさいわ~」
きく「早く、出ていけってば。白い男め!」
うんこさんや、
おじさん、また早く帰って来るようになったぞ。
良かったな。
うんこ「ブツブツブツ」
えっ?
なに?
あや「それはそれで・・・」
それはそれで?
おたま「それは、それでだ・・・」
それはそれで?
うんこ「うっとうしい」
同感!
今日から、6月。
我が家では、また新たな時代が始まる。
というより・・・
おじさんの、古巣への出戻り生活だ!
おはようございます。
皆様に、あれだけ応援して頂いたのに、
我が家のおじさんったら、フレンチの道、捨てちゃった。
大変、申し訳ありません。
この詳細は、また後日に書かせて頂こうと思っているのですが、
私と致しましては、若干の安堵感を抱いておる次第です。
日々、続く「スープの企み」が終わったという安堵感。
あれは、4月下旬の事。
おじさんが、転職をした際、帰宅が遅くなる事を知った私は、
深夜の胃に優しいスープを作っておこうと企んだ。
そうしておけば、作って置いておけば、
私はちゃっかり寝ていられるからだ。
ところがどっこいだ。
まずもって、自分が楽をするために企んだスープ作りが、
自分の首を、じんわりと絞めてきたのだ。
とにかく、もう飽きたんだ。
毎日、汁っ気の多いもんばっかり!
もう見たくない!
そう思うようになるまでには、多くの時間は必要なかった。
3日目あたりから、もう飽き飽きだ。
それでも、私は5月末日まで、
ちょっとづつ、ブレながらもスープを作り続けた。
そして、台所に、おじさんへのメモも毎日置いた。
そんな苦悩の只中にいた私のメモを一部振り返ってみます。
ある日は
「今日は中華スープと餃子とシュウマイです。包み物たちを、
スープに入れてみては、どうだろう」
アレンジに迷いが出ている、おかっぱ。
ある日は
「今日は、味噌汁ですが、辛いです。気を付けて」
普通の味噌汁2日目に、
大量のコチュジャンを入れてみちゃった、おかっぱ。
ある日は
「今日は、ラーメンです。メン、入れてあります」
作ってから、おじさんが食べるまで、約6時間経過。
ある日は
「今日はカレースープと白飯です」
これを、カレーライスとは表記しない、おかっぱの意地。
本当に、厳しい戦いでした。
今夜は、もうスープを作らなくていい。
よし、今夜は、乾き物三昧にしよう!
そう企む、おかっぱであった。
あれ?
我が家、他のメンバーにも、なにやら始めたヤツがいるようだ。
「暑い季節は、トイレで寝る」始めました。
「トイレを占拠する」始めたんだってさ。
君もか・・・
トイレの芯は、相変わらず、だーれも捨てないのね。