うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

マアコとの約束 2

2025年01月20日 | マアコのこと

去年の8月から始まった、

『メッシュパネルを、段階を踏んで組み立てながら、その中で、ご飯を食べてもらう作戦』

が、完成するまでに半年と記したが、

それはマアコの問題だけではなかった。

 

おはようございます。

私の組み立てスピードが遅かったせいだ。

サクサクと組み立てて行けば、3か月で完了したのかもしれない。

しかし、私はケージで捕獲が成功さえすればいいと考えていなかった。

これは、7段階目クリアした時。

底→横1枚(右)→横1枚(左)→前→横2枚め(右)→横2枚目(左)

→上1枚目

 

マアコは私と出会うまでに、どこでどう生きて来たのか、分からない猫だった。

情報網を張り巡らせている猫ボランティアのSさんでさえ、

「マアコちゃんが、どこの誰にご飯を貰っているのか、分からないんです。

餌場も、いくつかあるんですが、そこでの目撃情報もありませんし。」

と首を傾げた。

マアコは、この界隈の一斉TNRの際、捕獲機に引っかかり、

その時、乳房を見て出産直後だと分かり、避妊手術をせずリターンされたことで、

ボランティア団体はマアコの追跡を始めた訳だが、情報はほとんど得られない。

だからといって、飼い猫である可能性は考えられない。

人間を極度に恐れ、警戒している。

とはいえ、猫の狩りは成功率3割と聞くが、狩りだけで生きて来たとも思えない。

謎が多い野良猫だ。

 

そんな野良猫が、弊社の車庫内に子猫を匿うようになった。

運送会社には、隠しやすい場所が多いせいか、珍しい事ではないが、

私は、チャー坊のことがきっかけで知り合った猫ボランティアのSさんから、

マアコのことを聞いていた。

それに加え、弊社のドライバーから、

「あの白黒が、チャー坊を連れて来たんだよ。」

と聞かされ、それ以来気になっていた。

 

そんな訳で、私はマアコの餌付けを始めることとなった。

マアコには避妊を、子猫は出来る限り保護だ。

子猫の存在のおかげで、マアコの餌付けは徐々に定着していった。

それにつれ、私は、

「せっかく、この会社で定期的にご飯が食べられるようになったのに、

怖い痛い思いをさせたら、ここへも来なくなってしまうのじゃないか。」

という不安が浮かび上がって来た。

臓器を一つ、いや卵巣と子宮の二つを奪う。

それと同時に、マアコを裏切ることになるなんて、いやだ。

Sさんも、

「マアコちゃんのようなタイプはTNR後、戻って来ないかもしれません。」

と言う。

だったら、少しでもマアコと信頼関係を築くことはできないだろうか。

そう考え、ケージ作戦と同時に本気の餌付けが始まった。

捕獲まで、少しでも人に馴れてもらい、

捕獲方法も、出来る限りマアコに恐怖を与えないことが目的だ。

親睦を深めるためブラッシングしてやろうとブラシを伸ばして、

思いっきりシャーっと激怒する直前のマアコ。

 

私は正直、マアコに触れられるようになるとは思いもしていなかった。

せめて、至近距離でご飯が食べられるようになれば、と望んでいたが、

マアコは私に触れることを許すようになった。

これには驚いた。

嬉しい、やったぜ!そう思う心の片隅がちくんと痛んだ。

「まあ、人間の手も悪くないわね」と思うようになってきたマアコ。

 

その後、ケージ組み立てとマアコの餌付けは順調にのんびり進んだが、

去年の秋の出産を機に、マアコとの約束のため、私はデッカを保護しないと決めた。

そのおかげか、マアコとの距離がさらにぐっと縮まった気がした。

ご飯を用意していると、決まってマアコは私に体をすり寄せてくるようになり、

食後は、デッカを私に預けて、独りで散歩へ出かけるようになった。

「留守番中は、豚ゴリラと遊ぶんだ。」なデッカ。

子猫ってのは、みんな、私を豚ゴリラと呼ぶのだな。

 

私は、マアコの子育てを手伝いながら、

そろそろだと思った。

これ以上伸ばすと、マアコが発情期に入ってしまう。

そう考えると、擦り寄るマアコの感触が、私の心の片隅の痛みを、さらに強くさせた。

その痛みを誤魔化すように、私は唱え続けた。

「マアコ、手術後も、戻って来るんだよ。約束よ。」

これまでに約束ばかりマアコに強いてきたが、

私はまた、マアコに約束を押し付けた。

 

そして、ついに1月17日となった。

この日は大安だ。

会社に向かう車中、私は祈っていた。

「マアコが現れませんように」

苦節半年、避妊させるために頑張って来たくせに、私の祈りはそれだった。

己で、己の計画をぶち壊す祈りだ。

しかし、マアコはデッカと共に現れた。

というか、すでにケージの前で待っていた。

「マアコ、どうして来ちゃったのさ。

いいかい、これから私はお前を捕まえるぞ!

怖い思いするんだぞ!いいか?いいのか?どうなんだい?」

なぜか、なかやなきんに君の口調だ。

 

こんな日に限って、車庫前の人の往来が多い。

さらに、声を掛けながら車庫に入ってこようとする社員がいて、

私は思わず、

「来ないで!」

と叫んでしまい、

そのせいで、デッカは警戒して物陰に隠れてしまった。

マアコも、いつもとは違い、警戒している。

そりゃ当然だ。

紙皿に少量のチュールだけを入れるなんて、この日が初めてだし、

それ以上に、私の手がぶるぶる震えている。

マアコは一旦、ケージから離れてしまった。

「ダメかも・・・」

と諦めかけたが、マアコは意を決するようにケージに入った。

私は、マアコがチュールを完食するまで待ち、

そっと扉を閉めた。

 

すぐさま、布でケージを覆い、

ペットシーツで底を養生した後、

手土産みたいに、大きな布でケージを包んだ。

無言で素早く、ここまで完成。

怖い思いをさせている最中、私の声を聞くことで、

マアコの脳裏で恐怖と私とが紐づけされないよう、ひたすら無言。

その後、熟女さんの運転で、動物病院へ向かった。

車中も、当然、無言を貫く私に、

なぜか熟女さんもつられて、小声だった。

「私、お腹が痛いんだけど」

熟女さんは、こんな日に限って腹を下していた。

 

「マアコ、必ず戻って来るんだぞ。」

診察台にケージを置き、私は祈りながら診察室を出た。

その時、熟女さんは、トイレへ駈け込んでいた。

 

続く


マアコとの約束 1

2025年01月19日 | マアコのこと

今、私と父さんは激しいバトル中だ。

年末から一気に認知機能が落ちた父、

運転免許の更新時期が迫り、

ついでに、父の愛車の車検も迫って来た。

この機に

「車は手放して、更新はせず、運転はもう止めて欲しい」と訴える私に反し、

父さんは毎日、朝から大荒れで、そのくせ、

「はよ、運転免許の更新に行かなあかん」と言い続ける父。

昨夜は、私が実家を出た後、父は酒を呑み過ぎてぶっ倒れたようで、

なんと、ボケボケかずこが救急車を呼ぶ事態となった。

私は慌てて実家へ戻り、救急隊員さんへ謝罪してきたが、

きっとそれも、今朝になればすっかり忘れて、

「そろそろ、免許の更新せなあかん」と念仏を唱えるのだろう。

 

おはようございます。

私は、119番に電話できた、かずこさんに驚いている。

今朝、改めて、かずこさんを褒めてやろう。

そんなこんなで、ブログも放置しておりました。

申し訳ありません。

そして、

放置には、もう一つ、『マアコのTNR』が行われていたからでもあります。

なんでいつも、なにかと重なるのだろうか?

 

捕獲機に入らない野良猫。

それをトラップシャイと呼ぶらしいが、マアコもトラップシャイだった。

その上、マアコは、以前自分の捕獲を試みたボランティアのSさんを

今だにしっかりと覚えている。

恐らく、声を覚えている。

一度、弊社に様子を見に来たSさんを遠くから確認して、

すっ飛んで逃げて行ったから、間違いない。

マアコは、凄まじく警戒心が強くて、恐ろしく頭の良い野良猫だ。

そんな猫との知恵比べ、私が勝てるわけなど無いのだが、

私だって、ベテラン猫飼いだ!

猫の習性なら、少しは知ってる!!

と、考えに考え、この方法に辿り着いた。

『メッシュパネルを、段階を踏んで組み立てながら、

その中で、ご飯を食べてもらう作戦』

作戦名が長い!

マアコが、箱状の中でご飯を食べられるようになったのは、

作戦を始めて、約半年が掛かった。

徐々に組み当てられていくケージの中に入る度、

私はマアコに、

「いずれ、お前をこの中に閉じ込めるんだよ。

一度だけ、本当に一度だけ、マアコに痛い思いをさせるんだからね。」

と必ず伝えた。

 

そうだ。

私は頭の良い野良猫に勝てる訳がない。

だから、作戦の企みを初めから、マアコにバラしていた。

そして、こう付け加えた。

「マアコ、本当に嫌だったら、逃げなさい。デッカを連れて逃げろ!」

こんなことを言ったからって、猫に伝わる訳ないと

私は思わなかった。

マアコは、私との約束をこれまで何度となく守った猫だ。

夏の子猫の保護も、マアコが約束を守ったから出来たことだし、

秋の子猫の保護も、マアコは見事に果たした。

だから私も、マアコとの約束は、必ず守る。

そう決めたのだ。

「マアコ、私はお前を騙したりしない。約束だ。」

 

続く

長くなるので・・・


健康習慣?

2025年01月15日 | 日記

ああ、遅刻しそうだ。

 

おはようございます。

冷えて来ると、私の過活動膀胱の度が過ぎてくる。

昨夜は、頻尿でなかなか眠れなかった、

途切れる睡眠の中で見る夢は、

一睡目は、トイレを探す夢だった。

二睡目は、トイレが見つからない夢。

三睡目になると、危ない。ちょろっと漏れた。

朝方の夢は、パンツを洗っていた、風呂場で。

悪夢だ!

 

その合間に、あやが「さぶいさぶい」と私を起してくる度、

布団の中に入れてやるのも欠かせない。

あの子は体が温まると、いったん布団から出て、冷えた頃に、また入りたがる。

ぐるぐる回転している訳で、

あやも、けっこう忙しい様子だ。

 

ただ救いは、何度起きても、すぐ眠れる点だ。

私とあやは、何度も起きて、何度でも5秒で眠りに落ちる。

 

そんな訳で、遅刻しそうな訳は、

寝坊ではなく、YouTubeの見過ぎです。

おい、おたま!

おたま「おら、今お湯タイムだ」

おたまは、白湯男子だ。

しかも、その時の気分で、猫用の器、洗面器、台所で、と要求の内容が違う。

しかし、白湯を飲むのは非常に健康的だから、断りにくい。

 

おたま「お湯が1度冷めたから、入れ直して欲しいだ。」

めんどくせぇ。


犬山なのに、猫と狐

2025年01月13日 | 日記

占いで、

今年は遠方へ出かけると運が上がると言っていた。

 

おはようございます。

だから私は、

遠出してきてやったわい!

愛知県犬山市にある、国宝『犬山城』

 

すっかり、占いに翻弄されているが、

皆さん、安心してください。

1月だけだから。

私が、やたら占いが気になっちゃうのは、1月だけなのだ。

 

今回は、犬山城へは登らず、

城下にある、三光稲荷神社へお参りに行って来た。

といっても、神社内の写真は一枚も撮っていない。

忘れちゃっていたんだ。

それくらい、なんというか、お参りなのに楽しかった。

お稲荷さんの境内に、銭洗いもあり、縁結び神社もあり、

重軽さんという、願いが叶うか教えてくれる石もおられる。

私はまず、お稲荷さんにご挨拶をして、

縁結び神社にもご挨拶だけ済ませてから、

入念すぎるほど必死に一万円札をびしょ濡れにし、

真剣に重軽さんにお伺いをしてきた。

 

重軽石、ご存じの人もおられるだろうが、

私の今回の目的は、この重軽石だった。

願いが叶うかをお伺いして石を持ち上げた時、

「叶うで」と言う時は軽く感じ、

「難しいのぉ」と言う時は持てないくらい重く感じる。

さて、私の願いはどうだったのかといえば、

なんと私は、意地でも持ち上げてやった。

だから、どうだったのか、よく分からん!

 

そして、これを購入。

重軽さんにお伺いした願いは、銭とは全く関係ないのだが、

必死の形相で一万円を洗っていた時点で、

私の本望が、銭欲しさにすり替わってしまっていた気がする・・・。

汚らわしい願望だ。

 

その後、城下町通りを散策。

下調べによると、古民家を改造した『珈琲ボタン』という喫茶店に、

看板猫が居るということあったので、行ってみた。

「会えるか会えないかは、その時次第」というだけあって、

私達は残念ながら会えなかった。

「でもさ、美味しいコーヒー飲めたから、良かったよね」

と言いつつ店を出たら、猫が歩いてきた。

看板猫は茶白さんなのだが、

この子は、別のお宅の茶白さんだ。

懐っこいわけでもなく、

だからといって近寄っても逃げる訳っでもなく、

ただ普通に歩いている。

その様が、非常に可愛い。

「ありがとね。」

 

そしてもう一軒、偶然見つけた店で昼食を取った。

観光客の多い本通りから逸れた場所の食堂。

ここ。これ。

もうボロボロだ。犬山のディープな店。

しかも、特別美味しい訳でもなく、

くたびれたお爺さんのきたさんは、愛想がいい訳でもない。

そのくせ、昼間だというのに、

地元のおじさん達で満席になっていた。

皆さん、昼間っから吞んだくれている。

「なんか、この感じ、いいね。」

あからさまな一見さんの私達を特別視する訳でもない。

それが実に居心地よかったのだ。

本当に、オンボロ!

そんな訳で、犬山、また来たいと思える旅となった。


連休明けの功績

2025年01月10日 | 日記

昨日、

とってもいい感じの写真が撮れたんだ。

 

これだ。

なんだこれ?!

と思われますよね。

電信柱から飛び立った鳥の見切れ方、私はなぜだか、グッと来るのだ。

己の撮影の腕の低さに自惚れた。

ちなみに、見切れた鳥は、チョウゲンボウだ。

小柄なタカ科の鳥だ。

可愛い顔して、飛んでいる小鳥も狩るポテンシャルを持っているが、

可愛い顔は、検索してください。お手数かけます。

 

さて、連休明けの今週も、今日で終わる。

来る人来る人、

「いや~正月ボケで、すみません」

と言っている。

その点、今週の私は、

連休明けとは思えない、いつものポテンシャルで過ごせた。

郵便物を郵便局へ持って行くのに、郵便物を忘れ、

来客だというのに、お茶も出さずにデスクで無になり、

歩く度、同じ障害物の角に恥骨を打ち付けて、のたうち回っていた。

うん、うん、いいぞ。

いつも通りだ!

 

今年の仕事においての目標は、

毎年同様、『クビになりませんようにと、毎朝出社早々、神棚に祈る』ことです。

 

そんな我が家の玄関は、

いつもよりゴチャゴチャだ。

この箱、すべて猫の餌だ。

家猫3匹、外猫2匹いると、こうなる訳だ。

すべて、同じ種類のご飯で統一したいが、

猫の好みは、本当に様々で、だからこうなる。

 

のん「のんは、この箱、好きら」

おたま「おらもだ!」

そこは、統一してるのね?