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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

勝沼ワイナリー巡り♪④

2006-11-02 03:25:47 | 
最後は、山梨ワインさんから徒歩5分の近場にある、ダイヤモンド酒造さん。
「シャンテワイン」のブランドを持ち、ワインビネガーも同じ工場でお作りになっています。

事務所の入り口はいったところに、半円系のソファとガラステ-ブルの居心地の良いスペースがあり、そちらで試飲をさせていただけます。

こちらも、2代目でいらっしゃるお若い雨宮さんがご説明くださり、大変興味深いお話をお伺いできました。ブルゴーニュで修行をされたというだけあって、赤ワイン、ベリーAの扱いがお得意とお見受けしました。樽の使い方にこだわりがおありで、大手のマンズワインの研究者が派遣される提携先がボルドーにあるので、樽もボルドーの製造業者からマンズワインさんが買い付ける際に中小の醸造家も共同購入させてもらっていらしたのだそうですが、雨宮さんはブルゴーニュで、甲州の葡萄にはブルゴーニュスタイルの方が合う、と実感。
帰国後、ブルゴーニュの樽業者と直接コンタクトを取り、勝沼の若手に声をかけて独自に輸入されるなど、若さならではのフレキシブルなトライアルを色々となさっているご様子。
こちらも色々と賞をお取りになっている注目の醸造家。
もともとのシャンテワインのシリーズもレトロなパッケージながら、内容的にはリニューアルしてお値段据え置きのため、非常にコストパフォーマンスの良いものとなっている、とは勝沼通Sさんの耳打ち情報。赤い葡萄デラウェアをあえて皮を取り除いて白ワインにし、しかも辛口に仕立てた意外性のある「デラドライ」もお奨め。

わたくしは、樽の香りがベリーAの果実味と合っており、フランスワイン馴れした舌には馴染みやすい風味を持つ「ますかっとベリーA Plus」を購入。



こちらはまだ開けていません。楽しみ~

取材の下調べにいらしたA新聞記者のMさんの会議の時刻に合わせて、16:26塩山発の「かいじ116号」に乗らなくてはならないので、とお伝えして、ギリギリの時間まで、試飲&ご説明タイム。
なんと、雨宮さんが駅までお送りくださいました!ありがとうございます。

今回、少しずつの試飲とはいえ、相当量いただいたはず・・・なのですが、(ランチのときは新酒をしっかりいただきましたし)全員 全く悪酔いせず。

今回の3ワイナリ-以外にも、面白い醸造所がまだまだありそうで・・・。
ここ2年、2ヶ月に一度は勝沼に足を運んでは自宅のワインカーブの補充をしているとのたまうSさんの嵌りっぷりが理解できる小旅行でした

やっぱり日本料理には(含む日本の洋食)日本のワイン、ですかしらね





勝沼ワイナリー巡り♪③

2006-11-02 02:56:27 | 
2時間ほど、ゆっくりと美酒美食を堪能したわたくしたち、次なるワイナリー、山梨ワインさんには、徒歩で向かいます。食後のお散歩。晴天の中、たわわに実る葡萄畠を打ち眺めつつのお散歩は快適



こちらは、養蚕農家を買い取ったという風情ある日本家屋にお邪魔すると入り口に20種類ほどのワインを試飲できるスペースが。

勝沼のワインというか、日本のワイン全般に「甘口・フルーティ」というイメージがありますが、これは葡萄の品種が食用葡萄に近いものが日本では作られてきたという背景と、食事用というよりは、デザート感覚の嗜好品あるいは薬用酒としての捕らえ方をされてきた経緯がそういうワインをはぐくんできたともいえるでしょう。

ただ、ここ数年のワインブームで日本の消費者に食事とワインのマリアージュという概念が生まれたのと、醸造家のほうでも世代交代が進み、ちょうど団塊ジュニアにあたる世代の2代目が、世界各地の葡萄産地で勉強されて戻られ、学んだことを実家のワイン作りに反映。

その上の世代の意欲的なワイン農家は、むしろ、日本固有の葡萄品種よりも、ヨーロッパのメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネといったワイン用の葡萄品種を日本で育てて、その葡萄で本格ワインを目指す、というベクトルで努力されてきたのですが、いかんせん、日本の雨の多い豊かな土壌の風土では、元来乾燥した小石や砂の多い土壌でこそスクスクと生育する品種は難しく、条件の合う畠は限られています。

というわけで、今のトレンドとしては、日本の風土に合った、甲州やベリーAといった日本の葡萄を、酵母の種類、発酵方法、樽の使い方などを工夫することで、和食にも合う、個性を活かしたやや辛口のワインを志向しており、若い世代がその新しい潮流の中心となっている、というのが今の勝沼のあり方のようです。

山梨ワインさんでも、今回カーブをご案内くださったお若い野沢さんが、近年この方向で作られた和食にあう甲州ワイン「四季の詩」などで賞をお取りになっており、試飲スペ-スのラインナップも半分は従来の甘口、半分は近年開発されたやや辛口が並ぶわかりやすい構成

他に、アジロンダックという凝縮された強い果実味が特色の葡萄を使用した「あじろん」も山梨ワインさんのスペシャルだそう。苺ジャムのような甘い香りが個性的。

こちらでは、野沢さんの代表作「四季の詩」を購入。
その後、家で お刺身とあわせていただきましたが、さっぱりとした優しい味わいで、なかなかのものでした。






勝沼ワイナリー巡り♪②

2006-11-02 02:35:02 | 
勝沼醸造さんのアルガーノブランド(ちなみに社長、有賀さんのお名前にちなんだネーミングなのだそう)の逸品を堪能した後は、TAXIで10分ほどの、直営レストラン「風」に・・・。
11:30始まりの会のため、余裕を持って11:15頃に到着したのですが、車でいらした方も含め、かなりの先客が・・・。車だと美味しい絞りたてが供されるとはいえ、ジュース。お気の毒なドライバー役の方に同情しつつ、レストランのエントランスに眼を向けると何やら美味しそうな気配が。



なんと子羊の丸焼きなのでした。
うーん、お料理は期待できそう!

中に入ると天井が高い、レストランウエディングが出来そうな広い空間。
奥ではJazzBandの演奏も。



新酒を寿ぐ有賀社長のご挨拶のあと、着席のビュッフェスタイルでお食事会が始まりました。
ワインは赤と白のヌーボーを自由にいただけるのですが、どちらも美味。
白はむしろコクがあり、さっぱりと魚介類と、というよりも、チーズやフルーツでワインを主役にいただきたい感じ。赤は酸味の感じられるさっぱりとした風味の良いもので、こちらは意外と万能。スモークサーモンからローストビーフ、そして件の子羊まで、お食事にピッタリです。
子羊は好きな部位をシェフがその場でカットしてくださるので、密かに美味しい首の部分と表面のカリッと香ばしいところをリクエスト



かなりイイ感じでいただいております



そうこうするうちに新たなるアトラクションが・・・。日本語ぺらぺらのブラジル人ヴァイオリニストブルーノさんによる、マリオネットとの競演。なかなかチャーミングなものでした。